炎の眠り/抽き出し(詩)
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<炎の眠り>

 

内にくすぶる炎は眠る

永い休息を 安寧の日々を送る

 

焼きつくせずに

灰にならずに

傷跡だけが残らないよう

 

我が身を焦がし 完全な

灰になるまで 燃えつくすよう

 

目醒めにそなえ

炎は眠る

 

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<抽き出し>

 

空っぽのひきだしは 不安でいっぱい

 

既製品のひきだしに借り物の言葉をいっぱい詰めて

薄っぺらなひきだしをヒビいるほどにパンパンにして

安物には目もくれず むずかしそうなの手に取って

並べては頷き 並べなおして首かしげ

ひきだし他人の垢だらけ

自分の指紋はどこにもないのに

 

やぁ いいひきだしが出来たなあ

 

説明
2007年と2003年に書いた詩です。
特に繋がりはありませんが、短いのでまとめて投稿しました。
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