真・恋姫無双〜白き牙を持つ者〜 #129
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〜 第129話 †官渡の戦い5† 〜

 

軍議に戻った曹操(そうそう)達は策を練っていた

今日明日、いきなり開戦ということはない

お互い使者を出し、舌戦を行った後開戦となるはずだ

相手はあの袁家なのだ正々堂々と正面からぶつかってくる

それは分かってる

麗羽(れいは)の事だどうせ「雄々しく華麗に前進しなさい」とでも言うのだろう

ならばこちらは無理して河を渡ろうとせずに陣を構え迎え撃つだけ

それだけのはず・・・なのに私の頭からは不安が消えない

巨大な櫓・・・あれがあるからだ

そんな思考の海に耽っていた私に荀ケ(じゅんいく)が声をかける

 

「華琳(かりん)様・・・」

 

「うん?ごめんなさい、なにかしら?」

 

「真桜(まおう)に聞いた所、あの巨大な櫓を狙うには少々難しいが出来ない事はないとのことです」

 

「そう・・・」

 

「それと霞(しあ)からの連絡ですが、未だ発見できずとのこと

 ただ、逃走する袁家の兵を捕まえてそれらしい場所を聞いたので向かうそうです」

 

「分かったわ、引き続き情報収集を頼むわね桂花(けいふぁ)」

 

「御意!」

 

そして、私と同じく思考の海に耽っていた稟(りん)が顔をあげてこちらを見る

 

「華琳様よろしいでしょうか?」

 

「構わないわ、言って頂戴」

 

「はっ!我々の地形を利用しある程度わざとこちらに渡河させた方がよろしいかと」

 

「続けなさい」

 

「我々の方がやや高い丘に陣をとっております

 しかし、向こうの大きな櫓を見た所渡河する前に叩こうとするとアレの餌食となります

 本来なら渡河中が一番叩きやすいのですが・・・

 こちらの被害を減らし、霞殿が目的を達成する時間を稼ぐにはこれが今の所考えられる最良かと」

 

「それしかないわね・・・後はこちらの投石が向こうのアレを上手く破壊できれば良いのだけれど」

 

「それは真桜殿次第かと」

 

「とりあえず今できる最大限の事はやったわね・・・

 早ければ明日には開戦するわ・・・その前に英気を養わないとね」

 

私が流し目を稟に送ると稟はその視線を受け止め

 

「ぶはぁっ!」

 

綺麗な赤い弧を描き後ろへ倒れて、幸せな顔を浮かべて鼻血を流す稟がいた

 

「か、華琳様!?」

 

「あら、刺激が強すぎたみたいね・・・桂花いくわよ?」

 

「は、はい!!華琳様!!」

 

私が天幕を出たあとに兵站などを管理していた風を見つけた私は風に今後やるべき事を頼んでおいた

 

「稟ちゃ〜んトントンしますよ〜」

 

「ふがっ!?」

 

 

そして、翌日の陽が真上まで昇りきった頃に

渡河してきた麗羽からの使いがやってきた

 

【華琳さん!明日の今日と同じ陽が昇りきった時

 私達のどちらがこの大陸に相応しいか雌雄を決しましょう!】

 

返事を私はすぐに書いて使者に渡す

 

【貴方と私・・・どちらが大陸の覇王になるか雌雄を決しましょう】

 

書状を大切に懐にしまい、頭を下げて袁家の陣へと戻っていく

それと同時に桂花が私に耳打ちをする

その内容を聞いて私は自然と笑みがこぼれてきた

 

麗羽・・・貴方には悪いけど天はどうやら私を選んだみたいよ?

 

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〜 張遼視点 〜

 

 

大将に言われてかなり大回りをして渡河したウチ達は袁家の背後にいる

これだけの兵站を賄うにはかなり巨大な倉庫があるはずや

ウチの軍師達もそれをよ〜ぉくわかっとる

だからウチの用兵術の高さを買って、この任務を任せてくれたんや

だけどなぁ・・・

 

「あーーーーーーーー!また違うんかい!」

 

これで何度目やろか、中々本命を見つけられへん

袁家を正直舐めとった

反董白連合の時にあまりに不甲斐ないちゅうか情けないちゅうか

そんな評価がウチの中にはあった

けど、これは認めなアカンみたいやなぁ

向こうさんにも頭の良い奴がおるみたいやし

臭うような所は大体回った・・・痕跡もあるんやけど中身が無い

 

「あーーーーー!なんやねんもうっ!」

 

この日はたまたま、痕跡跡地で野営しとったら

どっから来たのか袁家の鎧をきた兵士がウチらの寝た夜にきとった

見張りの連中が捕まえたから、ちょ〜っとウチがかわい〜くお願いしたら

その絡繰が分かったわ・・・こんな事思いつく阿呆は誰やああああああああ!

 

きっと相当ひねくれとるやつやろうなぁ・・・そう白(はく)のように!

 

こうしてウチは頼まれた仕事を無事完遂することができた

さて・・・後は大将と合流して戻って美味い酒を飲めるとええな〜

 

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〜あとがきっぽいもの〜

 

時間はまだ29時!俺の中では日曜だセーフセーフ!

すいません、アウトですねorz

毎年の事なのですが夏場は一気に色々と停滞しそうです

部屋に扇風機しかない+2階の木造建築+窓を開けても隣に障害物がある

そんな立地なので今日みたいな暑い日は家に帰るのが嫌になります・・・

睡眠も取りにくいのでちょっと夏場にかけては更新頻度下がると思います

ただでさえ稚拙で遅いのに申し訳ないです・・・こんな駄文ですが次回もよろしくお願いしますm(_ _)m

説明
この物語はオリ主メインの外史です
視点は基本オリ主となっています
その他にご都合主義・チート・独自ルートで書いています
苦手な人はご遠慮ください
大丈夫な人は駄文にお付き合いください、更新は夏場は不定期になります

今回は霞の動きを紹介
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コメント
nakuさん>セフトってやつですね!ありがとうございます! 出血大サービスな稟ちゃんがいる外史も悪くない・・・といいなぁ・・・(遠い目(tokkey)
観珪さん>稟ちゃんは妄想だけならNo1ですからね・・・流し目で見られただけで幾通りの妄想を! 耐性つけれるのは種馬さんだけですよ・・・(tokkey)
稟ちゃんも流し目だけでどこまで想像したのやらww もうちょっと耐性つけよう、頑張って!(神余 雛)
タグ
駄文 真・恋姫無双 オリ主ルート ご都合主義 

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