『舞い踊る季節の中で』 第121話
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真・恋姫無双 二次創作小説 明命√ 第百二十一話

『 舞い踊る季節の中で 』 -群雄割拠編-

   〜 紫の瞳に舞う璃は、春の日差しに心を休める 〜

 

 

(はじめに)

 キャラ崩壊や、セリフ間違いや、設定の違い、誤字脱字があると思いますが、温かい目で読んで下さると助

 かります。

 この話の一刀はチート性能です。 オリキャラがあります。 どうぞよろしくお願いします。

 

北郷一刀:

     姓 :北郷    名 :一刀   字 :なし    真名:なし(敢えて言うなら"一刀")

     武器:鉄扇(二つの鉄扇には、それぞれ"虚空"、"無風"と書かれている) & 普通の扇

       :鋼線(特殊繊維製)と対刃手袋(ただし曹魏との防衛戦で予備の糸を僅かに残して破損)

   習得技術:家事全般、舞踊(裏舞踊含む)、意匠を凝らした服の制作、天使の微笑み(本人は無自覚)

        気配り(乙女心以外)、超鈍感(乙女心に対してのみ)、食医、太鼓、

        神の手のマッサージ(若い女性は危険です)、メイクアップアーティスト並みの化粧技術、

        

  (今後順次公開)

 

 

 

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紫苑(黄忠)視点:

 

 

「ふぅ……」

 

 少しだけ目を細めて、そんな溜息を静かに吐き出す。

 傍から見たら美女の憂い。

 そう思ってくれれば幸いだけど、弱気を見せる訳にはいけないと言うのが本音。

 領主だの、守護代だの言えば聞こえは良いかもしれないけど。地方都市とは言え交易の要であるこの街では、気苦労ばかりが耐えない重責。

 多くの商人が行き交うと言う事はそれだけ人の出入りも激しく、物資と情報と共に多くの問題も運び込んでくる。その上、国境間近にあるため絶えず外敵からの危機に晒されていると言うおまけつき。

 文官であるならまだしも、元来将軍職である者にとっては、はっきり言って貧乏くじ以外の何者でもない。

 ……のはずなんでしょうけど、美人は何をやってもそつなくこなすのよねぇ〜

 そう心に言い聞かせて頑張って来た甲斐在って、本職には敵わないでしょうけど、それでも街はそれなりに発達し賑わっていた。

 もともとそのための努力はしてきたし、何より民の笑顔が増えて行くのが楽しかったのも私の背中を強く押してくれる要因となっていた。

 ……けど、そろそろ限界ね。

 

『黄忠様、どうかお願いです。どうか潅漑工事だけでも再開してくだされ』

『このまま雨季が来れば、また川は氾濫するのは必至』

『劉璋様が我等を見捨てているとまでは言いません。ですがこのままではまた多くの犠牲者が』

 

 国の基盤たる多くの農家や河川の近くに住む者達の声が…。

 

『これ以上の税の値上げだけは御勘弁ください。商売そのものが成り立たなくなってしまいます』

『今はともかくだんだんと物価が高騰し、何れ餓死者が出てしまいます』

『……他国なら此処まで税は高くないと聞きます。……特に徐州は良かったと聞き及んでおります』

 

 街の財を支える商人達の声が…。

 

『黄忠様が我等のために、心を痛めておられるのは知っております。

 ですが、そろそろ御上の意向から街を守るのは限界なのではございませんか?』

『劉璋様が我等を案じておられると言う黄忠様の御言葉を疑う訳ではありませんが……、この国の現状を見る限りでは……とても』

『民を想う王……同じ劉の性を持ちながら、何故こうも違うのか』

 

 街の顔役たる老人達の声が…。

 もともと民に不満はあった。

 交易拠点故に流れ込んでくる他国の状況に、民がこの国の現状に不満を抱くのは止めようもない事。

 それでも何とか説得してきた。

 他国が戦乱の火に包まれている中、この国が平穏でいられるのは劉璋様のおかげだと。

 野盗が多いのも、税が高いのも一時の事だと。

 自分も騙せない嘘で、そう誤魔化してきた。

 だけど最近になって、その不満が一層膨れ上がるようになった。

 理由は明白、戦乱のこの世の中においても、民に一定の安定を齎す王の存在。

 奸智の英雄と言われるも、着々と勢力を広げている中原の覇者たる曹操が治める魏。

 江東の虎として勇猛さを示す孫策と孫権が、そして"天の御遣い"を庇護する呉。

 その二つの王の名と国の名が民の不満を大きくし。

 

 そして『劉備玄徳』

 

 その王の名が民の心を大きく揺るがしている。

 中山靖王劉勝の末裔を名乗り、黄巾党の乱の折に義憤により義勇軍を立ち上げ。

 その徳の高さと共に瞬く間に名を広めた王。

 高貴な血を謳うだけの事を民に示したとされる王。

 多くの徳を積みながらも、徳で街を治めるのではなく理と智で街を治め、民に安定を齎した王。

 民を想い。民に笑顔を齎す王。その名とその王の噂が最近になって特に囁かれるようになった。

 徐州を追われ、民と共に路頭に迷っている王の名を…。

 この街に攻め入ろうとしている王の名を…。

 自分達を救う希望と言う名の王として…。

 

 今も騒ぐ民達を抑えるために街の顔役達を説得してきた帰り道。

 その噂の劉備玄徳がもう近くまで来ているため、正直そんな事をしている暇はないのだけど、その辺りを疎かにするわけにはいかない。

 こんな噂が立つ時にそのような民を顧みない事をしては、民に益々不満が積り取り返しのつかない事態に陥ってしまう。

 報告では相手はたかだか五千余り。しかも噂通り何万ともなる難民を引き連れてと言う、正直信じられない報告内容。

 たかだか五千の兵でこの益州に宣戦を布告し攻め入ろうなどと、冗談にしても笑えない話し。

 他にもいるのではないかと周りを探ったものの、それらしい報告は無く。本当に自軍の十倍を超える難民を引き連れて戦に望むなどと、とても正気の沙汰ではない話。

 はっきり言って自滅行為以外の何者でもない。

 

 ……でも、だからこそ民はその王に希望を抱いたのでしょうね。

 其処までして付いて行きたいと思わせる王なのだと。

 正直、其処に興味が沸かない訳では無い。

 それでも相手はこの街に攻め入ろうとしている以上、敵以上の意味は要らない相手。

 少なくても、其処まで噂が立つほどの相手である以上油断はできない。

 細作の報告では、劉備玄徳には関羽、張飛、張子龍の三人の勇将と、伏龍、鳳雛と名高い諸葛亮と鳳統の二人の軍師がついていると言う。他にも何人かの将がついているらしいけど。噂に聞かないと言う事はそう言う事なのでしょうけど、楽観視するわけにはいかない。

 慢心して油断を突かれるくらいなら、過大評価をしてでも万全を期した方がマシというもの。

 

 多分、今回の民の騒動も裏では劉備が糸を引いていると考えても判断しても良いのでしょうけど、だとしたら噂と違い随分と腹黒い真似をしてくれるわ。

 でもたった五千の兵で宣戦布告してきた事もそうだけど、戦略としては嘘が無い。

 この正直さは此方とって逆に罠ではないかと疑心暗鬼を生み出すのはもちろんの事、何より問題となるのがこの分かり易さが民により夢を与えてしまう事。

 

 自分達を救うために正々堂々と国を獲りに来たと。

 

 他にも出回っている噂に必要以上誇張されたものがあれば、それを足掛かりに否定し騒ぎを抑えに入る事も出来るのだけど、それらしいものは殆どなく。明らかに尾鰭が付いたものと分かる噂。

 きっと劉備側にとって本当にしてきた事だけを噂として流しているだけなのでしょうね。

 そしてだからこそ厄介な噂。 昨日今日広まった噂ではなく、以前より囁かれていた噂だからこそ此処までの効果があるのでしょうね。

 そしてその程度の噂を止める手立て等ありはしない。

 戦の前の情報戦では完敗……、流石は伏龍、鳳雛、二人とも噂以上のやり手と見ていいわね。

 

「……四の五の考えても仕方ないわね」

 

 結局は敵である以上、戦いは避けられない。

 今回の件、中央は軽く考えているのでしょうけど、噂の件も含めてとても軽く考えれるような相手では無いわ。

 なら万が一にも間違いの無い手で撃退するだけの事。

 兵士に幾つかの指示を与え。自分の目で兵站や防壁の状態を確認した後、私は僅かな時間を何とか作り出して屋敷へと足を向ける。

 早ければ明後日にも戦になる事は間違いない。

 なら、今のうちにしかできない事をしましょう。

 

 

 

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「璃々〜」

 

 此れで何度目だろうか。

 娘の顔を見ようと呼びかけた声は、虚しく空へと消え去って行く。

 死ぬつもりはないとは言え、何が在るのか分からないのが戦。だから戦の前に少しでも娘に顔を見せようと思ったのだけど、屋敷の中には一向に姿が見えない。

 門番の話では屋敷の外には出ていないらしいけど、ならば乳母の姿も見えないと言うのはおかしい。

 まさかと思いつつも、璃々が良く遊びに出かけている丘へと足を進める。

 戦前で心が高ぶっているのか、付きまとう嫌な不安が自然と私の足を速めさせる。

 

「うぅ〜、もう一回! 絶対今のはおかしいもん」

「良いよぉ。何度でも挑んできな。ふっふっふっふっ」

「今度こそ負けないもん」

 

 初夏を思わせる草原とかした丘で、幾つもの木々の先で璃々は人の気も知らずに元気にはしゃいでいた。

 それはかなり奇妙な光景。璃々からかなり離れた場所に乳母が何故かグルグル巻きにされて転がされているにも拘らず。元々あまり懐いていなかったとはいえ、璃々はそんな乳母を見向きもせずに遊んでいる。

 草を草で引っ張り合うと言う単純な遊び。この緑豊かなこの時期に遊ぶのは持って来いの遊びを。

 正直、女の娘らしくない遊びとは思うものの、本人が楽しければ問題ではない。なにより武家の娘に生まれた以上、遊びとは言えああ言う駆け引きを楽しむ遊びはやっておいて損は無いわ。

 

「璃々、遊んでもらっていたの」

「あっ、お母さん」

 

 私の掛ける声に、璃々はその手に持つ草を離して私の下へと駆けてくる。

 何かに怯えるような事も、何かに怖がるような事も無く、いつも通り私の温もりを求めて駆けてくる。

 その事に心の中で安堵するものの、別の疑問が湧き上がってくる。

 

「娘と遊んで頂きありがとうございます」

「別に暇つぶしだったし丁度よかったよ。あんな男の子の遊びでも喜んでもらえてよかった」

「うん、楽しかった」

 

 本当にそう思っているのか、娘は笑みを浮かべたまま大きく頷きながら、私にそう報告する。

 

「璃々、遊んでもらったのなら、お返事はそうじゃないでしょ」

「あっそうだね。 お兄ちゃんありがとう」

 

 素直な娘の態度に、目の前の若い青年は柔らかな笑顔で答える。

 ……良い笑顔ね。其処に何一つ含んでいない純粋な笑顔。

 娘と遊んだ時間を素直に楽しんだと、娘に伝える笑顔。

 

「あっ、そうだお母さんあのね・」

「璃々、ちょっとお母さんに時間をちょうだい」

 

 娘が一瞬怯えた顔で寝転がされている乳母の顔を見て、何かを私に報告しようとするのを私は優しい言葉と笑みで遮る。その代わり娘の不安が少しでも取れるように優しく抱きしめる。

 娘も思い出した不安を少しでも和らげようと私にギュッと抱き返してくる。

 その間、私は娘の様子を見つつも、青年から少しも視線を外す事無く観察していたが、抱き合う私達母娘を先程以上に温かい笑顔と瞳で見守っている。

 ……なるほどね。

 

「御見受けしたところ、この街の住人では無いようですが」

「あれ、分かっちゃった? 凄いなぁ。流石に噂名高い事はある。 もしかして領地の人間の顔を全部覚えてるとか?」

「ふふふっ、だったら良いのですけど。貴方からはこの街の住人の匂いがしないとだけ言っておきましょう」

 

 ごく普通の青年。目の前の青年をそう感じながらも、違うと培った勘が訴えてくる。

 なにより私の事を知っていた。つまりはそう言う事。

 違和感がないという違和感と経験が、私に警戒心を与えてくれたる。

 そんな油断ならない青年に、私は視線を一瞬でも外す事無く顔を向ける事で転がされている乳母を差す。

 此処からは分からないけど乳母自身は気絶しているのか、それとも事切れているのかピクリとも動かない。

 

「あちらは?」

「黄忠さんなら言わなくても分かると思うけど」

「此れが彼方がたの策ではない保証があると?」

 

 この時期に門番に知られずに娘と消えた乳母。

 その目的は明らかに娘を浚い、私に何かを成させようとするためか、何かをさせないがため。

 でも必ずしもそうとは限らない。

 そう思わせる事そのものが目的と言う事も考えられる。

 

「そんな物なんてないさ。

 ただ、余計な横槍はしてほしくなかっただけ。それだけだよ」

 

 肩を小さく竦め、少し困ったような顔で頬を掻きながら何でもない話のように私の問いに答えてみせる。

 そんな素直な青年の反応に、私は少しだけ心の警戒意識を下げる。

 少なくても、今は本当に私達母娘に危害を加える気はないようね。

 

「貴方の言葉をそのまま信じるのならば、貴方は娘の恩人と言う事になるわ。

 なら私は彼方に何かでもってその恩を返さねば、当家は娘の命を救ってくれた恩人に恩を返させない恩知らずの汚名をきる事になるわね」

 

 少々狡い手を此方から仕掛けてみる。

 この返答次第で目の前の青年の器が分かる。

 娘の命を軽んじるのか…。

 それとも尊重してみせるのか…。

 もしくは、その本当の目的を含ませて見せるのか…。

 だけど青年の口から告げられた返事は三つ目であるものの。

 その答えはあまりにも予想外な言葉だった。

 

「なら今度の戦、本気で戦ってほしい。

 劉璋の将としてではなく。この街の人間を守らんとする者として」

 

 娘の命の代価としては法外な要求、だけど武家の家に生まれし者としては相応しいと言える代価。

 そしておそらく娘を浚おうとした乳母の背後にいる者と同じ要求。

 だけど、其処に含まれている意図は正反対とさえ言える。

 最初は張松か法正の手の者だと考えた。

 そして今の答えなら、劉備の手の者と言う答えも違う。

 だけど込められた意図を考えれば、劉備の手の者以外に考えられない。

 ならその考えは一つへと向かっている。

 いいえ、最初から答えは示されていた。

 

「凄い自信ね。自分達を正面から試せだなんて」

 

 知らず知らず自分の口の端が上がるのが分かる。

 彼の言葉に、将としての猛った心が自然と私に獰猛な笑みを浮かびあがらせる。

 元々討伐命令は出ていたし、この街を守る領主としてその代価を払うのに何ら問題は無い。

 でも、それでは私の気が済まない。

 

しゅっ!

 

 完全な不意打ち。

 彼が瞬きをした瞬間を利用して一息で放った矢。

 狙いは彼の頸筋を矢羽が掠める程度。

 経過はどうあれ、娘を戦の材料として使われた母親としてのせめてもの警告。

 娘の恩人とはいえ其れは其れ、これは此れよ。

 恩人で無ければ眉間を狙っている。

 

かっ。

 

 堅い音が初夏の草原に吹く風と共に私の耳に運んでくる。

 放った矢は彼の首筋を掠める事は無く突き刺さる。

 何時の間にか手にした彼の扇子の軸に。

 私の最速の一手に反応したばかりか、そんな真似をしてのけて見せる。

 だと言うのに彼は此方に申し訳なさそうにして、謝罪の言葉を告げる。

 不意打ちを放った此方を糾弾する事無く。

 母親としての私の気持ちを重んじて。

 何処までも真っ直ぐな瞳を、此方に向けてくる。

 ……器が……違うわね。これは。

 

「名を聞いてもいいかしら」

「それは今度会った時の楽しみとしましょう」

 

 そう言って、彼は可愛らしい悪戯っぽい笑みを浮かべながら、私に矢を刺さった扇子ごと投げ渡すと、あっさりと私に背中を向けて歩いて行く。

 此方が弓の名手と知ってなお、無防備な背中を私に向ける。

 何時でも避わせると言う自信ではなく。

 もう攻撃はしないと信じていると、その背中は語っていた。

 

「はぁ〜〜〜………」

 

 彼の背中が見えなくなるのを確認して、私は力いっぱいに息を吐き出すと共に全身の緊張を解す。

 手を見れば知らず知らずのうちに冷たい汗を握っている。

 彼は一度も敵意も殺意を見せなかった。

 それ所か緊張すらしていなかった。

 私が矢を放ったその瞬間でさえも。

 まるでそうなる事が分かっていたかのように彼は動いて見せていた。

 そうで無ければ、あの距離であの瞬間でのあの一撃を躱す事など、桔梗だってできるかどうかの事。

 しかも彼はどこからどう見ても平凡な青年と言う雰囲気を壊す事なく、それをしてのけて見せた。

 ただ一度だけ彼が緊張して見せたのは、私が娘の遊び相手になってくれた事に対して素直に得微笑んだ時だけ。 顔を僅かに赤らめさせた年相応の照れた可愛い顔を見せてくれただけ。

 

 ……只者ではないわね。

 

 そう思いつつも、彼の可愛らしい笑顔が心に浮かぶ。

 人見知りのする娘の懐き様からして、本当に良い青年なんだとは思う。

 あれだけの事をして見せてなお平凡な青年に見えるのは、きっとそれが彼の在り方なんでしょうね。

 変わった所はあっても正々堂々とした彼の言動。

 そして優しい灯を秘めた瞳の奥にある強い意志と決意。

 なにより私に魅せた清純な魂と彼の平凡さの奥に隠れたものは…。

 

「………あれが劉備玄徳」

 

 そんな突拍子もない答えが私の口から小さく毀れ出てしまう。

 自らの口が出た答えを、小さく首を横に振って否定する。

 今、その答えを出すのは早計でしかないわ。

 馬鹿馬鹿しい考えを追い出すように一度深く目を瞑りゆっくりと呼吸をしてから、私は意識を切り替えるためにも彼から受け取った扇子から矢を回収すると、何か手掛かりは無いかとその扇子を広げてみせる。

 其処には、幾つかの知った名前が書かれていた。

 私が中央からの手の者と疑っていた者。

 そうでない者でも、璃々が懐こうとしない者の名が。

 地面に転がっている乳母もまた、私が信頼をしていたものの、璃々が懐こうとしなかった者。

 子供の純粋さ故なのか、それとも璃々の方が人を見る目があると言う事かもしれないわね。

 だけど彼の言う事をそのまま鵜呑みする気はない。

 私は地面に転がされている乳母の元によるなり、その縛られた縄を解き、喝を入れて目を覚まさせる。

 

「あっ、漢升様、突然変な男が私と璃々様を」

 

 私の顔を見るなり、彼に攫われたと言い募る。

 おそらく璃々を攫って戦を有利に運ぼうとする劉備の手の者ではないかと。

 其処に何ら嘘や演技は感じないように思える。

 ……でも、娘の安堵を真っ先に確かめるのでもなく、乳母の身で憶測でもって戦を語る。

 

「璃々。少し離れてお母さんが良いと言うまで目と耳を塞いでなさい」

「うん、分かった」

 

 私の言葉に璃々は素直に十間分(約十八メートル)程離れるなり両手で耳を塞ぎ、眼を閉じる仕草をするのが見える。

 その言葉に乳母の反応は早かった。

 今迄の生活の中では見せた事の無い身のこなしで、数少ない木々を楯にするようにして駆け抜けて行く。

 引っかけだったのだけど決まりね。 どちらの手の者であろうとも、璃々の傍に置いておいて良い人間ではないわ。

 璃々の方に向かわないかと警戒していた事もあり、随分と逃がしてしまったけど。

 距離にして三十五間(約六十三メートル)くらいかしら。

 でも此れくらいなら、幾ら風が吹いていたとしても問題は無いわ。

 むしろ娘から離れてくれた事に感謝しなくてはね。

 

しゅっ!

「うがっ!」

 

 放った矢が彼の時とは違い狙い違わず、乳母の肩を木の幹に縫い付ける。

 悲鳴を上げながらも木に縫い付けられた矢を抜き取った所へ。

 

しゅっ!

「ぎっ!」

 

 その手の掌を再び木の幹に縫い付ける。

 

しゅっしゅっしゅしゅっ!

しゅっしゅっしゅしゅっ!

「………っ!」

 

 一息に放った十七本の矢に次々と手や脚や腹を幹に縫い付けられる痛みに、悲鳴すらも上げる事も出来ずにいる所へ、私は一気に駆け寄り彼女の顎を左手で掴みあげる。

 情報を隠ぺいするための自害などさせない。

 

「誰の手の者か言いなさい」

 

 自分でも重く冷たいと思える声で彼女に問い掛ける。

 

「りゅ、劉備の…」

「ふ〜ん、そう」

 

 脂汗を流しながら、顎を私の手に掴まれたままに紡がれた言葉は想定していた言葉。

 

「ぐぁっ! ぁっ…ぁっ…」

 

 空いた右手で、動けない彼女の身体に刺さった矢の一つを掴み揺する。

 わき腹に刺さった其れは、彼女の身体を痙攣させ、呼吸すら満足に成せない程の激痛を彼女に与える。

 同じ個所だけではなく、身体に刺さった十八本の矢の全てを彼女の体の中で揺する。

 激痛と体の代謝反応で涙と鼻水と涎に塗れた彼女の顔を、もう一度感情を殺した冷たい瞳で覗き込む。

 

「私は此れでも優しいつもりよ。

 素直に本当の事を全て話せば楽に逝かせてあげるわ」

 

 愛しい娘を攫おうとした相手に、容赦など欠片もする気はない。

 それでも感情に流されずに、冷徹に徹する事が出来るのは、きっと彼が娘を助けてくれたからなのかもしれない。

 だから冷徹な目でまだ話そうとしない相手をじっくりと観察する。

 先程見せた動きや反応からして、それなりに高等な訓練を積んだ細作。

 ならば、当然の事ながら敵に捕らわれた時のための教育も施されていて当然。

 だからこそ冷静に見極める。

 痛みのあまりに事切れさせる事なく、死んで楽になりたいと思わせるほどの痛みを。

 どれだけの痛みと苦しみを与えれば、嘘を言う気力がなくなるのかを。

 相手の悲鳴と呼吸、そして瞳の奥に移った恐怖を冷静に量る。

 正確な情報を得るためには、時には必要な事。

 やがて彼女にとって永遠と思える地獄の時間の果てに。

 

「がぁぁ…ぁっ、ち、張…松…さ……ま…はっ、はっ、はっ、はっ」

 

 名を口にした途端、身体を襲う激痛を止めてあげたため、短く過呼吸を繰り返す彼女に私は最後の問いかけをする。

 

「他に仲間は?」

「し…、しらない。はっ、はっ、はっ…ほ、本当で…す。し、しんひて」

 

 それが彼女の最後の言葉。

 私の最速の一撃に自分の額を撃ち抜かれた事すら気が付かずに、彼女は一瞬にして絶命する。

 所詮は彼女は末端の人間でしかなく、璃々の誘拐もきっと手紙か何かで支持されてやった事。

 哀れな張松の子飼いの犬でしかない。なら、せめて一瞬で絶命させてあげるのがせめてもの慈悲と言うもの。

 

「……結局は、彼の言葉通りと言う訳ね」

 

 中央は僅かな兵しか保たない劉備に対して本腰を入れて戦をする気はないけど、自分達の支配を脅かすような噂の元凶は徹底的に潰せ。そう考えてると思っても良いようね。

 これが対応に当たっているのが張松達では無く劉璋様であるなら、おそらく難民は受け入れるから、劉備はこの地より去るか配下として止まるように計らうはず。

 なのにこういう手段を取って来たと言う事は、劉璋様に益々発言権が無くなってきていると言う事に他ならない。

 他国の侵略と言う国の一大事にもあるにも拘らず。

 

「お母さ〜ん。ま〜だぁ〜〜?」

 

 風に乗って流れてくる璃々の声に小さく微笑む。

 潰れそうになる心を、いつも支えてくれる私の可愛い娘。

 そんな娘に駆け寄るなり、娘に木々の方が見えないように抱き上げながら、もう目と耳を押さえなくても良い事を教えてあげる。

 

「あのね、あのね。さっきのお兄ちゃんね」

 

 恐い目にあったと言うのにも拘らず、娘は笑顔を忘れずに今日あった出来事を一生懸命私に伝えてくる。

 私に似た薄い紫の瞳を真っ直ぐと向けて、自分を攫おうとした乳母から助けてくれた彼に遊んでもらった事を。

 黒髪のお姉ちゃんがもう一人いたらしいけど、私が来る少し前に姿が見えなくなった事。

 そのお姉ちゃんとも遊んでもらった事。

 猫の事を楽しそうに話してくれた事。

 なにより、璃々が楽しそうに話していたのは彼の笑顔。

 まるでお日様みたいに温かな笑顔で、お父さんってきっとあんな笑顔をするんだろうねと。

 父親の事を覚えていない娘は父親を夢見る。

 

 そうね。

 あの人とは似ても似つかないけど、優しく微笑む姿は似ているかもしれないわね。

 歳が随分と離れていたあの人とは違い、私と一回り違うかどうかだけど、その笑顔は見ている私をとても安心させてくれた。

 そんな不思議な魅力を持っていたのは確かよね。

 

 

 

 

 

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朱然視点:

 

 

 羨ましいと思えるほど艶やかな黒髪を高く結い上げ。

 その静かな重心移動の度に僅かに揺れる髪から漂ってくる甘い匂いは、彼女が身に着けている香水や香油でもなく。ましてや匂い袋でもなく純然たる彼女自身の体臭。

 つい自分が汗臭くないだろうかと、気になってしまう程。

 周将軍はまだまだ私の動きに無駄な動きが多すぎるのが原因と言けど、とてもそれだけではない気がする。

 別に私自身臭いとは思わないけど、それでも周将軍や目の前の相手と比べれば気になってしまうのは仕方ないと思う。

 

「で、北郷殿はどこに居られるのだ」

「ちょっと野暮用で席を外しているんですよ。帰ってきたら関羽様が来られた事はお伝えしときます」

 

 我ながら白々しい言い訳に、目の前の女性は手を固く握りしめながら何かを無理やり飲み込むように小さく息を吐く。

 無理もない先日から、同じ良い訳を何度も繰り返されてはいいかげん堪忍袋の緒も切れる言うもの。

 特にこの人はかなり生真面目な性格らしく沸点が低い。

 きっとその分気苦労が多いんだろうなと同情しつつも、一日にこういう人が何人も来て同じ返答をするのもいい加減飽きてきた。

 此れと言うのも此処二〜三日隊長が劉備達の陣営に顔を見せない事を心配して、こうして暇を何とか作り出しては訪ねてくるのだけど、いないものはいないとしか言いようがない。

 

「我等にとって決戦を前にした大切な時期だからこそ、北郷殿を心配しているだけの事。

 もし我等が北郷殿達を怒らせたと言うのならば、ぜひともお教え願いたい。そう思っての事だと理解してもらえないだろうか」

 

 あぁ、分かってます分かってます。

 普通は毎日のように見ていた顔が、忽然と姿を見せなくなったらそう心配するでしょうし、貴女が心からそう思っているのも事実でしょうね。

 きっと他の何人かは想像ついているとは思うんでしょうけど。本当の事は口止めされている以上、此方も言える訳がないと言う事もそろそろ理解して欲しいなぁ。と思うんですよ私は。

 

「どうか頼む」

 

 ……うん、決めた。

 もういい加減面倒くさいし。隊長にこれ以上美人に、しかも他国の人間が付きまとうのも気分が悪いから、私はやっちゃいまーす。

 えっ? 丁奉にも敵わない私が、隊長が将来は軍神と呼ばれるようになると言う彼女に敵う訳ないって?

 当たり前じゃないの。止めてよね、そう言う丁奉みたいに筋肉でものを考えるのは。

 こんな化け物を力ずくで追い返せなんて真似を、このか弱い私が出来る訳ないじゃない。ようは追い返せばいいのよ。わざわざ顔を出す必要ないと思わせれば良いだけの事。

 私はわざとらしく周りを見回した後、目の前の彼女に申し訳なさそうな顔をして見せ。

 如何にも訳ありと言った感じで小声で彼女に数歩だけ歩み寄り。

 

「えーと、私が言ったとは言わないでほしいんですけど」

「ああ、もちろんだとも。それで北郷殿は何処に?」

 

 この女掛かった。

 彼女の食いつき様に私は心の中でニンマリと笑いながら、同時にこの人こんなに正直で大丈夫かなと心配しつつも。

 

「あの。うちの隊長と周将軍の関係ってご存知ですよね」

「……北郷殿の護衛や見張りとか言う意味で無く、その、…そっちの方でのことか?」

「他にどんな関係があると言うんですか?」

「い、いや話の腰を折ってすまない。続けてくれ」

 

 彼女の洩らした言葉に、結構鋭い観察眼を持っているなぁと思いつつも、やっぱりこの人初心だと確信しながら。

 

「ほら、やはり若いお二人ですから。溜まる物も溜まるらしくて」

「ま、まてっ、そ、その……もしかして此処数日姿が見えないのは」

「噂では隊長って凄いらしくて、周将軍やもう一人の愛人でいらっしゃられる子瑜様を同時に相手にしても、二人を腰砕けにする程に剛の者らしいんですよ。しかも連日も大丈夫だとか」

「こ、こしっ、く、くだけっ!? しかも連日っ!?」

 

 何を想像したかは知りたくもないけど、もう面白いくらい顔を真っ赤にして、言葉を噛む相手に私はさらに調子に乗って。

 

「何でもお住みになられている屋敷では、毎日湯を沸かしていると言いますし」

「そ、それはつまり、毎日湯を沸かす必要があるほど……そ、その………、それはその、そう言う事と言う事ぉ!?」

「さぁ? 本当の事は分かりませんが、隊長が周将軍と子瑜様を大切にされているのは確かですけど」

「ふっ、不謹慎だっ!

 い、いや別に私がどうこう言う事ではないが、神聖なる戦を前にして、そっ、そのような不潔なこと。

 いや、その、と、と、とにかく事情は分かりました。ええもう十分過ぎるほど理解いたしましたっ!

 ふしだらだと言う気は在りませんし、言う立場ではありませんっ。

 ただ、北郷殿が帰ってきたら顔を出す様にだけお伝えくださいっ!」

 

 羞恥心なのか、それとも怒りなのかは知らないけど、もう耳まで真っ赤にした関将軍は、その心を表すかのように、のっしのっしと早々に此方の陣から出て行くのを目で確認したまでが我慢の限界だった。

 

「ぷっ、ははっはははっ、もう最高。 アレはからかい甲斐がある相手よねぇ」

「おまえな……」

「って、丁奉貴方何時の間にっ」

 

 腹を抱えて笑う私を、何時の間にか気配を殺してやってきた丁奉が蟀谷を押さえながら、呆れ果てるような眼と声でワザとらしく溜息を大きく吐いてみせる。

 

「もしかして聞いてた?」

「ああっ、正確には観ていただだけどな。

 人に読唇術を覚えろと言っておいて、覚えさせたのは朱然だろ」

「ははははっ……、これも任務よ任務。これで変な勘繰りをされないし、隊長に変な虫を近づけないですむし、一石二鳥ってやつ。あっ私も楽しめて一石三鳥かな」

「はぁ〜………。ちょっと隊長が可愛そうになった」

「別に丸っきり嘘を言ったって訳じゃないわよ。

 予め噂だと言い含めておいたし、それを相手が勝手に勘違いしただけの事」

「誘導しておいてよく言うぜ。 関羽相手に命知らずもいい所だなお前は」

 

 あ〜、私の事を心配してたんだ此奴。

 まぁあの人がウチの将軍達と比べても、化け物染みた強さを持っているのは一目見て分かったけど。

 別にだからと言って、誰彼かまわず噛みつく狂犬と言う訳でもないじゃない。

 

「あのね、その辺りはきちんと相手を見て踏まえているから心配無用。

 喧嘩を売ろうなんて気は欠片も持ってないわよ。ただ遊んだだけ」

「……はぁ……」

「なによ、文句ある」

「ある」

「聞いてあげない」

「……だろうな。まぁいい、経過はどうあれ此れで当分こっちには来ないだろうし。

 せっかく空いた時間だ。今日は久しぶりに本気で鍛えてやる事にするか」

「げっ」

 

 いや、確かに時間が在ればそうなるのは必然なんだけど、朝昼晩の三連続は少し体がキツイかなぁと。

 

「なに、相手を観て動けるんなら、問題ないんだろ」

「いや、その…少しは手加減が欲しいかなぁ〜と……」

「はっはっはっはっ、面白い事を言うな。そんな鍛錬に何の意味があるんだ」

「こ、この筋肉馬鹿」

「さぁいくぞ」

「いいかげん、その筋肉で思考する癖を直せと言っているのよ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-5ページ-

 

〜あとがき みたいなもの

 

 

 こんにちは、うたまるです。

 『 舞い踊る季節の中で 』第百二十一話

 〜 紫の瞳に舞う璃は、春の日差しに心を休める 〜 を此処にお送りしました。

 

 今回は紫苑お姉様の視点で描かせていただきました。

 桃香が、たった五千余りの兵とはいえ、正々堂々と宣戦布告した事により原作とは違う流れになってきておりますが、どのような展開になるかは今後のお楽しみと言う事で今回のお話はいかがでしたでしょうか?

 原作のふんわりとした大人の女性とはまた別の、暗い一面を私なりに描いてみました。

 領主として、将として、母親として、様々な葛藤が彼女の中に在るのだと私は思っています。

 私の中では紫苑お姉様は、どちらかと言うと無印の紫苑お姉様の印象が強いんですよね。

 さぁ、桃香達との戦はどのようになるか、次回をお楽しみ〜(゚∀゚)/

 

 頑張って書きますので、どうか最期までお付き合いの程をお願いいたします。

説明
『真・恋姫無双』明命√の二次創作のSSです。

 月夜の晩、陣を幾つかの影がそっと抜け出して行く。
 誰にも気付かれる事なく、誰にも知られる事なく。
 影達の行方は何処か……。
 何を成しに行くのだろうか……。
 戦も近いと言うのにも拘らずに……。

拙い文ですが、面白いと思ってくれた方、一言でもコメントをいただけたら僥倖です。
※登場人物の口調が可笑しい所が在る事を御了承ください。
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コメント
一刀くん、 また変な誤解を。  そして入城後は未亡人までくどいてたというのが 噂になるのあかなぁー(qisheng)
魯粛と諸葛亮の天下三分の計がもうすぐ完成ですね(ryuuzi2000)
早く続きが読みたいですね。次が出るのを楽しみにしてます。(ハーデス)
そういえば矢を放たれる時璃々ちゃんは何してたんだろ、「お兄ちゃんに何するの!?」くらい言うと思っていたんだが(ギミック・パペット ヒトヤ・ドッグ)
一刀くんまた変な目で・・・自業自得ですなwww(GLIDE)
根黒宅様、110話で一刀が言っているようにアノ時の明命の声が大きいので、その声を他の人間には聞かせたくない一刀は出来ずに悶々と過ごしているようですよ。(w  今回も明命の部下達数人と共に出かけている様子ですから、残念ながらそう言う機会は無いでしょうね。(うたまる)
summon様、愛紗に少なくても睨まれたり、ボソッと皮肉を言われるのは間違いなさそうですよね。 こんな魔の悪い事ばかり起きているから、愛紗は一刀にいつまでも素直になれずに悶々と日々を過ごしてしまうんだと思います(w(うたまる)
jonmanjirouhyouryuki 様、その辺りは在ったとしてもスルーしてあげてくださいね(w  なんにしろ王としての素質があろうとも、王であろうとしない者には王の資格は無いと思いますし。(うたまる)
下駄を脱いだ猫様、明命と翡翠も大変ですよね。朱然や周りが一生懸命フラグを壊そうとしても、本人がこれなんですもの(w(うたまる)
Sirius様、鈴々とか相手ならからかう立場になれそうですけど、お人好しの性格上あまりそう言う事をやりそうもないですよね(w 蜀陣営からは原作と比べて数人動く予定ですよぉ〜。ふふふふふっ♪ 誰が動くかは秘密です♪(うたまる)
2828様、特一級フラグ建築士ですから(マテw (うたまる)
通り(ry の名無し様、年上のおっぱい枠は、すでに呉には沢山いますけど(w(うたまる)
mokiti1976-2010様、一応青年の正体は一言も言っていませんので、第三の人物と言う場合もありますよ〜〜。 欠片もその可能性は信じてくれないでしょうけど(w(うたまる)
氷屋様、ふふふふっ、それは秘密です♪ でも連れて帰ったら、絶対何人かに白い目で見られるでしょうね(w(うたまる)
patishin様、すみませんネタが分からないです(苦笑  とりあえず、一応紫苑お姉様自身一応否定しましたから、どうなるかは今は秘密と言う事で(w (うたまる)
まあ、実際それもヤっていても不思議ないんじゃない?(根黒宅)
一刀さんは、帰ってきたら訳も分からず、愛紗に叱られてしまうんでしょうねぇ。(summon)
さあ一刀くんのフラグ建設がいつも通り天然にて始まりました〜  更新お疲れ様です(下駄を脱いだ猫)
更新お疲れ様です。愛紗は何処に言ってもからかう立場にはなれないんですね。合掌w紫苑さんが今後どのような立ち位置にくるのか。楽しみです(Sirius)
朱然が頑張ってフラグ折ってるのに当の本人はフラグ立ててるw(2828)
なるほど、年上のおっぱい枠が参戦と・・・一刀もげないといいなぁ(通り(ry の七篠権兵衛)
一刀の正体を知った時の紫苑さんの反応が楽しみです。・・・しかし愛紗さんも遂に朱然さんにまでからかわれましたか・・・・・・乙。(mokiti1976-2010)
戦が終わったあと、紫苑が桃香でなく一刀についていくことになっちゃうかな?w(氷屋)
勘違い系BB(グサッ!!(patishin)
匿名希望様、紫苑お姉様は原作で軍神関羽の矛が届く距離で弓で勝負して見せる方ですよ。 しかも連射していますし。  そもそも矛や鎌や巨大鎚などを何処からともなく一瞬で出す方達ですから問題ないない(ぉw(うたまる)
アルヤ様、少なくてもあの状況である程度の勘違いは仕方ないとは思いますよ。 天の御遣いとか孫呉とか出てくる方がおかしいでしょうしね(w(うたまる)
poyy様、一刀のいない劉備軍では、それは無理な相談だと思いますよ(w きっと愛紗は星にいつもからかわれているんでしょうね(w(うたまる)
凄いな、瞬きの一瞬で矢を放つってことは瞬きの0、5秒くらいの間に弓を構えて矢を番う動作をとるってこと、・・・ど、どうやったんだ!?機械でもできるかどうか(ギミック・パペット ヒトヤ・ドッグ)
一刀勘違いされてやがるwwwwww(アルヤ)
紫苑さん勘違いしちゃったよwwwってか愛紗さん少しはそういうことにたいして耐性もとうよwww(poyy)
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