所変わって数日後

北郷家　食卓

皆で食卓を囲んで月達が作ってくれた料理に舌鼓を打ちつつ和気藹々と話していると、ふと月が思い出したかのように話が振られてきた

月「御主人様、そろそろ牧場を拡張してはいかがでしょうか」

一「俺は構わないよ、もともとやる予定だったしね、ポイントの方は貯まっているの？」

月「はい。御主人様達の御蔭で既に必要以上に貯まっています」

一「じゃあ明日にでも番頭さんにお願いしとこうか、それじゃあ何処を拡張しようか？」

詠「それなら畑を二つによろず焼きに、それからハチの巣箱とキノコの木にしてもらいたいんだけど」

一「その心は？」

詠「・・・・これよ」

詠から手渡された竹簡は二つ前の話に出てきた家計簿だ

カラカラと音を立てながら中身を見た俺は愕然とした

一「なあ、詠」

詠「何よ」

一「俺目が悪くなったのかな、昨日まで四ケタに入っていた財産が二ケタになっているのですが？」

詠「はぁ、アンタ目は正常よ、皆の装備を少し無理して整えたらこうなってしまったの」

一「それで食糧だけでも確保しようと」

詠「そう言う事、ポイントは交換や拡張以外に使えなかったから難を逃れたわ」

ホントに良かったと詠は呟く

俺も家計がこんなになったら溜息の一つも付きたくなる

幸い備蓄しているサシミウオ等の食糧も有り二日は持つだろう

・・・その間にまた何とかしなくては・・・

翌日、俺は番頭さんに拡張の依頼を済ませ村長の元へ向う

村長「あら北郷さん、何か御用で？」

一「クエストの発注を、何かあります？」

村長「でしたらこれなどはいかがでしょう？」

一「土砂竜ボルボロスですか」

村長「ええ、近頃少々やんちゃが過ぎたようで狩猟依頼が来ましたの」

一「ではこのクエストでお願いします」

村長「承りました」

一「では準備もありますのでこれで」

村長に挨拶を済ませ俺は準備に取り掛かる

獣竜種　ボルボロスの狩猟の準備へ　

夜　北郷家　真紅の部屋の前

一「真紅いる？」

真紅「カズ君？入って入って〜」

一「お邪魔するよ」

真紅「何々？夜這いに来てくれたの！？きゃ〜〜?」

一「それはとても魅力的だけど、明日クエストに同行してほしいんだ」

真紅「何を狩るの？？」

一「土砂竜ボルボロス」

真紅「あ〜、あの骨頭のヤツね。良いわよ」

一「助かるよ、じゃあ明日よろしく頼むよ」

真紅「まっかせなさ〜っい♪

真紅にクエスト動向を依頼し部屋を後に・・・・出来なかった

結局、彼女に食われた

夜明けまで絞り取られてしまい

皆さまにいただいた元気ドリンコなどを早朝に飲む事になった

さらに翌日

砂漠　ベースキャンプ地

一「真紅・白・黒、準備はいいかい？」

白・黒「「何時でも逝けますニャ！！」

真紅「こっちも準備万端よ♪」

一「ん、それじゃあ行こうか！」

白・黒「「イエス！ニャー！！」」

真紅「は〜い?」

一「狩りの始まりだ」

・・・つづく？