魔法少女まどか☆マギカ 神速の戦士たち 出会い、天の道と生きること
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そもそも天道がマミの家にいるきっかけになったのは、この会話からだった。

 

「お兄ちゃんそろそろ働いたら?」

 

「は?」

 

晩飯に得意の鯖味噌を作っている途中、彼女…天道樹花が言った。

 

「ま、まさか、樹花はお兄ちゃんの事が嫌いに…!」

 

「違う違う。

 ご近所さんから言われたの〜。

 『あなたのお兄さんはイケメンだけど、そろそろ仕事に就いた方がいいんじゃないかしら。』って。」

 

「でもなぁ〜。

 仕事に就くと言っても良い仕事場が無いんじゃあ…。」

「そう言えば、お兄ちゃんって教員免許持ってなかったっけ?」

 

「あぁ、まぁ造作もなかったがな。」

 

 そう、彼とひよりという少女+加賀美と言う男と一緒に教員免許を9ヶ月前に取得しようとしていた。

 

まぁ、お察しの通り、結果一人脱落だったが。

 

そんなこんなで、彼は教員免許を持っていた。

 

「隣街の見滝原中で先生を募集しているんだけど…。」

 

「アルバイトならともかく、隣街の学校はいくらなんでも、無理があるだろう。」

 

「大丈夫!

 既に、ひよりちゃんに泊まらせてくれるよう頼んどいたから!」

 

「しかし、それじゃあ俺が家に帰れないじゃないか。

 第一、東京から見滝原までざっと二時間掛かるんだぞ。」

 

「そこもセーフ!

 実は文化祭の時に知り合った同級生のマミちゃんって子が部屋を一つ貸し出していいよって承諾してくれたから!」

 

「だが、親御さんが「その事なんだけどね…。」…どうした。」

 

突如、重苦しい空気になったのを察し、声を低くする。

 

「実は、マミちゃんの両親さ。

 事故で亡くなってるんだよね。

 だから、一緒に居たいのは山々だけど、私にも学校があるからさ、だから、お願「わかった。」え?」

 

いきなり、了解され、キョトンとする樹花。

 

「樹花がそこまで一人の人間に対して深く悩むのも珍しいし、今回だけだ。」

 

「本当!」

 

「あぁ。」

(まぁ、あの日以来、ワームは2年も出現していないからな。)

 

「やったー!」

 

喜ぶ樹花の前のテーブルに鯖味噌を乗せた皿を置く。

 

「まずは、飯が先だぞ。」

 

その日の夜、彼等はそれぞれの身支度した。

 

 

 

 

 

そんなこんなで、ワルプルギスの夜が来る1ヶ月と2週間前である。

 

そして、天道がマミの家に来て2日目。

 

「すまないな、こんなことになってしまって。」

 

「良いんですよ。

 どうせ部屋は使わないですし。

 一人では寂しいでしょ。」

 

ティーカップに入った紅茶を飲むマミ。

 

すると、彼女の持っていた黄色い宝石が光りだす。

 

「っ!

 すみません、ちょっと学校に忘れ物をしてしまったみたいです!

 すぐ戻りますから!」

 

そう言って部屋を飛び出してしまうマミ。

 

「後をつけるか。」

 

後に続いて部屋を出る天道。

 

ちゃんと鍵は掛けました。

 

「場所は、…ここ!?

 って、考えてる暇はないわ!」

 

マミは、結界に入っていく。

 

その後に続き、天道も入っていく。

 

 

 

 

 

結界内。

 

「くっ…!

 強い!」

 

結界内では、マミは魔女に押されていた。

 

マスケット銃は何回使ったかわからない。

 

ダメージは与えている。

 

ただ、致命的なダメージは与えられていない。

 

ティロ・フィナーレも敵の攻撃が速く、撃てない。

 

しかも、魔女が人くらいな大きさで標的があまりにも小さすぎる。

 

「早く帰りたいのに…!

 キャア!」

 

そして、唯一の盲点だったのが、魔女が遠距離、使い魔が近距離で攻撃してくること。

 

なので、使い魔は倒せても魔女にはあまり当たらない。

 

ソウルジェムも濁ってきている。

 

「はぁはぁ…クッ!」

 

(私…もう…死んじゃうの…かな…。)

 

ふと、頭に過る死の言葉。

 

(天道さん…、優しかったな…。

 久し振りの家族だった…。)

 

そう思って、死を覚悟した時、一つの言葉が飛び出した。

 

「幻想的な世界だと思ったら、マミ、今助けてやるからな。」

 

「天道さん!

 逃げて…!」

 

マミが言い終わる前に、機械的な赤いカブトムシが彼の手に止まる。

 

「変身!」

 

その掛け声と同時に、腰に巻いてあったベルトに赤いカブトムシをスライドする。

 

すると、彼の体がみるみる変わり、銀色のサナギのような姿の仮面ライダーカブト マスクドフォームに変身する。

 

「…!」

 

マミは信じられなかった。

 

天道がいきなり変身と叫ぶと姿が変わり、使い魔と戦っている。

 

しかも、圧倒的な強さ。

 

だが、使い魔たちも負けていない。

 

速くなり天道を翻弄している。

 

 

すると、マミに向かいしゃがんでいるように言った。

 

「キャストオフ。」

 

《CAST OFF》

 

《CHANGE BEETLE》

 

銀色の鎧が吹っ飛ぶとそこから赤いアーマーの仮面ライダーカブト ライダーフォームが現れる。

 

《CLOCK UP》

 

次の瞬間、天道が消えたと思うと、いきなり使い魔達が爆破する。

 

それを見た魔女は怒り狂い天道の背後に走り迫る。

 

《1…2…3…》

 

徐々に近づいてくる。

 

「ライダーキック。」

 

《RIDER KICK》

 

魔女が飛び掛かる瞬間に、天道は魔女の顔面に向けて、強烈な必殺の回し蹴りをおみまいする。

 

魔女が爆発すると、結界が消え、グリーフシードが出てくる。

 

それを変身を解除した天道が拾い上げ、マミに渡して言う。

 

「説明は後にして、家に帰って、晩飯にするぞ。」

 

「は、はい!」

 

これが、魔法少女と仮面ライダーの最初のコンタクトであった。

説明
孤独の中で戦う少女たち。

そんな彼らと共に戦う運命を背負った戦士たち。

天の道を往き、総てを司る!

part2
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コメント
樹花はカブト本編で中学二年生でその二年後の話ならマミは樹花の後輩になるのでは?(赤井修也)
加賀美は警官になっているから公務員である教員免許を取ることはできないんじゃないですか?(赤井修也)
本編終了後なら樹花はひよりが自分と血はつながって無くても姉だということを知っていて「お姉ちゃん」と呼んでいたので「ひよりお姉ちゃん」にしてもいいと思いますが。(赤井修也)
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仮面ライダー カブト 魔法少女まどか☆マギカ まどマギ マミらない 魔女らない 

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