仮面ライダー Rainbow of the oblivion―忘却の虹― 26話
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「ニア!助けにきたよ!!」

 

 

 

突如現れたグレンラガンの頭部でシモンが叫ぶ。

グレンラガンはニアを張り付けにしている部分をドリルで破壊すると、ニアは解放され地面に落ちようとしていた。

だがその前にシモンが彼女をキャッチした。

 

「ニア大丈夫!?怪我してない!?」

 

「〜〜〜!シモ〜ン!!」

 

シモンは彼女の安否を確認しようとするがニアは泣き出してしまい自分から離れない。

シモンは彼女の頭を撫でて落ち着かせてあげた。

そしてグレンラガンの各穴から緑色の何かが出てくる。

そしてそれは地面に突き刺さった。

その正体は下半身をコアドリル化した大グレン団のメンバー……彼らは腕を組みながらバミューダを睨み付ける。

 

「馬鹿な……知的生命体が多元宇宙迷宮を脱出できる訳がない…!」

 

 

 

「なめんじゃねぇ…!時間だろうが、空間だろうが、多元宇宙だろうが、知ったことじゃねぇ……テメェの決めた道を、テメェのやり方で貫き通す。それが俺達、大グレン団だ!!!」

 

 

 

シモンの台詞とともに飛来す大グレン団のメンバー達。

グレンラガンはアークグレンラガンに収納。

さらにアークグレンラガンは超銀河グレンラガンに収納される。

それと同時にコアドリルとして大グレン団のメンバー達は超銀河グレンラガンにスピン・オンする。

 

 

 

 

超螺旋宇宙……全ての認識が実体化する宇宙。

そこにある銀河の中心で『それ』は現れた。

 

 

「因果の輪廻に囚われようと!」

 

 

 

身体中に複数の顔を持ち

 

 

 

「残した想いが扉を開く!!」

 

 

 

螺旋の炎を身に纏い

 

 

 

「無限の宇宙が阻もうと!!!」

 

 

 

銀河を足場にして立つ紅の鬼神

 

 

 

「この血のたぎりが運命を決める!!!!」

 

 

 

最強、最大、最後のグレンラガン…

 

 

 

「天も次元も突破して!!!!!」

 

「「「「「「「「掴んでみせるぜ、己の道を!!!!!!」」」」」」」」

 

 

 

その名を――――

 

 

 

「天元突破!!!グレンラガンッッッ!!!!!!」

 

「「「「「「「「俺達をッ!!誰だと思っていやがるッッッ!!!!」」」」」」」」

 

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「でかすぎだろ…ありゃあ…」

 

「銀河を足場に…」

 

リト達は今いる星からみえるほどの大きさの天元突破グレンラガンに驚愕していた。

あり得ないほどの大きさ……どうリアクションすればいいのか分からない。

 

「なるほど……彼らの強い認識が超螺旋宇宙により実体化したのか。ならば…」

 

突然リト達のいる場所が大きく揺れる。

いや、これはこの星事態が揺れているのだ。

 

「君たちと同等の姿で相手をしてあげるよ」

 

天元突破グレンラガンの正面に紫の炎を纏ったグレンラガンに似た禍々しい存在が出てくる。

 

「どう言うことだ!?」

 

「あれが奴のやり方だ。我々と同等の姿で戦い、より深く絶望させる気だ」

 

シモンが乗っているコックピットから通信が入る。

通信相手はなんとロージェノム……頭だけだった彼は体を持っていた。

 

「ロージェノム…お前、その体…」

 

「ここは認識が実体化する超螺旋宇宙…かりそめの体だが一緒に戦わせてくれ」

 

「心強いよ…」

 

「ニア……今さら父親面できないが…頑張ったのだな…」

 

「お父様……はい!」

 

「千年の兼帯から目を覚ませられましたな、螺旋王」

 

「王ではない!…今は只の戦士だ、ヴィラル…お前と同じな…」

 

「…………はっ!」

 

 

ゆっくり…ゆっくりと、天元突破グレンラガンとそれ…グランゼボーマは助走をする。

そして互いに最大速になり、互いに殴る。

その衝撃は相当のもので二機とも吹き飛んでいた。

地面につく前に二機は体勢を整え、再び攻撃をする。

 

 

 

―――――。

 

 

 

「自動操縦変えた……さて、君たちをどう殺そうか…」

 

一方、グランゼボーマの頭部にある星でバミューダはリト達の殺し方を考えていた。

 

「それにしても、君達も彼らも本当に愚かだ。僕はこの宇宙の平穏の為に存在するのに君達は僕を倒そうとする」

 

バミューダは哀れみの目でリト達を見ていた。

 

「君達は自分達の一時的な平和の為に全ての宇宙を危険にさらすんだよ?自分勝手にも程がある」

とバミューダはリトの近くに行き、彼の首を掴んで持ち上げる。

リトは苦しそうにうう、と声を漏らす。

 

「リト…!」

 

「テメェ…リトを放しやがれ…!」

 

「分からない……君達は僕の決める明日の中で平穏な日々を過ごせばいいのに」

 

 

 

 

 

 

「違う………」

 

 

 

 

 

 

「……何?」

 

首を掴んでいるリトに否定された。

何が違うのか…バミューダは理解していない。

 

「何が違うんだい?さっきも言ったように君達は…」

 

「お前が言うように……俺達は宇宙を…皆を傷つけるかもしれない」

 

「分かっているなら…」

 

「でも!……それは今のままだったらだ…。人間は…生き物は…命は……他の誰かと出会って、触れて、一緒に過ごせば変わっていける……アイツは…シモンは……敵だったヴィラルと、ロージェノムと一緒に戦っている……。出会っていく俺達が求める明日は、お前の決める明日じゃない…」

 

「分からないね、君が言う進化は共存だと言うのかい?馬鹿馬鹿しい…」

 

「なら何でお前は一人なんだ…」

 

「!?」

 

「自分の星が滅んで…」

 

「…………やめろ…」

 

「誰にも…頼れなくて…」

 

「……喋るな…」

 

「お前は……寂しくて…辛かったんだろ…?だからこんなことしか出来なかった…他の生命を一つの星に閉じ込めて、誰とも、会わせないようにした…」

 

「喋るなといっているだろ!!」

 

バミューダは気性を荒くし、腕に力を入れる。

当然リトの首は締まり、苦しそうに息を漏らしている。

 

「かっ…!……あ、……お、前は……まだ、希望を捨てていないはず…だ…。捨てていても…俺達が…希望を…繋ぎ止める…なんとかする……だから」

 

「もういい、ウンザリだ………君はもう、死ね!!!」

 

 

バンッ!

 

 

銃声が鳴り、バミューダの頬に弾丸がかする。

バミューダは振り替えると、そこには銃を構えたリボーンの姿が。

 

「リボーン君か……残念だったね、不意打ちが失敗して」

 

「いや、これは成功だぞ」

 

ニッ、と笑いながら撃った場所を見るリボーン。

バミューダはすぐに振り替える。

そこには、脳天を打たれたリトの姿が。

 

「リト!?」

 

「リボーンさん、何を…」

 

 

『何をするんですか』と言う前に、どこからかバミューダの腕を掴む腕がいた。

その腕はリトの体から出ている。

ミシミシと音が出ているのを見ると掃討な力だ。

 

「体から腕が!?」

 

「ッッ!!」

 

バミューダは思わずショートワープで距離を取る。

そして掴まれた腕を見ると痕がくっきり残っていた。

 

「中からなんか出てくるぞ…」

 

「あれって…まさか!!」

 

リトの体から何かが出てくる。

ツナはこの光景に見覚えがあるようだ。

そして現れたのは…

 

 

 

 

 

「復活(リ・ボーン)ッッッッ!!!!死ぬ気でお前を倒すッッッッ!!!!」

 

 

 

 

 

死ぬ気の炎を脳天に灯したリトだった。

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「さっきのってやっぱり死ぬ気弾…」

 

「でもこれじゃあ今までと変わらないのでは…?」

 

「いや、そうでもねーぞ」

 

リボーンは何かを期待した目でリトを見ている。

リトはボンゴレリングを外し、バミューダを見据えると、全身から大空の炎が出てくる。

ツナ達はリトから出る協力な炎圧に耐えようとしている。

その一方でバミューダはかなり驚いている。

「あれは………死ぬ気の到達点!」

 

「……お前も、到達した領域に俺もいる」

 

「!?」

 

「これがどういう事か…分かるな、バミューダ?」

 

静かな口調…リトの目はツナの超死ぬ気モードと同じく大空のようなオレンジ色になっていた。

バミューダは自分が夜の炎を創った時のことを思い出す。

深い絶望の中、朽ちかけた体を使って限界まで炎を出したことを。

 

「…つまり君は僕と同次元の存在であると言うのか」

 

「違うな。お前は絶望からなったが俺は違う。希望からなった俺はお前より……強い」

 

「ほざけ!」

 

バミューダはショートワープし、リトの背後に出現する。

すかさず手刀を打ち付けようとするが……その前にリトが防いでいた。

何!?、とバミューダは驚きながらもまた別の場所にショートワープする。

先程の行動はまぐれだと思いながら再び攻撃するが、今度はさきにリトがバミューダの顔面を殴っていた。

 

「馬鹿な!?僕の動きに着いてきているだと!?」

 

「忘れたのか?俺はお前より強いんだと、言ったはずだ」

 

「調子に乗るなよ、小僧が!!」

 

バミューダはリトの挑発に乗り、連続でショートワープを繰り返し攻撃。

だがリトは全てを防御し、時折攻撃してくる。

 

「クソッ!」

 

「……………………」

 

「クソッ!クソクソクソクソォォォ!!」

 

「……………………」

 

「何故だ!何故当たらない!何故圧倒される!何故……………お前は泣いているんだ、平沢梨斗!!」

 

 

泣いていた。

リトはバミューダとの攻防の最中に泣いていたのだ。

 

「お前が苦しんでいたことに……お前が、ずっと一人だったことに…気付かなくて…ごめん」

 

「!?ごめん、だと…?ふざけるな!!だったらこの宇宙の運命を誰が変えると言うんだ!!僕のことに同情するよりこの宇宙のことを考えろ!!」

 

バミューダは怒りがこもった拳を奮うがリトは片手で防ぐ。

そのままバミューダを投げ飛ばし、涙を流したまま言う。

 

「俺が…なんとかする。俺達が、この宇宙の皆でどうにかする。……だから、俺達を信じて」

 

「黙れ!!こうなったら致死率100%の技で葬り去ってやる!!」

 

そう言ってバミューダは手を大き広げると、夜の炎で出来たワープホールを周りに何個も作り出す。

バミューダはその内の一つをくぐり別のワープホールに出現。

それを何回も繰り返し、バミューダは加速していた。

それでもリトは動じない。

その場から離れず、ただ黙ってたっているだけだ。

そして次の瞬間、バミューダはワープホールから消え、リトの真上に出来たワープホールから出てくる。

その速さは光速と言ってもいいだろう……バミューダは勝利を核心し、リトに突撃した。

 

「死ねェェェェェ、!?」

 

「――オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッ!!りゃああああぁぁ!!」

 

だがその攻撃が当たることはなかった。

リトはバミューダの攻撃をカウンターでかわし、バミューダの顔面に拳を叩きつける。

バミューダは吹き飛ばされ、殴られた所からだんだんと体が朽ちていった。

 

「やった…のか…?」

 

「バミューダを倒した!」

 

地面にバミューダが落ち、戦いを見ていたツナ達は勝利を実感した。

だが……まだ終わっていなかった。

 

「ッ!」

 

「えっ!?」

 

「あれは…なんだ!?」

 

どこからか槍のような物がリトに向かって飛んでくる。

リトはそれをかわし、飛んできた方向を見ると…そこには先程外れたバミューダのおしゃぶりが浮かんでいた。

いや、そのおしゃぶりは周りの靄のような物に包まれ、形が変わりかけている。

頑強な体、鋭い爪…なんのモチーフもないその姿はクウガアルティメットフォームと同等の化け物と思える。

『究極の闇』の名を借りるのならその化け物はアルティメットD(ダークネス)と言ったところか。

 

「なんだあれは!?」

 

「おしゃぶりが…」

 

「まずい……自己防衛システムが作動した…」

 

「何!?それはどういうこった!」

 

「僕が倒されたことにより制御装置であるおしゃぶりが全てを排除する……螺旋の戦士達と戦っているあれも暴走するはずだ」

 

 

 

 

 

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一方、天元突破グレンラガンとグランゼボーマの戦いは圧倒的にグランゼボーマの優勢だった。

あらゆる攻撃を仕掛けてもグランゼボーマには効かない…そう思っていた矢先にリト達の星…地球が見える。

どうやら二機の戦いの影響で認識システムが作動したらしい。

グランゼボーマは地球を見ると急に標的を変え、地球に手を出そうとしていた。

 

―――――。

 

「そらそらそらぁ!!」

 

「どっせい!!」

 

「もう、きりがないよぉぉ…」

 

地球で仮面ライダー達は今まさに鉄機兵と戦っていた。

その数は前よりも多く、手強い。

だが、体力が回復しきっている物が多く、さらには鉄機兵がきたことにより27時間TVが中断されマジギレしているGhostが変身した仮面ライダーダークキバが暴れているので問題はない。

 

『ウェイクアップ1!』

 

「テメェら、全滅だぁあああああああああ!!」

 

「相変わらずGhostすごいねー」

 

「全くです」

 

「お、おい!あれ…!!」

 

ゼロノスAFが指差す方向を見るとそこには地球を襲おうとするグランゼボーマの姿があった。

その場にいる全員が息を呑むが、その前にグランゼボーマの後ろにいた天元突破グレンラガンが超次元アンカーで止めていた。

 

『それはテメェの星じゃねぇ!』

 

「あのロボットって確か…」

 

「ぐ…グレープフルーツやったっけ?」

 

「違うよくまちゃん、グレートキャニオンだよ」

 

電王AFとGFがボケるが誰も気にしていない。

天元突破グレンラガンは超次元アンカーでグランゼボーマを放り回しながら叫んでいた。

 

『キヨォオオオオオオオオウッッ!!この戦いが終わったら、付き合ってくれスゥィィィィィィィィィング!!』

 

『『『なにぃいいいいい!?』』』

 

「……さっきの人、他の場所でも聞こえてるって分かってるのかな?」

 

 

―――――。

 

さっきのスイングが放たれて、グランゼボーマは遠く離れた場所に落ちる。

アーテンボローは確率変動弾を打ち出し追い討ちをたてていた。

だがグランゼボーマは自分の周りにある銀行を掴み、何かを放とうとする。

天元突破グレンラガンは防御しようとするが…時すでに遅し。

グランゼボーマはインフィニティビッグバンストームを放った。

その名の通りビッグバンと同等の威力を受けている天元突破グレンラガンは次第に押されていく。

 

―――――。

 

 

『グオオオッ!』

 

「ふっ!!」

 

アルティメットDは真っ先にリトの元へ攻撃を仕掛けた。

リトはそれを受け流しているが長くは持たないだろう。

ツナはリトを助けようと立ち上がり変身しようとするがリトがそれをさせようとはしなかった。

 

「リト……俺も戦う…!」

 

「無茶をするな!こいつは今までとは違う、今のお前が戦っても死ぬだけだ!」

 

「それでも…俺はリトを、皆を助けたい…覚悟は出来てる!」

 

「へへ…俺もやるぜ…」

 

「リトさん、地獄までお供します…」

 

「おお…生きて京子の元へ帰るぞ…皆でな」

 

「クフフ…あなた方には生きてもらわないと困るのですよ」

 

「噛み殺す…ただそれだけ」

 

「まだかっこいい所、見せてないんでなぁ!」

 

「んー…ここではまだ死ねないんだ♪」

 

「ぐぴゃ?」

 

「皆…」

 

ツナから始まり、多くの仲間が立ち上がる。

よろめく足でどうやって戦うのだろうか。

 

「俺は全部守る!宇宙も仲間も、友達も全部だ!」

 

ツナはディケイドライバーを装着する。

すると、いつの間にか手にケータイのようなものを持っていた。

その下には黒いカード。

ツナはそれらを見て驚くが、これが何なのかを直感した。

リトの隣に移動したツナはリトと頷きあい、変身の構えを取る。

 

 

「「変身!!」」

 

『Kamen Ride DECADE!』

 

ツナはディケイドに変身し、それ…ケータッチにカードを挿入し、起動させる。

 

 

 

 

『KUUGA AGITO RYUKI FAIZ BLADE HIBIKI KABUTO DEN-O KIBA … Final Kamen Ride DECADE!』

 

 

 

起動後、ディケイドの体が変化していく。

体の主な色が銀色と黒になり、複眼はマゼンタに。

肩から胸部に装着されたヒストリーオーナメントにはクウガからキバまでのカードが装着され、頭部のディケイドクラウンには現在の自分のカードが。

ディケイドライバーのバックル部分を取り外し、ケータイを取り付けバックルは右腰部分に装着。

 

 

 

仮面ライダーディケイド・コンプリートフォーム

 

 

 

一方のリトは体に今まで出した炎を纏っている。

そして、纏った炎は吸収され装甲に変わっていく。

その姿はアルティメットフォームを黄金の鎧で追加したようだ。

 

 

仮面ライダークウガ・ライジングアルティメット

 

 

二人は最強形態と言える姿に変身した。

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暑い…
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クロスオーバー オリ主 家庭教師ヒットマンReborn! 仮面ライダー グレンラガン 

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