チートな魔法使い
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第10話 こう言った物語には、試練がつきものだ

 

???視点

 

?「・・・封印」

暗い森の中で、子供の声が響く

??「マスター。ジュエルシード。一つ目ゲットです」

その子供の肩には、手のひらサイズの女の子がいた

?「・・・・・おかしい」

??「ええ、どうしてユーノが出てきていないのでしょうか?

本来なら、ここでフェレットになっているはずなのに」

?「まさか、イレギュラーが来ているのか・・・・・それとも・・・・・」

??「マスター。これじゃあ、なのは魔法少女化フラグが無くなってしまいます」

?「・・・・・まあ、肝心のレイジングハートが無いんだ。もう、この物語は

俺たちの予想できない方向に向かっているのかもしれない」

??「どうするのですか?」

?「どうもしないさ。俺たちの目的は、この世界に紛れ込んだイレギュラーの始末だ

そのためなら、物語がどうなろうと、知ったことじゃない」

??「・・・・・・・」

?「・・・どうした」

急に黙り込んだ相棒に、少しだけ戸惑う子供

??「マスターはまたそうやって、自分の敵を作ろうとする。本当は、誰より優しいくせに」

?「・・・・・・」

??「まあ、それが私のマスターです。仕方がないと、割り切るしかないでしょう」

?「・・・・・悪いな」

??「いえいえ。それじゃあ、帰りましょう。マスター」

?「ああ。転移」

そう言った子供の足元に魔方陣が広がる。次の瞬間には、そこには誰もいなかった

???「・・・・・・・・・・・・」

だが、二人は気付く事が出来なかった。ずっと、誰かに見られていたことに

 

カルマ視点

 

前回、衝撃的な1日を送ったカルマだ!あの後あった事について、話をしよう

あの後、俺はレイジングハートにいろいろと聞き出そうとしたのだが

ハート「すみませんが、私から話せることはもうありません」

その一点張りである。何とか聞き出そうとしたら、今度はなのはちゃんが

なのは「・・・・最低」

・・・・うん。この一言だけで、俺のライフがマイナスになってしまったよ

そして、それ以外にもいろいろとあった。まず、美由希さんなのだが・・・

美由希「ねえねえ、私も魔法が使えるようになるかな?」

と聞いてきたんだ。とりあえず、俺は皆にもわかりやすいように説明したら

美由希「な〜んだ。残念。じゃあ、カルマはなのはと二人っきりで特訓するんだ」

恭也「なっ!」

なのは「!!!」

この爆弾発言で、恭也さんがお怒りになったのだ

恭也「それはだめだ!」

美由希「え、どうして?」

恭也「どうしてもなにも、なのはに何かあったらどうするんだ!

俺はまだ、こいつの事を信じている訳じゃ無い!」

おお、ザっ常識人の反応。まあ、普通はこうなる

桃子「恭也。ちょっとこっちにいらっしゃい」

恭也「うわっ!ちょっ!母さん!?」

恭也さんが、桃子さんに引きずられながら、何処かに消えた

「・・・・・・・」

なんだろう、今一瞬だけ、桃子さんが、カトレアと重なって見えた

恭也「ぎゃああああああああああああああああああああぁぁぁ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

士郎「・・・・あまり、気にしない方が良いよ」

そう言って、士郎さんは笑った。悟りきった目で

「・・・・・そうですね」

今の俺には、こんなこんな返事しかできなかった

数分後。桃子さんだけが戻ってきた

「・・・えっと、恭也さんは?」

桃子「うふふふふふふ」

・・・・ただ笑われただけで、こんなにも悟れるとは思っていなかった

士郎「え、えっと。今日は、もう遅いから。みんな、もう寝なさい」

士郎さんの一言で、とりあえず、その場は解散した

これが、昨日起こった出来事である

そして今日、俺は今道場に来ている。理由は、士郎さんが言っていた、特訓である

そして、始まったわけだが、基礎体力をつけるために町をランニングすることになった

あ、ちなみに恭也さんとは、今朝和解できた。なぜか、すごくやつれていたのを覚えている

そして始まったランニングだが、正直かなりきつい。付いて行くのがやっとだ!

いままで鍛えていなかったことを軽く後悔した瞬間だった

その後は、道場でなのはの特訓である。ん?何で呼び捨てにしてるのかって?

それは、なのはが、ちゃん付けで呼ばれるのを嫌がったんだ

それで、呼び捨てになったというわけだ

なのは「・・・・・・・」

そして今、なのはのやっている事は、目を閉じて、自分の中にある魔力を感じ取る特訓だ

今まで、魔法を知らなかった子供に、いきなり魔法を使えなんて無理な話だ

だから、まずは自分の中にある魔力をコントロールできるように特訓させている

その間、俺はレイジングハートと話をしているのだが・・・

「・・・・・・・・」

ハート「・・・・・王手」

「・・・・負けました・・・」

・・・何をしているのかって?将棋だよ将棋。士郎さんから貸してもらったんだ

でも、さっきから一回も勝てない

ハート「アナタの思考は、かなり単純ですからね」

「なんか、バカにされたような気がするんだが」

くそう!こいつ、めちゃくちゃ強いんだよ。勝っていると思っていたら、いつの間にか逆転されているし

「・・・・それで、話してくれないのかよ。俺について」

ハート「私に勝てれば、話してあげます」

実は、この勝負に勝てば、レイジングハートには、俺について話すことを約束していたんだ

こいつは、絶対に何かを知っている。もしかしたら、俺の過去がわかるかもしれない

だから、負ける訳にはいかなかったんだが・・・

ハート「王手」

「ちくしょう!」

また負けである

「お前強すぎなんだよ!まったく勝てないよちくしょう!」

ハート「これで、私の全勝ですね」

くそう。なんか、心なしか声がうれしそうじゃないか

なのは「・・・・・・」

それにしても、さっきから思っていたんだが、本当になんなんだ、あの子

俺に興味が無いと思っていたら、ずっとこっちを見ているし

目を見ても、全くわからないし

まあ、大人しく特訓をしてくれているから、こっちとしては助かっているが

正直、接し方に困っているのが現状だ

「なあ、レイジングハート」

ハート「なんですか?」

「なのはについてなんだが、お前はどう思う?」

ハート「元気が有り余っている子だと思います」

「・・・・・・マジで?」

ハート「本当です。アナタに見せている彼女の顔は、偽物です」

「・・・・まあ、そんな気は薄々していたが。じゃあ、なんでそんな事を・・・」

ハート「それは、彼女の過去にかかわる事なので、私の方からは言えません」

そういって、黙り込むレイジングハート。まあ、それなら仕方がない

ドクンッ!

「なっ!

レイジングハート「!!!」

突然、近くからとんでもない魔力が感じられた!

なのは「う・・・・・うううう・・・・・・・・・」

マジかよ。この魔力、なのはから出ているのか!!軽く、Sランクには届いているんじゃないのか!!

「って、のん気に分析している場合じゃない!レイジングハート!」

ハート「わかっています!!」

レイジングハートが、なのはの近くまで近寄る

ハート「魔力・・・・・・・・・・封印!」

なのはから放出していた魔力が、なのはの右腕に集まる

治まった時には、なのはの右手に◎の文様が出来ていた

「これは?」

ハート「かつて使われていた封印魔法です。これで、普段の半分ほどの魔力しか使えなくしました」

なのは「・・・・・・・・」

いきなり起こったことに、呆然とするなのは。俺も、かなりびっくりした

「・・・・とりあえず、今のが魔力だ。なにか、つかめたか?」

なのは「・・・・うん」

その時のなのはの顔は、少しだけ、嬉しそうだった

「・・・まあ、しばらくは、これを付けて特訓だな」

なのは「はい」

それにしても。あれだけの魔力を放出しておいて、疲れた様子が無い

高町なのは。もしかしたら、とんでもない子供なのかもしれない

「とりあえず、今日はここまでだ。お前は学校だろ?」

なのは「うん」

そう言って、道場を出ていくなのは。自分の部屋に戻って、制服に着替えるんだろう

「レイジングハート。なのはから目を離すな」

ハート「どうしてですか?」

「ないとは思いたいが、もしかしたら、周りに人がいるところで特訓しだすかもしれない

この世界じゃ、魔法は無いのが当たり前だからな。もし魔法が使えることがばれたら

厄介な事に巻き込まれる可能性がある」

レイジングハート「・・・・わかりました」

そう言って、なのはのもとに向ったレイジングハート。それにしても、不思議なデバイスだ

少しだけ教えてもらったんだが、かなりの量の魔法がインプットされているらしい

それに、かなり成長したAIだと思う。まるで、本物の人間だ

士郎「カルマ君。そろそろご飯だよ」

「あ、はい!今行きます」

とりあえず、朝ごはんを食べることにする。色々考えるのはその後だ

 

なのは視点

 

皆さんこんにちは、高町なのはです!今日も元気いっぱいです!

実は今日から、カルマさんと一緒に特訓をすることになったの!

すごくうれしいの!でも、まだ癖が全然治らない。今日も、そっけない態度になっちゃったの

でも、絶対にカルマさんと普通に話せるようになるの!高町なのは、頑張ります!

アリサ「おはよう、なのは」

すずか「おはよう、なのはちゃん」

なのは「あ、アリサちゃん!すずかちゃん!おはよう!」

二人は、私の大切なお友達のアリサちゃんとすずかちゃん

二人ともすごいお金持ちで、お嬢様なんだって!

アリサ「ちょっ!なのは!アンタどうしたのそれ!」

なのは「え?なにが?」

すずか「なのはちゃん!手!」

手?・・・・・あ、この包帯の事なのかな?

実は今、右手を包帯でぐるぐるに巻いているの

封印魔法の紋章を見られたら、面倒な事になるって言って、カルマさんが巻いてくれたの!

なのは「えっと。ちょっと怪我しちゃって」

アリサ「ちょっとって・・・大丈夫なの?」

なのは「うん。見た目ほどひどくは無いって言っていたの」

すずか「それなら、いいんだけど・・・」

なのとか、誤魔化す事が出来たの

アリサ「そういえば、聞いた?昨日の夜に、空から人が降ってきたんだって」

なのは「えっ!」

すずか「・・・本当なの?」

空から人って・・・・絶対カルマさんの事なの

アリサ「本当かどうかは、わからないけど。けど、何人か目撃した人がいるんだって」

すずか「へぇ〜。不思議な事もあるんだね」

アリサ「・・・すずか・・・不思議な事で済ましちゃうんだ・・・」

なのは「たしかに、人が降って来るなんて、普通はないもんね」

すずか「あ、そうか」

すずかちゃんは、自他ともに認める天然さんなの

それから、学校に着いた・・・・・んだけど

?「やあ、みんな!おはよう。今日もいい天気だね!」

そうさわやかそうな顔で挨拶をしてくるのは、同じクラスの斉藤敬二(さいとうけいじ)君

銀髪に左右違う色をした目。変に整った顔。自分勝手な性格

正直、すごく苦手な人なの。昔から、よく話しかけてくるんだけど。すごく気持ち悪い目をしているの

それに・・・

けいじ「おい!俺の嫁たちを変な目で見てんじゃねえ!!」

・・・・・これが一番迷惑なの。これのせいで、私たちは男の子の友達が出来ないの

いつも自分勝手な事を言って、自分勝手に決めつけて。だから、私たちは、斉藤くんが嫌いなの

カルマさんなら、こんな最低な事はしないのに

とにかく、こんな人は無視して、私たちは自分の席に座ったの

斉藤君は、アリサちゃんの所に行っちゃったの。アリサちゃん、すごく嫌そうな顔してる

?「・・・・おい、なのは」

なのは「・・・あ、神崎くん」

今話しかけて来たのは、神崎直也(かんざきなおや)君。白髪で赤い目の男の子なの

あまり話した事は無いんだけど、無口で、よく窓の外を眺めている人なの

直也「・・・・お前、その手どうしたんだ?」

なのは「あ、ちょっと、怪我しちゃって」

直也「・・・そうか」

直也君は少し何か考えている様な顔をすると、自分の席に戻っちゃったの

実は、神崎君の事も、私は少し苦手なの。神崎君、時々だけど、すごく怖い感じがする時があったの

先生「はい。席に着きなさい」

あ、先生が来たの!と言うわけで、視点をカルマさんにチェーンジ!!

 

カルマ視点

 

「!!・・・・・今、なのはから電波を受信した気がした!!」

恭也「いきなり何を言っているんだお前は・・・・・」

はい。なんか、なのはから電波を受信したカルマです!

なんだろう、なのはの印象を改めなければいけない気がしてきた!

ちなみに、今は道場で死闘をしている最中だ!

・・・急な展開なのはわかるが、これが現実だ

何があったのかを説明するとだな

恭也さんが、俺に勝負を挑んできた!!

・・・・簡単な、説明だったろ?別に手抜きって訳じゃ無いぞ!

まあ、そんな事があって、俺は戦っている訳なんだが・・・・

恭也「はあっ!」

ヒュッ!

「うおっと!」

後ろから気配を感じたので、慌てて右に避ける!

恭也「ちっ!避けたか・・・」

士郎「カルマ君!もっとギリギリで避けられるようにならないと」

「無茶言わないでください!こっちは何も見えないんですよ!」

実は今、俺は目隠しをして、恭也さんと戦っているのだ!どう考えてもいじめです

恭也「・・・なあ父さん。俺は正々堂々と、カルマと戦いたいんだが・・・」

お、恭也さんが意見を述べた!それに対して士郎さんの回答は!

士郎「おや、俺としては、特訓と勝負を同時に行えるいい方法だと思ったんだが

そうか、その状態のカルマ君に負けた時に言い訳が出来ないから、そんな提案をしてきたのか」

恭也「なっ!・・・・・・ふんっ!」

ビュンッ!

「ぬぉい!さっきよりも威力が増している!!」

恭也「避けるな!」

「無茶をいうな!!」

士郎さんがあおるから!恭也さんが本気で来ちゃったじゃないか!!

士郎「・・・・グッジョブ!」

「性格悪いですね!」

こんなやり取りが、この後2時間も続いた

そして、昼食の時間になった時に、それは起こった

桃子「カルマ君!ちょっと頼みたい事があるんだけど」

「はい!なんでしょうか?」

桃子さんに呼ばれて来てみると、桃子さんの手には、可愛らしい弁当箱があった

「えっと、どうしたんですか?」

桃子「実は、なのはが弁当箱を忘れていっちゃったみたいなのよ」

ああ、なるほど。それを俺に持って行けと言うわけですか

桃子「学校には連絡を入れておいたから、持って行ってくれないかしら?」

「ええ、いいですけど。俺、学校がどこにあるのか、わかりませんよ」

桃子「大丈夫よ。地図を渡すから」

「・・・わかりました」

正直、恭也さんか、美由希さんに頼んだ方が良い気がするけど

二人とも店で忙しそうに働いているし、まあ、届けるだけなんだ。すぐに終わる事だろう

「それじゃあ、行ってきます」

桃子「行ってらっしゃい」

さてと、なんだか、初めてのお使いのような気分だな。いや、ある意味この世界では初めてか・・・

そんな、くだらない事を考えながら、地図を頼りに、俺は学校に向った

さてと、それじゃあ、なのはに視点を変更!!

 

なのは視点

 

4時間目が終わった直後の事・・・

なのは「はっ!」

アリサ「きゃっ!・・・ちょっと、いきなりどうしたのよ!ビックリしたじゃない!」

すずか「なのはちゃん?・・・」

アリサちゃんとすずかちゃんが何か言っているけど、それどころじゃないの!!

なのは「今!カルマさんから、電波を受信した!!」

アリサ「・・・・・は?」

すずか「え?・・・・」

高町なのはとカルマは、ある意味、痛い所で似た者同士である

なのは「それに、カルマさんが、学校に来てくれるような気がするの!」

アリサ「・・・ねえ、なのは。一つ聞きたい事があるんだけど」

なのは「なに?アリサちゃん」

アリサ「あんたがさっきから言っている、そのカルマって誰なのよ?」

すずか「あ、私も、気になるかな」

アリサ「さあ、話しなさい!今すぐに!」

なのは「にゃっ!・・・えっと、カルマさんは、家に居候することになった人で、王子様なの!」

すずか「・・・・・・・えっと・・」

アリサ「すずか。何も言わなくてもいいから。・・・なのは。それって本当なの?」

なのは「うん!でも、また癖が出ちゃって・・・・・・・・ううう・・・・」

アリサ「だ、大丈夫よ、なのは!すぐに普通に話せるようになるから」

すずか「そ、そうよ!私たちの時だって、すぐにそうなったでしょ?」

なのは「アリサちゃん・・・・すずかちゃん・・・」

そうだよね!絶対に、普通にお話が出来る様になるよね!!

よ〜し!高町なのは!カルマさんと、お話が出来る様に、頑張ります!

アリサ「とりあえず!もうお昼だし。そろそろいつもの所で、弁当を食べましょ!」

すずか「そうだね、アリサちゃん」

なのは「あ、じゃあ私もお弁当を・・・・・・・・あれ?」

・・・・・・・・・・・・・・ない!?

あれ?どこにもない!!

どうして?たしかに朝にカバンの中に入れたはずなのに!

アリサ「なのは?」

なのは「にゃっ!!」

アリサ「・・・・・あんた、まさか・・・」

なのは「・・・うん」

私が肯定すると、アリサちゃんが呆れた顔をしたの

アリサ「あんたって・・・・時々とんでもないミスする時があるけど、まさかこれ程とわね」

ううう・・・言い返せないの・・・

すずか「でも、どうするの?お弁当が無いと、午後からの授業がもたないよ」

アリサ「そうね。たしか、午後の最初の授業は、体育だったはずだし」

あ、そうだったの。うう・・・どうしよう

アリサ「仕方がないわね!私のを分けてあげるから、元気出しなさい」

なのは「えっ!でも・・・」

すずか「私の分も、分けてあげるよ」

なのは「すずかちゃん・・・」

二人の優しさが眩しいの!!

直也「おい、なのは」

あ、神崎君が読んでいるの

直也「お前に、お客さんだ」

・・・どうしたんだろう、直也君。いつもより、怒っている気がするの

アリサ「なのはに、お客さん?」

すずか「一体、誰なのかな?」

たしかに、いったい誰なのかな?

ガラッ!

教室のドアを開けて、中に入って来たのは

「よお、なのは!今朝ぶりだな!」

カルマさんだった!!

 

カルマ視点

 

さて、なのはの弁当を届けに、学校に来たのだが・・・・

先生「あ、カルマさんですね。なのはちゃんの弁当を届けに来てくれた」

「あ、はい」

校門のところで、男の先生が出迎えてくれたんだ。だが・・・

先生「すみません。本当は、私が持っていければいいのですが、ちょっと、無理でして」

「え、どうしてですか?」

ここまで迎えに来たんだから、忙しいと言う訳じゃなさそうだ。じゃあ、なぜ?

先生「実は、なのはちゃんの同じクラスに、問題児が居まして」

「問題児?」

先生「はい。実は、なのはちゃんや一部の女の子に近づく男の子には、いつも暴言や暴力などの

問題行動を繰り返しているんです。教師である我々も例外じゃなくて

しかも、かなりの力を持っているので、いままで注意しようとした他の先生方が、怪我をしてしまい

いまじゃ、ほとんどの先生が、彼に関わりを持っていない状態なんです」

「・・・・なら、女性の教師に行かせればいいんじゃ」

先生「それが、そちらの先生方も、近づきたくないと・・・・」

・・・それでいいのか先生?まあ、聞いた限りだと、近づきたくない気持ちもわかる

それにしても、教師にも暴力を振るうのか。厄介だな。しかも、この話の流れだと

先生「ですから。すみませんが、自分で届けてくれませんか?」

ほらやっぱり、厄介な事になった。さて、どうしようか。このまま帰れば、その厄介ごとに

巻き込まれる事は無い。だが、なのはがお腹を空かせているだろうし。桃子さんの頼みも断ることになる

さすがに、そんなことはしたくない。なら、取るべき道は一つだな!

「わかりました。俺が直接届けてきます」

先生「助かります!なのはちゃんの教室は、3−Aです」

「わかりました」

と言うわけで、学校の中に入ったのだが、ちょっと問題が起こったんだ

「迷った!!」

・・・うん。何を言っているんだと思うだろうが、仕方がない。この学校が広すぎるんだ!

さっきからかなり歩いたが、全く見つからない。さて、どうしたもの・・・か・・・・・!?

直也「・・・・・・・」

おいおい、なんかすごく睨んでくる男の子がいるのだが、どうすればいい?

直也「・・・・お前が・・・・」

・・・なんかぶつぶつ言っているんだが。すごく怪しいんだが!

「えっと、3−Aってどこにあるかわかるかい?」

とりあえず、この子に案内してもらうしかない。でも、妙な子供だな。なんか、二人いる様な感じがする

直也「・・・こっち」

そういって、何処かに歩き出す男の子。どうやら、案内してくれるようだ

・・・・・この子、よく見たら魔力を持っているな。それも、かなり大きい

でも、何かが抑えているような気がする。なんだろう?

直也「着いたよ」

おっと、考え事をしていたら、目的地に着いたようだな

「ありがと・・・・・・って、もういない」

お礼を言おうとしたら、もう教室に入っていた。いつの間に・・・

「・・・これは、ただの子供じゃなさそうだな」

まあ、今はそんな事は置いといて、なのはに弁当を届けるか!

「よお、なのは!今朝ぶりだな」

なのは「カルマさん!!」

・・・・・・・・・おお、逆にこっちがびっくりした。なのはが、無表情じゃない!

それに、カルマさん・・・か。今までそんな呼ばれ方なんて無かったから、結構新鮮だな

「なのは!お前、自分の弁当を忘れてどうするんだ」

なのは「えっ!もしかして・・・」

「おう!こうやって、遥々届けに来てやったぞ!」

そう言って、俺は弁当をなのはに渡す。それにしても、変わったな、なのはの目

少しだけだが、感情が見えるようになった。心を開いてくれている証拠なのだろうか?

なのは「・・・・・・えっと・・・・・その・・・・・・」

アリサ「なのは、もしかしてこの人が、カルマさん?」

すずか「そうなの?なのはちゃん」

おっと、どうやらこの二人は、なのはの友達のようだな

見たところ、活発的な子と、大人しそうな子のようだな

それに今の一言。どうやら、俺のことは、なのはから聞いているみたいだな

「始めまして俺の名前はカルマだ。今は、高町家に居候をしている。まあ、よろしくな」

アリサ「あ、はい。えっと・・・私の名前は、アリサ・バニングスです」

すずか「月村すずかです」

「アリサちゃんにすずかちゃんか。それで、君の名前は?」

直也「・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・」

直也「・・・・・神崎直也」

「直也君か、よろしく。・・・・いろいろとね」

直也「!!!」

俺の言葉に、直也君がかなりびっくりしたようだ。それにしても、この子、一体なんなんだ?

俺にさっきからずっと殺気を飛ばしてくるし。その殺気だって、普通の子供が出せるようなものじゃない

それに、どうやらこの子は、俺を本気で殺したいようだ。目がもうマジだ!

マジで、殺そうとしているようだ!俺、何かこの子にしたかな?初対面のはずだし・・・まあ、いっか!

「じゃあ、なのは!俺は帰るから、寄り道せずに、まっすぐ帰ってこいよ」

なのは「・・・はい!」

おお、なのはがちょっとだけ笑顔になった!やっぱり、子供は笑顔が一番だ!

俺は、少しいい気分になりながら、家に帰った

 

???視点

 

つまらない つまらない つまらない つまらない つまらない つまらない つまらない つまらない

 

本当に、この世界はつまらない。ただの舞台でしかない世界

 

正直、価値があるのかさえ疑わしいぐらいだ

 

だがまあ、役に立つのは事実だから、価値はあるのか・・・・

 

それにしても、やっと物語が進むのか

 

まあ、どうやらちゃんと台本通りじゃなくなってきているみたいだけど

 

まあ、僕には、どうでもいいことだ。所詮、仮初の人生ゲームだ

 

それにしても、単純な奴らだ。簡単に騙される。あの人とは大違いだ

 

ああ、早く会いたい。会って僕がここに居ることを証明してほしい

 

こんな嘘つきな僕の嘘を、唯一見抜いてくれた人。ああ、早く会いたい

 

会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい!

 

・・・・・・・そのためには、じゃまだな、あの悪魔・・・・・・・・殺しちゃおっかな?

 

まあそれだと、怒られちゃうかもしれないから、やめとこう

 

さてと、それじゃあいよいよ。彼の物語が始まる!

 

待ちに待った瞬間を、見逃すわけにはいかない

 

僕の方も、準備をしなくちゃ!

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はい。マジでリアルがしんどい作者です

今回は、新キャラが出てきましたね。神崎直也。彼がどんなふうに絡むのか

それは、作者にもわかりません!!と言うか、全く考えていません!!

もしかしたら、今回だけの登場になるかもしれません!マジで!

正直、リリカルなのはの登場人物が多すぎるんですよね

今はまだ、少ない方ですけど。これがA,s編になったら一気に増えますからね!

しかもそれに+オリジナルキャラ!一体どれだけの登場人物がいるのやら・・・

まあ、なんとかなるでしょう!

さて、なのはちゃんがちょっと覚醒しました!早い!展開が早すぎる!

たしか、アニメのなのはちゃんも、だいたいSランクぐらいはありましたよね?

・・・・正直、ランクの基準が分からない。あまり詳しくも載っていなかったし(Wikiで調べました)

まあでも、ある程度は、適当でいい気がします!

さて、アリサちゃんとすずかちゃんが登場しましたね!

正直、この二人をハーレムに入れようか迷っています

あまり人数が増えると、作者としても大変なので・・・

まあ、これはそのうち考えるとします

さて、転生物のテンプレ生物!踏み台の斉藤敬二!

やっぱりこんなキャラがいないと、転生物とは呼べない気がしました

あ、ちなみに、彼が転生者かどうかは、まだ明かしません

まあでも、察しの言い方は、もうわかって居ると思いますが

さて、それでは今回はここまでにします。正直、これを書いているのが深夜なので

作者はもう寝たいのです

それでは次回 チートな魔法使い 第11話

次回もリリカルマジカル頑張っていきましょう

 

説明
第10話目です。正直、疲れた!まあ、止める気はありませんけどね!
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