チョコが欲しいなら私と勝負しなさい
説明
「バレンタインチョコ一個もないんでしょ?欲しいなら私と勝負しなさい。」 そう言って、彼女は僕に勝負を挑んで来た。僕と彼女はアクロバット・チームのパイロット訓練生だ。 養成所で訓練を受け「エアロバトル」――各5名の2チームが戦闘機で模擬戦闘を行い、 ミサイル代わりのレーザーが致命的な場所に当たると撃墜とみなし離脱していく。 最終的に相手のチームの機が0になるまで行われる。あくまでもショーとしてのゲームの為、華麗なアクロバティックを決める高度な技術も求められる―― 過酷なゲームに出場する為に。極めて危険なゲームの為、 墜落する事もありエアロバトル反対派が廃止を求めて騒ぐが、優れた医療技術により生存率はほ100パーセントだ。生きて意識さえあれば、 体中を機械化してでも反対派を宥める為、生きていればいいのだ。 現在、彼女は生身の体、僕の体の半分は機械だ。生身である事を誇りに思う彼女が、半機械と化している僕を良く思っていないのはわかっている。 半身が機械化したのは訓練中のミスによる怪我と言う事にしているが、本当の理由は言えないのだ。 そして、彼女がバレンタインチョコを理由に僕と闘いたいなんて理由に過ぎない。同じエース候補として勝負を挑みたいのだろう。 でも…「いいけど、実機は駄目だぞ。」ええ〜っ!と彼女からかなり不満げな声が上がる。バレンタインチョコをかけたゲームならシュミレーションで充分だろう。 何かと好戦的な彼女はやたらと実機を使いたがる。「……しょうがないわね。いいわ!勝負よ!」しょうがないじゃないだろ!心の中で呟くがそんなものは彼女には届かない。 実機で全力なんて出せるわけないだろう。『ゲームを開始します』シュミレーションだから僕は全力で君と戦えるんだ。『3、2、1、0 、LADY GO!!』――――という感じでSSつけてみた。いろいろ勉強不足な感じですが(=w=;)
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