続・仕組まれた戦2
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ここはとある戦場…

そこでは、二つの勢力が戦っていた。

 

それは意味を成さない戦い――――――

 

 

同様の終焉になる、無益な戦い――――

 

 

しかし戦いが終わる事はない―――――

 

 

なぜならば、それは互いの正義を、信念を、誇りをかけた戦いなのだから―――

 

 

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「はぁーーーー!」

ブンッ!

 

「せりゃ???!」

ブンッ!

 

「っしゃおらぁぁぁぁぁあ」

ビュン、ビュン!

 

「………フンッ!」

ガキィィン!!

 

 

 

…あぁ皆さん、お久しぶりです。

『鬼謀の道化師』こと、東堂大河です。

今僕達は関羽、夏侯惇、馬超、孫策、趙雲の五名と交戦中なのですが詳しくは、【続・仕組まれた戦】にてご確認下さい。

余談ですが、上の三名が兄の鋼牙が、下の二名が僕の相手になります。

…え?三対一で鋼牙は大丈夫かって?

 

……………………

 

………………

 

…今のところ多分平気かと。

 

 

…と。

 

「はいはいはいはいはいはいーーー!」

ヒュン、ヒュヒュヒュン!

 

「はぁーーーー!」

ヒュン!

 

目の前で繰り出されるのは、趙雲の流麗な槍捌きと、孫策の必殺の一撃。

しかし、僕には恐れを抱く必要は無い。

 

 

なぜなら僕には特別な力があるから…

 

万能故に忌み嫌われたそれが…

 

「…『結』。」

僕がそう呟くと、僕の周りを結界が覆った。

ガキィィン!!

 

「なっ!?」

「え?!」

趙雲達が驚愕の表情を浮かべていますが…当然の反応と言えるでしょう。

「ククク…よもや、その程度ですか?」

「くっ、言ってくれる…!」

「まだまだ、これからよ!」

それから、尚も繰り出される連撃。

この調子だと、あと数分で壊され兼ねないですね…

仕方ありません、兄上にちょっと頼まれてもらいますか。

「兄上!」

 

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「……さて」

さすがに、三国で名を遺した猛将を三人相手にするのに本気を出せぬのは些か辛いな…

「どこ見てんだよ!」

ビュン!

 

「おっと。」

ガキィィン!!

 

いかんいかん、今は戦闘の真っ最中。

思考に耽っている場合ではなかったな。

「敵を前にして思考に耽るとは、随分余裕だな。」

関羽が怒気を篭めた眼差しでこちらを見てきた。

「たかが女、子供に本気を出しなどせんわ。」

我が嘲笑しながらそう言うと、

「き、貴様!」

「我らを女と愚弄するのか!」

関羽と夏侯惇が食ってかかり、

「ん?なんか似たような事が前にあった気が…?」

馬超がそんな事を言いながら、首を傾げていた。

というか、似たような事があったならここまで食い下がらんでも良かろうに…

その時――――――

 

「兄上!」

 

……ん?今、大河の声がした気が…?

「気じゃなくて実際に呼んでいるんですよ!」

…なぁ、大河?とりあえず人の心を勝手に読まないでくれんか?

「あぁ。すみません、善処します…って違いますよ!」

聞く気は無いようだな…。

「兄上。すみませんが、趙雲達の相手も引き受けてもらえませんか?」

…………………は?

「大河さん、今なんと?」

思わず敬語になってしまったが、そんなことを気にしている場合ではない。

「いや、ですから、趙雲達の相手も引き受けてほしいのですが…。」

「…また随分と唐突だな。」

「すみません。しかし、今回の戦いは時間を稼いで頂きたいのであまり苦にはならないかと。」

「…時間稼ぎだと?」

という事は…

「…成る程。あれをやる気か。」

「おや、流石兄上。話が早くて助かります。」

「ま、これでも双子だからな。ある程度は解る。」

「そうですか。ではお願いしますね、兄上。」

「承知。」

我の答えを聞くや否や、大河は技の準備に入り、

「I am the bone of my sword」

そう唱え始めた。

「さて…行くとするか。」

そう言って、我は敵に当たった。

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一方、楽進達三人はと言うと―――――

 

「……………」

「♪????」

「うぅ………」

 

三者三様のテンションで大河に指定された場所に向かっていた。

…因みに上から楽進(怒)、李典(喜)、于禁(哀)である。

「くっ…何故私たちが賊徒の指示など聞かなければ…!」

怒気を露にしながら呟く楽進。

「まぁまぁ。結構、えぇトコあったやんか?♪」

そんな楽進を嬉々としながら宥めている李典。

「…裏切り者。」

ジト目でそう言う楽進に、

「…まだ根に持ってるんか。」

呆れながら苦笑する李典。そして…

「うぅ…」

そんな二人を落ち込んだ様子で眺める于禁だった。

何故こんな状況なのか。

事の真相は数日程前まで遡る―――――

 

 

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―――数日前―――

 

「…どうしても、反対なのですか、楽進殿、李典殿?」

呆れた口調で聞く大河に、

「「当たり前だ(やろが)!」」

さも当然と主張する楽進と李典。

三人が揉めているのは、三国と戦を起こす件について、である。

「ハァ…一体何がお気に召さないのですか?」

こめかみを押さえながら溜息をつく大河に、

「華琳様…曹操様がその様な事をする筈が無い!」

「そうや!覇王曹孟徳はそんな小さい奴やあらへん!」

二人はその様に主張する。

というか、主君に対して『奴』とか言って良いのか?

「そもそも、実際に我等曹魏が村を攻めている所を見たというのか!」

楽進の問いに、大河は首を傾げた。

「はて、言われてみると…現場は見てませんでしたね。」

 

……………………

 

………………

 

………

 

「「「「「「えぇーー!?」」」」」」

賛成派の6人が驚いていたが、当然の反応だろう。

「その様な事など、どうでもよかろう。」

そう言ったのは、大河の双子の兄、鋼牙であった。

「目の前に、傷つき苦しむ者が居たら、四の五の言わずに助けるのが筋だろう。」

 

鋼牙が当然とばかりにそう言い切った。

「…なんでそんな所から意見しているんだ?」

楽進の言う通り、鋼牙は皆からかなり離れた位置から意見していた。

「…気にするな、楽進将軍。」

「…?そうか?」

いまひとつ納得していない様子の楽進。その時――――――

 

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「ホンマか!?」

嬉々として声を上げる李典と、

「えぇ、確約致します。」

してやったり、みたいな顔の大河が居た。

「どうしたんだ、真桜?」

「あぁ、凪!それがな、なんかこいつがウチに専用の工場をくれるねんて!」

「なんだと…?」

そう言って大河の方を見る楽進。

「えぇ、言いましたよ。ただし、戦闘に参加してくれるならば、という条件つきですが。」

「なっ!?物で釣るなど貴様、それでも武人か!」

「いや、僕武人ではありませんよ?」

そう言う大河に、

「ぬぐぐ……」

楽進は押し黙ってしまった。

 

 

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「結局、あの後無理矢理纏められたんか?」

「あぁ…」

李典の問いに、ぶっきらぼうに答える楽進。と、

「ハァ…」

于禁が溜息をついていた。

「沙和…」

「ホンマに平気か?」

于禁が溜息をつく理由は言わずもがなであろう。

昔の仲間と好き好んで戦う奴など…まぁそんなには居ないだろう。

「大丈夫なの…。戦うって決めたんだもの。泣き言なんて言ってられないの。」

無理に作った笑顔でそう言う于禁。

「そうか…。」

「そら、そうやな。」

そんな于禁に、楽進達は何も言えなかった。

「…っと、目的地についたの?。」

「おぉホンマや!」

「仕方無い…始めるぞ!」

 

 

 

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同日 某時刻

成都にて―――――

 

「……しゅ……ま……おき…よ…」

 

ヤメテ カノジョタチヲ コロサナイデ

 

「…お……ゃん……おき……のだ…」

 

ヤメテ オレカラ カノジョタチヲ ウバワナイデ

 

「…ごしゅ……ま……だい……ぶで……か…」

 

ヤメテ オネガイダカラ モウ ヤメテ

 

 

 

「ご主人様!」

「………ッ!!」

大声に飛び起きるとそこには、桃香、雛里、鈴々の三人が居た。

「…大丈夫ですか、ご主人様?」

雛里が泣きそうな顔で尋ねてくる。

「凄いうなされてたのだ。」

「ホントホント?」

鈴々と桃香も心配そうな顔をしている。

「…あぁ、大丈夫だよ。それよりも、何かあったの?」

俺はなるべく平静を装った。

「あ、はい。実はこの案件なのですが……」

 

……………………

 

………………

 

…………

 

 

「…ふぅ。」

桃香達との仕事を終え、自室に戻った俺はすぐに寝台に倒れ込んだ。

「何なんだよ、あの夢は…」

今でもハッキリ覚えている。

あれは、悪夢なんてそんな生易しいものじゃない…

実際にその場に居合わせた様な臨場感にあった。

「まさか、正夢になったり…」

言ってる途中で身震いがした。

それほど最悪な夢だったのだ。

なんせ――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――愛紗達が、跡形もなく殺される夢だったんだから。

 

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あとがき(というより謝罪?)

 

『はい、どうも?!

作者の呂布です。

いやぁ、こんな作品を閲覧していただき超感謝致します!

それから、作品紹介でも書きましたが、ネタが思いつきません!

思わず型月の技借りちゃいました。

テヘッ☆

…すみません、確信犯です。

まぁ、とにかく!

次回作品及び『もしも』シリーズの方を暖か?い目で見て下さいね!』

 

大「…と、愚かな作者がおっしゃっておりました。」

 

鋼「言ってやるな、大河。作者も気づいておるのだ、それは酷というものだ。」

 

北「いや、そんな事はない!寧ろ足りないくらいだ!」

 

大「…最近出番が少ないからって急に出てこないで下さいよ、殿下。」

 

北「…ごめん、つい哀しくて。」

 

鋼「まぁ、主人公でこの扱いの無さは同情するがな。」

 

大「それには同感ですね。」

 

北「だろ?やっぱりもう少し頑張るべきだよな、この作者は。」

 

作「…すみません、善処します。」

大・鋼・北「「「…!!!」」」

 

作「…と、寸劇やってる場合じゃないですね。」

 

北「へ?…あ、あぁそうでしたね(いつから居たんだろう?)」

 

大「では、次回作品『続・仕組まれた戦3』!」

 

北「それから、『もしも11』を…」

 

鋼「まぁ、暖かい目で見てくれ。」

 

全員「「「「宜しくお願いします。」」」」

 

説明
ネタが……浮かばない……。

そんな訳で超久々の投稿になりました。
稚文・乱文で申し訳ありませんがご容赦を…

あと、戦闘についてのツッコミはご勘弁を…
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コメント
確信犯とかwww 駄目だろwwww fm・・・・・場面は急展開に行ってるぽい?w さて、一刀の夢はどうなる・・・次回も愉しみです^^w(Poussiere)
確信犯でしたかw(ぬこ)
盛り上がってきましたよ。次回作も期待して待ってます。(ブックマン)
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