管理者からの御遣い 魏√ 2
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一刀「あれが曹操軍・・・・・か」

 

 

一刀は、曹魏を見つめ小さく呟く。

 

 

??「止まれ!!貴様此処で何をしている」

一刀「空を見ていた」

??「空だと・・・・・華琳様如何致しましょう?」

 

 

黒髪の女は、馬に乗っている少女に問いかける。

 

 

??「あなた、名を何と言うの?」

一刀「人に名乗らせる前に自分の名を言えば?」

??「貴様!!華琳様に向かって何だその口の利き方だ!!」

 

 

黒髪の女は剣を向け、殺気を放つ。

 

 

一刀「人は、皆平等だ。例えどれだけ偉かろうが・・・・」

??「そうね・・・・・・いいわ。名乗ってあげる。私は曹孟徳よ」

一刀「ふむ・・・・・・馬に乗りながら、しかも上から・・・・・・か。まぁいいさ、俺は黄飛、字は桜華」

曹操「それで、あなたは何をしていたの」

一刀「人の話を聞いていなかったのか?空を見ていたと・・・・・」

 

 

そういって一刀は空を見上げる。

 

 

曹操「空に、何かあるのかしら?」

一刀「あるさ・・・・・・」

 

 

一刀達の周りは静かに風が流れた。

 

 

曹操「よく見たら、あなた見慣れない服装をしているわね」

一刀「そりゃそうだ。俺は、此処の生まれではないから」

 

 

一刀の一言で、周りが凍った。

 

 

「「「!!!!????」」」

一刀「ふむ、驚いているようだな」

??「華琳様、もしかしたら彼は天の御遣いでは?」

曹操「天の御遣い?」

??「はい。管路の占いで予言されたものかと」

 

 

一刀は、彼女達の話を傾けていた。

 

 

一刀「天の御遣いとは、何だ」

??「華琳様、如何致しましょう?」

曹操「いいわ。秋蘭。教えてあげなさい」

秋蘭?「はっ、実は管路という占い師がある予言をしたのだ」

 

 

秋蘭と呼ばれる人からある言葉が出て驚いた。

 

 

一刀「今、管路と言ったか?」

秋蘭?「そう言ったが?」

一刀「・・・・・・・・(結衣の奴)」

曹操「どうしたの?」

一刀「いや、なんでもない。続けてくれ。どのような予言が出ているのだ」

 

 

一刀は続きを促す。

 

 

秋蘭?「白き衣装を纏い、黒髪を靡かせる御遣いが乱世を終わらせる・・・・・と」

一刀「ふむ・・・・・そんな占いが流れているのか・・・・・(はぁ、結衣・・・・面倒な事を)」

曹操「あなた、行く当てはあるのかしら?」

 

 

曹操は突然聞き出した。

 

 

一刀「俺を利用するのか?」

曹操「何の事かしら?」

一刀「解らないとでも?」

曹操「・・・・・・・」

一刀「少し考えれば解る事。今、この乱世は腐敗しつつある・・・・・・そして民達は占いが飛び回っているなら天の御遣いという名が、一つの場所に留まれば民達は天の御遣いに救いを求めその場所に訪れるだろう・・・・・そして、これが兵力増強にも繋がる・・・・といった所か」

 

 

一刀は言葉を並べ丁寧に言っていく。

 

 

曹操「その通りよ。で、どうかしら?私の元に来ないかしら?」

一刀「曹操の力を見せてくれ・・・・・・そうだな、覇気を放出。仕えるかはそれから決める」

曹操「いいわ・・・・・」ゴゴゴゴゴゴゴッ

一刀「・・・・・・・・・(へぇ、なかなかの覇気。天下に近いのはやはり曹操か)」

曹操「(私の覇気を受けて、涼しい顔で居られるのね)」

 

 

曹操は覇気を一刀にぶつけ、一方、一刀は曹操の覇気を涼しい顔で受け流している。

暫くたって、一刀が口を開いた。

 

 

一刀「もういい。十分」

曹操「あら、もういいのかしら?」

一刀「あぁ、覇気良し、器量良し・・・・・・・決めた。仕えよう」

曹操「ありがとう、感謝するわ」

 

 

曹操は例を言った。

 

 

一刀「全てが上からという訳でも無いんだな」

曹操「私だって礼くらいは言うわ。ところで、あなたの真名を教えてくれるかしら?」

一刀「では、一から名乗っておこう」

 

 

一刀は一呼吸置いてから、言葉にする。

 

 

一刀「姓は黄、名を飛。字は桜華。真名を一刀と呼ぶ」

曹操「私は、曹操、字を孟徳よ。真名を華琳。春蘭、秋蘭。貴女達も預けなさい」

春蘭「しかし、華琳様」

華琳「二度は、言わないよ春蘭」

 

 

春蘭と呼ばれる女は、一刀を睨み。真名を預ける。

 

 

春蘭「私は、夏侯惇。字は元譲だ・・・・・真名は春蘭。呼びたければ呼べ」

秋蘭「私は妹の夏侯淵。字は妙才。真名は秋蘭」

一刀「華琳、春蘭、秋蘭。よろしく」

 

 

一刀は一人一人顔を見ていき、真名を口にする。

 

 

一刀「少し、お腹が空いたか」

華琳「ふふっ、いいわ。春蘭、秋蘭。街に戻るわよ、一刀もついていらっしゃい。聞きたいこともあるし」

一刀「あぁ」

「「はっ」」

 

 

華琳達は悠々と街に惑っていく。

 

 

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一向は街に着き、酒屋へと足を運んだ。

 

 

華琳「それで、一刀は何ができるのかしら」

一刀「華琳が、望むのもならできる限りやってみよう」

秋蘭「見たところ、武器を持っているようだけれど」

 

 

秋蘭は一刀の武器に注目していた。

 

 

一刀「身を守るためだ。必要さ」

華琳「では、武官ということでいいかしら?」

一刀「精一杯努めさせてもらうよ」

 

 

暫くすると、料理が運ばれてくる。

 

 

華琳「一刀」

一刀「ん?」

 

 

一刀は料理に夢中になっていたが、華琳に呼ばれ顔をそちらに向ける。

 

 

華琳「天の国ははどんな所だったの?」

一刀「華琳は、"転生"を信じるか」

華琳「転生?」

 

 

華琳は一刀の言葉に首を傾げた。春蘭、秋蘭も同様に。

 

 

一刀「俺は、"一度死んだ身"なんだ」

 

 

そこ言葉に華琳達は衝撃を受けた。

 

 

華琳「死んだ身って・・・・・・」

一刀「とある事故に巻き込まれてね・・・・・・それ以降は覚えていないよ。」

華琳「そうだったの・・・・・」

一刀「別にいいさ、気にしていないし。昔の事よりも、今だし・・・・・・・・・天の国の話だったね」

 

 

一刀は何事もなかったように話を始める。

 

 

一刀「天の国は、至って平和だよ。広く見ればね」

秋蘭「広く見れば?」

一刀「あぁ、州の中には沢山の邑や街といった、沢山の人が居るだろ?」

 

 

三人は頷いてみせる。

 

 

一刀「そして、州の中にも小規模ではあるものの、戦争が起こっている。国全体見てしまえば平和・・・・・天の国も同じ、一つの国全体を見れば平和。けど、国の中まで進んでいけば戦争というよりも犯罪はまだ続いている。っといった所かな」

華琳「そう・・・・・・何処の国も戦争は終らないのね・・・・」

 

 

華琳は悲しそうな目をしていた。

 

 

一刀「真の平和はないと、俺は思うけどね」

華琳「一刀?」

一刀「仕方がないと思うよ。場所によって文化の違いというものは必ず何処かで出てくるものだし」

華琳「そうね」

 

 

その後、四人で食事を楽しみ華琳の住まう城へ向かう。

 

 

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城に向かった後、一刀は侍女に案内されこれから使っていく部屋に足を運んでいく。

 

 

侍女「こちらになります」

 

 

侍女は部屋を開け、一刀を通す。

 

 

一刀「ありがとう」ニコッ

侍女「////////」

一刀「顔が紅いぞ」

 

 

一刀はそういって、頬に手を添える。

 

 

侍女「///////」

一刀「ふふっ、どうした?」

侍女「なんでも、ないです・・・・///////」

 

 

侍女は瞳をうるうるさせ、上目遣いで一刀のことを見上げる。

 

 

一刀「お休み・・・・・ちゅっ」

侍女「んっ//////」

一刀「またね」

侍女「は、はぃ・・・・・・////////」

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コメント
曹操は例を言った⇒曹操は礼を言った(IFZ)
やりますな・・・一刀さん(sugerless777)
曹操のお気にの侍女だったらどうすんだろうwwww(デューク)
これが天の(種馬)力かwwwwww(地球ジェット…)
誑しを自覚しているのか・・・!?(バズズ)
誑すのが天の教えなのか・・・(黄昏☆ハリマエ)
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真・恋姫†無双 一刀 華琳 春蘭 秋蘭 

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