心地よい香り
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窓の光を遮ってしまうほど高く本棚がずらりと並び古い本の独自の香りがしていた。

本当は、庭で体を動かしたいが小うるさい執事からにげるためにここに来た。

時間をもてあそぶのもなんだがここの本は難しくて読む気にもなれない。

 

「はぁ・・・・つまんねぇ。」

 

誰もいないの溜め息をつい言った。

ふと、気配がした。まさか、執事か?

足音を立てずに気配のする方に向かった。

本棚からこっそりと見てみた。

ぶ厚い本を開いて机に座ってうつ伏せで寝ている姉がいた。

うつ伏せの所為で寝ている居るのどうかわからないが人の気配

とても敏感な姉がまだうつ伏せのままと見ると

本当に寝ているようだ。

いつもツンとしている姉の寝顔が見ていたと思った。

迷う暇もなく体の方が動いていた。

息も潜めて近づいた。ゆっくりと顔覗き込んだ。

いつもとは全然違う少し穏やかな顔で寝ていた。

そして、オリエンタル的なあまくないかんじの華の香りがした。

甘くもないこの香りは俺は心地よい香りで好きだ。

こんなに近くにいてもまだ寝ている。相当、疲れていたのだろうか。

姉の顔をまじかで見ると薄く日焼けした肌。

深層の令嬢とはいいがたい其の色がかえって姉の美しさを引き出しているようにさえ思える。

深く閉じられたまぶたに均等に生えそろう長いまつげ、すらりと通った鼻筋。

丸すぎない頬には健康的に赤みが差し、グロスも塗っていないのに果物の輝きに似た光を放つ唇は

穏やかな日の光を反射してキラキラと光っている。

まるで彫刻家が丹精込めて作った女神像のようだと、其の美しさにため息が出る。

無意識にこの人の唇を奪ってみたいという欲が出てきた。

さらに近づいて唇が触れる寸前という所で姉の目が開いてしまった。

それに驚いて何も言わずにその場から逃げてしまった。

自分の部屋まで戻ってきてしまった。部屋の近くに誰かいた気がしたがわからない。

誰も入らないように鍵まで閉めてその場に座った。

なんで、あんな事しようとしたんだろうか。

 

姉弟同士なのに・・・・

 

もやもやした気持ちでベットの中に顔をうずめるた。

 

今でもあの心地良い香りがして先ほどの事をまた思い出させる。

恥ずかしくて枕で顔を隠してそのまま寝た。

説明
うまく文章にまとまりがない。オチもない小説です
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