ヤンデレ無双 五
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「あ、あんた!!うちの(愛の)じ、実験材料になりー!!」

「よ、喜べ!!こ、このオカマ野郎!!!お前のヘタレ根性、私が一生傍にいて直してやろうなのー!!」

「お、お前!!私だけの隊長になれ!!!」

 

 

そう言われてから。

数日たった。

 

 

「た、隊長!今日は、いかがいたしますか!」

「えーと、そういう楽進さんはなにがしたいのかな」

「わ、私ですか!」

 

俺は今、青州の宿で隊員?の楽進さんに今日の予定を聞かれていた。

 

 

「このオカマ野郎!今日もミッチリしごいてから覚悟するのー!!!そして私だけの忠実な犬にしてやるのー!!」

「えっ、いやっ、于禁さん。俺、今、楽進さんと話してる途中なんだけど、あと、犬って、俺にはそーいう趣味は」

 

「1号(実験番号)ー。今日は瞬きをして、敵を見落とす事を防ぐため作成した『死んでも愛する貴方を見つめ続ける君(瞼を金具で無理矢理開いたままにするという、一見すれば拷問器具)』の実験や、だから、今日はまる1日、うちを見つめつづけてもらうでー」

「い、いえ、李典さんもですね。ですから、俺は今、楽進さんと話してる途中なんですけど・・。それにそんな非人道的な物、作らないで下さい」

 

「で、出来ればですが!!よければ、わ、私と二人っきりで街に視察を!!」

「えっ、あっ、うん。街に視察にいくのは別にいいんだけどね」

 

 

他の二人にもなんか誘われてるんだ。

・・その点、楽進さん、君もさっきから隣で聞いてたよね?

 

てか、俺を三方から囲んでる君達三人はさ。

なんで、俺ばかり見て誘うの?

 

Wブッキングどころか予定が3つも入れられようとしてるんだよ。

普通、他の二人と話して、その辺り調整しようしない?

 

 

ねえ、そう思わない?

 

 

「今日のしごきで、誰がお前の一生のボスなのか教えてやるのー」

「なにが非人道的や、うちみたいな美人をタダで丸一日みられる、丸儲の実験や」

 

 

あー、おもわない?

てか、自分の話で精一杯ですかお三人も。

 

 

「い、いいんですか!?な、なら、早速街に向かいましょう!!」

「さぁ〜、そろそろ調教地獄に向かうの〜」

「これで、あんたも納得したやろう、じゃあ、早速うちの部屋で実験開始や」

 

 

えーと、だからね。

 

 

「そろそろ三人とも、他の二人がいることにね・・」

 

 

気づいて欲しいな、俺は・・。

 

 

「では、その前に・・」

「そうなの、やるのー・・」

「やな、邪魔やし・・」

 

 

皆さん、な〜に、間合いをとった上、武器に手をかけ始めてるの?

 

 

「「「他の二人つぶします(のー、でー)」」」

 

 

あー・・。

3人とも他の二人(の邪魔者)がいる事は知ってたんだ。

 

 

「・・」

 

「隊長は私が預かる、だからお前達は死ね!!」

「私の犬に近寄る阿婆擦れども消えるの!!」

「喜び、死んだら人体実験の材料にしてやるわー!!」

 

「・・」

 

 

んー。

 

 

「「「死ね!!」」」

「ちょ、ちょっと!!!まって、お三人さん!!」

 

 

『近づくな危険』という本能は、数秒間の間、俺を思考停止させてくれたが、結局理性に負けて、俺は悲鳴に近い形で三人を止めに間に入った。

 

 

ドリルとか刀とか持つ三人の間に。

・・もちろん、死を覚悟の行為です。

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数分後

 

 

「だ か ら〜、何度も言わせるな!隊長は隊長にするんだ!そろそろ理解しろ、眼鏡と変な性癖!!」

「なにいってるのなの!生真面目馬鹿!これは私が厳しく教育するために、新兵にするの!!」

「馬鹿そのものやからって、ほんとに馬鹿言ったらあかんであんたら!これは、うちの実験材料に決まりや!!」

 

 

止めきれず、多少の死闘があったものの。

一応、皆、息をして、それぞれ自分の罵り会えるほど元気ではあった。

 

 

「はぁはぁはぁ・・・(し、しぬぅぅぅーーーーー!)」

 

 

あちらこちらから、3倍の人の色が出てる俺は別だが。

 

こ、この三人。

俺との予定を取り合ってるくせに、なにを考えてるのか俺が間に入ってるにも関わらず、躊躇なく攻撃しかけてくる。

そんな事をして、俺が先に死んじゃったらどうする気なんだよ。予定もなにもなくなるだろう。

 

 

「はぁはぁはぁ・・・」

 

 

ま、まあ、もう死闘が終わったんだし何でもいいや。

 

と、とにかく休もう・・。

呼吸困難で死んじゃうもん、このままじゃあ・・。

 

 

「た、隊長!!隊長からもいってください!!あとの二人に!!」

「はぁ・・はぁ・・はぁ・・」

 

 

えーと、そのー、俺の今の疲労困憊な姿見えないかい?

楽進さん、君って忠実な部下な振りして意外に上司にやさしくない所あるね。

 

 

「それはこっちの台詞なのー!!オカマ野郎、お前のボスは誰か!誰のいう事に従うかをはっきり他の二人に教えてやるの!!」

 

 

う、うん、于禁さん君もかい・・。

ま、まあ、君は俺のボスらしいから、そういう態度も理解できるけど。

 

 

「1号!!ちっきりいったり!!この馬鹿2人にあんたはうちの偉大な実験の犠牲となって、名を歴史に残す覚悟をしてるって!!」

 

 

・・君は俺を実験材料扱いだからね。

当然、一番やさしくない発言するよね。

 

 

なんなんだろうー、この三人。

 

 

「とにかく、隊長は隊長に決まりだ!!!」

「ちがうの新兵なのー!!」

「実験材料や!!」

 

「「「隊長(新兵、実験材料)!!!!!!!!!」」」

 

 

ほんと、なんなんだろ。

この三人って。

 

この三人、元々は、俺のかつての主君である曹操様への仕官を願う義勇軍(と、いっても3人だけだが)であったが。

仕官を求めるにしても、何の功もないと門前払いを受けるのがせいぜいと。当時、曹操様が賞金を掛けて探していた俺を引き換えに仕官を果たそうとして、俺を捕獲したらしい。

 

とはいえ、俺を捕獲した直後から。

曹操様がいる陳留(克州)からどんどん離れ大河も渡り、ついには冀州へと着いていた。

 

どうやら、曹操様から追われている俺を、自分たち「だけ」の「隊長」若しくは「新兵・実験材料」にする為らしい。でも、それは、かつての曹操様によって「鞭」と「セクハラ」の奴隷生活を味わった俺にとっても好都合であった。

 

 

ただ、冀州に到着してからが問題だ。

それまで曹操様という、共通の仮想敵がいたため、一応は協力していたこの三人も、冀州に入り曹操様という存在の不安も無くなり。

 

 

「北郷を私だけの隊長に!!」←楽進

「北郷を私だけがしつける為に新兵に!!」←于禁

「北郷をうちだけの愛の実験材料に!!」←李典

 

 

と、それぞれの己の欲望そのままに激しい内ゲバをみせていた。

そして、その内ゲバが日々激しくなると共に、俺の傷もドンドン増えていった。

 

 

「(はぁ〜、なんでこんな目に)」

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「(馬鹿どもめが、隊長は隊長に決まっているだろう!!)」

 

 

北郷が思い悩んでいる中。

「隊長」推進派の楽進も心の中で悩み?呟いていた。

 

 

「(隊長を見たときから、この方は私の生涯の隊長であると私は決めたんだ)」

 

 

そして、私は隊長に副隊長として一生尽くし続けるんだ。

で、もって、その尽くす姿に、心打たれた隊長は最期には私を・・。

 

 

ぽやぽやぽやややーん。

(音のリズムは、馬鹿殿の妄想シーンに入る感じ)

 

 

「すまない凪、この竹巻を処分してくれないか」

「はい、隊長」

 

 

幾年たち。

数々の武功を立てきた部隊を率いている名隊長として、隊長は名を世界に馳せていた。

そして、そんな隊長を私は今でも支えつづけている。

 

 

「結構な数があるから、崩さないよう気を付けてね」

「はい、でも、ほんとに凄い数ですね。なんの竹巻なんですか?」

 

「ああ、全部、見合い相手の紹介文だよ」

「・・み、見合いですか」

 

 

隊長は、先もいった通り。

世界に名を馳せてる人物であり、そして同時に結婚を考えるべき年齢の男性でもある。

 

だから・・裕福な商人の娘や、名族の娘。

そんな、傷だらけで醜い私とは異なる、煌びやかな女性との見合い話が沢山舞い込んでいた。

 

 

「うん、まあ、何時もどおり断るけど」

 

 

・・でも、隊長は、その言葉の通り、見合い話の全てを断っている。

 

隊長は、結婚に興味がないのだろうか。

それとも私が胸に抱くこの馬鹿な妄想が・・もしかして当たっているのだろうか。

 

 

「そ、その隊長は、結婚ならさないので」

「へっ?」

 

 

私は、覚悟を決めて隊長に尋ねる。

 

 

「い、いえ、その、この処分なさる紹介文の中の一人。ほら、于禁さんとかいう娘の家は、有名な資産家で悪い話ではないかと」

「うーん、確かにそうだけど。本人が性格破綻者ぽいし。それに俺は別にお金云々じゃないから」

 

 

「そ、そうですか・・なら、この李典という子はどうでしょう?才能が豊かなそうですよ」

「うーん、機械弄りとか才能がマニアックすぎるなー。俺は、才能云々より、凪みたいな真面目な娘のほうが好きだよ」

 

「え、えーと、な、なら、隊長はどんな女性がこのみなんですか」

「好みはないねー。だって、好み以前に好きな人は決まってるから」

 

 

隊長が、そういった途端、私を抱きしめる。

 

 

「えっ、た、隊長?」

「俺には、何時も傍にいて支えてくれる人が、もういるからね・・。他の女なんて興味が、いやっ、李典や于禁なんて死ねばいいんだよ」

 

 

そう、口にした後。

隊長が、私の瞳を優しげに見つめる。

 

 

「凪、俺の一生の副隊長でいてくれ」

 

 

ぽやぽやぽやややーん。

 

 

「・・にへっ」

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凪が、現実で不気味な笑いをしてる時。

隣の李典は李典で、心の声を呟いていた。

 

 

「(北郷は実験材料で決まりやっちゅうにー!!)」

 

 

あかん、この2人にはうちの実験の偉大さは理解できへんのや。

うちらの(愛の)実験は、絶対必要な実験なんや。

 

そう・・そして実験成功の暁の上は。

 

 

ぽやぽやぽやややーん

 

 

「真桜?」

「なにーあんたー?」

 

 

うちは、一刀の肩に身を預けながら返事をした。

ちなみに、これも(北郷にひっく事)実験の一つで、こーすることによってなぜ、うちが「リラックス」できるのか調べている(昔は不思議と「どきどき」やった)。とはいえ、まだまだ調査段階で、下手したら一生、一刀とこうしやんかったら、その理由がわからんかもしれん。・・まあ、嫌いな実験じゃないしそれでもいいけどな。

 

 

まあ、そんな事はさておき・・。

 

 

「実験結果は順調かい?」

「ああ・・よく、内側から蹴ってくるわ」

 

「そうか、よかった」

「なんなら、腹に耳あてたらどうや。2人の実験結果の結晶が、早くお父さん、お母さんに会いたいって騒

いどる」

「うん・・」

 

 

そういい、一刀はうちの腹に耳をあてる。

 

 

「おっ、聞こえたぞ・・2人の愛の結晶の音が」

「あ、あほ!は、はっきり、愛とかいうんやない!」

 

 

うちは軽く、一刀の頭をこづく。

 

 

「ご、ごめん」

「あかん、ゆるさん」

 

「ごめんって」

「あかん、ゆるさへんー」

 

「真桜ーすねないでー」

「ゆるさへんたら、ゆるさへんーもん」

 

 

そんな感じで、じゃれあいをした後。

窓からの日差しを浴びて、うちらはまどろんでいた。

 

 

「(ほんと幸せやわー)」

 

 

実験中の不慮の事故により死んだ、凪や沙和には悪いけど。

うちは今・・ほんと幸せやわー。

 

 

一刀もそうやろ。

うちが、そう微笑むと。

 

 

「えっ、もう、2人目希望?」

「あ、あほ!なに、勘違いしとんねん。まだ一人目が腹ん中おるのに、気が早いわ、スケベ!」

 

 

 

ぽやぽやぽやややーん

 

 

「・・げへ」

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その頃、于禁も大体同じ状態だった。

 

 

「(この馬鹿2人はどうにもならないのー。このオカマ野郎は新兵で決まりなの)」

 

 

そして、その関係から上官と部下という上下関係の中から生まれる。

以下略。

 

 

ぽやぽやぽやややーん

 

 

「于禁様!!も、もう、俺は疲労で駄目です」

「まだ、休めとはいっていないのー!!」

 

中略(こればっかりだが、中身の本質が上の2人と変わらないので・・)

 

 

「于禁様ー。俺を雄奴隷にしてください!!」

「ほんとに、無様な雄奴隷なのー!!仕方ないから、お前を一生飼ってやるなのー!!

 

 

ぽやぽやぽやややーん

 

 

「・・にょへ」

 

 

 

「「「くっくくくく・・。やっぱり、これ(北郷)は私(うち)のだ」」」

 

 

三者三様の己の欲望のままの妄想した後。

三人は同じタイミングで、不気味に笑いだす。

 

・・そして。

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「み、皆さんー。なーに、急に笑ってるんですかー」

 

 

しかも「くっくく」って、悪ぽい笑いを。

 

 

「「「てっ、事で」」」

 

 

なにが「てっ、事で」なんですかぁ〜。

俺は、嫌な気しかしないんですけど。

 

 

「「「やっぱり、お前ら消えろ(るのー、やー)!!!」

 

 

嗚呼・・二戦目ですか。

・・また、俺止めに入るの?

 

 

「・・・」

 

 

うん、本能君は動くなっていってるな。

 

 

「・・・」

 

 

あっ、理性君も、もう無理だって思う。

 

 

「・・・」

 

 

じゃあ、全会一致で。

 

 

そうして北郷は、三人が喧嘩をしている最中にちょいちょいと書き物をした後「すー」っと部屋を出て行く。

そして、そんな事を気付かず、数時間の喧嘩を終えた三人に残されたのは・・。

 

 

『ごめんなさい・・。皆さん一人一人は嫌いじゃありません。でも、俺はまだ死にたくは無いんです』

 

 

その文章だけであった。

 

 

「た、隊長!!」

「おかまらろうなのー!!」

「実験材料ーー!!」

 

 

3人の少女の叫びが木魂す・・。

まるで獲物を逃した虎のような叫びを

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三人の元から離れてから数日後。

 

 

「はい、はい・・こちから今月分になります」

 

 

俺は、どうにか配達の仕事を得て。

業で生活していた。

 

 

「では、これで失礼します」

「はい、ご苦労さん」

 

 

そんな俺が、配達先の一つである「荀家」での配達を終え。

離れようとした矢先。

 

 

「ちょ、ちょっと、待ちなさい!!そこの男!!」

「はい、俺ですか?」

 

 

「猫耳?」って、疑問が先立つけど。

それでも可愛い子が俺に話し掛けてきた・・。でも、なんか顔が真っ赤だな。

 

 

「あ、あなた、私の雄猫になりなさい!!」

「へっ?」

 

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あとがき

 

 

微妙な出来です(笑)

※ヤンデレ旧作公開しました。

※『チートですか?七乃さん』付きです。

 

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「えーと、次は李豊・梁綱・楽就の三人です」

 

「ども」

「ども」

「ども」

 

「なんか・・三人とも反応同じなんだけど。これって手抜きかな七乃さん?」

「ちがいますよ〜。この三人は正史で特段、目を引くエピソードが無いのでキャラ付けしようがなかっただけなんですよ〜・・」

 

「いや・・それはやっぱ、手抜きだと思うよ。エピソードからのキャラ付けが無理だとしても、普通(のss作家)なら適当にキャラ付けするよー、人物の魅力出すために。それをやらないってのは手抜きだし。てか、そもそも愛がないよ愛が(キャラへの)」

「愛は有りますよ愛は・・。個人個人のキャラ付けは面倒・・いえ、正史に添って無いですが。三人合わせてのキャラ付けだけはしてるんですよー」

 

「なんか本音が一瞬垣間見えたんだけど・・。えーと、なら聞くけどそのキャラ付けって何かな?」

「・・一人一人は普通なんですが、3人合わせると曹操さん以上の能力を発揮できます」

 

「えっ!曹操さんって、三国志で一番強い人でしょう。それは凄いかも!」

「ええ、曹操さん90(コー○的平均能力)なのに対して、3×50(3人のコー○的平均能力)=150で確実に3人が優ってます!」

 

「へっ?・・えーと、ね、ねえ、七乃さん、人の能力ってさ」

「はい?」

 

「掛け算じゃないと思うよ」

「?」

 

「仮に、美羽ちゃんがさ・・三人いたらどうなる」

「可愛さ三倍ですね」

 

「いや・・能力的な問題で」

「・・駄目駄目ですね」

 

「でしょう。でっ、たぶん、この3人もそういう事だよ」

 

 

「なんと、驚愕です!」

「なんと、同じく!」

「なんと、以下同文!」

説明
恋姫がソフトヤンデレ化したssです。
思いつきなので、余り期待はせずに。

※基本、コメント返しをしません。その事をご理解の上でよければ、コメントお願いします。
総閲覧数 閲覧ユーザー 支援
9086 7636 25
コメント
続きが気になるなぁ・・・(クロメン)
次は桂花か?(VVV計画の被験者)
タグ
ヤンデレ 恋姫†無双 真桜 沙和  チート七乃 

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