真・恋姫無双〜項羽伝〜三国編
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第四章 13話 戦の前の・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

陳留

 

 

 

燈「ふぅ、一通りできたわね」

 

燈は部屋で進攻に必要な人数や兵糧や武器などの資料をまとめていた

 

キーー

 

喜雨「母さん」

 

燈「あら、喜雨。どうしたの?」

 

喜雨「途中報告。言われた通りの物の移動は無事進んでるよ」

 

燈「ありがと。喜雨ちゃんに任せて正解だったわ(ニコ)」

 

燈は喜雨に向けて満面の笑みを向けた

 

喜雨「そう。それで、何時動くの?」

 

燈「ん〜〜〜もうすぐかな〜〜〜。ここもそろそろ潮時みたいだし」

 

喜雨「・・・次は何処に行くの?」

 

燈「ひ・み・つ」

 

燈はウインクをしながら含みを持たせてそう言った

 

喜雨「・・・・・・(おばさんが何やってるんだろう)」

 

燈「あ、喜雨ちゃん!!今、失礼なことを思ったでしょ!!」

 

喜雨「別に」

 

燈「・・・・そう、ならいいけど。それより、喜雨ちゃんもいつでも動ける準備はしておいてね」

 

喜雨「わかったわ」

 

そう言って喜雨は部屋を出て行った

 

燈「さて、曹操様はお気づきになるのかしら?覇王を名乗るぐらいなら気づいてほしいところですけど・・・・・無理でしょうね。このまま、あの人たちに使われて捨てられるのが落ちでしょうね。見込み違いだったわね」

 

そう呟いて燈はまた仕事を始めたのであった

 

 

 

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その頃、華琳は洛陽に居た

 

華琳「曹孟徳、今到着しました」

 

張讓「遅かったな曹操」

 

華琳「すみません。色々と立て込んでいまして」

 

献帝「遅いもん!!朕をどれくらい待たせればいいの!!」

 

華琳「申し訳ありませんでした」

 

献帝「ぶ〜〜」

 

張讓「献帝様、今はお話を進めましょう」

 

献帝「解ってるもん。・・・曹操、お前は太祖様の代から漢に尽くしている曹一族の者で間違いない無いな?」

 

華琳「はい」

 

献帝「では聞くけど、何故勝手に軍を動かしているの?曹操は朕の直属の将の一人なんだよね?」

 

華琳「はい、その通りです」

 

献帝「なら、どうして?」

 

華琳「恐れながら言わせてもらいます。今の漢はもう昔の様に一つの国として動くことが難しくなっています」

 

献帝「??」

 

華琳「今は、各諸侯が独自で動き領地を拡大し治めています。その上に自分の領地で高い税をかけて懐を肥やしています。朝廷に収める以上の税をです(ここにも、そんな奴らはいるみたいだけど・・・・何をしてでもやってみせるわ。おじい様から聞いた漢が作られた時の様な希望に満ちていた朝廷を)」

 

献帝「え?」

 

華琳「私はその様な輩を懲罰しているだけです。それは、今の漢を立て直すためで決して私利私欲のためではありません」

 

献帝「そうなの?」

 

華琳「はい」

 

献帝「・・・・・わかった。なら、これからも頑張ってくれだもん」

 

華琳「はっ」

 

華琳は返事をした後部屋を出て行った

 

献帝「張讓、話が違うもん!!曹操は良いやつだったぞ」

 

張讓「献帝様、だまされてはいけません。人間誰も隠していることを言うわけがありません。今のも、建前で真実とは限りません。それに、曹操が領土を広げているのは真実です。涼州の北部しかり、荊州の北部も我がものとしています。涼州北部の土地は元領主の董卓が大陸であの当時一か二番目と言えるほど賑わした土地です。その上、もう一つの候補が曹操の治めている陳留です。この二つを手に入れて曹操の国庫は潤っているはずがその様には見せず、他の諸侯より少し多いぐらいの税しか納めていません。これはやつが言った私腹を肥やしている者と同じ手で、納める税が無いそぶりを見せて実は私腹を肥やしているのですよ」

 

献帝「何!!それでは朕は騙されたのか?」

 

張讓「そうなりますな」

 

献帝「う〜〜〜曹操め・・・・董卓と空丹姉さま居なくなってから、朕が信じられるのは張讓と瑞姫(何皇后の真名)姉さましかいないな」

 

張讓「お気持ちお察しします」

 

献帝「それにしても、まだ空丹姉さまは見つからないのか?」

 

張讓「はい、ここまで探しておられないのではやはり・・・・」

 

献帝「・・・・わかった」

 

そう言って、献帝も部屋を去っていった

 

張讓「ふ〜〜やっと終わったか。何度笑いそうになったことやら。あのガキもいつまで探せ探せとうるさかったがこれで諦めてくれたかね。そう言えば曹操の動きを陳桂からの知らせで次は幽州の公孫賛を攻めると言っていたな・・・・・ククク、あいつが戦をしているその時に起きていることを知ったらアイツはどんな顔をして動くのだろうな。クククク」

 

張讓は小声で笑いながら部屋を出て行ったのであった

 

その光景を天井から

 

亞莎「は〜〜〜、馬鹿みたいに話してくれますね。こちらとしては楽でいいのですが。それにしても・・・・・・・やはり、あれをするのでしょうか」

 

亞莎はここ数日潜入している間に調べた内容を思い出しながらそう呟き、音を立てることなくその場から消えていった

 

 

 

 

 

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場所は陳留に戻り

 

 

 

稟は沙和と真桜の部屋に向かっていた

 

二人はあの時の戦で負った心の傷が治りきらずにいて世話をするのに別々の部屋では不便と言うこともあり同じ部屋で暮らしていた

 

コンコン

 

 

真桜「は、はい。誰でっしゃろ?」

 

稟「稟です。入ってもいですか?」

 

真桜「どうぞ」

 

キーーーー

 

沙和「稟さんいらっしゃいなの」

 

稟「二人ともこんにちは。どうですかこの頃は?眠れていますか?」

 

沙和「少しは眠れるの・・・」

 

真桜「うちもです」

 

戦から戻ってきたばっかしの頃は、二人は植え付けられた恐怖のせいで眠っていても物音がするだけで起きてしまっていたのである

 

稟「そうですか、それはよかったです。それにしても、この『のっく』と言うのは便利ですね」

 

真桜「そうやね。うち等も急に入って来られるとまだ錯乱しそうになるからありがたいわ」

 

沙和「そうなの。のっくのおかげで少しは大丈夫になってきたの」

 

稟「それはよかった。お二人にはまだ働いてもらわないといけないので助かります」

 

沙和「う〜〜お仕事いやなの」

 

真桜「それにしてもこののっくは誰が言い出したん?」

 

稟「華琳様ですよ」

 

真桜「華琳様が?」

 

稟「ええ、何でも昔、夏候姉妹から聞いていたらしいです」

 

沙和「春蘭様たちからなの?何であの人たちこんな不思議な動作を知ってるのなの?」

 

稟「それは・・・(言えませんね・・・この動作は楚では当たり前の動作で家に古くから伝わっていたのだろうなんて)私にもわかりませんね。それよりお二人に報告があってきたのでした」

 

真桜「報告?」

 

稟「はい。二人の心の傷と言いますかその傷を治せそうな医者が解りましたので報告をと。その医者の名前は華佗と言います」

 

沙和「華佗?」

 

稟「はい、何でも医術を得意としたゴットベイドの生き残りで髪が赤くて白い服を着た男らしいです」

 

真桜「医者で髪が赤くて・・・」

 

沙和「白い服を着た男・・・・」

 

沙和、真桜「「あ!・・・・ヒッ」」

 

突然二人は何かを思い出したような顔をしたがその後、すぐにいつもの恐怖からの錯乱を始めたのだった

 

真桜「いやや〜〜〜こんで〜〜う、うちはまだ・・・ヒ〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

 

沙和「いやいやいやいやいやいやいやいやいやいや!!!あああああ、来るの、来るの、あ、あの人がああああああああああああああああああああああああああああああああ」

 

二人は布団に覆いかぶさり体を震わせながら叫び出した

 

稟「落ち着いてください二人とも!!もう戦は終わったのですよ。だから・・・・」

 

凛は二人を何とか落ち着かせようと試みて

 

 

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一時間ぐらい経って

 

稟「ふ〜落ち着いたみたいですね」

 

真桜「う、うん。すまんな稟はん」

 

沙和「ごめんなさいなの」

 

稟「それで、一体急にどうしたのですか?」

 

真桜「それは・・・・・・」

 

沙和「実は私たちさっき稟さんが言った華佗て言う人を見たことあるかもしれないの」

 

真桜「コク」

 

稟「そ、それはいったいどこでですか!?」

 

沙和「それは・・・・ヒッ」

 

沙和はまた体を震わし始めた

 

真桜「うちが言うから沙和は落ち着き。それはあの合肥での戦いで見たんや。敵将の張遼を連れて行った内の一人がその格好をしていたから・・・・ウウウウ」

 

真桜もこれ以上は話したくない、思い出したくないという顔になりながら体を震わせていった

 

稟「そうですか。すみません、つらい記憶を思い出させてしまって・・・・・私はこれで失礼しますので二人は確り休んでくださいね」

 

稟は席から立ち上がりそう述べて部屋から出て行った

 

稟(楚にいる可能性があると思っていましたが・・・・・これではどうしようも・・・それにもうすぐ進軍が始まりますし・・・・楚・・・風と星が居る国。頼めば・・・・いえ、在り得ませんね。私も疲れているのでしょう。少し部屋でお茶を飲んで休みましょう)

 

 

 

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同じ頃、幽州

 

白蓮の城の馬場

 

 

 

翠「お〜〜〜〜い、公孫賛速くしろよ」

 

白蓮「ちょっと、はぁ、待って、はあ、くれ」

 

蒲公英「もう、遅いよ〜〜」

 

蒼「二人ともしょうがないよ。私たちと公孫賛じゃ馬に乗ってる時間が違い過ぎるもん」

 

翠「それでもな〜〜、こっち側では前から有名だった白馬何とかて言うやつなんだろ。これじゃあ準備運動にしかならない」

 

蒲公英「そうだよね〜〜〜。これならまだ成刀様の方が乗れるよね〜〜」

 

蒼「確かにそうだね〜〜」

 

三人が話しているとやっと追いついてきた白蓮が

 

白蓮「はぁ、はぁ、お前たち速すぎる・・・・私の馬も息が上がってしまっているし、休ませてくれ」

 

翠「は〜しょうがないな。少し休むか」

 

そう言って、四人は馬を下りてくつろぎ始めた

 

蒲公英「それにしても、公孫賛が先に行ってきたのに最初に潰れるなんてね〜〜」

 

白蓮「う、仕方がないだろ。まさか此処まで差があるとは思っていなかったんだから」

 

翠「それは過信し過ぎだな」

 

白蓮「全くその通りだよ。これで、楚では騎馬術は三番目ぐらいって・・・・一番と二番はどれだけだよ」

 

蒲公英「さあ?あの二人は別格だからね」

 

翠「ああ、一番の一刀様と二番の母様、二人の騎馬術は凄いからな。それに乗ってる馬も特別に力強くて速いからな〜〜」

 

蒼「うんうん。でも、一刀様いわく一刀様よりすごい方が一人居られるらしいよ」

 

蒲公英「え!?なにそれ〜〜そんな人、聞いたことないよ〜〜」

 

翠「そうだぞ。そんなに凄い人物なら私たちが知らないわけないけど、あの二人よりすごいのは見たことないぞ」

 

蒲公英「うんうん、霞さんだってお姉さまと同じぐらいだからそれ以上の人なんて今の楚に居ないと思うよ」

 

白蓮「???」

 

白蓮は話に付いて来れずに頭の中は疑問符とこれ以上の人物がいることに驚いていた

 

蒼「ん〜〜、私も名前を聞いてないからわかんないけど、私と星さんと一刀様で馬術の鍛錬をしてる時に聞いたんだ。その時、星さんがとてもうれしそうに笑ってたよ」

 

翠「星が?・・・・・・そうなると、ああ、そう言う事か」

 

蒲公英「ええ!!お姉さまが解ったの?」

 

翠「何か引っかかる言い方だな蒲公英」

 

蒲公英「そんな事無いよ〜〜」

 

蒼「それで、いったい誰なの翠姉さま」

 

翠「えっとな〜〜〜〜・・・・・」

 

翠は白蓮の方を見て言おうか言うまいか迷っていた

 

それに気づいた蒲公英は

 

蒲公英「あ〜〜なるほどね。そう言う事か。だから星お姉さまが喜んでいたんだ」

 

蒼「え〜〜蒲公英ちゃんもわかったの〜〜蒼にも教えてよ〜〜〜」

 

蒲公英「じゃあ、ひんと?だけね。それは星お姉さまに関係していて私たち楚にとっては英雄みたいな人達の一人だよ」

 

蒼「英雄?う〜〜〜〜ん、誰だろう?」

 

白蓮「なあ、馬超。さっき馬岱が言ったひんとてなんだ?」

 

翠「ん?ひんとか?・・・・えっと・・・・あれだよ、そう・・・・・」

 

翠が頑張って思い出そうとしていると

 

蝶「あなた達こんな所に居たのですか。速く城に戻って手伝ってください。今もねねちゃん一人で頑張って仕事をしてるのですから」

 

翠「調度いいところに蝶さんが来てくれた。なあ、ひんとって言う言葉の意味を教えてくれ」

 

蝶「ヒントの事ですか?「コクコク」それは確か手がかりみたいな意味だったと思うわよ」

 

翠「流石蝶さんだ!!公孫賛、手がかりって意味らしいぞ」

 

白蓮「そ、そうか。それにしても何で司馬朗にはさん付けなんだ?」

 

翠「それはだな、この人が涼の、ああ、司馬懿だな。その司馬懿の唯一頭が上がらない人だからだよ。涼は楚の中じゃ一刀様の次と言っていいほどの人物で一刀様が居ない時は涼が仕切ってるんだけど(まあ、他のも仕切ってるけど)その涼が唯一頭の上がらない人だから皆、蝶さんの事をさん付けしてるんだ」

 

白蓮「??どういうことだ?何でそんな人が?」

 

翠「まあ、涼のお姉さんと言うのもあるけど一番は悩み事とか色々相談をほとんどこの人にしてるからだろうな。言わば相談役みたいなものだ。それに、涼だけじゃなくて私や他の奴らも蝶さんには色々相談に乗ってもらっているしな。年長者を除くけど・・」

 

白蓮「そうなのか」

 

蝶「そんな事無いわよ。私は皆の話を聞いているだけだしね。それより速く戻らないとねねちゃんが怒って攻撃してくるわよ」

 

蒲公英「げ、ねねのあの蹴りなぜか痛いからな〜〜速く戻ろうよお姉さま」

 

翠「そうだな、あの蹴りは何故かよけれないからな〜〜」

 

蒼「私あの痛み好きだよ〜〜〜」

 

白蓮「何を言ってるんだ?」

 

蝶「それに、鶸ちゃんも一緒に作業してるから怒ってるかもしれないわよ」

 

蒼「鶸姉さんの御説教は長いから嫌い〜〜速く戻ろう」

 

そう言った馬家の面々は急いで馬を小屋に連れて行って城に戻っていった

 

ぽかーーーん

 

白蓮「一体どうしたんだ三人は?」

 

蝶「ほら、公孫賛さんも速く戻らないと一緒に怒られるわよ。なんだって今やってるのは、あなたの仕事でもあるのだからね」

 

白蓮「え!?どういうことだ?」

 

蝶「あなたが翠たちと出ていく前に、渡してもらったここの資料何だけど見ていたらあちらこちらに不備が見つかってその上、見にくいからってねねちゃんが書き直しを始めたの。後、他にもありそうだからってあなたの部下に頼んで色々部屋に持ってきてもらってるわ」

 

白蓮「そんな〜〜〜」

 

白蓮は嘆きながらも城に向かっていった

 

そして

 

ねね「喰らえ陳宮きっくーーーーーーーーー!!!」

 

ドーーーーーーーン

 

白蓮「ぐふ」

 

ねね「お前どれだけ計算間違いや書き間違いしてるのですか!!」

 

白蓮「すみません」

 

ねね「ねねたちが手伝うので速く机に着くのです。ねね達じゃわからないところもあるからお前が居ないとできないのですぞ」

 

白蓮「はい、わかりました」

 

白蓮はいそいそと机について自分のミスの訂正を始めたのであった

 

 

 

 

 

 

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河北では

 

 

ドゴーーーーーーーーン

 

ドーーーーーーン

 

バコーーーーーーン

 

真直(田豊の真名)「麗羽様どうにかしてください。このままだと城にも被害が出てしまいます」

 

ガーーーーン

 

麗羽「私もどうにかしたいんですけど、流石にあれは・・・・・・猪々子さんあなたなら止められますか?」

 

バキンバキン

 

猪々子「むりっす」

 

麗羽「ですよね・・・・・陸遜さんは・・・・」

 

バキバキバキ

 

真直「いま、斗詩さんと資料庫に行ってますけど・・・帰ってきません」

 

ガシャーーーーーン

 

麗羽「では、司馬のお二人は?」

 

猪々子「街に買い物に行ってるっす」

 

麗羽「ああああ、打つ手が有りませわ・・・・・」

 

ドッカーーーーーーン

 

と、嘆いている麗羽立の前、鍛錬場では

 

雅と粋怜が鍛錬で仕合をしていた

 

雅「ハーーーーーーーーー!!!!五臓六腑ぶちまけろーーーーーーーー!!!!」

 

雅は金剛罰斧に気を送り刃の部分を巨大化させて振りかぶっていた

 

粋怜「ほらほら、そんな攻撃じゃ当たらないよ」

 

サッサッサ

 

雅「クッならこれでどうだーーーー!!!!」

 

ブンブンブンブン

 

雅は振りかぶった勢いのまま回転を始め粋怜に向かっていった

 

粋怜「お〜〜、これは当たったらヤバイだろうけど上が御座なりだよ」

 

粋怜はその場から雅の頭上に飛び上がり武器を振り下ろそうとすると

 

雅「それを待っていたーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」

 

ブオン!!

 

雅は回転の勢いを乗せたまま金剛罰斧を振り上げた

 

ガキン

 

粋怜「クッその攻撃が来るのは解っていたけど威力が桁違いだね」

 

ブオーーーン

 

粋怜は受けた勢いのまま壁に飛ばされていった

 

ドコン

 

カラカラカラ

 

ぶつかった壁は砕けて崩れていった

 

粋怜「痛たたたた、流石にもう動けないな。華雄、今日はここまでにしよう」

 

雅「ああ、わかった。フーーーーー、流石に疲れたな」

 

それを見ていた真直は

 

真直「あれでまだ生きているんですか?」

 

麗羽「その様ですね・・・・・やはり楚の人たちは規格外すぎますわ」

 

猪々子「若しかして、これからあれに参加しないといけないんすか?」

 

麗羽「たぶんそうなると思うわ・・・・頑張ってね猪々子さん」

 

猪々子「ぜーーーったいむりっす!!死にますよ!!」

 

麗羽「でも斗詩さんは同じようなのに参加して生きてましたわよ。それに、本場はもっと激しかったですし・・・・・」

 

猪々子「え?本場?」

 

麗羽「ええ。楚ではあれぐらいだと自主鍛錬であって本当の鍛錬とは呼ばないらしくて、どちらかと言うと遊び、じゃれ合いと認識されていますわ。上の方では自主鍛錬の方でも命が係わりそうな事が多々あるそうですけど・・・・」

 

真直「命・・・・・・」

 

麗羽「でも、これからはあの方たちが力を貸してくれるので心強いですわね」

 

真直「ま、まあ・・・・(一体向こうで何を見てきたのですか麗羽様)」

 

麗羽「真直さん、私は美羽さんの所に戻りますのでお二人に鍛錬をするときは声をかけるように言ってください。ちゃんとそれ用の場所を用意するからと」

 

真直「え・・・・わかりました」

 

そう言って麗羽は美羽の元に向かっていった

 

真直「ねえ、猪々子、一緒に言ってくれない?」

 

猪々子「う・・・頑張ってくれ。あたしは斗詩が心配だから見てくる。じゃあな」

 

ビュン

 

猪々子は走って行ってしまった

 

真直「う〜〜〜頑張れ私」

 

 

 

 

 

 

 

 

二カ月後、ついに曹操軍が動き出したのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがき??

 

 

 

もうすぐクリスマスですね・・・・・リア充ども死ねばいいのに

 

私は年末は就活で忙しそうです・・・・はぁ、でも暇なときに書いていこうと思うのでよろしくお願いします

 

 

次回は官渡の戦いをお送りします

 

戦いの後は拠点を入れて最終章に入っていくと思います

 

では待て次回

 

説明
突然ですが私collector's box買っちゃいましたが皆さんはどうですかね?

ただ、買ったのは良いけどゲーム全部持ってるから・・・・・何で買ったんだろう
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コメント
献帝は賢いんだろうが、子供だからなあ……疑うっていうことを知らないんだろう。バカと言うより無知なだけ。知るべきことを知れば改善する余地は十分ある。さて、あの大戦が起きるようですが……もう曹操軍が詰んでる件。桂花の進言を聞き入れて十分に調べなかったからそうなるのは必至。キナ臭い動きも活発化してきたようだし……はあ、劉備と曹操は最早裏で動く連中の傀儡じゃんか……(Jack Tlam)
張譲の悪だくみも既に一刀達の知る所になっているという事か。そして曹操の攻め入る先には既に楚の武将もいるという…何かもう終わっている感じが。(mokiti1976-2010)
騙される姿ってよくありがちだけど献帝は、とてもバカだねヽ(^o^)丿(不詠弘斗)
献帝は袁術と同じレベルですね。 張譲の言うがままですし(影図書)
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