魔法少女リリカルなのは〜原作介入する気は無かったのに〜 第百十七話 兄へのプレゼント
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 ムスカが引き起こした『ラピュタ事件』を解決して数ヶ月。

 あの一件で対ラピュタ攻略戦に参加したメンバーは通信スタッフも含め、全員が昇進していた。

 で、『三佐』から『二佐』になった俺は現在…

 

 「2人共。忘れ物とかは無い?」

 

 「「大丈夫です」」

 

 「そうか。じゃあ今から地球へ行くから」

 

 「「はい。今日1日よろしくお願いします」」

 

 ミッドチルダの地上本部前にいた。

 ここにある転送ポートを使って俺は正面に立っている2人の女の子、『ティアナ』と『ラグナ』を地球へ案内する事になっていたのだ。

 事の発端は数日前……。

 ティアナから受信したメールに『地球へ連れて行ってくれませんか?』と書かれていた。しかもラグナも一緒にだ。

 ティアナとラグナの兄であるティーダさんとヴァイスの2人は結構仲が良いらしい。狙撃が得意とか妹持ちの兄貴とか僅かな共通点で意気投合し、2人の付き合いの関係からティアナとラグナが出会い、交流を持っていたのはまあ自然な事と言えるだろう。

 で、2人が地球に行く理由だが何か買い物したいらしいんだよねー。

 別にミッドで買い物しても問題無いと思うんだけどさ。

 

 「(あ、そう言えば…)」

 

 地球に行く前に確認しておく事が1つ。

 

 「2人共、地球の通貨は持ってる?」

 

 以前ヴィクターが地球に来た時は通貨の換金をし忘れていたからな。

 

 「「……持ってません」」

 

 あらら。確認しといて良かったな。

 

 「ミッドの通貨は使えないから先に換金しに行くぞ2人共」

 

 「「はい」」

 

 ティアナとラグナは俺の言葉に頷く。

 換金所でミッドの通貨を日本の通貨に換金し、金額に間違いが無いか確認する。

 

 「…じゃあ、そろそろ行こうか」

 

 俺は2人を引き連れ、転送ポートへと移動する。

 ………俺達を尾行してる人達がいるとは気付かずに………。

 

 

 

 「ここが地球…」

 

 「ふわぁ…」

 

 転移した場所は国守山の高台。

 俺がミッドに転移する前に認識阻害と人払いの結界を軽く張っておいたので辺りに人気は無く、転移してきた時の光や魔法陣も認識されてはいない。

 また耕介さんや那美さん、久遠には事前に『軽めの結界張るから』と連絡済みであり、許可も得ているのでここら一帯に結界を張っていても怪しまれる事も無い。

 

 「ん…無事に着いたことだし早速街に……って」

 

 ティアナとラグナは高台から見えている景色に心を奪われていた。見晴らしの良い高台はちょっとしたスポットだし、景色に見惚れるのも分かる。

 けど2人はこの景色を見に来たのが目的では無く、買い物をしに来たのだ。

 

 「はいはい2人共、景色を眺めるのに夢中になって本来の目的忘れんなよー」

 

 手をパンパンと叩いて声を掛けると2人共ハッとしてコチラにやってくる。

 

 「ここから歩いて街まで出るのは凄く時間掛かるからバス使うよ」

 

 「バス…ですか?」

 

 「そそ」

 

 高台からちょっと下りたところにバス停があるから。

 

 「ついでにそのバスに乗って隣町のショッピングモールまで行けばティアナとラグナの買いたい物が見付かるかも」

 

 俺達は近くのバス停まで移動する。

 丁度バスがバス停に到着した所だったのでそのまま乗り込み、目的地の隣町までの間、2人は窓の外の景色に釘付けになる。

 特に珍しい物なんてないんだが……ミッドと違う異世界という事で興味津々なのかもな。

 

 「……もう着くぞ2人共ー。降りる準備しとけよ」

 

 「「はい」」

 

 2人は財布からお金を出し……動きが止まる。多分だがどの小銭が通貨としていくらなのか分からないのだろう。

 

 「この小銭を3枚用意して2人共」

 

 運賃は丁度300円。2人はコクリと頷き、100円玉を3枚出して財布を仕舞う。

 やがて隣町のバス停に着き、お金を支払って地面に降り立つ。

 

 ワイワイ…ガヤガヤ…

 

 ホント、休日はここ人多いよなぁ。

 

 「…人がいっぱいですね」

 

 「ま、迷子になりそうです」

 

 若干たじろぐティアナとラグナ。

 

 「むぅ…こりゃはぐれたら迷子になる可能性高いな」

 

 もしはぐれた場合の事を考えて待機する場所でも決めておくか?

 はぐれたのがティアナならまだ良い。ティアナにはリンカーコアがあるし、魔力の跡を辿ればすぐに見付けられるから。

 けどラグナはリンカーコアが無いため、魔力の跡を辿って見付けるという方法が使えない。

 地球の携帯も持ってないし。

 

 「2人共、もし俺とはぐれたらお店の人に聞いてここまで戻って来る様にしよう」

 

 今俺達がいるショッピングモールの入り口前にある大時計。ここを目印に佇んでいてくれたら探す手間が省ける。

 通行人に尋ねるのは止めてもらう。世の中良い人ばかりとは限らないのが世の常なのだ。誘拐なんてされたらたまったもんじゃない。けどこのショッピングモールに店を出している店員さんなら安心だろう。

 

 「はい」

 

 「分かりました」

 

 「じゃあ行こうか」

 

 俺が歩き出すと2人が後を追ってくる。

 人混みの中をゆっくりと掻き分けながら進む。

 

 「あううぅぅ…」

 

 「わぷっ…ご、ゴメンなさい」

 

 時折2人は他の通行人に当たったり、若干人波に酔っていたりして俺以上に進むのに苦労している。

 

 「あわわわっ…」

 

 そんな時、ラグナが人波に呑まれ姿が見えなくなりそうになったので

 

 パシッ

 

 完全に呑まれそうになる前にラグナの手を掴み、はぐれるのを阻止する。

 

 「ラグナ、大丈夫か?」

 

 「す、済みません…助かりました」

 

 若干フラフラしてるラグナを引き寄せて尋ねる。

 

 「ティアナはちゃんと着いて来れてる?」

 

 「ゼェ…ゼェ…な、何とか…」

 

 人混みを潜るだけで相当体力を持っていかれてるようだな。息が上がっている。

 こりゃ呑まれたりしたら一気にはぐれるな。

 

 「あの…」

 

 「ん?どうしたラグナ?」

 

 「このまま手…繋いでいてもらって良いですか?」

 

 「そりゃ良いけど何で?」

 

 「繋いでくれてたら…はぐれる事無いですから」

 

 「む…」

 

 一理あるな。てかその案を最初に思い浮かべよ俺ぇ……。

 

 「うん、そうしようか。ティアナはそれで良いか?」

 

 「ハア…ハア…はい。迷子になって勇紀さんにご迷惑掛ける訳にはいきませんから、願ったり叶ったりです」

 

 多少は息遣いが落ち着いてきたティアナも頷く。

 空いている手を差し出すとティアナも手を出して握ってくる。

 

 ゾクリ…

 

 「っ!!?」

 

 直後にとんでもない殺気を向けられた。

 俺は周囲を見渡したが人混みのせいで誰が向けていたのかは特定出来ない。

 

 「「どうかしたんですか??」」

 

 「…いや、何でもない」

 

 今はもう殺気を向けられてはいないが、何だったんだろうか?

 

 「(俺に殺気当ててくる人物……)」

 

 正直心当たりが無い。

 あるとすれば過去に俺が捕まえた次元犯罪者ぐらいのもんだろうけど、ソイツ等が出所したなんて話は聞かないし……

 

 「(どっちにしろ気を付けておいた方がいいかな)」

 

 手を握っているティアナとラグナが巻き込まれたりしたらティーダさんとヴァイスに合わせる顔が無いしな………。

 

 

 

 〜〜???視点〜〜

 

 「むぐぐぐぐ…」

 

 「落ち着いて下さいティー……ブラザー1。アレはただの親切心でやってるだけで下心なんか無いッスよ」

 

 「……そうだな。彼に下心なんかある筈は無い…か」

 

 ブラザー1は少しずつ殺気を収めていく。

 

 「だが、僕はここ数年ティアナと手を繋いだ記憶が無いというのに」

 

 今度は落ち込むブラザー1。分かる、分かるッスよブラザー1。俺もラグナと最後に手を繋いだ記憶は結構古いッス。

 そんな兄達の気持ちを知らないで妹達と手を繋ぐ勇紀の兄貴は羨まけしからんッスよ!!

 

 「はっ!!?ブラザー1!!ターゲット達が移動するッスよ!!」

 

 「何っ!?行くぞブラザー2!!彼等を見失ってはいかん!!」

 

 ラジャーッス!!

 こうして俺とブラザー1は尾行を続行した………。

 

 

 

 〜〜???視点終了〜〜

 

 「うーん……2人共、そろそろ教えてくれない?」

 

 俺は手を繋いでいるティアナとラグナに地球で一体何を買いたいのか聞いてみる。

 

 「そうですね。お話します。実は…」

 

 ティアナの話を聞いて俺は成る程と納得する。

 

 「けどそれだったら別に地球で買い物する必要無いんじゃないのか?」

 

 「ミッドに売ってる物じゃなく他世界の物を買いたかったんです」

 

 「それに地球って管理外世界なのに意外に人気あるんですよ」

 

 「へぇ〜……」

 

 まあ、ただでさえ昔は『ジュエルシード事件』に『闇の書事件』、『闇の欠片事件』『砕け得ぬ事件』と事件が頻発してたし、なのは達原作キャラや俺達転生者は皆『地球出身の高ランク魔導師』って事で((ミッド|こっち))では有名になってきてるもんなぁ。

 他にも地球出身の先祖を持つ人達が結構ミッドにいるし。

 

 「他にもミッドよりも地球の物が質が高いって聞いた事もあります」

 

 「だから少しでも良い物が買いたくて。後は…」

 

 「「兄さん(お兄ちゃん)に買い物してるの見付かりたくなかったんです」」

 

 それが地球で買い物すると言った一番の理由なんだろうなぁ。

 ティアナもラグナも今回の買い物の一件はティーダさん、ヴァイスに言わず((地球|ここ))まで来たらしいし。

 あの2人には秘密の買い物って訳らしい。

 

 「それにしても勇紀さんみたいな高ランク魔導師が何人も管理局に入局してる出身世界が魔法文化無いなんて本当に信じられないです」

 

 「でも今君等、その魔法文化が無い世界に来てるじゃん」

 

 「そうなんですけど…やっぱり信じられないですよ」

 

 気持ちは分かりますけどねー。

 

 「ま、そんな事より今の所何買うか決めた?」

 

 「「いえ…実はまだ……」」

 

 2人共力無く首を左右に振る。

 

 「そっか。まあ時間はまだあるし、ゆっくり見て回ろう」

 

 「「はい」」

 

 2人は頷いた後、俺と共に色々な店を見て回る。

 

 「これなんかどうかしら?」

 

 「こっちはどうかな?」

 

 「あれは?」

 

 「そっちは?」

 

 ……………………。

 

 お互いに色々な店に入っては物品を物色し、買うかどうかで意見を言い合っている。

 保護者的立場で見ている身としては仲の良い姉妹に見えて微笑ましい。

 俺としてはどうしようか?

 せっかく来たんだし、家族に菓子やスイーツでも買って帰るか?

 家に住むのは女性ばっかだし、メガーヌさん含めて甘い物には目が無いのです。

 …何か美味しそうな物が売ってたら買って帰ろう。

 

 「「済みません、お待たせしました」」

 

 お土産について思案していたらティアナとラグナが俺の側までやってきた。

 店に入った時と同じで、特に何も持っていないという事は…

 

 「この店にも買いたい物は無かった?」

 

 「「はい」」

 

 むぅ…。この店も外れだったか。

 ショッピングモールに来てそこそこ店を見回ったから結構時間も経っている。

 てか時間的にはもうお昼前なんだよねー。

 折角だし、休憩も兼ねて昼食を取る事にしますかね。

 

 「あら?勇紀君も来てたの?」

 

 「え?」

 

 名前を呼ばれたので声のした方に振り向くと、手提げ袋を持ったメガーヌさんがいた。

 

 「今日は朝から家を出たから何処かに用事で出掛けたのかと思ってたんだけど」

 

 「ああ、それはこの子達を迎えに行ってたんですよ」

 

 俺はすぐ後ろにいたティアナとラグナに視線を戻すと2人はキョトンとしていた。

 

 「2人共俺の知り合いの妹なんです。今日はこの子達の買い物に付き合ってるんで」

 

 この2人の兄が管理局員だというのは家に帰ってから伝えよう。

 

 「ティアナ・ランスターです。こんにちは」

 

 「ラグナ・グランセニックです。初めまして」

 

 「あらあら、ご挨拶どうも。メガーヌ・アルピーノよ。よろしくねティアナちゃん、ラグナちゃん」

 

 …うーむ。リリカルなのはにおける『まいまい』キャラが3人揃う絵っていうのも珍しいな。

 この3人は各々声色が似てる事に気が付いているのかな?

 

 「そういやメガーヌさんは何故ここに?手提げ袋があるのを見ると何か買い物をしてたみたいですけど?」

 

 「ええ、冬服を買いにね。後は…」

 

 「お待たせメガーヌ」

 

 「お会計終わりましたー」

 

 更に別人の声が2人分。

 どちらも俺からすれば見知った顔。

 

 「鈴莉さんに音羽さんも来てたんですか」

 

 メガーヌさんの後を追ってきたっぽい2人の女性。

 ((御薙|みなぎ))((鈴莉|すずり))さんと((小日向|こひなた))((音羽|おとは))さん。

 鈴莉さんは雄真君の実母であり、音羽さんは雄真君の義母にしてすももちゃんの実母。

 そして鈴莉さんは地球出身、地上本部所属の管理局員にしてメガーヌさん、クイントさんと訓練校時代の同期生、何よりゼストさんを含めた3人が生存しているという事実を知る数少ない人物の1人である。

 元々はメガーヌさんと音羽さんがお互いに娘を通じてママ友になり、音羽さんからメガーヌさんの事が伝わったのが事の始まり。

 まあ、メガーヌさんも音羽さんも鈴莉さんと知り合いと言う事実を知らなかったみたいだしこればかりは仕方ない。

 で、休暇を取って地球に戻って来た鈴莉さんとメガーヌさんが再会し、認識阻害専用のデバイスを身に着けているのもバレ、誤魔化しが効かない状況になったので誰にも言わない事を条件に真実を話した。

 ちなみに鈴莉さんは陸戦AAAランクの高ランク魔導師。メガーヌさん、クイントさんよりもランクが上なのだ。

 この人に空戦適性があればラピュタ事件の時にロボット兵と戦うための魔導師として声を掛けるつもりだった。

 

 「まあまあ、勇紀君も来てたの?」

 

 「はい」

 

 「こうして直接会うのは久しぶりね」

 

 「ですね。鈴莉さんも元気そうで何よりです」

 

 鈴莉さんとはミッドにいる時でも中々会えないからなぁ。通信越しに会話する事は偶にあっても直接顔を合わせる機会って何故か無い。

 だからこうして会えるってのは本当に珍しい事なのだ。

 

 「今日は中々良い服が買えたわ。勇紀君も何かお買い物?」

 

 「俺はこの2人の付き添いですよ音羽さん」

 

 メガーヌさんの時みたいに紹介するとティアナもラグナも頭を下げて自己紹介する。

 

 「二人共礼儀正しくて良い子ね」

 

 鈴莉さん、音羽さん共に好印象を抱いてる様だ。

 

 「勇紀君も面倒見が良いわね」

 

 「そうッスか?」

 

 「すももからの評価結構高いわよ」

 

 まあ、ジークやルーテシアが家に友達連れて来るから結構年下の子と接する機会も多いんですよねぇ。

 

 「そう言えば雄真君も勇紀君を慕ってるのよね?」

 

 「……………………」

 

 雄真君は俺よりもサウザーと接する機会の方が多いんですよ鈴莉さん。

 もう俺やサウザーのためなら平気で犯罪とかしそうな程心酔してますんで。

 

 「ただちょっと…ヤンチャになってるのよ……ね?」

 

 「済みません鈴莉さん。俺の責任でもありますんで」

 

 「あ、良いのよ。元気に育ってさえいてくれればね」

 

 元気過ぎますね雄真君は。

 

 「まあ、雄真君の事は何とかしておきます。それでお三方はこれからどうするんで?」

 

 「どうしましょう?」

 

 「俺は今から昼食取っておこうかと思ってたんですけど…ティアナとラグナはどう?」

 

 「「勇紀さんにお任せします」」

 

 なら昼食かな。この2人も歩き回って疲れてる筈だし。

 

 「昼食…もうそんな時間なのね」

 

 「鈴莉、音羽さん、私達もお昼にしない?」

 

 「そうねぇ。家には昼食を作り置きしておいたし、偶には外で食べるのも悪くないかも」

 

 「……という事で私達もご一緒良いかしら?」

 

 「「「問題ありません」」」

 

 俺、ティアナ、ラグナは声を揃える。

 こうして俺達に昼食のお供が3人増えたのだった………。

 

 

 

 ……で、昼食を取るため飲食店に入った訳だが……

 

 「はあう〜〜〜♪」

 

 「本当にありがとうございます。相席させていただいて」

 

 「モグモグ…」

 

 「あらあら、このみそ汁美味しい」

 

 「だんご、だんご、だんごの大家族〜♪」

 

 …俺達の座っているテーブル席の隣には声色が似てる……というよりも同じ一団が座っていた。

 『竜宮レナ』『白長谷小夜子』『宮永照』『高天原ゆとり』『古河渚』。

 ははは……いつぞやの『くぎみー』に続いて今度は『まいまい』ですか。

 一体どんな経緯で彼女達は相席してるのだろうか?

 

 「そういえばさっき他の人にも会ったっけなぁ…」

 

 盲目で病弱な妹キャラとか竜鳴館の生徒会長キャラとかテイルズな世界出身のお姫様とか。

 てかお姫様はこの世界にいて良かったのだろうか?テイルズシリーズはこの世界にゲームで存在してるんですよ?

 …俺が気にしてもどうにもならんか。今は昼食食べる事にしよう。

 

 ジュウウウゥゥゥゥゥ…

 

 鉄板の上で良い音が鳴る。

 俺達が入った店はお好み焼き屋。全員が食べられる様に大きめのサイズで、現在焼いている最中である。

 

 「「ジーーー………」」

 

 ティアナとラグナの2人はそのお好み焼きに興味津々の様で焼き始めてからずっとお好み焼きから目を離さない。

 ミッドにはお好み焼き無いからね。

 

 「……そろそろひっくり返しても良いかな?」

 

 コテを用いてひっくり返すと生地の表面は濃い狐色になっていた。良い感じに焼けてるじゃないか。

 

 「勇紀君、ひっくり返すの上手いわね」

 

 「余裕ッスよこれぐらい」

 

 お好み焼きをコテで軽く抑えつけ、生地をちょいと伸ばす。

 

 「お好み焼きを食べるのなんて久しぶりだわ」

 

 「うちもここ最近は作ってないわね」

 

 「私達は先月に一度食べたわよね?勇紀君」

 

 「ですねー」

 

 鈴莉さん、音羽さん、メガーヌさん、俺の順番に口を開く。

 先月、確かディアーチェと買い物してた時に珍しくリクエストしてきたのでお好み焼きを家でする事にした。こんな鉄板ではなくホットプレートを用いてだが。

 

 「家ではブタ玉以外にもイカ玉、ミックス、モダンを作りましたよね」

 

 「そうね。凄く美味しかったわ」

 

 レヴィ、ジークはブタ玉、シュテル、ルーテシアはイカ玉、ユーリとメガーヌさんはミックス、俺とディアーチェがモダンを食べていたっけな。

 その後は焼きそばもしたし。

 

 「(今度はたこ焼きを作るのも悪くないかも)」

 

 鉄板の上で少しずつ焼き上がっていくお好み焼きを見ながら思う。

 それからお好み焼きが出来るまでの間は適当に皆と談笑して過ごす。

 ティアナとラグナは見知らぬ人達がいるせいで大体俺としか話さなかったけど。

 

 「……もう焼き上がったんじゃない?」

 

 音羽さんのその一言でコテを持った鈴莉さんが再びお好み焼きをひっくり返すと表面同様に良い感じの狐色に焼けていた。

 もう中にも火がちゃんと通っていて出来上がっているな。

 俺はそのままお好み焼きの表面にソース、マヨネーズ、青のり、鰹節を掛けた。

 コテを持ってる鈴莉さんがその様を見届けてから綺麗にお好み焼きを6等分していく。

 そのまま切り分けたお好み焼きを小皿に入れてくれ、皆手を合わせて

 

 「「「「「「いただきます」」」」」」

 

 お好み焼きを食べ始める。

 ティアナとラグナは意外に箸の扱いが上手い。ミッドで地球の料理を食べる機会が多いという事か。

 

 「「ジーーー…」」

 

 ???どうしたんだろうか?

 

 「勇紀さんはお箸を使わないんですか?」

 

 ラグナに尋ねられて『あぁ…』と納得する。

 

 「俺はお好み焼きの時はコッチ使って食べるんだよ」

 

 俺が片手に握っているのは食べる時に用いる小さめのコテ。

 

 「あの…それってお行儀悪くないんですか?」

 

 「全然。俺以外にも箸じゃなくコレ使って食べる人いるぞ」

 

 もっともコテを使って食べるのは関西人だけなんだが。

 

 「あ、すいませーん。ご飯(大盛り)とみそ汁下さーい」

 

 「あいよー」

 

 俺は追加でライスとみそ汁を注文する。俺がお好み焼きを食べる時には必須ものだ。

 

 「勇紀君、炭水化物摂り過ぎだと思うのだけど大丈夫?」

 

 「ご飯も一緒に食べるのって関西の人がよくやるわよね」

 

 「あら?じゃあ勇紀君って関西育ち?」

 

 メガーヌさん、鈴莉さん、音羽さんがライスとみそ汁を注文した俺に言う。

 確かにお好み焼きとライスの組み合わせは炭水化物を多く摂る事になるが

 

 「いえ、生まれも育ちも海鳴ですよ」

 

 正直に答える。

 今世では海鳴で生まれ、海鳴で育った。

 しかし前世の俺は実を言うと関西人だったのだ。その時の影響でお好み焼きの時はライスが無いと物足りない。

 

 「ご飯の大盛りとみそ汁お待ち!」

 

 お、きたきた。

 関西で言うところの『お好み焼き定食』が完成だ。

 さてさて、しっかりと味の方を堪能しますかね………。

 

 

 

 〜〜???視点〜〜

 

 「《……ブラザー2。君はこの世界の文字が読めるか?》」

 

 「《無理ッス!ブラザー1はどうなんスか?》」

 

 「《無理だね》」

 

 即答で答えるブラザー2。

 そして僕も当然の返答を返す。

 僕達がこの飲食店に入って十数分……未だに注文を取る事が出来ずにいた。

 ミッドの通貨を地球の通貨に換金したのは良かったのだが、文字の違いについては見落としていた。

 

 「…ご注文はお決まりでしょうか?」

 

 先程から待たせている店員さんに申し訳がない。

 だが、読めないものはどうしようも無い。

 こうなれば適当に頼むか?少なくとも飲食店を経営しているのだからマズい食べ物なんて無いだろう。

 

 「これを下さい」

 

 僕はメニューに書かれている1つの単語を指差し、注文する。

 

 「あ、俺もそれでお願いします」

 

 ブラザー2も同じものを頼む。

 

 「他にご注文はございますか?」

 

 伝票に注文の品を書き込みながら尋ねてくる店員さん。

 

 「以上です」

 

 「え!?」

 

 そこで驚いた表情を浮かべる店員さん。何かマズかったのだろうか?

 

 「……これだけでよろしいのですか?」

 

 「はい。問題ありますか?」

 

 「……いえ、すぐにお持ちしますね」

 

 店員の人は小走りで厨房の方へ駆けていった。

 

 バキッ!!

 

 何かをへし折る様な音がしたので視線を向けるとブルブルと震え、恨みがましい視線をとある一点に向けているブラザー2の姿があった。

 その片手にはくの字に折れ曲がった箸が。

 さっきの音は箸を折った音だったのか。

 その当人が向いてる先は彼の妹がいる場所。僕の妹もいるのだが。

 

 「2人共、ジッとしてろよ」

 

 「「お…お手数おかけします//」」

 

 バキッ!!

 

 その光景を見て僕も手に持っていた箸を折ってしまった。

 彼が行っていたのは、ティアナとラグナの口元についていたソースを携帯用のティッシュで拭きとっていた。

 それだけなら問題は無いんだが…

 

 「(ティアナ……何故恥ずかしそうにしながらも嬉しそうなんだ?)」

 

 何て言うか…僕にも見せた事の無い緩々な表情を浮かべている。

 ティアナの身近にいる立場の僕としては既に妙な敗北感が心の中を支配し始めていた。

 

 「ラグナ…俺が拭き取ろうとしたら『自分で拭けるから』って言って拒絶するのに…」

 

 ブラザー2は心に深刻なダメージを負っている。声に元気が無さ過ぎるよ。

 

 「ん〜……これでよし、と」

 

 「「ありがとうございました」」

 

 太陽の様な笑顔で礼を言っているティアナとラグナ。

 

 「どうッスかブラザー1。うちのラグナの可愛さは別格ですよ」

 

 「ふっ…うちの妹も負けていないさブラザー2」

 

 うん。やっぱりティアナには笑顔が似合う。

 あの笑顔を曇らせる様な奴がいたなら僕はソイツの眉間を(非殺傷で)狙い撃ってやる。

 

 「はあううううぅぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」

 

 ん?

 突然店内に大きな声が響き渡る。

 

 「2人共かぁいいかぁいいねーーーーーー!!!!」

 

 「「あ……あうううぅぅぅ……」」

 

 「「ぬあっ!!?」」

 

 僕とブラザー2は同時に声を上げる。

 彼等の隣席に座っていた客の1人がティアナとラグナの肩に腕を回して引き寄せ、思いきり頬擦りしているではないか。

 ……羨ましい。

 

 「かぁいいよーかぁいいよー!お、お持ち帰りいいいいいぃぃぃぃぃぃぃっっっっっっ!!!!!!」

 

 何やら暴走している様子の客の女の子。

 絡まれている2人は明らかに困惑している。

 

 「あの………その2人まだ食事中なんで解放してもらえませんか?」

 

 そこへ長谷川二佐が声を掛ける。

 だが相手は聞く耳を持たず解放する素振りを見せない。

 かといって実力行使はいけないだろうし…。

 

 「(本来なら僕かブラザー1が駆け付けるんだけど…)」

 

 びこ……ゲフンゲフン!妹達を後方から極秘で護衛している身としては迂闊に干渉する訳にはいかない。

 ティアナ…無力な僕を許してくれ。

 

 「みそ汁2人前お持ちしました。それではどうぞごゆっくり」

 

 そこへ店員さんが注文した品を持ってきた。

 僕とブラザー1はみそ汁を啜りながら事の顛末を見守っていた………。

 

 

 

 〜〜???視点終了〜〜

 

 昼食を終え、メガーヌさん、鈴莉さん、音羽さんの母親組と別れた俺達。

 ふぅ……昼食は大変だった。

 隣席に座っていた竜宮レナの『かぁいいモード』にティアナとラグナが巻き込まれ、解放されるまで30分弱の時間を要してしまったのだ。

 

 「「はふぅ〜〜……」」

 

 ティアナもラグナも精神的な疲労が半端無さそうだ。せっかくの休憩も兼ねての昼食だったんだが。

 

 「2人共、もう少し休憩してても良かったんだぞ?」

 

 「だ、大丈夫です」

 

 「時間が勿体無いですから」

 

 …いや、その声色からは疲労感をビシビシと感じるんだけど。

 無理して笑顔を作らなくて良いからね。

 出来るだけ歩く速度を落とし、体力を消耗させない様に2人の気を遣う。

 ゆっくりと歩きながら何店か見回って物色していた所……

 

 「「これ買います!!」」

 

 やっと買いたい物が見付かった様だ。

 レジで会計を済ませ、店を出る俺達3人。

 時間は……2時を回った所か。

 

 「さて、どうしようか?」

 

 ティアナとラグナが買い物を済ませた今、ショッピングモールにいる理由が無くなった。

 このまま2人をミッドに送っても良いし、まだ何処かを見て回りたいと言うのならそれに付き合うつもりだし。

 

 「2人はまだここに何か用がある?」

 

 「いえ、無いです」

 

 「ちゃんと買いたい物は買えましたし」

 

 「じゃあミッドに戻る?」

 

 俺が尋ねると2人はコクリと頷いたので、俺達はショッピングモールを後にした。

 ミッドから来た時と同じ国守山の高台へと戻って、転移魔法を発動させる。

 そのまま地上本部の転送ポートへと戻って来た俺はティアナの実家まで送り届ける。

 ラグナはこのままティアナの家にいるつもりらしい。後でヴァイスが迎えに来るんだろうな。

 

 「じゃ、俺は帰るから」

 

 「えっ!?せっかくですから家で休憩していって下さいよ」

 

 「いや、休憩する程疲れて無いから」

 

 「それでもです!せめてお茶の一杯ぐらいは出させてください!!」

 

 むぅ…。

 やけに食い下がってくるなティアナは。

 確かに家に帰っても特にする事は何も無いからこのままお茶の誘いを受けても良いんだけど…。

 

 「う〜〜〜……」

 

 小さく唸るティアナ。ラグナは…

 

 「ジーーー……」

 

 こちらも何処か期待する様な眼差しを向けてくる。

 

 「……………………」

 

 「う〜〜〜〜〜〜〜……」

 

 「ジーーーーーーー……」

 

 「……………………」

 

 「うううぅぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜…………」

 

 「ジーーーーーーーーーーーーーーーー…………」

 

 「………ハア、分かったよ。少しだけお邪魔させてもらう」

 

 これは断っても諦めなさそうだ。

 2人は俺が折れるや否やパアッと顔を輝かせる。

 

 「じゃあどうぞどうぞ。何も無い所ですがゆっくりしていって下さい♪」

 

 ティアナに手を引かれ、俺はランスター家にお邪魔する。

 で、中に入って3人でしばらく談笑していたら

 

 「ただいまー」

 

 「お邪魔しまーッス」

 

 ティーダさんがヴァイスを引き連れて帰って来た。

 

 「「あ、長谷川二佐。来てたんですね」」

 

 「お邪魔してます。別に敬語使わなくて良いですよティーダさん。ヴァイスも。今日はオフですから」

 

 「「いえ、上官に敬語使うのは当然です」」

 

 …マジメだねぇ。

 

 「兄さん、ちょっと良い?」

 

 「お兄ちゃんも少し良いかな?」

 

 「何だいティアナ?」

 

 「ラグナも俺に用か?」

 

 2人はそのままティーダさん、ヴァイスに包装紙でラッピングされた箱を渡す。

 

 「「これ、私から兄さんに(お兄ちゃんに)プレゼントなの。いつもお仕事頑張って家計を支えてくれるお礼の気持ちだよ」」

 

 「ティ、ティアナ……」

 

 「ラグナ……俺の為に……」

 

 めっちゃ感極まってる兄2人。目から水滴が溢れて滝の様に流れてますよ。

 

 「「だから…つまらない物かもしれないけど受け取って下さい」」

 

 「「つまらない物なんてとんでもない!!!2人が地球に行って一生懸命選んで買ってくれたものだ!!!絶対に大事にする!!!!」」

 

 そう言ってラッピングされた包装紙を破き、箱の中から取り出したのはネクタイだった。

 早速2人は今着けているネクタイを外し、妹達が買った新しいネクタイを着ける。

 

 「「どうだ?似合ってるか?」」

 

 「「うん」」

 

 ティアナもラグナも自分の兄に尋ねられたので頷く。

 それに偶然にも今日地球は『勤労感謝の日』だからな。『勤労を尊び、生産を祝い、国民がたがいに感謝しあう日』という意味がある日で、働いてる人に感謝の気持ちを込めてプレゼントを渡すのは絶好の日だ。

 俺の目には涙を流しながら自分の妹の頭を撫でているティーダさんとヴァイス、そしてティアナとラグナの姿が映っている。

 ティアナとラグナは俺に背を向けて立っているため、表情を窺う事は出来ないが兄2人が喜んでいる様を見て悪い気は絶対にしてないと思う。

 そんな兄弟の仲睦まじい一時を見るのは良いものだと思った俺だった………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 と、これで綺麗に終わりかと思ってたんだ。

 けど、この直後だった。

 

 「……ところで兄さん、何で私が地球に行った事知ってるの?」

 

 「お兄ちゃんも知ってたみたいだね。さっき『2人が地球に行って一生懸命選んで買ってくれたものだ!!!』って言ってたもん。何で知ってたの?」

 

 ティアナとラグナの声色が変わり、何故か恐怖を感じる様になったのは。

 

 「「……………………」」

 

 感動の涙は止まり、代わりに冷や汗がドバドバと溢れ出すティーダさんとヴァイス。

 

 「黙ってちゃ分からないよ兄さん。何でかな?かな?」

 

 「お兄ちゃん、どうしてなのかな?かな?」

 

 2人は語尾を繰り返し始めた。

 ……何でかな?昼間に出会った竜宮レナをこうも思い起こさせるのは。

 中の人が同じとはいえ、あそこにいるのは『ティアナ・ランスター』と『ラグナ・グランセニック』で間違い無い筈なのに。

 

 「さ、さっき2人が『地球に行った』って言ったじゃないかハハハ……」

 

 「そ、そうそう…俺達はそれを聞いて……」

 

 「「嘘だっ!!!!」」

 

 「「「ひいいいぃぃぃぃっっっっ!!」」」

 

 ティーダさん、ヴァイスだけじゃなくて俺も悲鳴を上げてしまう。

 ティアナとラグナは俺に背を向けたままなので、俺からは2人の表情を窺う事は出来ない……が、これはある意味幸運なのかもしれない。

 何故なら2人に向かれているティーダさんとヴァイスは滝のように流れる汗に加え、今度は恐怖で涙を流し始めているからだ。

 身体も携帯のマナーモード時みたいにブルブルと震えてるし。

 その後、ティーダさんとヴァイスは俺達を尾行し、地球に来てた事を素直に白状したのだが、既にどこぞの村で発症する症候群……しかもL5の末期にまで至ってると言っても良い2人に許して貰えるはずも無く制裁を受ける羽目に。

 多分『かぁいいモード』で頬擦りされた時に感染したんだな。

 2人の制裁がどれ程凄惨なものだったか………

 

 「(今ここで起きた惨劇は死ぬまで誰にも言わず、俺の胸の中に秘めておこう)」

 

 そう、自分自身に強く誓った俺だった………。

 

-2ページ-

 〜〜キャラクターステータス〜〜

 

 NO.0011

 

 八神ヴィータ

 

 LV   85/ 999

 HP 8800/8800

 MP  690/ 690

 

 移動力     6   空  A

 運動性   145   陸  A

 装甲   1600   海  B

 照準値   140   宇  −

 移動タイプ  空・陸

 

 格闘 219 命中 207 技量 211

 射撃 201 回避 207 防御 215

 

 特殊スキル 援護攻撃L2

       底力L5

       ガード

       インファイトL7

       再攻撃

       気力限界突破

 

-3ページ-

 〜〜あとがき〜〜

 

 今回は『まいまい』のキャラを多数登場させました。

 次の『中の人が同じキャラ集合』は誰にしようか現在検討中です。

 それと最近新たな悩みが出来ました。

 それは自分の友人や一部の読者の方の要望である『椿姫と澪のハーレム要員化』なんですよね。

 当初この2人はハーレム要員に入れるつもりはなかったのでこういうキャラに仕立て上げたのですが、意外に希望する人がいるのでちょっと自分の心が揺れてるんですよ。

 しかし澪はともかく椿姫を入れるとなるとかなり強引且つご都合的な展開でフラグ立てないと無理だし……。

 しかし友人や読者の希望にも答えたいと思ってるし……。

 …で、悩みに悩んで出した結論の1つとしては『椿姫と澪がハーレム要員に入る事を確定させた『原作介入』のリメイク版書くか』って事なんですよね。これだと『原作介入』本編には椿姫と澪をハーレム要員に加えなくても良い訳だし。

 ただ、同時連載できるか分からない上、試しにプロローグ書いてみてるんですけど、この調子だとかなり内容変わるんですよね。色々設定変更しないといけないっぽいんで。

 どうしたもんですかねぇ…。

 

説明
神様の手違いで死んでしまい、リリカルなのはの世界に転生した主人公。原作介入をする気は無く、平穏な毎日を過ごしていたがある日、家の前で倒れているマテリアル&ユーリを発見する。彼女達を助けた主人公は家族として四人を迎え入れ一緒に過ごすようになった。それから一年以上が過ぎ小学五年生になった主人公。マテリアル&ユーリも学校に通い始め「これからも家族全員で平和に過ごせますように」と願っていた矢先に原作キャラ達と関わり始め、主人公も望まないのに原作に関わっていく…。
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コメント
う〜む、個人的には二人共ハーレム入りしてもらいたいんですけど、確かに今のキャラじゃリメイクせざるを得ないですよねぇ・・・またここまで話を戻ってくるのに一体どんだけ時間がかかることやら考えると、いっそこのままの方が・・・(海平?)
澪はともかく、椿姫のハーレム入りはしてほしくありませんね。ジャンプ編集長や案外寺悠ポジ(つまり面白さ至上主義)の人間は大抵デレないのがほとんどです。もしデレるとそのキャラの崩壊がちょっと怖いのもあります。(ケリー・衛宮)
 澪と椿姫をユウキのハーレムに入れるのはそんなに難しくないと思います。椿姫はなんだかんだいってユウキと一緒にいようとしていますしユウキと一緒にいる時が一番楽しそうですし、澪に関しては数少ない信頼している相手であり仕事上一緒にいる機関が長いので気づいたら好きになっていたなんてことも十分あると思おいます。この小説はユウキの超ハーレム物なわけですから転生者だろうと関係なく本編でユウキのハーレムに加えてほしいです。(トランザム)
二人には是非ハーレム入りして欲しいなぁ(エンペラー)
さすが勇紀!分かってますねぇ〜♪お好み焼き+白飯は必須ですよね!広島人の私としても勇紀には共感しますねぇ。(make)
若本さん大集合とかどうでしょう?物凄くいろんな意味で濃いメンツになりそうですが(天城)
斎藤千和の大集合とかどうでしょう? アラフォー女教師、ウオミー、楯無とか(青髭U世)
この話の他にリメイク版を書くのも良いのでは。しかし、レナウィルス恐るべし。 そして椿はともかく澪はハーレム入りして欲しい。(グラムサイト2)
清水愛、弟魂兄貴連鎖登場(星野一馬降臨!歩きゅんも)。ゆかりん、天災兎登場。植田佳奈、くぎみーお嬢のお友達+うっかり淑乳姉出現。あすみす、巨乳狐耳忍者登場。(道産子国士)
高校進学編で√分岐(入らず編と入り編をタイトル分けアナザー)。水樹集合編は緒方理奈登場すか?WAシリーズも入?冬弥+春希ハーレム誕生?(道産子国士)
個人的にはハーレム入りしてほしいなぁ(アラル)
高校生編でそれぞれのルートを書けばいいのでは?(あの二人ハーレム入りと入らないルートで)(肉豆腐太郎)
しかし、椿姫はともかく澪のハーレム入りは予定してなかったんですか。改心した今の彼女なら勇紀を意識してもおかしくないと思ってたんですけどね〜。(俊)
清水愛の大集合も見てみたいですね。(俊)
水樹奈々の集まりも見てみたいです(カムクラ)
あまり無理をなさらずに・・・・・・・・・ナニモミテイマセンヨ?(アサシン)
リメイク版、見てみたいです!期待!!(カミト)
味噌汁だけ頼まれたら店員も驚くよね(ohatiyo)
あ、やっぱりあの二人ハーレム入りは考えてませんでしたか。確かに悩ましいと思いますが「入れないほうがいい」という意見もあることだしそれ程気にしなくてもいいと思いますよ?…それにつけてもこのシスコン共は…(プロフェッサー.Y)
勇紀、関西人なんだ……ソースも自分でつくってんのかな?(肉豆腐太郎)
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