真・恋姫IS 第八話
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第二回、モンドグロッソ決勝戦当日

 

 

 

この日一刀は、大物を釣るために自分を餌にして姉が出場する大会を開催しているドイツに来ている

 

俺は今、大会会場へ徒歩で向かっている所だ

 

大会の御蔭かどの店も大繁盛だ、それに外を出歩く人も少ない、みんな自分の家か店のテレビにくぎ付けだ

 

ちょうど今、千冬姉さんが出場する所だからな

 

 

 

 

そして餌(俺)に釣られて大物が来たようだ

 

後ろから車が規定速度ギリギリの速度で迫ってくる

 

俺は気づかない振りをして曲がり角を左に曲がると共に全力で走り出す

 

走り出してすぐ後ろでタイヤが擦れる音と共に黒塗りの車両が俺を猛追して来やがった

 

後ろを振り向いた時、運転席と助手席に二人の女性が座っているのが見えてしまった

 

 

 

一刀「オイオイ、いきなり亡国企業のご登場かよ?」

 

 

そう、ファントムタスクの構成員の二人

 

運転席には貴族の御令嬢の様な雰囲気を持つ女性『スコール・ミューゼル』

 

助手席には不良っぽく、野生的な魅力を持つロングヘアーの女性『オータム』の二人だ

 

 

 

俺は軽くため息を吐き、壁を蹴ってUターンしたり、一般人に被害を起こさない為に人の少ない場所へと移動していく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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何処かの山中

 

 

 

しばらく付かず離れずの距離を保ちながら森の中に逃げ込んだ

 

思ったよりも緑が多く、足場も不安定な御蔭か追手はもう少し遅れてきそうだ

 

 

今のうちに準備して置くか

 

 

 

 

・・・・・・一刀、迎撃準備中・・・・・・

 

 

 

 

 

 

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チッ!今日は本当に最悪だぜ

 

組織の上層部がアタシとスコールを指名する任務だって言うから何かデカイ仕事かと思ったら『ブリュンヒルデの弟を拉致せよ』だぁ?

 

ざっけんなっての!

 

本当なら今日は一日中スコールとベッドの上でイチャイチャする予定だったのに。何が悲しくてガキの誘拐をせにゃならねぇんだよ

 

しかもISを持っているアタシとスコールにだぞ?

 

 

 

運転席に座っているスコールもやる気のなさそうな顔をしている

 

男って事もあるけど写真で見たヤツがどんな格好していたと思う?

 

最早化石と言ってもイイメガネに手入れのされていない地面に付くまで伸びたボッサボサの黒髪に、研究員が着るような白衣を普段から着込んでいるんだぞ?

 

しかもだ、男の癖に趣味と特技が編み物・料理・家事全般だぞ?

 

マジで男か女か疑いたくなったよ

 

 

 

そんな杞憂もアイツを捕まえようとしたところで四散して消えた

 

アイツを捕まえようとスピードを上げ始めると角に歩いて曲がって行った

 

アタシとオータムは見失わない為にスピードを落とさずに曲がって突っ込んで行く

 

すぐそこにヤツが居ると思っていたが、奴は常人とは比べ物にならないくらいの速さで走って逃げだしていた

 

気付かれていた?何時から?

 

そんな疑問が頭に浮かんだがそれよりもアタシの心を歓喜が襲った

 

アタシ等は家畜の羊を掻っ攫おうとしたが、実際はヤツは家畜などでは無い、羊の皮をかぶった『何か』だったことに。ただの一方的な狩りではなくなった

 

さっき振り返った時、メガネ越しではあるがハッキリ見えた

 

アレはただ食われるだけの得物の目じゃねぇ

 

戦う者の目だった

 

 

アタイは嬉しくてつい口角が上がっちまったよ

 

隣りを見るとスコールも笑っている

 

 

アイツとの追いかけっこは町の中から山の中にまで続いた

 

しばらく進むと車では通れなくなるくらい木々が生い茂る場所まで来てしまった

 

アタイはスコールを待たせてIS『アラクネ』を展開する

 

地形が悪く、こんな障害物の多い所はアラクネの十八番だ

 

アタイはアラクネで森の中を進んでいくと生体反応が有った

 

反応が有った所へ方向を修正して進んでいた時

 

 

 

 

 

 

 

 

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??<主(あるじ)、敵ISの起動を確認。こちらへ進軍して来ます>

 

 

一刀「そうか、結構速かったな」

 

一刀「隠密外装を展開、ハイパーセンサー遮断スーツ着用状態で武装のみを部分展開」

 

 

??<御意>

 

 

 

俺は彼女に隠密使用のマントと、他のISから俺が持つISの情報を与えない為に作った全身を覆うハイパーセンサー遮断スーツを着て、生身の状態で武装のみ部分展開を指示する

 

隠密外装のマントはセンサーだけでなく、視界からも俺のISを隠す為に作った、周りの風景と同化する光学迷彩もついている

 

ハイパーセンサー遮断スーツとは隠密外装から出てしまう手足、顔などを隠す為のモノだ。能力は隠密外装と同じく、視界・センサーなどから俺の存在を消す為に作ったのだ

 

そして部分展開した武装は腕部装甲と一体になっている三メートル近い大きさの剛弓だ。色は輝きこそ無いが。清んだ白色をしている

 

流石に武器までは隠せないが仕方がない、腕部装甲も剛弓と一体になっているから隠せない

 

 

 

 

 

 

アサシン『此処からは『紅蓮の弓矢』をBGMにご覧ください』

 

 

 

 

 

 

 

俺は森を見下ろせる岩の上に立ち、敵IS『アラクネ』が射程範囲内に来るのを待つ

 

右手に持つ剛弓を構え、左手で腰に展開した矢筒から二メートルほどの人でも扱える長さの矢を取り出す

 

矢を番え(つがえ)、獲物の蜘蛛が居る方向へ鏃を向ける

 

 

 

??<主、ハイパーセンサーにて敵ISを視認しました>

 

 

一刀「修正箇所はあるかい?」

 

 

??<発射角+2度修正のみです主。あと十秒後に必中射程距離に入ります>

 

 

一刀「オーライッ。織斑一刀、得物を射抜く」カシュッ

 

 

 

俺は頭部に部分展開したハイパーセンサーの額の短めの緩いV字部分が俺の目の位置までスライドし、額の部分には大き目のスコープが現れる

 

右腕についている剛弓もスライドして、手元に掴む所が出て来てそれを掴む

 

左手で番えている矢を引き絞る

 

剛弓が音を鳴らしながら文字通り弓形に曲げて何時でも射かける準備万端だ

 

 

 

 

 

一刀「初弾、一ノ矢『破』エネルギー充填率85%に到達、続いて次弾へエネルギー充填開始」

 

 

 

??<御意、一ノ矢『破』あと五秒で充填・・・・完了>

 

??<続いて次弾へのエネルギー充填開始。約十四秒ほどで充填完了>

 

??<射線上の障害物の影響・・・・無し>

 

??<敵IS、必中射程範囲内まであと数メートル。カウントを開始します>

 

 

 

 

カウントが進む度に此方へ接近してい来るアラクネ

 

相棒のカウントが少なくなっていくにつれて徐々に必中距離に自分から入って来る

 

カウントが零になる瞬間

 

 

 

??<五・・・四・・・三・・・二・・・一!>

 

 

 

一刀「得物を射抜く!」シュパァンッ!

 

 

 

 

得物を狩る狩り人の矢を放つ

 

放たれた矢は普通は聞こえない音を鳴らしながらアラクネへ向かって行き

 

アラクネの多脚に装備されている主砲の一つの砲門に吸い込まれるように進んで行き

 

破砕した

 

 

 

 

??<初弾命中を確認、アラクネの多脚の内一本が大破。使用不可能レベルのダメージと分析します>

 

 

一刀「このまま『破』で足を吹っ飛ばす」

 

 

??<御意>

 

 

 

 

俺はオータムに視認される前に予め座標設定していた次の狙撃ポイントへ転移した

 

転移してすぐに照準を合わせて一ノ矢『破』を今度は反対側の砲門に撃ち込む

 

先ほどと同じように砲門に入り内側から爆発を起こし、多脚の一つを又も大破に追いやった

 

それを見届けずに即座に次ぎの狙撃ポイントへ転移・射撃・即座に転移をランダムに続ける

 

全ての多脚の砲門を爆破してISダメージレベルがマズイ領域に入るまで。この間、たったの五分だった

 

逃げられないようにバインドで拘束するのも忘れない

 

 

 

 

 

 

被弾を受け続けたアラクネの搭乗者、オータムは怒りを通り越して冷静に周囲を見渡している

 

シールドエネルギーはまだ半分近く残っているが。今のアラクネに戦闘力など無いに等しい

 

更には光の拘束具で動きが取れないのだ

 

彼女は今、生き残るために頭をフル回転させているのだろう

 

 

・・・・さて。行きますか?

 

 

 

 

 

 

 

俺は隠密外装と遮断スーツ、剛弓と腕部装甲を解除してから彼女の元へ転移した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・つづく?

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あとがき

 

 

どうもアサシンです

 

 

一刀と亡国企業。ファントムタスクとの戦いが起きました

 

一刀は転移を使っていますがもしかして?

 

そして名前はまだ出せませんが一刀の専用機のプチ登場です

 

 

 

 

 

 

 

では次回予告へ

 

 

 

 

次回 真・恋姫IS 第九話

 

       ブリュンヒルデと最初の教え子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ではでは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

再来〜〜〜

 

説明
第二回モンドグロッソ開催

一刀に迫る影が
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コメント
アサシン『一周回って違う感情が生まれましたか(発_見)』(アサシン)
ここまでくると、怒りや呆れを通り越して尊敬の念が・・・(aws )
アサシン『悟り(さとり)と言いますか真理(しんり)ですね』(アサシン)
(種馬の運命に)抗うな。(女を堕とし捲って命を狙われる事を)受け入れろ(頭翅(トーマ))
足掻くな、運命を受け入れろ(キリヤ)
種馬だし。どォせ堕とすンだろォな。こいつはネタバレなンて生易しィ事象じゃァ無ェ。ルールブレイカーや幻想殺し、ギアスを用ィても解除、破壊、上書きは出来無ェ。謂わば、神(アサシンさンではなく、制作会社様)が決めた、覆す事の出来無ェ運命(と言う名の現実)なンだよ(頭翅(トーマ))
Kyogo2012さんへ、怒気が溢れている・・・・・・(アサシン)
ZEROさんへ、ネタバレは言えません(残_念)(アサシン)
俊さんへ、ISは出せるかどうか怪しいです(汗▽汗?)(アサシン)
うむ。落すんだな。しかも、ふたりともね・・・・・井井井井井井井井井井井井井井井井(Kyogo2012)
どうせ堕とすんだろうな……(。-∀-)(ZERO)
一刀の事だからこの二人も確実に堕とすでしょうね。堕とされた後の二人の反応が楽しみです。(俊)
一刀は自分を餌に亡国企業の幹部二人を捕獲するつもりの様ですね。一刀のISも名前は出てないけど登場した事だし、次回が楽しみです。(俊)
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IS 真・恋姫 一刀 インフィニット・ストラトス モンドグロッソ 織斑 千冬 オータム 

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