恋姫天下統一伝 2-2
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第二話『現れた天人達』

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信助たちを衝撃させた流星雨から一夜が明けて日が登り始めた早朝信助は詩乃と雫を連れて稲葉山城に向かい、雛たちが戻ってきているだろうと思いいつもより、早く城へと向かった。

 

「お兄ちゃん、おはよ〜」

 

城に入って評定の間に向かう前の通路で捜索隊に派遣させた香風にばったりと出会う。

 

「香風、帰ってきてたのか…それでどうだった?」

 

「うん、三人見つけたよ〜みんな見慣れない服で一人お兄ちゃんと同じ感じの服着てたよ〜」

 

「俺と同じね…やっぱり予想通りだったな…」

 

「それと、雛も戻ってきて三人見つけて保護したよ〜って」

 

「わかった、それでその人達は?」

 

「客間にいるよ」

 

「そうか、香風疲れてるのはわかるけどその人たちを俺の部屋に連れてきてくれ俺の部屋で話をしたい」

 

「うん、わかった」

 

香風は客間に向かい、その後直ぐ様信助は詩乃と雫に命令を下す

 

「詩乃は俺と一緒に来てくれ、雫はいつも通り内政…今日の評定が終わるまでに話はつけるから」

 

「わかりました、それではお任せください」

 

そういって雫は自分の政務室に向かっていった。

 

「それでは信助さまのお部屋に」

 

「ああ、行こう」

 

そういって自分の部屋にいき少し待っていると複数の足音が聞こえてきた。

 

「ここ」

 

「此処のお偉い様とご対面って訳か」

 

「どんな人なのでしょうか」

 

「うーん、やっぱりこんな城の主なんだから貫禄があるんじゃないかな?」

 

 

 

「この城の殿様っていい人出会ってほしいけど」

 

「でも、私達を助けてくれた人だからきっといい人だよ!」

 

「音姉、そんな何もない根拠言わないでくれ」

 

 

「…多分俺見たらなんかのドッキリだと思われるだろうな…」

 

「?」

 

「お兄ちゃん、連れてきたよ」

 

そういって襖を開けて香風が中に入ってきてその後にこの世界では異端の学生服や私服を着た男女であり、襖の手前で信助を見て固まっていた。

 

「な、なあ、部屋間違えたんじゃないのか?」

 

「?」

 

「いや、間違ってないよ、恐らく疑問に思っているだろうが…まず、座ってくれ」

 

「あ、はい」

 

戸惑いながらも用意された座禅に座る。

 

「えっとまず、名前を教えてくれないか?」

 

「あ、俺、桜井義之です」

 

「朝倉音姫です」

 

「妹の朝倉由夢です」

 

学生服を着た三人…義之たちの名前を聞くと次は私服の三人に顔を向ける。

 

「結城明日奈です、それでこの子が」

 

「ユイです!」

 

「桐ケ谷和人だ、これで名前は教えたんだ…そっちも名前をおしてくれないか?」

 

「なるほど、俺は高橋信助、この美濃一帯を治めている、それと敬語はいい…大して年も変わらないだろうしな」

 

「そうさせてもらって助かる、色々聞きたいことがあるんだ」

 

「ああ、まずはこの世界についてだな」

 

信助は和人達にこの世界が戦国時代であること、そして真名や、昨晩の流星雨のことを簡潔に話した。

 

「なるほど、大体わかりました、つまり、この世界は日本の昔の世界と中国の漢の時代が混じりあった世界でこの世界人達には真名っていう、もうひとつの本当の名前があるってことであってるよね」

 

ほとんど、理解した音姫がそれを聞き返し信助もそれでうなずいた。

 

「ひとつ聞いていいか?」

 

「なんだ?桐ケ谷さん」

 

「俺のことは和人でいい、それで一番気になっていたのは何であんたが美濃を治めているのか…俺の知識が正しければ此処は斎藤家が統治していたはずだ…まさか、奪ったなんてことは」

 

「…確かに此処は元々斎藤家が納めていた、約半年前までな」

 

「何があったんだ」

 

「…内乱だ…斎藤義龍とその父である斎藤道三との」

 

「え!?確か斎藤道三って人は…」

 

「…そこはまた話す、それで俺とそこの香風と詩乃も道三側について戦い、稲葉山城を奪還した…」

 

「…斎藤義龍は…どうなった」

 

「…死んだ…自ら命を絶った」

 

「っ!そ、そんな」

 

「…それでその後は斎藤道三が統治していたんだが、一ヶ月後、俺は斎藤道三の養子になって家督をついだ…これが俺が大名になった経緯だ」

 

「な、なんか、凄い物語ですね」

 

「なるほど、それじゃあ、あんたは斎藤家から奪ったってわけじゃないのか」

 

「そういうことだ…それでこれからのことなんだが…無茶なお願いだとはわかってるが…家に仕官してくれないか?」

 

「ちょっ!ちょっと待ってください、私達そんな…」

 

「わかってる、戦いに出てくれとは言わない、やるのは内政とかそっちだから…家は将が少なくてな…全線で戦えるのはそこにいる、香風と雛の二人ぐらいだし」

 

「か、かなり少ないな」

 

「ああ…」

 

「信助、俺は武官として仕官して構わないか」

 

和人の一言により、現代人組は動揺する。

 

「キ、キリトくん!?」

 

「…本気か?武官に仕官するってことはつまり」

 

「戦場に出て戦争するってことだろ?わかってる、俺はこんなところでくたばるつもりはないし、殺したくないとは言えないだろ?…あんたもこの世界で討ったんだろ」

 

「…ああ…なら、和人は武官で仕官して他はみんな文官で」

 

「あの、信助さん、私もキリトくんと同じで武官として仕官させてください」

 

「アスナ!?」

 

「キリトくんだけじゃ心配だし私も…それに私軍団の指揮とかもしたことあるから」

 

「…わかった、結城さんの言うことを尊重しよう、それと和人…それにみんなもこれだけは言っておく」

 

「この世界ではよく知ってる武将や軍師はほとんどが女性だ」

 

「へ?」

 

「義父上の話だと尾張の織田信長は女って聞いたし」

 

「なっ!」

 

「それに実をいうと詩乃と香風もそうだしな…二人とも遅いけど自己紹介」

 

「わかりました、我が名は竹中半兵衛重治、斎藤家の筆頭軍師にして…その…信助さまの妻でございます」

 

「竹中半兵衛!?ちょっと待て!あの竹中半兵衛か!?」

 

義之は知っているからこそ、現実で身の前の女の子が半兵衛だとは思わなかったのだ。

 

「えっと、妻ってこの年で、ですか…」

 

由夢は詩乃が信助の妻と名乗ったからあまりにも理解できなかった。

 

「はい、既に元服しているので問題はありません」

 

「香風の名前、徐晃で字は公明だよ〜」

 

「…なんだが凄い世界なのね此処は…」

 

「なんでだろ?学校で学んだ知識が無意味になってきそう」

 

二人の名前を知って混乱する和人達だったがその後、もうすぐ評定だということで雫がやって来て和人達が冷静になるまでに数分が経過してからだった

 

 

余談であるがその後雫が官兵衛で信助の妻だと知ると義之と和人に「両兵衛が妻ってどんだけすごいだよ!」っと叫ばれた。

 

 

説明
色んなアニメキャラが出てきますが、舞台は三国と戦国の融合した世界です コメントなんかを受け付けています
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