真・恋姫†無双 呉入死神
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んっ、明るいな…もう朝か…

はぁ、退屈な一日がまた始まるのか…

まぁいい、起きるかー

 

?「ん?」

 

目を開けるとそこにはいつもの風景ではなく、知らない天井があった…

 

?「あれ、此処は何処だ?」

 

昨日は、何時も通り依頼をこなして、疲れたからそのままベッドへダイブした筈なんだけどな…

色々考えていたら、誰かが部屋に入ってきた

 

?「小僧、目が覚めたか」

 

入ってきたのは長い銀髪を後ろで一つで纏めた美人なおb(ry ゲフンゲフン お姉さんだった

そして一番目に留まるのが一種の破壊兵器だ、いや、大きすぎたろ…今までこんなにでかいのは見たことがない…

 

?「…?小僧?」

 

フレア「あ、スミマセン、僕の名前はフレア・T・グランザナイトです、貴方は?」

 

黄「儂は黄蓋、字は公覆、お主は…ふれあ、てぃー、ぐらん…ぐらん…「グランザナイトです」おぉ、ぐらんざないとというのか、随分変わった名前じゃのう」

 

フレア「此方からしてみれば、そちらも随分変わった名前ですよ」

 

黄「そうなのか?」

 

フレア「そうですよ、もう一つ質問なんですが、此処は何処ですか?」

 

黄「此処は荊州南陽、我が主、孫策殿の城じゃ」

 

フレア「荊州南陽…ふむ…」

 

フレアはそれなりに頭が良かった、だけど、今言われた地名には全く心当たりがなかった。

 

黄「では、次は儂からの質問じゃ、何故あのような場所におったのじゃ?」

 

フレア「あのような場所とは?」

 

黄「なんじゃ覚えておらんのか? お主は荒野のど真ん中で倒れておったのじゃ、それを儂らが保護したというわけだ」

 

フレア「そうだったんですか、生憎心当たりがありませんねー…」

 

黄「そうか、なら、お主の出身地は?」

 

フレア「アズガルドという場所なのですが知っていますか?」

 

黄「いや、知らぬな」

 

フレア「そうか、なるほど…」

 

話しているうちに判ったことは、まず俺がいた世界とは違う世界のようだ。孫策という名前は何処かの昔話として聞いたことがあった気がするが覚えていない。

そんな考え事をしていたら、また誰かが入ってきた。

 

?「少年、起きているかい〜?」

 

フレア「はぁ、まぁ一応、えっとどちら様で?」

 

策「私は孫策、字は伯符、君は?」

 

フレア「フレア・T・グランザナイト、と言います」

 

策「はー、これまた変わった名前だねー」

 

フレア「あなたこそ、っと言いたいところだけと、僕の方が異端のようですね」

 

策「そうなるわね、フレア…でいいかな? 自分の状況が判っているかしら?」

 

フレア「状況…とは?」

 

策「もしあなたが、わたし達に害をなすようだったら殺さなければならない」

 

フレア「あぁ、そういうことですか、要は身の潔白を示せればいい訳ですね」

 

黄「そういことじゃが… えらく落ち着いておるな…」

 

フレア「伊達に長く生きてませんからね」

 

策「長くってわたし達よりは短いじゃない」

 

フレア「では、何歳だと思います?」

 

黄「12歳くらいかのぉ」

 

策「そのぐらいよね」

 

フレア「では、12歳、ということにしておきましょう」

 

策「すっごい含みのある言い方ね、実際は何歳なのよ?」

 

フレア「今は言っても信じてもらえないだろうから、それはまた今度ということで」

 

策「むー」

 

黄「はっはっは、策殿がいいようにあしらわれるなんてなかなか見れないものを見たな」

 

策「祭ー」

 

黄「フレア、後でもう一人加えてまた話を聞きに来るから準備をしておけ」

 

フレア「判りました」

 

黄「腹が減ったり、厠に行きたくなったら鈴を鳴らして侍女に言え、行きますぞ策殿」

 

策「ちょ、待ってよ、祭〜」

 

二人は部屋から出ていった。

これまた面倒なことになったな…

グローブを填めてるからそれなりに戦闘は出来るだろう、いざとなったらWアレWを使えばいいし

ちょっと待て、この世界で魔法は使えるのか?

少し使ってみるか…

 

フレア「…ファイアーボール」

 

手のひらに拳大の火の玉が現れた

ふむ、一応使えるようだな…

火の玉を消して、考える、身の潔白か… この文化レベルだと魔法を使うのは不味いかな?でもそれ以外に証明するものがないな。

しょうがない、敵意がないことを示して、魔法を使えばいいか。

 

フレア「まぁ、なるようになるだろ、今は寝るかな」

 

さっきまで寝ていた筈なのに、ベッドに横になった瞬間意識を手放した…

 

 

 

んっ…何か聞こえるな…

 

「……ろ……ア…き……レア、起きろ!」

 

フレア「ん〜、後一年ー」

 

「いや、寝すぎだお主!」

 

フレア「んーよく寝たな」

 

目が覚めるとさっきの黄蓋さん、孫策さんに加えて新しい人が居た。

そっか、話を聞くって言ってたな。

 

黄「お主、こんな状況なのによく寝れるな」

 

フレア「どんな生物も欲望には勝てないのですよ」

 

黄「ふむ、お主の言うことは良く分かるぞ」

 

?「黄蓋殿」

 

黄「おーすまんすまん、フレア、此奴は…」

 

周「私は周喩、字は公瑾という、早速だか色々聞かせてもらうぞ」

 

フレア「判りました、ですが、その前に一つだけいいですか?」

 

周「なんだ?」

 

フレア「現段階において、僕に敵対する意識はありません」

 

周「ほう? それはまた何故だ?」

 

フレア「これから話すことの中には貴方達が理解できないものが沢山あると思います、最悪、殺されるかもしれないので先に言っておこうかと思いまして、話を聞いたあとだと言い訳にしかならいかもしれないので」

 

周「ふむ、なるほどな、完全に信じていないが、理解はできる」

 

フレア「まぁ、そういうことで、僕に答えられることならなんでも答えますよ」

 

周「では、まず、名前は?」

 

フレア「フレア・T・グランザナイト」

 

周「出身地は?」

 

フレア「アズガルド」

 

周「そこはこの大陸の何処にある?」

 

フレア「…この大陸には…ない」

 

周「なんだと?」

 

フレア「三人と話してる内に判った事だけど、僕の居た場所は、この世界から見て異世界であるということ」

 

周「異世界…だと? どういう事だ?」

 

フレア「そのまんまの意味だよ、僕は違う世界から来たんだ」

 

周「信じられんな…」

 

フレア「じゃあ、孫策さん、この世界で一番大きな生物は?」

 

策「え? んー、一番大きなねー… 多分熊か虎じゃないかな? 大きさでいうと2丈ぐらいかな」

 

フレア「(大きい熊や虎は3?5mあるから1丈で2m前後か…)僕の居た世界はそのぐらいの生物もいるが、大きくなると10丈、20丈は当たり前、最悪100丈ぐらいの奴もいるし」

 

策「…嘘でしょ…」

 

黄「何と…」

 

周「信じられん…」

 

フレア「っとまぁ口先だけだとなんとでも言えるからね、証明しようと思えば出来るけど今すぐには出来ないから」

 

フレア「もっと簡単に異世界から来たっていうことを証明する方法があるんだけど… 周喩さん、この世界に魔法、魔術、妖術、晶術…ここ等辺の言葉に聞き覚えは?」

 

周「妖術なら眉唾物だが聞いたことあるぞ」

 

フレア「妖術を使う人の立ち位置は?」

 

周「はっきり言って危険極まりないな、お前は何が言いたいのだ?」

 

フレア「はぁ、まぁ、当然っちゃ当然か…」

 

黄「どうした?」

 

フレア「まぁ、いいか、僕はその妖術に似たものを使える」

 

策「何ですって!?」

 

周「何だと!?」

 

黄「何じゃと!? お主、妖術使いだったか!」

 

黄蓋が素早く弓を構える、勿論俺に向けて。孫策もいつでも動けるように剣に手を添えている。

はぁ、やっぱこうなるか…

 

フレア「黄蓋、その弓で俺を殺すのか?」

 

黄「得体のしれない者を生かしておくわけにはいかんからの」

 

フレア「孫策、お前はどうする?」

 

策「どちらかというと、祭の意見と同じだわ」

 

フレア「そうか…なら…

 

 

俺を殺してみろ」

 

そう言った瞬間空気が凍りついた。

孫策は王である誇りから震えることはなかったが何もできなかった、黄蓋と周喩に至っては足が震えている。

あり得ない、この少年から覇気と殺気が王を凌駕するほど出ているなんて…

 

フレア「だから、最初に言っただろう、敵対する意思はないと」

 

そう言うと、さっきまでの空気が嘘のように消えた。消えた途端、黄蓋と周喩はへたりこんだ。

孫策も目に見えて力を抜いていた。

 

フレア「さっき孫策が気にしていたな、俺が何歳か…と」

 

策「え、ええ…」

 

フレア「その質問に答えると、俺は最低でも1000年は生きている」

 

策「何…ですって?」

 

フレア「要は俺は普通じゃない、ただ、同じことの繰り返しで退屈だった時に、このような事になるなんてはっきり言って幸運だなと思ったよ、だがしかし、孫策達が邪魔であるというのなら今すぐにでもここから出ていくとしよう」

 

策「待って」

 

フレア「どうした?」

 

策「先程は、私たちが無礼を働いてすまなかったわ、だけど、私には野望があるの、そのためにも力を貸してくれないかしら?」

 

周「雪連…」

 

フレア「野望とは?」

 

策「私の母、孫堅は以前故郷である建業を治めていたわ、だけど私の母は亡くなりそれに乗じて遠術が建業を奪っていったの、遠術から独立し建業を取り戻すためには力や名声が必要なの、だから、力を貸して欲しいの」

 

フレア「ふむ、俺は全然構わんが、周喩達はどうする? こんな俺を信じられるか?」

 

周「変に疑って悪かったな、私は雪連が信じるのなら信じるわ」

 

黄「先程はすまなかったな、儂も二人が信じるなら信じるぞ」

 

フレア「なら、これからよろしく頼む」

 

策「それから、信頼の証として真名を預けましょう」

 

フレア「真名…とは?」

 

周「真名というのは本人が心を許した証として呼ぶことを許す神聖な名前はである、勝手に呼んだ場合首を切られても仕方ない程のものである」

 

フレア「はー、随分と凄いものだな… それを俺にいいのか?」

 

策「いいわよ、それにこれからは仲間として頑張ってもらうんだから♪」

 

フレア「わかった、それなら、預からせてもらおう」

 

雪連「私は雪連(しぇれん)よ」

 

冥琳「私は冥琳(めいりん)」

 

祭「儂は祭(さい)という」

 

フレア「よろしく、雪連、冥琳、祭、それじゃ俺も真名に似たものを預けるが、今まで通りフレアと呼んでくれると有難い」

 

雪連「なんで? 」

 

フレア「この名前は口にするには不吉すぎるからな、意味はわからないと思うがそう思ってくれ」

 

雪連「わかったわ」

 

フレア「俺の神名はタナトスだ」

 

説明
前のは短かったから連投

やっと主人公喋ります
後、展開がご都合主義というか、俺の妄想なんで、
見苦しいかもしれませんがご了承ください
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コメント
ヒトヤ犬さん>たしかに、指摘ありがとうございます 「孫策達は」→「周喩達は」に修正(kirito)
孫策が協力要請してるのなら「孫策達はどうする? 」は変では(親善大使ヒトヤ犬)
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