海防艦 占守 (
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説明
ピットロード製プラキットより、海防艦、占守および占守改です。なお、読みは「占守(しむしゅ)」です。

海防艦とは、初期には沿岸防衛を主任務とする艦。現代で言う海上保安庁みたいな役割を担った船です。その後次第に役割が変化し、船団護衛などにも使われるようになりました。
占守は、海防艦の中でも比較的初期の艦であり、就役当初は北方でのソ連との漁業紛争対策に使われ、それゆえに暖房設備などが非常に充実した割と贅沢な構造になっています。
主武装は、12.7cm単装砲3基3門となっており、基本的に水上戦闘向けの姿です。後部に爆雷投射機と爆雷投下台を備え対潜装備は充実していますが、駆逐艦と違って魚雷を積んでいないので大型艦には対処できません。
そして何より、護衛する相手が高速の軍艦ではなく低速の漁船や輸送船であるため、この占守自身もせいぜい20ノットも出せません。機関は蒸気タービンではなくディーゼルです。
こう書くとショボく聞こえますが、領海の防衛が主目的だった占守は「軍艦」なのです。駆逐艦とは違い正式な軍艦として扱われるため、艦首には立派な菊の御紋が飾られています。砲艦なんかと同じですね。

キットが二隻入りだったので片方を通常のパーツで組み、もう片方を妄想近代化改修し、主砲を高角砲に換装してみました。
何か結果的には両方ちょっと改修したスタイルになってますので、史実とは形が違います。

排水量わずか900トン足らずの小さな姿に、意外に贅沢な装備を積み込んだ奇妙な艦ですが、わりかし作りごたえのあるいいキットでした。
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艦船 大日本帝國海軍 ウォーターラインシリーズ 1/700 海防艦 

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