チートな魔法使い
[全2ページ]
-1ページ-

第6話 遺跡にラスボスはJKだ

 

カルマ視点

 

はい皆さん。今ものすごくイライラしているカルマです

理由?・・・・・・そんなもの、聞かなくとも前の後書きを見ればわかるだろ

なんなんだよ!この遺跡!さっきから何回おんなじ様な仕掛けを

体験すればいいんだよ

しかもだ。この遺跡のトラップ。はっきり言ってワンパターンなんだよ

幻術オンリーって、ふざけてるだろ

しかも、幻術が効かない俺にとっては

罠が丸見えなんだよ

なんだよ、あからさまに落とし穴があったり

分かれ道に見えて、やっぱり一方通行だったり

あげくの果てには、奥の方から岩の幻術が転がって来たらしい

俺だけが慌ててなかったから、すごくシュールに感じたよ

まあ、なんやかんやで奥に進み続けた俺たちは

やっとの思いで、最深部らしき場所に来た

「ここか・・・・」

ユーノ「そうみたいだね」

クロノ「つかれた・・・・・・」

ゼスト「なさけないぞ、クロノ」

カトレア「マスター。ユニゾンを解きますか?」

ああそういえば、カトレアとはユニゾンしたまま来たんだった

「いや、何があるか分からない。このまま、行こう」

カトレア「分かりました」

さてと、最深部らしき場所に着いたのはいいとして

ここはなんなんだ?

最深部は、とてつもなく広い空間だった

しかも、全部が白い。真っ白だ

・・・・なぜか、すごく懐かしい光景だ

たしか、あのエリルとかいう神に転生させられた場所に似ている

「これは、目が痛くなる光景だな」

カトレア「そうですね。一面真っ白です」

カトレアも、心なしかげんなりした声だ

やっぱり疲れているんだな

ユーノ「これが、遺跡の最深部なのかな?」

「さあな」

とりあえず、奥に進んでみる

あまりに真っ白で、先が見えない

と言うか、何もない

ゼスト「・・・・・・」

クロノ「・・・どうかしましたか?ゼストさん」

ゼスト「ああ、さっきから視線を感じてな」

ユーノ「・・・え?」

「・・・・・・・・・・・・・あれは・・・」

ふと上を見上げると、天井に何かが立って居た

・・・・うん。何言ってんだと思うかもしれないが

本当に立って居るんだ

?「やっと来たか・・・・・・遅すぎるな」

そいつは、天井から足をはなし

ゆっくりと、地面に着地した・・・・・・頭から

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

カトレア「・・・・・・・・・・」

?「さあ、俺とダンスを踊ろうか!!」

「いやいやいや!おかしい。絶対おかしいだろ」

?「・・・何がだ?」

こいつ、体でうまくバランスを取りながら首をかしげてる!

地味にすごいなおい!

と言うより、素なのかよ!!これで素なのかよ!

「いや気付けよ。と言うか、足で立てよ

何で頭から着地したんだよ」

俺がそう言うと、目の前の人物。いや、見た目からして

男だな。なんか神父が来ているような服を着ている

髪が青色で、目が茶色だな

(ぶっちゃけると、上条当麻と同じ姿です。髪と、目の色が違うだけですby作者)

おっと、変な電波が飛んできたが。今はそれどころじゃない

?「頭からりゃくちした理由・・・・そんなもん決まってんだろ!!」

「!!!」

なんか、真顔で断言された

?「そんなもん。勘だ!!!」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

・・・・・・・ああ。なんか、いろんな意味で濃い奴が来た

カトレア「マスター!」

「何だカトレア。悪いけど、俺はこいつの発言で頭が痛いんだが」

カトレア「他の方々が居ません!!」

「なっ!!!」

慌てて辺りを見渡してみると

たしかに、ユーノ達がいない

「おまえ、アイツらをどこにやった?」

?「ん?・・・・・・・・・・・・さあ?」

「・・・てめぇ!」

?「おいおい。ちょっと待ってくれよ!本当に知らないんだって

多分だけど、はじかれたんじゃないか?」

「・・・・・・・・・どういう意味だ?」

?「だから、この空間にはじかれたんだよ

まあ、普通の人間には入れない様に作り変えたからな」

なんなんだ。こいつのこの雰囲気

なぜ、懐かしい感じがするんだ

?「じゃあ、自己紹介だな。俺の名はレン

お前の敵だ」

「・・・・・・・・」

?「おっと、あまりの事に言葉も失っちまったか?

まあ、仕方がないか。まさか、ここまで来るなんて思っていなかったんだろ?」

「・・・・・何を言っているんだ?」

レン「ん?んんんんんんんん?これはこれは

まさか、本当にそうだったんだな」

なんか、一人で納得しだした

カトレア「マスター。戦闘の準備を」

「はあ!いきなりどうしたんだよ」

カトレア「マスター。彼は敵です。私たちの命を狙う敵です」

「・・・・・カトレア?」

なんか、様子がおかしい。冷静じゃなくなっている?

レン「じゃ、さっさと始めますか」

そう言って体を180度回転させ足を下にして地面に立つレン

「お前。目的はなんだ?なぜ俺を狙う?」

レン「そんなもん。決まってるじゃないか」

「・・・・・?」

決まっている。と言う事は、アイツには

俺を狙うだけの、明確な目的があるのか

なんだ、一体どんな目的だ

まさか、過去に潰してきた組織の仲間か

それとも、それ以外の奴に雇われたのか

レン「それはな、お前が混ざり物だからだ!!」

バンッ!!

「がは!!」

いきなりで、何が起こったのかが分からなかった

ただ、アイツが何かをしたことだけ理解できた

アイツは、一歩も動いていない

なのに、腹に強烈な衝撃が襲った

カトレア「マスター!」

カトレアの声が聞こえる。ダメージはそれほどでもない

だが、一体どうやって攻撃してきた?

もう一度、アイツ、レンを見てみる

するとあいつは、右手をこちらに向け

手を銃の様な形にしている

レン「おお。結構本気でやったんだけど

それだけで済んじゃうのか。やっぱり厄介だな、お前」

「・・・・・お前、さっきのはどういう意味だ?」

レン「さっきのって?」

「とぼけるな!混ざり物の事だ!!まさかお前、俺について何か知っているのか!?」

レン「・・・」

「答えろ!!」

俺はこの時、ひどく焦っていた。こいつは何か知っている

聞き出さないといけない。知らないといけない

そんな考えが、頭をぐるぐるとまわっている

「カトレア」

カトレア「・・・なんですか?」

「・・・・・・本気で行く」

カトレア「Yes my master!」

さてと、まずはこいつの力について把握しないとな

さっきは、いきなり攻撃が当たった

直接攻撃して来たようには見えない

と言う事は、遠距離からの攻撃

レン「さあ、いくぜ!」

レンがまた、俺に右手を向ける。その手は、銃の形をしている

バンッ!!

「がっ!・・・・・・・そうか」

また攻撃が突然あたったが、こいつが何をしたのかがわかった

こいつの戦い方だったら、取るべき行動は一つ!!

レン「死ね!」

レンの攻撃が来る。俺はとっさにイメージした

「弾き返せ!!」

レン「なっがっ!!!」

アイツの攻撃が、そのまま弾き返る。クロノの時にやったことと同じだ

「そうか。やっぱりそうなんだな」

カトレア「マスター?」

「おそらくだが。アイツの戦い方は、遠距離型から相手を撃つ

それが、風なのか。それとも、他の何かなのかは分からないが

あの動き。右腕を俺に向け、手を銃の様に向けた時に来るんだ

だったら、その攻撃をはじく事が出来れば、俺に攻撃は当たらない

不意打ちになって一石二鳥だ」

カトレア「ですが、分かって居るのですか?

マスターの力は、イメージが大事なんです

少なくとも、次は相手も警戒してきます

次は、他の攻撃方法で来るでしょう

マスター。アナタはその都度、瞬時にイメージ出来るのですか?」

「確かに。それは難しい。さっきの攻撃も、予想が出来たからこそ

はじく事が出来た。だが、こっちは一人じゃないだろ?」

カトレア「あ・・・・」

「そう。お前が、その都度イメージしてくれ

俺は、攻撃と回避に専念する」

カトレア「・・・分かりました。おまかせください!!」

「よし・・・・」

俺はまだ悶えているレンの方を見る

レン「イッテーな!もろに入っちまったじゃねーか!!」

「ああ。お互い様だな。いや、お前の場合は自分の攻撃で

ダメージを受けているから・・・・・・・・・自業自得だ」

レン「!!・・・・・・・てめぇ!」

頭に血が上ったのか、突進してきた

レン「風魔剣!!!」

そう言ったレンの奴は、手を手刀の形にした

レン「死ねええええ!!!」

「おっと!!・・・なっ!」

俺はとっさに回避する。だが、腹を少し切られていた

この切れ味。そして、かわしたと思ったら切られている

そして、風魔剣と言う名前から察するにこいつは

「なるほど。風を使うのか」

レン「よく気が付いたな!!そう、俺の力は風を自分の身にまとう事だ」

「なるほど。じゃあさっきの遠距離からの攻撃も、風だったと言う訳か」

レン「そうだ。だが、分かったところでお前にはどうしようもできない

この風は、あらゆる防御も切裂く力がある!!」

「だったら。カトレア!!」

カトレア「Yes master!!」

カトレアからイメージが送られてくる

レン「いい加減死にやがれ!」

「刀!!」

俺が言葉を言うと。右手に刀が出て来た

ガキンッ!!

鈍い音が響く

レン「クソ!面倒な力もってやがるじゃねえか!」

「お前が言えたことじゃねーけどな!!」

俺は力任せに、こいつの攻撃を弾く

レン「ちいぃ!」

弾かれたレンは、いったん距離を取った

パキンッ!

カラン!

さっきの攻撃で、刀が折れた

やっぱり、ただイメージしたものだけじゃこうなるか

だが、もう終わらせる

「さてと、そろそろ終わらせようか」

レン「ああ。終わらせようぜ。てめえの死でな!!」

レンは風魔剣の状態でこっちに突っ込んできた

「カトレア!」

カトレア「はい!」

こっちもカトレアから、イメージを送ってもらう

「刀!」

そして、さっき出したのと同じ形をした刀を右手に出し

片手で構える

レン「もらった!!」

目の前までレンが迫り、俺に手刀を振り下ろした!!

ガキンッ!!

また、鈍い音が響く。だが

パキンッ

手刀と触れていたところが、折れてしまった

レン「死ね!」

そのまま手刀が俺を切裂こうと振り下ろされた

ガシッ!

レン「なっ!」

だが、その手刀の手首を刀を持っていない左手で掴む

よし、あとはこれで!!

「眠れ!!」

レン「!!!・・・・・・・・・・・・」

俺の言葉を聞いて、レンは一瞬目を見開いたかと思うと

そのまま倒れた

「はあ・・・・はあ・・・・はああ・・・・」

俺も、その隣に座りこむ

カトレア「お疲れ様です。マスター」

「ああ。カトレアも、お疲れ様」

ん?最後のは、いつイメージしたのかだって?

それはな、二回目に刀を出した時だ

その時に、カトレアはこいつが眠った状態をイメージしていたんだ

あとは、こいつの右手を取った瞬間発動するだけ

ほんとうに、良いパートナーだよカトレアは

まあ、恥ずかしいから本人には言わないがな

「それにしても、一体何なんだこいつ

俺の事を狙っているみたいだったが」

カトレア「・・・・・・・・」

「・・・・カトレア?」

そう言えばさっきも冷静じゃなかった時があったな

「なあカトレア。もしかして、何か知っているのか?」

カトレア「・・・・・・」

「また、俺の過去についてなのか?」

カトレア「・・・・・はい」

「・・・・・わかった。だが、これだけは答えてくれないか?」

カトレア「・・・何でしょうか?」

「また、こんな奴が俺を狙ってくるのか?」

カトレア「・・・はい」

「そうか・・・・」

こいつの俺を襲った理由。混ざり物って何なんだ?

それに、さっきからこいつに感じているこの懐かしさはなんだ?

「とりあえず。こいつを縛っておくか」

カトレア「そうですね」

とにかく、イメージで頑丈な縄を出し。それで、こいつを縛り付けた

「ふう。まあ、これでいいだろう。しかし、疲れた」

幻術を解いたり。さっきの戦闘で力を使ったから

今の俺の魔力は、半分ぐらいしか残っていない

レン「・・・・・・・ぐっ!・・・・ん?」

おっと、目を覚ましたみたいだ

レン「・・・・クソッ!俺の負けかよ」

「ああ、お前の負けだ。と言うわけで、お前にはいろいろとしゃべってもらう」

レン「ふん!お前に話すことなんざ無いな」

「それは困る。俺は、お前以外に俺を狙うやつらが居る可能性がある事を知った

だったら、その情報を手に入れておきたい」

レン「てめえ、なぜそれを・・・・・まあいい。どうせ、俺には関係のない話だ!!」

「なっ!」

突然、こいつの体が光り出した!

レン「かは!かはははははははははははは!これでお前も終わりだな!」

まさかこいつ、自爆するつもりか!!だが、どうやって

・・・・・まさか、こいつ。

カトレア「マスター!この男の中から、膨大な魔力反応を確認!!

それが、一点に圧縮されています」

こいつ!風を自分の体の中で圧縮して、一気に爆発させる気か!!

「カトレア!!」

カトレア「はい!」

レン「かはははははははははははははっははっはっはははははははははは!!!」

耳障りな笑い声が響く中、レンの中でため込まれた風が一気に爆発した

「くっ!!絶対防御!!」

その風に飲み込まれる寸前に、俺の言葉が響いた

その瞬間!世界から、音が消えた

しばらくして、風がやんだ時。目の前にはただ、何もなかった

逃げたか・・・・いや、爆発する瞬間は見たんだ。あれじゃあ、助かってはいないな

「ありがとな、カトレア」

カトレア「ご無事で何よりです」

さっき使った、絶対防御だが。これはその名前の通りの効果がある

どんな攻撃でも、絶対に防ぐ。だが、魔力をほとんど使ってしまった

もう、魔法を使えない。帰ったらしばらく休息を取るか

「とりあえず、ユニゾンを解くぞ」

カトレア「はい」

カトレアとのユニゾンを解き、今度こそ床に座る

「つかれた・・・・」

カトレア「お疲れ様です」

ユーノ「カルマ!」

後ろから、ユーノの声がした!

後ろを振り向くと、そこにはユーノと

他の二人もいた

「おまえら!どこに居たんだ!」

ゼスト「おまえこそ。いきなり消えたと思ったら、いきなりあらわれたな」

「は?俺が、消えた?」

ユーノ「うん。突然、目の前から消えちゃったんだ

暫くこの辺りを探していたんだけど、見つからなくって」

どうなっているんだ?消えたのは、こいつらの方じゃないのか?

カトレア「マスター。おそらくなのですが、私達だけが

別の同じ場所に飛ばされたのではないですか?」

「別の・・・か。まあ、その可能性が高いか」

ユーノ「それに、どうやら僕らはここに閉じ込められたみたいなんだ」

「は?それって・・・・・」

ああ、マジかよ。周りをぐるっと見渡しても、出口が見つからない

ゼスト「どうやら、お前が消えたと同時に出口も消えてしまったらしい」

ユーノ「ねえ、また幻術とかじゃないの?」

「いや、現実だよ」

どこをどう見ても壁しかない。出口なんてない

「仕方ない。それにしても、ここには何もなかったのか?」

ユーノ「あ、そう言えば一つだけ変な壁があったんだ」

「お、じゃあそこに連れて行ってくれよ。もしかしたら

出口のヒントでも見つかるかもしれない」

ユーノに案内されて、その変な壁の前まで行ってみる

そこには、一部の壁だけにびっしりと文字が書かれていた

「これは、何て読むんだ?」

ユーノ「わからない。こんな古代文字はみたことない

たぶん、この遺跡の文明が繁栄していた時に使われていたものだと思うけど」

「ゼストは?」

ゼスト「あいにくだが。俺たちにも読めない。ここは管理外世界なんだ

俺たちが知らなくても、不思議はない」

「・・・・・カトレア」

カトレア「すみませんマスター。私のデータベースにも

このような文字は記録されていません」

「・・・・・・・・・・・」

これは、どうしようもないな。俺だって、こんな字は見たことも聞いた事も無い

イメージの力でも解読は無理だし。さすがに、もう力を使うだけの魔力も無い

「どうしたものか。何かヒントでもあれば・・・・・・・・・・・!」

ユーノ「・・・・どうしたの?」

なんだよ・・・・・・これ

「なあ、なんでかわからないんだが・・・・・・・・・読めるようになった」

ユーノ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ええ!!!」

ゼスト・・・・・・・・本当か?」

「ああ、お前らは読めないままか?」

ユーノ「うん」

ゼスト「ああ」

カトレア「私もです」

「そうか」

なぜ俺だけが・・・いや、それ以前に、なぜ俺がこの文字を読めるんだ?

カトレア「マスター。何と、書いてあるのですか?」

「ん?ああ、そうだな。じゃあ、読むぞ」

{古に、白き翼と黒き翼を持つ者、現れり

その者は、大いなる輝きを放つ宝石を持ち

我らの先祖の前に現れる。その者、名を・・・・と言う

その者はこう言った「この宝石を、あなた方に授けます

これをどう使い、どう導くかは、あなた方次第です」

そう言って、その者は先祖の前から消えた

後に残ったのは、眩い輝きを放つ宝石だけだった

先祖はそれを、神より与えられた、神器だと思い

神殿を作り、そこに崇めた。

先祖はその宝石に、ジュエルシードと名を付けた

以来、この世界は繁栄し、平和のあふれる世界となった}

ユーノ「どうやら、歴史書の様な物みたいだね」

ゼスト「ああ、それも真実かどうか怪しい物だがな」

「どうやら、まだ続きがあるみたいだ」

{それから、長い年月がたち。我らの代で

恐ろしい事が起きた。なんと、ジュエルシードをめぐって

争いが起きるようになったのだ

ジュエルシードの神秘の力。あらゆる願いをかなえる力を欲しての戦争だった

世界は逆に荒廃し、破滅へと向かったのだ

我らは、このような悲劇がもう二度と繰り返されないようにと

ジュエルシードを破壊することに決めた

だが、実際にできたことは

21個のカケラにすることだけだった

儂らはその一つ一つに、封印術式をかけ

この神殿に、永久封印をする

この文字を読みし旅人、もしくはわが子孫たちよ

願わくば、もう二度と悲劇を繰り返すことなかれ

願わくば、ただの平穏を謳歌せよ}・・・・どうやら、ここで終わりみたいだ」

何と言うか、愚かな歴史の一ページを見せられたな

どんなに平和になっても、人間から争いがなくなる事は無いのかね

ユーノ「すごく、興味深い内容だね。ジュエルシード

それを授けた、白と黒の翼を持つ者。現実味のない話だけど

これは、かなり貴重な内容だよ!!」

おお、何かユーノが生き生きしている!目がキラキラしているし

「まあ、出口に関する情報じゃなかったな」

ゼスト「ああ、さてどうする?」

カトレア「マスター。どうやらその壁。かなり脆くなっているみたいです」

「つまり、壊せと」

ユーノ「だ、ダメだよ!!!!貴重な古代の遺産なのに!」

「その遺産と俺たちの命、どちらが重いかなんて一目瞭然だろ?」

ユーノ「でも!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わかったよ」

おいおい、未練持ちすぎだろ

「仕方がない。カトレア、この内容を記憶しておいてくれ」

カトレア「かしこましました」

ユーノ「いいの!」

「まあ、これぐらいはな。じゃあ、ゼスト」

ゼスト「任された!はああああ!」

どごおおおおん!!!!!!

・・・・・・・・・・・・・・・・うん。おかしいよね

絶対おかしい音が響いたよね

こいつね、今ね、素手でね、壁をね、ぶっ壊したんだよね

「化け物か!!!」

ゼスト「・・・・・なるほど。なら、俺と死闘を繰り広げたお前も

十分化け物と言う訳か」

「うぐっ!」

こいつ、痛い所をついてきやがった!

ユーノ「ねえ!!こっちに何かあるよ!」

「ん?なんだ」

ユーノの方に向ってみると

空中に、宝石が21個浮かんでいた

「・・・・・ジュエルシード」

ユーノ「うん。どうやら、この遺跡が神殿みたいだね」

「まあ、だいたい予想が出来ていたんだがな。

で、これどうするよ?」

俺が質問をすると、顎に手を置いてユーノが考え始めた

ユーノ「そうだね。一応ロストギアって事になるし

管理局で管理してもらった方が良いかな」

ああ、妥当な回答だな。普通ならそうするだろうが

「ああ、それはやめておけ」

ユーノ「・・・・・・・・・・え、なんで?」

ユーノがびっくりした顔で聞いてくる

そう。普通なら、ロストギアを見つけたら

管理局に持って行き、ちゃんとした場所で管理してもらうものだが

「こんなものを持ち込んだら、裏が黙っていない。絶対に動く」

ユーノ「・・・・・・裏って?」

ゼスト「そうだな。それを考えると、これをそのまま管理局に持っていくと言うのは

危険な行動だな」

クロノ「なっ!ゼストさん!何を言っているんですか!!」

おっと、完全に空気になっていたクロノが、何かわめきだした

ゼスト「クロノ。分かってくれ」

クロノ「分かりませんよ!!全然分かりません!

どうして、どうしてそんな事を言うのですか!?

それではまるで、管理局は危険だと言っている様な物じゃないですか」

ゼスト「そうだ」

クロノ「!!!」

おお、ビックリしているな。まあ、そうだろう。自分が所属している

管理局を否定する発言をしたら。普通はこういう反応になる

だが、本当に何も変わっていないな、このオッサン

たしか、3年前にも真実を知ったとたん俺たちの方に協力してたし

ゼスト「いいかクロノ。この世に絶対の正義は無い

捉え方によっては、物事は簡単に、正義にも悪にもなる

管理局もまた同じだ」

クロノ「そんな筈はありません!!管理局はあらゆる次元世界の

平和を守り、秩序を守るのが使命です!!悪ではありません!」

ゼスト「本当にそれが、次元世界の望んでいる事なのか?」

クロノ「・・・・え?」

ゼスト「クロノ。お前は知っているか?ある管理世界では

長年、代々守ってきたその世界の宝をロストギアだと言うだけで

奪われた」

クロノ「しかし!!それは、我々が管理した方が、安全だと言うだけで」

ゼスト「たとえそうだったとしても!その世界の人々にとっては

理不尽なことだったろうな。いきなりやって来たかと思えば

我が物顔で、自分たちの宝を奪っていく。これが、正義なのか?」

クロノ「くっ!・・・・・・・・・」

そう。何者にだって限度はある。押し付けの正義は

時には刃にだってなるんだ。この世に、絶対の正義は無い

ゼスト「それに、お前は3年前の戦争をいまだに根に持っているようだな」

クロノ「当たり前です!!あの戦争以来

オーガストは我々の管理から外れてしまいました!

テロリストに負け、管理局としての信頼を失った!」

ゼスト「そして、お前はそれをやった人物を恨んでいる」

クロノ「はい!」

おっと、何かこっちを睨んできた。なるほど、確かにこいつにとっては

俺は悪人で、3年前に色々やった人物だからな

クロノ「その男は、数々の犯罪者と裏でつながっていると言われています!

そんな男が、悪人じゃなかったら、何だと言うのですか!!」

ゼスト「人間だ!」

クロノ「!!!」

ゼスト「こいつは人間だ。お前が犯罪者と呼んでいる奴らも人間だ!

生まれながらにして犯罪者な人間など、この世にはおらん!

その人間を犯罪者にしているのは、今の世界のシステムと

周りの環境だ!!」

クロノ「・・・どういう意味ですか?」

ゼスト「考えてもみろ。今のミッドチルダの状況は、平和とは到底呼べない

犯罪が後を絶たないのもあるが。それ以前に、魔法主義の世界になっているからだ」

クロノ「ですが、それは当たり前です!力があるからこそ評価されているのですから」

ゼスト「なら、力を持たない者たちは役立たずなのか?」

クロノ「え?」

ゼスト「今のお前の言い方は、力を持たない、魔導師に慣れない人間は

役立たずな人間だと言っているようなものだ!

そういう人間は、生きていくためにどうする。魔法主義の世界では

魔法を使えなければ、まず管理局に入るのは難しい

それ以外で成功する者もいるが、しなかった者たちはどうなる?

簡単だ、犯罪に手を出す。自分が生きていくためにも」

たしかに、生きていくためなら人はなんだって出来る

死にたいと望む人間は、極まれにしかいないからな

クロノ「しかし!自分の利益のために他人を犠牲にして良い理由など

どこにもありません!そんな自己中心的な考えでは!」

ゼスト「管理局がそうでないと言えるのか!」

クロノ「え?」

ゼスト「先ほど言った、管理局のロストギアの管理は、たしかに正義なのかもしれない

だが、そのロストギアを持っていた世界にとっては

管理局のやり方は、自己中心的な考えの行動に過ぎない!」

クロノ「!!!」

物事の捉え方の違い。認識の違い。こういうのは日常茶飯事だ

クロノの場合は、管理局は絶対の正義なのに対して

俺やゼストは、管理局にも問題があると思っている

こういった意見の食い違いが、のちのち争いに発展することだってある

ゼスト「よく考えることだ、クロノ。お前はまだ若いんだ。十分に時間がある」

クロノ「・・・・・・」

あーあ、黙り込んじゃったよ。まあ、仕方がないか。自分が信じているものを

自分の仲間に否定されたんだもんな

それにしても、本当に3年前と何も変わっていない

この男には、権力も金も要らない。ただ、自分の正義を貫こうとする

信念しかない。だからこそ、良い目をしているんだが

「で、これはどうするんだ?」

そう言って俺は、ジュエルシードを交互に掴んでは離して掴んでは離してみる

ユーノ「・・・・・・・・・・」

ゼスト「・・・・・・・・・・」

クロノ「・・・・・・・・・・」

カトレア「・・・・・・・・」

「・・・・・???」

何でこいつら黙っているんだ?

ユーノ「え、えっとさ、カルマ。聞いてもいいかな?」

「どうした?」

すると、ユーノはこれまで見たことも無いほどの真剣な真顔でこう言った

ユーノ「なんで・・・・なんでジュエルシードでお手玉やってるの!!!!!」

そう。今俺は21個のジュエルシード達をお手玉にして遊んでいるのだ!

だってさ、長いじゃんゼストの話。正直退屈で退屈で

そんな時にほら、ちょうどいい玉が21個もあるじゃないか

と言うわけで、21個のお手玉に挑戦中というわけだ

「いつもより多く回っておりまーす!!」

ユーノ「いやいやいやいやいやいやいやいや!!!!

おかしいよ!絶対おかしいよ!何やってるの!!」

「なにって・・・・・・お手玉?」

ユーノ「何冷静に答えてるの!早くそれを止めなよ!!」

「ええ〜!これ結構面白いのに」

ユーノ「だからやめなって!光ってるから!ジュエルシードが

とてつもない光放っているから!」

カトレア「ますたー?」

ビクッ!!!!

な、なんだ。この地獄から響くかのような心をえぐる声は!!

カトレア「ますたー?」

「な、なななななんだだだ、カトレア?どっどっどどどどうした?」

カトレア「ますたー。とりあえず、それをやめましょうか?」

「は、はい!!」

ジュエルシードをすべてキャッチし、慌てて床にすべて置く

カトレア「ますたー」

「いい今、ちゃんと置いたぞ!!」

ガシッ!

「・・・・・・カトレアさん?この肩に置かれた腕は一体?」

カトレア「ますたー?すこしだけ、こちらでおはなししたいことがあるので

ちょっとこちらに」

ズルズルズルズルズルズルズルズル!!!!

「カ、カトレア!!首、首が閉まってます!!

た、たすけたくれ〜〜〜〜〜!!!」

のちに、残されていた彼らは語る

ユーノ「カトレアさん・・・・・・・・・鬼だね」

ゼスト「あれは、殺気とは違った恐怖を覚えた」

クロノ「・・・・・・ガクブルガクブルガクブルガクブルガクブル!」

これがクロノのトラウマの一つになったのでした。おしまい

「ひどいオチだなおい!!!」

-2ページ-

はい、これで今回はおしまいです

かなり長くなったな、今回

さて、ここでジュエルシードを出しました!

まさか、お手玉にするとはさすが主人公マジ斬新!

実はこれ、近くに住んでいるばあさんが

8個でお手玉をしていたのを見ていたら

「じゃあ、ジュエルシードでやってみたら面白くね?」

と、親友Aに言われたのが始まりです

親友A、ナイス!(。・_・)b

そして、新たなる敵!レン

といっても、死んじゃったね

出番が、たったの一話だけの敵

完全に雑魚じゃないですかヤダー。゚(゚ノД`゚)゚。ゥワーンッ

まあ、本当はもっと攻撃のバリエイションがいっぱいあったんだけど

正直、書くのが疲れました!

結果、雑魚が生まれました!( ̄∇ ̄)v ドヤッ!

それにしても、主人公とカトレアの連携がチートである

カトレアがイメージして、主人公が言葉と魔力で現実にする

カトレアのイメージ力は最強です

そして、何故かシリアスになったクロノとゼストの会話

はっきり言っておこう、なぜこうなった!!

最初は軽い説教みたいなものを書いたんだけど

気が付いたら、あんな内容になっていたんだ!

そして、そんな空気に耐えられなくなった主人公のお手玉

なんか、イメージしてみたら、すごくシュールである

それ以前に、21個とか、現実にできる人いるのかな?

そして、それを見たカトレアさんがプッチンしました

ひらがなになっているのは仕様です!そう言う設定を追加しました!!

さらに、この作品初のO☆HA☆NA☆SHIです!

まさか、カトレアさんが習得していたとは!

これも、正直いれようとは思っていませんでした!

カトレアの場合、ちょっとかわいくしようかな?とか

考えていたんだけれど。いざ書いてみたらこうなった!

なんというか・・・・・・・うん。違和感しかない

まあ、こんな駄作自体が違和感の塊みたいなものだが

そこは気にしない。気にしたら負けだから

さて、ここでお知らせです。今回の話で、やっと第一節が終了

はい。まだ第一章にも入っていません!

つまりこれは!まだプロローグだったんだよ!

な、なんだってー!!!( ゚д゚)ァラヤダ

はい、長すぎます。まだ無印編にすら入っていませんから

まだなのはのなの字も出ていません!どうしてこうなった

しかもですよ!三話目を思い出してもらえばわかると思いますが

約四話もの間、回想に使っています!

本当に長すぎます。作者疲れました。ほんと頭がオーバーヒート!!

さて、次回はいよいよ!地球に漂流します!

・・・・いや、間違っては居ませんよ。これであってます

さてそれでは次回 チートな魔法使い 第7話

次回もリリカルマジカル頑張っていきましょう

さて、次の話を書くかφ(@_@)書き書き・・・ボキッ!!☆_/o(□`;)!!・・・φ(@_@)

説明
さて、第6話目です
今回、本気で戦闘シーンを書いてみたんだ!
でも、駄作になったんだ!
だから、覚悟をしてみてくれ!
総閲覧数 閲覧ユーザー 支援
850 834 2
コメント
作者さん色々と負けないで(何から(黒鉄 刃)
おもろい!!此れからもがんばってください!!(肉豆腐太郎)
タグ
魔法少女リリカルなのは チート オリ主 オリキャラ 

刹那さんの作品一覧

PC版
MY メニュー
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。


携帯アクセス解析
(c)2018 - tinamini.com