真・恋姫無双 三人の天の御遣い 第二章『三??†無双』 其の六十四
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第二章  『三??†無双』 其の六十四 季衣A&流琉A

 

 

本城 医務室                  (時報:桂花八人目 妊娠二ヶ月)

【季衣turn】

 

「季衣さん!流琉さん!懐妊です♪おめでとうございます♪」

 

二刃ちゃんがボクと流琉の手を握って、ものスゴく喜んでくれている。

鈴々から聞いてたけど、二刃ちゃんが祝福してくれるって特別な感じがする♪

本当の家族として認めてもらえたような………。

 

「季衣♪おめでとう♪」

 

「流琉もね♪おめでとう♪」

 

 ボクらは互いに見つめ合って笑った。

 流琉の目がうるんでる…………でも、きっとそれはボクも同じだ。

 二度目だけどやっぱり嬉しくて涙が出ちゃうな♪

 

「おめでとうなのだ、季衣♪流琉♪」

「おめでとう♪これでまた後宮が賑やかになるわね♪」

「おめでとうなのです。流琉が戻って来てくれるので炊事が楽になりますな……季衣も戻って来たので相殺されますか………。」

 

 子供達も連れてみんなで一緒に検診へ来ていた……鈴々、シャオ、ねね。

だけど、ボクはもうひとりの仲間………美羽の笑顔を見た瞬間に胸が苦しくなる。

 

「おめでとうなのじゃ、二人とも♪ねねの言うた通りじゃな。今の後宮は大飯喰らいが揃っておるから流琉は前より炊事が大変じゃぞ♪」

 

 ボク達の中で美羽がまた最後になった。

 華衣を身篭った時も美羽には協力してもらったっていうのに………。

 

「美羽!………その……」

 

「なんじゃ、また気にしておるのか?前の時も言うたであろ。妾達の中でそれは無しじゃ♪」

 

 明るく笑う美羽………ボクは頭が良くないから今のこの気持ちを美羽に伝える言葉が思いつかない。

 言葉が思いつかないから、ボクは美羽に抱きついた!

 

「美羽!美羽!ボク………」

「美羽が懐妊できる様に季衣も私も全力で協力しますね♪」

 

 流琉っ!?

 …………………ああ♪流琉はやっぱりスゴいや♪

 ボクのグチャグチャだった気持ちをひとつにまとめて、その先の答えを言うんだもん♪

 

「もちろん鈴々達も協力するのだ♪」

「策はねねに任せるのです♪」

「シャオだってひと肌もふた肌も脱いじゃうけど…………その前に季衣、七乃が睨んでるから腕を放した方がいいわよ…………」

 

「え?…………………うわああっ!!!」

 

 あんな顔した七乃ちゃん、初めて見た!

 まるで春蘭さまが華琳さまと父ちゃんの一緒にいる所を見ている時みたいな………。

 

「季衣ちゃん♪流琉ちゃん♪ご懐妊おめでとうございますぅ♪美羽さまの事は私がナニをしますので、お二人は一刀さんたちの所に報告しに行ってはどうですかぁ?」

 

 七乃ちゃんが禍々しい凰羅を噴き出してるけど、言ってる事はその通りだ。

ボクが流琉に振り向くと、また流琉が笑顔で頷いた。

 

 

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【流琉turn】

 

「一刀さまたちの所に行きましょう♪」

 

私が笑って言うと、季衣も笑い返してくれた。

美羽の気持ちもちゃんと納得したみたいだし、悩むより行動する方が季衣らしいよ♪

 

「ようし!枦炉、華衣!父ちゃんたちの所に競走だ♪」

「ぱぱ♪」「とーた♪」

 

枦炉も華衣も??に会えると思って医務室から走って飛び出した。

二歳と一歳半の子供の足なので速くはないけど、一生懸命にトテトテと走る姿は可愛くてしょうがありません♪

 

「駕医さん、二刃ちゃん、ありがとうございました♪みんな、行ってきます♪」

 

お辞儀をするとみんなが手を振って送り出してくれました。

私が枦炉と華衣と季衣を追いかけて行くと、まず季衣の背中が見えた。

 その前を枦炉と華衣の小さな姿が走っている。

 分かれ道が近付くと季衣が追い越して子供達を兄様たちの執務室に導く。

 

 兄様………私は枦炉を身篭るまでそう呼んでいた。

 

 今では『一刀さま』『??』『あなた』と口にして呼んでいるけど、心の中ではやっぱり『兄様』だった。

 あの初めて陳留の飯店で出会った時から、私にとっては優しくて頼もしくて、ちょっとだらしない『兄様』だった。

 

 でも兄様は私にそう呼ばれてどうだったの?

 二刃ちゃんが『兄さん』と呼んだのを初めて聞いた時、私は胸の奥に痛みを感じた。

 あれは嫉妬だった。

 私達とは違う心の絆。

 でもそれは私達の愛とは比べても意味のない物。

 きっと『兄様』と呼んでいたあの頃は、二刃ちゃんの事を思い出した事もあったに違いない。

 今は二刃ちゃんが居るから私が『兄様』と口にする事は絶対にしない。

 でも心の中では『兄様』と呼んでもいいですよね。

 

 

 あの頃の気持ちをいつまでも思い出せる様に…………。

 

 

「枦炉!華衣!父ちゃんはあの扉の向こうだ♪」

「「わあ〜〜〜〜〜〜♪」」

 

私は枦炉を、季衣は華衣を。

後ろから抱き上げて扉を開いた。

 

「ぱぱー♪」「とーた♪」

「父ちゃんたち♪」

 

「一刀さまっ♪」

 

私の想いの全てを込めてその名を呼んだ。

 

 

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本城 後宮談話室

【季衣turn】

 

父ちゃんたちに懐妊した事を教えた後、一緒に後宮談話室に向かった。

後宮に着くまで父ちゃんたちが浮かれて華衣と枦炉を代わるがわるに肩車するから、二人も面白がってキャアキャア笑いながらはしゃいでいる。

談話室に入ったら華琳さまと春蘭さまと秋蘭さま、鈴々達さっき医務室に居たみんな、他にも今後宮で暮らしてる人達が待ち構えていてビックリした♪

 

「おめでとう、季衣♪流琉♪また一緒に暮らせるわね♪」

「「はい♪華琳さま♪」」

 

ボクと華衣は二月前まで、流琉と枦炉は今年のお正月までここに居た。

華琳さまの親衛隊って言ってもこんなに一緒に居られたのって初めてだった。

スゴく楽しかったけど、春蘭さまと稟ちゃんに羨ましそうな目で見られるのはちょっと困ったなあ。

稟ちゃんはその後で決まって鼻血吹くし…………。

 

「季衣、流琉、おめでとう♪お前達とここで一緒に暮らすのは初めてになるな♪」

「「はい♪秋蘭さま♪」」

 

秋蘭さまにそう言われて、流琉嬉しそうだ。

流琉はいくつになっても秋蘭さまに憧れてるよなぁ♪

 

「季衣、流琉、でかしたな♪」

「「ありがとうございます!春蘭さま♪」」

 

春蘭さまがスゴく嬉しそうに言ってくれた♪

こんなに祝福してくれるなんて!さっきは変な事思っちゃってごめんなさい!

 

「そうそう、実は私も今日からここで暮らす事になってな♪」

「「ええっ!?春蘭さまも懐妊したんですかっ!?」」

 

「いや、そうではないのだが……華琳さまが引っ越して来るようにおっしゃってな♪」

 

華琳さまが?

 

「春蘭。季衣と流琉のお祝いの準備をするから手伝いなさい。」

「御意です!華琳さま♪」

 

春蘭さまが華琳さまの後に付いて厨房に向かった所で、秋蘭さまがボク達に顔を寄せてきた。

 

「(お前達二人が後宮に来たら、曹魏館で姉者を抑えるのが霞だけになってしまうだろう?)」

 

沙和ちゃん達が泣きついたんだろうな…………。

それでも春蘭さまも一緒なんて、今回の後宮生活は前の時以上に楽しくなりそうだ♪

 

 

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【流琉turn】

 

ええと………これって場所が曹魏館から後宮に移っただけで、赤壁に行く前の状態に戻った様な………華琳さまも春蘭さまが暴走しない様に監視するって事なんだろうな。

 それに眞琳さまもいらっしゃるから大丈夫よね。

 

「姉者の事は今まで通りだから然程問題無いのだが、むしろ二人に伝えておかねばならないのは眞琳さまの事だ。」

「眞琳さまの!?」

「眞琳ちゃんに何かあったんですか?」

「実は先日、眞琳さまが子作りの真実を知ってしまった事が分かってな………」

 

 秋蘭さまは事の顛末を教えてくれました。

 

「音々殿のお陰で解決はしている。尤も発端も音々殿ではあったが………しかし、眞琳さまは華琳さまの血を見事に受け継がれていて研究熱心な方だ。お前達も色々と訊ねられると思うから心構えと注意をしておく様に。」

 

 心構えと注意って…………鈴々達からどう対処してるのか聞かないと……それに音々さんにも!

 

 

 

私と季衣は皆さんからお祝いの言葉を頂いた後、華琳さまが厨房に居る間の聖刀さまのお守りを任された。

 私も厨房に入った方がいいと思ったのだけど、私と季衣を祝う準備だからと言われて素直に従った。

 聖刀さまのお相手ができるのが嬉しかったというのも有るけど♪

 私と季衣以外にもさっき医務室に居た鈴々達も一緒に厨房から追い出されたのは、皆さんのお気遣いなんだろう。

 愛紗さんもこちらに居るのは別の意味みたいだけど……………。

 

「聖刀さまぁ〜♪いないいないばぁ〜♪」

「あ〜♪あ〜♪」

 

 う〜〜♪かわいいなぁ〜♪男の子って言っても赤ちゃんだから変わりない。

 むしろ眞琳さまの赤ちゃんの頃に似ていて、気品を感じる気がするなぁ♪

 

「う〜〜ん………」

「どうしたの、季衣?そんな難しい顔したら聖刀さまも不安になるわよ?」

「いや、眞琳ちゃんの事考えててさ………異性に興味が出たのって聖刀くんが産まれたからかなぁって。」

 

「それも要因のひとつでは有りますが、人が成長すればいつか興味は出るものなのですよ。」

 

 音々さんが隣にやって来て、聖刀ちゃんのほっぺをツンツンしながらそう言いました。

 その背中に眠っている音肆ちゃんをおぶっています。

 

「ボクの場合は興味が出る前に父ちゃんに」

「季衣ぃーーーーーーーーーー!」

 

「おお♪流石、紫一刀様なのです♪二刃ちゃんが聞いたら発狂しそうですな♪」

 

 大事な思い出だけど口に出して言っちゃダメでしょ!

 

「でも、思い出してみたら、あの時のきっかけって華琳さまと桂花が玉座の間でしてたのを見たからだもんなぁ。」

「それはまた特殊な物を最初に見てしまいましたな。」

 

「季衣はそうだったのか?鈴々はちゃんと勉強をしてからだったのだ♪」

 

 鈴々の言ってる勉強って、確か『快感楽句』って本だった筈…………ってそうじゃなくて!

 

「私は自分から一刀を誘惑したわよ♪」

「シャオ!それに鈴々も!今は初めての時じゃなくて、興味を持ったきっかけの話しでしょ!」

「鈴々は子供扱いされたくないから大人になる方法を知りたくて…………よく思い出したら鈴々も季衣と変わらないのだな。お父ちゃんに教えてもらったから♪」

「緑一刀さまもですか。やはり同じ人格だけあってやることが同じですな♪」

「私は雷火って教育係が居たから、男女の営みは教えられたわよ。」

「ほほう、やはり孫呉の姫様ですな。」

「だから私は音々のした事は間違ってないと思う。」

 

 はぁ………庶民出身の私には未だに慣れない感覚だなぁ………枦炉にもその時が来たら教えなきゃいけないんだろうな。

 私が子供の時は………。

 

「そういえば流琉はボクがアレの事を訊いた時に恥ずかしがって知らないって誤魔化したよね。」

「も、もう!季衣ったらまだ覚えてたの!?」

「今思い出した。あの時も流琉がどうして知ってたのか気になったんだよね。訊きそびれたけど。」

「ゆ、邑のお姉さん達が教えてくれたのよ!」

「ええ〜?そうなの?ボクには全然そんな話ししてくれなかったのに………」

「季衣は全然興味無いって言って狩りや畑仕事に行っちゃってたじゃない!」

「あれ?そうだっけ?」

「これだからなぁ、季衣は………」

 

 あの頃って今の眞琳さまより歳が上だった筈………眞琳さまと蓮紅さまって早熟だなぁ。

 身体は香斗さまが一番成長してるみたいだけど。

 

「あ!流琉!聖刀ちゃんがお腹すいたみたいだよ!」

「え!?」

 

 慌てて聖刀さまに目を戻すと、聖刀さまが季衣の指を吸っていた。

 

「ここはわたくしの出番ですな♪音々音、音肆を…………チッ!初体験の話題になって逃げましたね。すいませんが流琉ちゃん、音肆をお願いするのです。」

「はい♪」

 

 私が音肆ちゃんを支えて音々さんがおんぶ帯をほどいていると、季衣まで上着を脱ぎ始めた。

 

「ねえ、ボクも聖刀ちゃんにおっぱいあげていいよね♪」

「季衣、まだ出るの!?」

 

 華衣が乳離れして二ヶ月経ってるのに?

 

「実は華衣のご飯が足りなかった時にあげてるんだよね………えへへ♪」

「もう!ちゃんと乳離れさせないとダメじゃない!」

「まあまあ、流琉ちゃん。折角ですから季衣ちゃんにも協力して貰いましょう♪」

 

 結局、季衣が先に聖刀ちゃんへおっぱいをあげる事になった。

 

 本音を言うと羨ましい………私も出るなら聖刀ちゃんにおっぱいをあげてみたいなぁ。

 

 

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【紫一刀turn】

 

 母親が赤ん坊におっぱいをあげている姿というのは、男にとって一番母性を感じる瞬間ではないだろうか。

 季衣の優しい微笑みと、聖刀の穏やかにおっぱいを飲む姿に心が癒されていく。

 

 え?俺たち居たのかって?

 居たよ!ちょっと無視されてたっぽいけど…………。

華衣と枦炉と爛々と蕾蓮と音音と連翹と黄梅と來羅と柊を、愛紗と一緒に遊んであげていたのだ。

愛紗は最初イジケてたけど子供達に囲まれて、あっと言う間にデレデレに蕩けてしまったが。

 

「なに季衣の胸を見て発情してるですか、お前たちは!」

「「「してませんっ!和み癒されていたんですっ!!」」」

 

いつの間にかこっちに来ていたねねにツッコミを入れられた。

待てよ?……………ああ♪嫉妬してるのか♪

しょうがないなあ。聖刀の代わりに俺がゲフッ!

 

「いきなり胸を揉むとは何なのですかっ!そういう事は懐妊してないのを相手にしてこいなのです!」

 

陳宮飛び膝蹴りがゼロ距離で俺の腹にめり込んだ………。

 

「こんな事なら美羽を丞相室の向かわせず、ここに連れて来ればよかったです………」

 

腹を押さえて踞る俺の耳に、そんなねねの呟きが聞こえた。

そして枦炉と華衣と音音が、踞った俺の高さが丁度良いのか『??登り』を始めてしまい、益々身動きが出来なくなってしまった。

 

 

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【季衣turn】

 

午後になって学園での勉強も終わる時間。

もうすぐ眞琳ちゃんた達が帰ってくる。

華琳さまに『眞琳の質問には貴女達の思う様に答えていいわよ♪』って言われたけど、父ちゃんたちは華琳さまの前だから声に出して言わなかったけど、えっちの話しをしないでほしいって顔してた。

 どうしたらいいのかな…………………。

 

「「「「流琉媽媽♪季衣媽媽♪ご懐妊おめでとうございます♪」」」」

 

 で、なんて答えるか結論が出ないまま眞琳ちゃん達が帰ってきちゃった。

 

「ありがとうございます♪眞琳さま、香斗さま、蓮紅さま、烈夏ちゃん♪」

 

 うわ!流琉は落ち着いて返事してる!もう腹が決まったのかな?

 

「あ、ありがとう、眞琳ちゃん、香斗ちゃん、蓮紅ちゃん、烈夏ちゃん……」

 

 ダメだぁ!意識して声が上ずっちゃった………。

 

「ねえねえ♪流琉媽媽と季衣媽媽はどれくらいお祈りしたの?」

「え?お祈り?」

 

 香斗ちゃんは目をキラキラさせてなにを言ってるんだろう?

 

「たくさんしましたよ♪」

 

 流琉がボクを遮って香斗ちゃんに答えた。

 あ!香斗ちゃんはまだ知らないんだった。

 

「たくさんかぁ〜。香斗も媽媽のタメにもっとたくさんお祈りしなきゃ!」

「香斗ちゃんも早く妹が欲しいんだね♪」

 

 香斗ちゃんに話しを合わせれば、今は逃げる事ができるかな?

 

 

「妹ならたくさんいるよ、季衣媽媽?蓮紅ちゃんも烈夏ちゃんもそうだし、華衣ちゃんと枦炉ちゃんもそうでしょ♪眞琳ちゃんはお姉ちゃんだし、聖刀ちゃんは弟♪みんなみ〜〜んな大好き♪」

 

 

「え?でも、お祈りするんだよね?」

「うん♪媽媽が赤ちゃん欲しいって言ってたから♪香斗も妹がふえるのうれしいし♪あ!そうだ♪季衣媽媽と流琉媽媽の赤ちゃんにごあいさつするね♪」

 

 香斗ちゃんはボクと流琉が返事をする前に、ボク達のお腹に手を置いて目を閉じた。

 

「はじめまして、香斗お姉ちゃんだよ♪お名前もまだだし、女の子か男の子かもわかんないけど、元気に生まれてきてね♪香斗といっぱい遊ぼうね♪」

 

 ボクは華琳さまが眞琳ちゃんを身篭った時の事を思い出した。

 ボクと流琉も華琳さまのお腹に手を当てて……感動して………。

 

「え?季衣媽媽!?流琉媽媽!?どうして泣いてるの!?香斗痛いことしちゃった!?」

「大丈夫だよ、香斗ちゃん………香斗ちゃんの手、あったかいよ♪」

「ありがとうございます、香斗さま♪この子もきっと早く香斗さまと遊びたいって思ってますよ♪」

 

 ボクと流琉は涙を流しながら香斗ちゃんを優しく抱きしめた。

 

 さっきもそうだったけど嬉しい時に出る涙って、とっても気持ちいい…………

 

 

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【流琉turn】

 

 私と季衣の涙が落ち着いた後、眞琳さまと蓮紅さまと烈夏ちゃんも香斗さまと同じ様にお腹の赤ちゃんへ挨拶をしてくれました。

 それを見た他の子達も次々と私と季衣のお腹に手を当てて同じ様に挨拶をしました。

 子供達は他の懐妊されてる方達のお腹の赤ちゃんにも挨拶を始めて、後宮の中がとても温かく穏やかな空気で満たされました♪

 そんな中で眞琳さまと蓮紅さまがお二人だけで私と季衣の所に戻って来ました。

 これはいよいよ質問されちゃうのかな?

 

「流琉媽媽、季衣媽媽、教えて欲しい事が有るの。」

 

 やっぱり………。

 

「私と蓮紅ちゃんの事は伝わってますよね?」

「はい………」「うん………」

 

 季衣も緊張してる。

 それは眞琳さまと蓮紅さまに伝わったみたいで、顔を寄せ、手で口元を隠してこう言いました。

 

「(媽媽達が告白するまで??たちは何もしなかったって本当?)」

 

「「え?」」

 

 私も季衣も予想外の質問で、肩透かしをされた気分だった。

 でも、お二人の気持ちを考えたら、父親が誰彼構わず女性に言い寄る人であってほしくないよね。

 

「(お、お父様たちはお母様や媽媽達を大事に思ってたんですよね!)」

 

 確かにあの頃の兄様たちはこちらから言い出さなければそのままの関係がいつまでも変わらなかった。

私と季衣の時も、季衣がきっかけを作っていなければどうなっていたか……………違う形で告白しただけかな♪

 

「うん♪??たちは女性を大事にする素敵な人ですよ♪」

「そうそう♪だから父ちゃんたちって街でもモテてるよね♪」

 

「それじゃぁ………音々媽媽や吉祥媽媽みたいにこれからも媽媽が増えるの?」

「あ!蓮紅ちゃんは音々媽媽と吉祥媽媽が嫌いって言ってるんじゃないの!私も蓮紅ちゃんもお二人の事は大好きだし尊敬もしてるの!でも、その……私達の知らない人が??たちに告白して、突然新しい媽媽がやって来たりしたら………」

 

二人とも深刻な顔で………お二人とも頭がいいからそこまで考えちゃったんだろうな。

 

「それは大丈夫だよ。昔からそうならない様に媽媽達全員が目を光らせてるから♪」

「それだけ??たちが素敵な男性だっていう事なのよ♪」

 

お二人とも複雑な顔になっちゃった。

風さんならもっと上手に伝えられるんだろうな。

 

「季衣媽媽と流琉媽媽は聖刀ちゃんも??たちみたいに……なると思う?」

 

やっぱりそこまで考えますよね。

でもこれについては華琳さまだけじゃなく、丞相室からも言われているから大丈夫♪

 

「それは私達の教育次第だそうです。眞琳さま、蓮紅さま、お姉さまとして聖刀さまが素敵な男性になる様に導いてあげてくださいね♪」

「そうだよね、ボクらが聖刀くんといつも一緒に居られるのって物心がつく前までだろうから。」

 

眞琳さまと蓮紅さまは真剣な顔で頷いてくれました。

 

「「はい!頑張ります!」」

 

お辞儀をしたお二人は華琳さまと聖刀さまの卓に向かわれました。

その後ろ姿に頼もしさを感じます。

 私と季衣は顔を見合わせると思わずクスッと笑ってしまいました。

 

「あはは♪なんか予想外なこと訊かれちゃって、ちょっとビックリしたよ♪」

「ふふ♪そうだね♪でもホッとした♪」

「ねえ、流琉。明日の父ちゃんたちとのデート、どうしようか?」

「…………いきなりねぇ…………枦炉と華衣が喜ぶ所がいいよね。」

 

 私は季衣と明日の事を話し合いながら兄様たちの所に歩き出しました。

 

 

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翌日

房都 西の市

【紫一刀turn】

 

 物を売り買いする声や客を呼ぶ声、芝居の様な口上の客引きも居ていつも通り市は活気に溢れていた。

枦炉と華衣は見る物全てが珍しいのだろう。華衣は俺の腕の中で小さな手を伸ばしてジタバタしてるし、枦炉は赤の背中で目を丸くしていた。

緑は二人が気になった物を買っては二人に見せて、その反応を楽しんでいる。

流琉と季衣はそんな俺たちを見て笑っていて、その周りでは街の人達も笑っていた。

 

「典韋将軍、許緒将軍、おめでとうございます♪」

「こいつはお祝いの肉まんです。召し上がってくださいな♪」

「典韋将軍、干しアワビの良いのが入ってますよ♪」

 

流琉と季衣にはこんな感じでおばちゃん達が声を掛けて来る。

対して俺たちには旦那衆が集まって来た。

 

「北郷さま、最近立て続けっすねえ♪」

「五日前に孫権さまで、十日前が月さまと詠さま。いやはや種馬様の復活ですな♪」

「((鼈|スッポン))の良いのが入ぇってやすよ!お城に届けておきやしょうか♪」

 

と、まあ近頃はこんな感じである。

この都に引っ越して来たばかりの頃は女の子からの黄色い声援も有ったのに、奥さん達の長年の浮気対策で、今ではすっかり街の女の子が近寄ってくれなくなりました……………………………………………………………………いいんだ、俺たちには素敵な奥さん達と可愛い娘達が居るんだから………………ん?

 

「ほら、あれが帝の北郷一刀様よ♪」

「本当に同じ顔の方が三人♪」

「邑で聞いた噂と違ってとってもお優しそう♪」

 

旅行者らしき三人の女の子(歳は季衣と流琉より下、璃々より上といった所、服装は初めて都に出て来て頑張っちゃいました的な阿蘇阿蘇の記事そのままミニスカート)がこちらを見ては熱い視線を送ってくる。

こ、これはチャンス…いや、都にやって来た思い出に『帝とお話ししちゃったー♪』とかいうサプライズをあげるのも皇帝の務めではないだろうか?そうに違いない!

こっちは子供を抱っこしているおぢさんなのだ。向こうも警戒心が薄れ…いやいや、気安く会話をする事が出来るだろう。

俺が素早く赤と緑に目配せをすると、二人とも無言で頷いた。

やはり気付いてやがったか、流石だぜ。

季衣と流琉はおばちゃん達と話しが盛り上がっている。

ここはとく村長、いや、疾く慎重に行動せねば。

 

ゴッ!

 

その時、一迅の突風が市の通りを吹き抜けた。

丁度俺たちの背後から女の子達に向かって。

その結果、彼女達のミニスカートがめくれて、頑張ってる感満載の可愛く小さなおパンツが丸見えに。

 

 

「「「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」」」

 

動きの止まった俺たちとは対照的に、女の子達はまるで仕事をサボったのが冥琳にバレた雪蓮の様なスピードで走り去ってしまった。

 俺たちだって自分がラッキースケベ体質なのは自覚してるさ。

 だけど、このタイミングでこれは、最早呪いのレベルだろ!

 は!まさか朱里が祭壇で風の吹く祈祷をしてるんじゃ

 

「父ちゃんっ!!デートの最中に何やってんのさっ!!」

 

「「「おわっ!誤解だ!俺たちは何もしていないっ!!」」」

 

 したとしてもちょっとお話しするだけなんだからそんなに怒らないで!

 

「あ・な・た………………」

 

 背後から聞こえた流琉の声に俺たちは振り返れなかった。

 凄まじいプレッシャー!ニュータイプだとでも言うのかっ!?

 なんて遊んでる場合では無い!

 

「「「る、流琉………その呼び方は他に人が居ない時だけって…………」」」

 

「見たんですね………………」

 

「「「み、見たんじゃなくて見えてしまった不可抗力が風でスカートの頑張った感を………」」」

 

「見・た・ん・で・す・ねっ!」

 

「「「…………………………………はい……………しっかり記憶に残っております………」」」

 

 うん、人間正直が一番だよね。

 どうせ誤魔化しても直ぐにバレて流琉と季衣の渾身の拳を食らう結末だろうから。

 そうなったら周りの親父さん達も巻き込まれてって!周りに誰も居ないじゃん!

 くそう!みんな逃げやがったなっ!!

 

「ねえ、季衣………服屋さんに行こう。」

「へ?流琉、いきなりどうしたのさ?父ちゃんたちを許すの?」

 

 許して貰えるなら何十着でも買っちゃうよっ!!

 

「季衣が美羽と一緒に下着を買ってもらった事があったでしょ。あの時以上のを買いましょ♪」

 

 何だとっ!

 あの時はスケスケと紐だったではないですかっ!

 それ以上の物と言いますと!!…………………あ、二人が安定期に入るまで出来ないじゃん。

 

「ああ、そういう事か♪確かに父ちゃんたちにはオアズケのお仕置きだ♪」

 

 流琉!季衣!なんて恐ろしい事を思いつくんだっ!

 それは華琳の影響かっ!?

 

 純真だったあの頃を思い出してええええええええええ!

 

 

 

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おまけ壱

『北郷二刃奮闘記』其の二十九

リクエスト:真桜のからくり話B  5票

 

本城 後宮中庭 華陀宅               (時報:桂花八人目 妊娠二ヶ月)

【二刃turn】

 

兄さんたちが季衣さん流琉さんとデートに行っている時、真桜さんが家に来て家電…じゃなかった、家氣製品の点検をしてくれていた。

作業が終わり、縁側でお茶とお菓子をお出しして、ちょっと雑談タイム。

 

「洗濯機も掃除機も問題あらへん。照明器具も温風乾燥機もええ調子やし♪この扇風機も元気に動いとる♪大事に使うてくれとって作ったモンとしては嬉しいわ♪」

 

 真桜さんが首を振ってる扇風機を愛おしそうに眺めている。

 この扇風機、羽根のカバーが細い竹細工になっていて、実に情緒溢れた感じであたしも気に入っていた。

 

「あたしの為に新しいのを作っていただいたんですから♪ホント助かってますよ♪」

「他の連中も二刃ちゃん見習ってほしいわ。掃除機を武器と勘違いしとんのやないかってマジで思うで。」

「あははは………」

 

翠さんとか季衣さんとか扱いに慣れないみたいだもんなぁ。

 

「あ、でも春蘭さんは丁寧に使ってますよね。」

「ああ、あれな。実はあれビビッとんねん♪」

 

 真桜さんがニンマリと楽しそうに笑った。

 

「春蘭さんがですか?」

「何年か前に洗濯機眺めとって目ぇ回した事があってな♪乱暴に扱うから呪われたって華琳さまに脅されてからや♪」

 

まるで子供みたい♪可愛いなぁ、春蘭さんは♪

 

「ところで、二刃ちゃんがここに来てもうすぐ一年や。そのお祝いを贈りたいんやけど、何か欲しい物あらへん?」

「そんな!この間結婚祝いを頂いたばかりですよ!」

「それはそれ、これはこれやんか♪」

 

本当に申し訳ないんだけど、これ以上断るのも失礼だし………あ!そうだ♪

 

「真?ちゃんの誕生祝いに何を贈ったらいいか教えてくれたら教えます。」

 

 真?ちゃんはあたしがここに来る直前が誕生日だった。

 真?ちゃんの三歳の誕生日をお祝いすると姪っ子全員の誕生日を祝った事になるのだ。

 

「へ?真?の誕生祝いかいな………風邪薬と腹下しの薬と傷薬でどうやろ?」

「そんなの真?ちゃんが可哀想ですよ!それに薬だったらいつでもあげますから!」

「おおきにな♪ついでに肩こりの湿布と汗疹の薬もええ?」

「それって真桜さんが使う分じゃないですか!」

 

 その大きなおっぱいで肩が凝って、そのおおきなおっぱいの下に汗疹ができるんですね!どうせあたしには縁の無い悩みですよ!

 

「まあ、用意しときます…………で、話しを戻しますけど、真?ちゃんにあげるのってオモチャだと真桜さんが作るじゃないですか。結構悩むんですよ。」

「オモチャやったら掘り出しモンのカラクリ夏侯惇将軍が出とるんよ!あれを…」

「それも真桜さんが欲しい物ですよね!」

 

 真桜さん、カラクリ夏侯惇将軍にはこだわりが有るって兄さんたちが言ってたもんなぁ。

 

「そうなると…………絵本はどうですか?」

「真?は二刃ちゃんの絵本がお気に入りやから喜ぶわ♪」

「そ、そうですか?それじゃあ絵本を作りますね♪」

 

 自分の作った物が喜ばれるってやっぱり嬉しい♪

 あ、だから真桜さんは物を作るのが好きなのかな。

 

「おおきに♪ほんじゃ次はウチが二刃ちゃんにあげるモンやな………二刃ちゃんが今一番欲しい言うたら………丸くて回転する寝台とかどうや♪」

 

真桜さんの目つきがイヤラシい……………どうせ教えたのは兄さんたちだろうから、後で殴っておこう。

 

「…………遠慮しときます。」

「さよか?個人的には作ってみたかったんやけどな♪」

「兄さんたちの部屋に作ったらどうですか。」

「そらええな♪後で華琳さまに許可もろてこよ♪」

 

まさか本当に作ったりしないよね…………。

 

「大体、なんであたしの欲しい物がそっち系なんですか!」

「なに言うてんの♪ウチらと一緒で赤ちゃん欲しいんやろ♪」

「それはそうですけど…………」

 

だからって回転ベッドは無いでしょ!いつの時代よ……………って、ここの方が遥かに前の時代だったっけ…………………。

 

「ほんなら『一刀くん』……………は、さすがにマズいやろから……『お菊ちゃん』でどうやろ?」

「お菊ちゃん?…………からくり人形ですか?」

 

名前から想像すると髪が伸びる人形みたいな感じがするけど…………。

 

「からくり人形……まあ、似た様なモンやな♪昔、華琳さまの注文で作ったんやけど、試してみたらこれが結構ええんよ♪」

 

華琳さんの注文で……からくり人形……育児の練習用人形かな?

赤ちゃんの相手は普通にしてるから大丈夫だと思うけど、せっかくだから頂いておこうかな。病院で使う事も出来そうだし。

 

「桂花や春蘭さまにも使うた事あるみたいやし、お父ちゃんたちも試したことあるで♪」

 

へえ、兄さんたちもそんな練習したのね。

どんな物かスゴく興味が湧いてきた♪

 

「それじゃあお願いしても良いですか?」

 

「任しとき♪最新型を持ってくるさかい、期待しとってや♪」

 

 

 

後日、あたしは真桜さんにしっかりと確認を取らなかった事を大きく後悔した。

 

 

 

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おまけ弐

『聖刀くんの日常』其の二十八

リクエスト:四胡とオマケ    15票

 

61)北郷聖刀 真名:輝琳  七歳

 

匈奴:呼廚泉(こちゅうせん) 九歳 :五人の中で一番背が高い

鮮卑:軻比能(がびのう) 九歳 :五人の中で一番のロングヘアー

?:千万(せんまん) 九歳 :金髪

羯:石周(せきしゅう) 九歳 :赤貧

烏丸:阿羅槃(あらばん) 九歳 :五人の中で一番チビで黒髪短髪で裕福でバカ

 

楊豹 真名:和了(ほうら) 七歳

張休 真名:珊瑚(さんご) 七歳

申儀 真名:朔(さく) 七歳

徐蓋 真名:朱雀(すざく) 七歳

張雄 真名:白虎(びゃっこ)七歳

 

房都 学園寮

【呼廚泉turn】

 

今日の学園での授業が終わり、私達は学園の隣にある寮に戻っていた。

私の部屋に軻比能、千万、石周、阿羅槃が集まっている。

今日の反省会をする為だ!

 

「諸君!我々がこの学園寮という名の監獄に囚われて、幾年月を過ごしたか!?」

 

「え?と、お月さまがあたらしくなったのって三回だっけ?」

「バカ。四回。四ヶ月だ。」

「軻比能さん、阿羅槃さんがおバカなのはもう充分ご存知でしょう?それよりも呼廚泉さんの話しを聞きましょう。」

「モグモグモグモグ……」

 

阿羅槃がいきなり逸らした話しを、千万のお陰で元に戻すことが出来た。

 

「ありがとう、千万。では続ける。………我らが故郷から人質として連れて来られ、この様な監禁状態にされようとも、志を忘れてはならない!」

 

「な?、かんきんってなんだ?」

 

 またかっ!

 

「閉じ込められているって事よ。」

「え??オレたちとじこめられてないじゃん!」

「モグモグモグモグ……」

 

「何を言っている!この寮も学園も、常に兵士に取り囲まれている!」

 

「へいし?…………あ?、あの武器もったお姉ちゃんたちか♪みんなやさしいぞ♪なあ、ナズナ♪」

「うん、そうだね………モグモグ………」

 

「阿羅槃!仲間の真名を口にするな!晋の奴らに聞かれたら呪われるっ!所で石周、さっきから何を食っている?」

 

「なかまなんだから真名のほうがいいだろー、スズシロ。」

「警備のお姉さんがくれたゴマ団子………モグモグ………」

 

「私の真名まで言うな!軻比能と千万も言ってやれ!それに石周!さっさと飲み込め!お前この部屋に来た時から咀嚼してただろ!」

 

「阿羅槃、本人の許しも無く真名を呼んではいかんぞ。わしは構わんが♪」

「そうよ、阿羅槃さん。尤もここで真名を聞かれるって事は今の会話も聞かれてるって事だけど。あ、わたしの真名も呼んでいいわよ♪」

「そうか♪スズナ♪セリ♪こっちのが呼びやすくていいな♪オレのことも真名で呼んでよ♪」

「………ゴクン…………ゴマ団子なんて次にいつ食べられるか分からないから味を記憶に刻んでおきたくて………」

「お前の真名の((小鬼田平子|こおにたびらこ))って呼びづらいぞ。」

「鬼平さんでいいかしら?」

「…ゴマのひと粒ひと粒までしっかり……」

 

 こいつらはああああああああああっ!!

 

「お前ら!我らの目的を忘れているのではないかっ!?」

 

「もくてき……………なんだっけ?」

「北郷聖刀を篭絡し、十年掛けて我らの傀儡にするのだ!って!このやり取り前にもしただろうがっ!!」

「でもさあ、このあいだ他のまちにいったとき、スズシロもカンペー姉ちゃんたちにヘコヘコしてたじゃん。」

「あれは敵を油断させる罠だ!ビラコ!」

「ビラコよりオニヘーのほうがいいなー。なんかカッコイイし♪」

 

「まあまあ、落ち着け((蘿蔔|すずしろ))。わしらは目的を忘れた訳では無い。全てはおぬしの言う通り北郷聖刀を油断させる罠よ♪」

「そうですよ、蘿蔔。でも、わたしとしては北郷一刀にも興味が有るのですけど♪」

 

「せ、芹!あの色欲大魔王に近付いたらどんな事になるか分からんぞ!あれにだけは近付いてはダメだっ!!女と見れば手当たり次第に貪り喰らい、魂までも汚されると言われているだろう!」

 

「匈奴ではそう伝わっているのですか?」

「羌の迷姚大王が証明しているではないか!我らが生まれる前に戦いを挑んだが敗れ、今でも北郷一刀の下僕と成り果てている!」

「あの方は普通にお妃のひとりだと思いますが………それに?では『北郷一刀が現れたら男は尻を隠して逃げろ』と言われています。」

「男が?何故そんな事になっている?それでは戦にならないだろう。」

 

「ですからこうしてわたしがここに来て蘿蔔さんの策に乗っているのです。」

 

 真剣な顔をしている。

 成程、千万も?族の命運を背負っているのだな。

 胸に当てた手に力がこもっていて、その下にある本が…………本?

 

「なあ、その手に持っている薄い本は何だ?」

「この本ですか?これはここに来る前に成都で手に入れた大事な希少本です♪ここに描かれている事を実際に目にしたくて北郷一刀に近付きたいのです♪」

 

 う〜ん、もしかして成都で反乱を計画している組織が描いた計画書だろうか?

 

「良かったら私にも見せてくれないか?」

「う〜ん、これをいきなり見ても理解できないかも………後で入門書の方をお見せしますね♪」

「そんなに高度な策が書かれているのか………?もやるものだな……」

「そこは『やらないか』って言うのが………まあ、それは中級以上ですからまた今度説明します♪」

 

 既に暗号まで用意しているのか。

 頼もしい限りだ♪

 

「ふふ、急いては事を仕損ずると言うしな。ここはこれまで通り、北郷聖刀を篭絡しようじゃないか。」

 

「ぐ〜〜〜…………」

 

「って!寝るな、ビラコッ!!」

「んあ!?………ああ、むつかしいはなしきいてたらねむたくなっちゃって♪」

「お前はあああああああああっ!!」

 

『お嬢ちゃん達ぃ!晩ご飯ができたよ♪降りといでぇ♪』

 

「「「「「は〜〜〜い♪」」」」」

 

 説教は後だ。

 今は寮母とかいう監視に従順な振りをしておかねばな。

 

 

 今日のおかずは何かなぁ♪

 

 

 

翌日

北郷学園 校門

【聖刀turn】

 

「おはようございます、聖刀さま♪」

 

「おはようございます、呼廚泉さん♪いつも早いね♪」

 

 ぼくと珊瑚ちゃん達が風紀委員の仕事の準備を終えて校門に出たら、呼廚泉さんが直ぐに登校してきた。

 寮は学園の隣なのにこんなに早く登校するなんて、学園生活を好きになってくれたんだなあ♪

 

「(チッ!また匈奴の呼廚泉か!)」

「(シ〜!朱雀、ここで争いを起こしては、聖刀さまに嫌われてしまいます!)」

 

「あ、呼廚泉さん。襟の帯が曲がってるよ。直してあげるね♪」

 

 呼廚泉さんは背が高いのでぼくは少し見上げる形で腕を伸ばす。

 

「あぁ♪ありがとうございます、聖刀さま♪」

 

 前かがみになってくれたので直しやすいくなった。

 

「(あいつワザとだろ!少しくらい胸が有るからって見せつけやがって!!)」

「(ふ、ふん!わ、わたし達だって二年経てばそれくらいに………なるハズよ!)」

 

「あの………聖刀さま。お礼と言っては何ですが、私の事は蘿蔔と真名で呼んで下さい♪」

「えっ!?あ、うん。じゃあ、ぼくの真名の輝琳も預けるね♪」

 

 突然で驚いたけど、聞き返すのは失礼だ。

 大人しい人だから今まで言い出せなくて、今のがいい切っ掛けになったんだろうな♪

 

「よろしく、蘿蔔さん♪」

「はい♪輝琳さま♪」

 

「「うがあああああああああ!もう我慢できんっ!!」」

「「「呼廚泉!聖刀さまを真名で呼ぶなど許しません!」」」

 

「わあっ!朱雀ちゃん!白虎ちゃん!珊瑚ちゃん!朔ちゃん!和了ちゃん!どうしたのっ!?」

「きゃあ♪輝琳さま、助けてぇ♪」

 

 

 

【エクストラturn】

 

 この校門での一幕を軻比能、千万、石周、阿羅槃の四人は物陰からこっそりと覗いていた。

 

「なあ、芹。蘿蔔の北郷聖刀に対する態度は本当に演技なのだろうか?」

「そうですわねぇ…………取り敢えずそういう事にしておいてあげましょう♪」

「聖刀さまは良い人です。食べ物を奢ってくれます!」

「スズシロいいな〜。オレもまさとに真名おしえよ〜♪」

 

 早くも四胡とおまけの目的は変更されそうであった。

 

 

追記

匈奴:呼廚泉(こちゅうせん) 蘿蔔(すずしろ)

鮮卑:軻比能(がびのう) 菘(すずな)

?:千万(せんまん) 芹(せり)

羯:石周(せきしゅう) 薺(なずな)

烏丸:阿羅槃(あらばん) 小鬼田平子(こおにたびらこ)

 

 

 

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おまけ参

リクエスト:親子鍛錬(五虎将編)16票

 

5)愛紗の長女 関平(かんぺい) 愛羅(あいら)九歳

12)紫苑の次女 ?仁(こうじん) 露柴(ろぜ)八歳

13)紫苑の三女 ?信(こうしん) 崔莉(ちぇり)八歳

15)翠の長女 馬秋(ばしゅう) 疾(しつ)八歳

37)星の長女 趙統(ちょうとう) 螢(けい)六歳

52)鈴々の長女 張苞(ちょうほう) 爛々(らんらん)四歳

65)紫苑の四女 黄薛(こうせつ) 紅葉(もみじ)二歳

67)鈴々の次女 張紹(ちょうしょう) 龍々(ろんろん)二歳

72)星の次女  趙広(ちょうこう) 迦具夜(かぐや)一歳十一ヶ月

73)愛紗の次女 関興(かんこう) 愛絽(あいろ)一歳十ヶ月

75)翠の次女  馬承(ばしょう) 駿(じゅん)一歳九ヶ月

 

本城 鍛錬場                  (時報:桂花 十人目 妊娠五ヶ月)

【緑一刀turn】

 

 秋も終わり、季節は冬の初め。

俺たち三人が城門に向かう途中、剣戟と鋭い掛け声が聞こえて来た。

この声は愛紗と愛羅、翠と疾、星と螢、鈴々と……爛々もいるな♪

それにこの声は……紫苑か!崔莉と露柴の声も聞こえる!

五虎将が揃って娘に稽古をつけるなんて、五人の仕事のスケジュールを考えたら滅多に無いぞ。

これは是非とも見学せねば♪

 俺たちは鍛錬場へと足を向け、子供達の気が散らない様に静かに植え込みの陰から覗き込んだ。

 母親達の方は俺たちが来た事をとっくに気付いてると思って間違い無いだろうな。

 思春、明命、烈夏、藍華でもない限りこの距離で五虎将に気配を悟らせないなんてまず無理だし。

 さて、俺たちが居るのを解った上で、どんな鍛錬を見せてくれるのか?

 先ずは愛紗と愛羅。

 得物は愛羅も青龍偃月刀。

 打ち込む愛羅の攻撃を愛紗が受け止める形だ。

 

「愛羅!もっと丹田に氣を込めろ!踏み込みが甘い!呼吸が乱れているぞ!」

「はいっ!母上っ!!」

 

 相変わらずスパルタンな………愛羅は偃月刀を見事に使い熟しているのに、愛紗はそれを片腕で捌いていた。

 今の愛羅は、俺が鈴々に初めて出会った頃と同じくらいの歳だ。

 多分、力と技量もあの当時の鈴々と同等と見ていいだろう。

 何しろ使っている青龍偃月刀は愛紗の物と完全に同じ………真桜が言うには龍の角の形が微妙に違うらしいが、そこは無視しよう。

 何が言いたいかと言うと、愛羅の使う青龍偃月刀は重さが八十二斤、つまり18kg有るのだ。

 

「うおりゃあああああああああああああああああああああああっ!!」

 

 愛羅が渾身の一撃を上段から振り下ろした!

 

「ふんっ!」

 

 それを愛紗は片手で振った得物で叩いて逸らし、愛羅が勢い余って刃を地面に突き刺した所で柄を上から交差させて押さえ込んでしまった。

 

「ふぬぬぬううぅ…………ぬ、抜けないぃ……」

 

 歯を食いしばって動かそうと力を込めても微動だにしない。

 

「今の一撃は良かったぞ♪」

 

 対する愛紗は涼しい顔で、力を込めている様にはまるで見えない。

 武神の力は戦乱の頃から衰えるどころか、益々磨きが掛かっている。

 

「うわあっ!」

 

 愛紗が押さえていた力を不意に外したのか、愛羅は後ろに向かって勢い良くひっくり返ってしまった。

 愛羅!早く足を閉じなさい!周りに男は居ないだろうな!娘のパンツを見るなどこの俺たちが許さん!!

 

「愛羅、立て。もう一度だ。」

「はい!母上!」

 

 愛紗も愛羅も気にしてないんだもんな………??たちはとっても心配です。

 

「主たち、自分の娘の下着を凝視などしてはいけませんな。」

「「「おわっ!星っ!?」」」

「??たちのエッチ〜♪そんなに見たいなら螢のを見せてあげるよ♪ほらほら♪」

「螢、そういう時はこう腰を捻って片手で見えるか見えないか位にめくるのがコツだぞ。」

 

「「「星っ!螢に変な事を教えるなっ!!」

 

 いつの間にか俺たちの背後に来ていた星と螢。

 セクシーポーズの鍛練なんてしなくていいから!

 

「所で主たちはここに居て大丈夫なのですかな?」

「「「露骨に話題を変えに来たな………まあいいや。書類仕事は終わったから城内の様子を見て回ってたんだ。別に急ぐ事じゃ無いよ。」」」

「それを聞いて安心した♪皆、主たちの気配を察知した時から気合が入っていましたからな♪直ぐに居なくなって機嫌が悪くなっては、子供達がトバッチリを受ける所でしたぞ♪」

 

 笑って怖いことを言うな………子供達の安全の為にも見届けなくちゃ駄目じゃないか。

 

「「「星と螢は休憩か?」」」

「愛紗と愛羅の熱血母娘みたいに我武者羅にやるのは性に合いませぬ。休憩を挟んで集中的にした方が私と螢には合っているのですよ♪」

 

 星はこんな事を言ってるけど、それは飽くまでも五虎将レベルでの話しだ。

 俺たちや兵から見たら驚くくらい長時間休み無しで鍛練してるぞ。

 

「??には後でじっくり見せてあげるね♪」

「「「ははは♪楽しみにしてるよ、螢♪」」」

 

「そこだけ聞くと何やらイカガワシイですな♪」

 

「「「だから変な事言うなっ!!」」」

 

 星は子供の前でも相変わらずだな。

 

「「うっしゃおらああああああああああああっ!!」」

 

 一際大きくて特徴的な掛け声が聞こえて来た。

 

「翠と疾も似てきましたな♪」

「「「ああ♪掛け声がそっくりだもんな♪お!疾の銀閃も翠と同じ大きさにしたんだな。」」」

 

 疾の体格では少し大きく感じるが、決して得物に振り回される事無く自在に操っている。

 

「水難の相まで似てしまったのは不幸ですが………それもまあ母娘らしくて微笑ましいですか♪」

 

 疾のオネショは治ったみたいだが、吉祥に作って貰った水難避けのお守りは手放せないらしい。

 お、翠と疾の隣で紫苑が双剣を手にして崔莉と露柴の相手をしているな。

 紫苑は弓しか使えない訳じゃない。一番得意なのが弓だから普段は弓を使っているのだ。

 但し、接近戦でも剣や槍と互角以上にやり合えるから滅多に剣を持つ所を見れないけど。

 

「崔莉!露柴!そんなんじゃ璃々お姉ちゃんに追いつけないわよ!」

「璃々お姉ちゃんは特別なんだよ!」

「弓も剣も槍も超一流なんて化物だよ!」

 

 紫苑の双剣捌きは見事な物だ。

 やはり剛弓を放つ腕力が有るからだろう。

 だけど、崔莉と露柴は璃々の事をそんな風に思ってたのか………。

 

「璃々お姉ちゃんはそれだけ努力をしてきたのよ!あなた達だって才能では負けてないのだから頑張りなさい♪」

 

 上手いな紫苑は♪崔莉と露柴の目にやる気が出て来た♪

 

「「「璃々はみんなが鍛えたからな♪璃々に追いつくのは大変だろうな♪」」」

「璃々は床の方も超一流みたいですからな。主たちに鍛えられて♪」

 

 いや…………否定はしないけどさ…………。

 

「「「お!爛々も頑張ってるな♪」」」

「聞こえない振りをしましたな………まあ、いいでしょう。爛々は四歳半であの膂力ですからな。恋々があの年齢だった頃に並んでおりますよ。」

 

 子供達の膂力を単純に比べたら、一番はやはり恋々だ。

 食べる量もだけど。

 

「ほら、爛々♪どんどん打ってくるのだ♪」

「えい!えい!え〜い♪」

 

 声だけ聞いてると母娘のジャレ合いに聞こえるけど、鈴々の丈八蛇矛(約4.3m)をその半分の長さ(約2.1m)の鉄棒で叩く姿は、普通の人が見たら大抵驚くぞ。

 

「あっ♪おとうちゃんなのだっ♪」

 

 おっと、爛々に見つかってしまった!

 そして爛々の声で愛羅、疾、崔莉、露柴もこちらを振り向く…………。

 

「「「「あ痛っ!!」」」」

「よそ見をするな!」「よそ見すんなっ!」「よそ見をするんじゃありません!」

 

 全員が母親からゲンコツを貰った。

 悪い事しちゃったな…………こうなる事が判ってたから声を掛けなかったんだけどなぁ。

 

 

 

 その後、星と螢も鍛練を再開し、一時間程で鍛錬は終了した。

 

「それではご主人さま。我々は風呂で汗を流してきます。」

 

 愛紗はまるで汗を掻いていなかったけど、愛羅は服が汗で濡れているのが解るくらいだった。

 他の母娘も同様である。これは早くお風呂に行かないと風邪を引きそうだ。

 

「おとうちゃんもいっしょ!いっしょにはいるのだぁー!」

 

 爛々にズボンを掴まれてしまった。

 爛々と入るのは構わないのだが、愛羅が微妙なお年頃になって来ているのでどうした物か………。

 

「螢も??たちと一緒に入りたい♪愛羅姉もいいよね♪」

「え!?そ、そうだな………愛絽もその方が喜ぶだろうし………」

 

 愛羅の言葉に俺たちは愛紗の顔を見て問い掛けた。

 

「「「下の子達は誰が面倒を見てくれているんだ?」」」

「桃香様です。下の子達を寒空の下で待たせるのは可哀想だと仰言られて…」

 

 桃香なら言い出しそうだ。

 下の子達が一緒なら愛羅も気を紛らせられるみたいだし、何より俺たちも嬉しい♪

 疾、崔莉、露柴も愛羅が承諾したので喜んでいた。

 

「ご、ご主人さまたちも一緒に入るのか!?」

「あら、翠ちゃん。ご主人さまたちもわたくし達の鍛練をご覧になっている間にお体が冷えてしまっているのよ。お風邪を召してしまわれたら他のみんなに恨まれてしまうわ。」

「そうだぞ、翠。それにここで愚図愚図していると、おぬしも体が冷えてまた尿意に襲われるぞ。」

「星は一言多いんだよっ!!」

「鈴々は賛成だけど、愛紗はどうなのだ?」

「私も構わないが…………」

 

 愛紗は恥ずかしがっている………のとはちょっと違う様な………。

 

「ご主人さま。本当に宜しいのですか?」

 

 なんか心配そうに訊かれたんだけど?

 

「「「俺たちが断る理由はどこにも無いぞ。」」」

「そうですか……………後でどうなっても知りませんよ。」

 

 

 

 俺たちは愛紗の言葉の意味を理解出来なかったが、この日は桃香と香斗、そして桃香の下の子の((桃花|とうふぁ))も一緒に家族風呂を満喫した♪

 

 しかし、翌日になって愛紗の言葉の意味が解った。

 この家族風呂の事が他の子供達に伝わり、二刃の時の様な騒動が勃発してしまったのだった…………。

 

 

 

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おまけ肆

娘からの質問〜??をどうして好きになったの?〜三国王編A(華琳・眞琳)

 

本城 後宮 華琳私室              (時報:桂花八人目 妊娠二ヶ月)

【眞琳turn】

 

 夕食の後、私は媽媽と聖刀ちゃんと一緒に部屋へ戻ってきた。

 媽媽は聖刀ちゃんを抱っこしたまま、居間の椅子に腰掛けていて、媽媽があやすと聖刀ちゃんの笑い声が聞こえてくる。

 私は意を決して媽媽に話しかけた。

 

「ねえ、媽媽はどうして??を好きになったの?」

 

「あら、随分と興味深い質問ね♪貴女も男女の営みを知った上で訊いてくるのだからそれに合った答えを言わなければ駄目ね♪」

 

 媽媽から改めて『男女の営み』という言葉を聞いて、私の脳裏にあの本に描かれていた絵が思い出された。

 

「先ずは座りなさい、眞琳♪」

 

 私は媽媽の正面になる様にして椅子に座った。

 

「どうして好きになったか……ね。そうねぇ、単純に気に入ったからよ♪」

「え?………私が聞きたいのはどこを気に入ったのか、どうして気に入ったのかって事よ!」

「あはは♪ごめんなさい♪冗談よ♪真面目な話しをすると、私は一刀に出会うまで男に興味が無かったのよ。父上…貴女のお祖父様がアレでしょう?軽薄で巫山戯ていて自分の娘に『阿瞞』なんてあだ名を付けるのよ!私にとっての男の認識の出発点があそこだから興味なんて持てないわよ。」

 

 媽媽本気で怒ってる………お祖父様って昔からあんな感じだったんだ。

 

「だから私にとって男は知力、武力、政治力、財力、そんな物でしか見ていなかったわ。だから一刀に初めて出会った時、一刀の持つ天の国の知識にとても興味が惹かれたわ♪だって、他の誰にも持っていない物を持っていたのだもの♪」

「それじゃあ、媽媽は??が天の国の人だから気に入ったの?」

「結論を急がないの。最初はそこだったけど、一刀の私に対する態度も面白かったわ♪大抵の人間は私が一喝すれば恐るか屈服した。そうでない者は武力を見せれば跪いた。けど、一刀は怖がりはしてもずっと私を『女の子』としてしか見なかったのよ♪」

「う〜ん………あ♪??たちと??たちの親衛隊の人達が、媽媽との接し方が違う感じね。」

「そう♪一刀たちって昔からずっとああなのよ。悔しいから屈服させようと色々試したわ。」

「媽媽ひどい………」

「でも結果は変わらなかった♪むしろその度に私の方が………そうね、あれで私は一刀の事が好きになっていったのね♪今にして思えばいつの間にか一刀の気を引くのに必死になっていたわ♪」

「媽媽が??を!?」

「一刀ったら助平なくせして、意気地なしでね♪結局私の方から襲う様にして唇を奪ったわ。」

「唇を………」

「一刀が霞や季衣と仲良く話しをしているだけで嫉妬に狂って、自分でも道理の通らない無茶苦茶な事を言って反論させない様にしてね♪」

「媽媽が嫉妬………………したの?」

「ええ、したわよ♪それで無理矢理休みを作って買い物と称して連れ出して、その後で人気の無い森の中の川辺に誘って、散々誘惑してやっと繋がる事が出来たのよ♪」

「つ、繋がる…………」

 

 頭の中に森の中の情景と、あの本の絵がグルグル回ってクラクラしてきた………。

 

「男の人を好きになるっていうのは、それくらい自分を抑えられなくなる事よ。眞琳、貴女にも本当に好きな男性が現れるのを祈っているわ。それまでは自分を大事になさい♪」

 

 媽媽が自分を抑えられなくなるくらい??の事を愛している。

 それを媽媽から直接聞けて私はとっても嬉しかった♪

 

「眞琳に好きな男性が出来て、私と同じ悩みを抱えたら、私が??とどんなデートをしたか詳しく教えてあげるわ♪」

「私に…………??みたいな素敵な男性が現れるかなぁ…………」

 

「(その為には一刀たちの親バカをどうにかしなくちゃいけないわね………)」

 

「え???たちがどうしたの?」

「何でもないわよ♪…………そうだわ、次は一刀たちが三人揃った所から話してあげましょうか?」

「うん♪聞きたいっ♪」

 

 私が身を乗り出すと、突然媽媽の腕の中の聖刀ちゃんが泣き出した。

 

「あら、お腹が空いたのね。眞琳、少し待ってね。」

「うん。あ、聖刀ちゃんは私が抱っこするよ。」

「ありがとう、お願いね♪」

 

 媽媽から聖刀ちゃんを受け取り、お口に私の指を咥えさせて気を紛らわせる。

 その間に媽媽は上着をはだけておっぱいをあげる準備をした。

 再び聖刀ちゃんを媽媽の腕に戻すと、媽媽は聖刀ちゃんにおっぱいを飲ませた。

 聖刀ちゃんが大きくなったらどんな男の子になるんだろう?

 

 ??たちみたいに素敵な人になってくれるといいな♪

 

 

 

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あとがき

 

 

『本編』

流琉の一刀の呼び方ですが

『兄様』以外だと自分はやはり違和感が拭えませんでした。

流琉一回目の時に『あなた』と呼ばせてみたものの、これは流琉が一刀の他に誰も居ない時だけの限定。

流琉は人前では恥ずかしくて言えないと思うんです。

そんな訳で今回はこんな感じに呼ばせてみました。

 

 

とく村長先生

勝手にお名前を使って申し訳ありません。

ファンです。お許し下さい。

このギャグ前にもやりましたっけ?

 

 

『北郷二刃奮闘記』

前回の軍事技術に対して真逆でスケールの小さなお話しにしましたw

 

回転ベッドって現存するのでしょうか?

 

 

『聖刀くんの日常』

四胡とおまけの真名

春の七草から付けました。

更に補足をしますと

 

匈奴:呼廚泉(こちゅうせん) 蘿蔔(すずしろ)→大根

鮮卑:軻比能(がびのう) 菘(すずな)→カブ

?:千万(せんまん) 芹(せり)→セリ

羯:石周(せきしゅう) 薺(なずな)→ペンペン草

烏丸:阿羅槃(あらばん) 小鬼田平子(こおにたびらこ)→仏の座

 

阿羅槃だけ七草の呼び方では左右が逆なんですが、小鬼田平子って言われて植物の名前だなんて分かりませんよね。

凪役の五行なずなさんも御形(母子草)と薺ですね♪

 

内容では、実は蘿蔔が一番ダメな子な気がしますw

芹は朱里と雛里の罠にハマってます。龍里、藍里と仲良くなることでしょうw

 

 

『おまけ参:親子鍛錬(五虎将編)』

星と螢の母娘だけ武術の鍛練シーンでは有りませんが

英才教育という意味では一番濃いのではないでしょうかw

 

桃香の次女の真名をフライングで決めてしまいました。

桃花(とうふぁ)

華より花の方が桃香の子供に合っている気がしたのでこちらにしました。

 

 

『おまけ肆:娘からの質問〜??をどうして好きになったの?〜三国王編A(華琳・眞琳)』

これはもう華琳が眞琳を相手にノロケ話をしているだけですねw

 

眞琳と聖刀のデートに繋がる様にもしました。

 

 

《次回のお話》

 

次回は

☆桃香A      28票

 

【北郷二刃奮闘記】

北郷親衛隊の嫁    5票

【聖刀くんの日常】

炙叉        11票

【おまけ参】

恋姫麻雀大会    17票

【おまけ肆】

娘からの質問〜??をどうして好きになったの?〜三国王編B(桃香・香斗)

 

更に『バレンタインイベント  1票』も絡める形に挑戦したいと思います

 

《現在の得票数》

璃々B       28票

桂花B       21票

冥琳A       20票

二喬A       20票

鈴々B       18票

紫苑B       17票

真桜A&凪A&沙和A(三羽烏)

          16票

麗羽A&斗詩A&猪々子A(三バカ)+白蓮

          13票

華琳C       11票

炙叉A        8票

音々音B       8票

音々B        8票

小蓮B        7票

風A         6票

ニャン蛮族B     6票

華雄A        4票

桔梗A        4票

明命A&亞莎A    3票

雪蓮&蓮華B     3票

張三姉妹A      2票

祭A         2票

思春B        1票

季衣B        1票

 

【北郷二刃奮闘記】

華蝶連者       4票

三羽烏A       3票

三バカ        3票

白蓮         3票

二刃の妊娠      2票

王様ゲーム      2票

ニャン蛮族      1票

 

【聖刀くんの日常】

聖刀・祉狼・昴の探検隊     9票

聖刀くんの騎乗訓練       4票

聖刀くんの性教育〜漢女にならないために〜

                3票

黄乱A             2票

聖刀と祉狼と昴の初めてのお使い 2票

聖刀と貧乳党          2票

聖刀さま?親衛隊A        1票

 

【おまけ参】

親子鍛錬(三王編)(脳筋編)          17票

いい大人になるための漢女☆講座〜ご主人様編〜 12票

恋姫†酒場放浪記                11票

眞琳の金桂達いじり              10票

「女装喫茶」へようこそ             7票

一刀の執事喫茶                 6票

操船訓練                    4票

魔法少女華琳                  4票

歳の差姉妹誕生〜娘夫婦に中てられて〜(月両親・華琳両親)

     3票

娘からの質問〜??をどうして好きになったの?〜三国王編

                        2票

性者が閨にやってくる              1票

 

リクエスト参戦順番→冥琳A 風A 凪A 沙和A 桃香A 蓮華A 季衣A 炙叉A 桂花B 真桜A 二喬A 紫苑B 鈴々B 璃々B 華琳C 思春B 音々音B 音々B 三バカA 華雄A 祭A 小蓮B ニャン蛮族B 桔梗A 張三姉妹A 明命A&亞莎A 蓮華B 雪蓮B

 

おまけ壱リクエスト参戦順番→華蝶連者 ニャン蛮族 真桜のからくり話B 三羽烏A 三バカ 白蓮 北郷親衛隊の嫁 二刃の妊娠 王様ゲーム

 

おまけ弐リクエスト参戦順番→炙叉 黄乱A 聖刀・祉狼・昴の探検隊 四胡とオマケ 聖刀さま?親衛隊A 聖刀くんの性教育〜漢女にならないために〜 聖刀くんの騎乗訓練 聖刀と祉狼と昴の初めてのお使い 聖刀と貧乳党

 

おまけ参リクエスト参戦順番→親子鍛錬(五虎将編)(三王編)(脳筋編) いい大人になるための漢女☆講座〜ご主人様編〜 「女装喫茶」へようこそ 恋姫麻雀大会 眞琳の金桂達いじり 恋姫†酒場放浪記 操船訓練 一刀の執事喫茶 魔法少女華琳 歳の差姉妹誕生〜娘夫婦に中てられて〜(月両親・華琳両親) 娘からの質問〜??をどうして好きになったの?〜三国王編 性者が閨にやってくる

 

 

【子供達一覧】

1)華琳の長女 曹沖(そうちゅう) 眞琳(まりん)

2)桃香の長女 劉禅(りゅうぜん) 香斗(かと)

3)蓮華の長女 孫登(そんとう) 蓮紅(れんほん)

4)思春の長女 甘述(かんじゅつ) 烈夏(れっか)

5)愛紗の長女 関平(かんぺい) 愛羅(あいら)

6)風の長女 程武(ていぶ) 嵐(らん)

7)桂花の長女 荀ツ(じゅんうん)金桂(きんけい)

8)雪蓮の長女 孫紹(そんしょう) 冰蓮(ぴんれん)

9)冥琳の長女 周循(しゅうじゅん) 冥龍(めいろん)

10)祭の長女 黄柄(こうへい) 宴(えん)

11)恋の長女 呂刃(りょじん) 恋々(れんれん)

12)紫苑の次女 ?仁(こうじん) 露柴(ろぜ)

13)紫苑の三女 ?信(こうしん) 崔莉(ちぇり)

14)蒲公英の長女 馬援(ばえん) 向日葵(ひまわり)

15)翠の長女 馬秋(ばしゅう) 疾(しつ)

16)麗羽の長女 袁譚(えんたん) 揚羽(あげは)

17)桔梗の長女 厳逹(げんたつ) 竜胆(りんどう)

18)凪の長女 楽?(がくりん) 濤(なみ)

19)七乃の長女 張路(ちょうろ) 八?(やや)

20)天和の長女 張甲(ちょうこう) 九蓮(ちゅうれん)

21)地和の長女 張大(ちょうだい) 四喜(すーしー)

22)人和の長女 張吉(ちょうきつ) 一色(いーそー)

23)炙叉の長女 迷当(めいとう) 直(なお)

24)白蓮の長女 公孫続(こうそんしょく) 白煌(ぱいふぁん)

25)秋蘭の長女 夏侯衡(かこうこう) 鈴蘭(すずらん)

26)月の長女 董擢(とうてき) 春姫(るな)

27)美以の長女 孟節(もうせつ) 花鬘(かまん)

28)トラの長女 ベンガル

29)ミケの長女 マンクス

30)シャムの長女 ペルシャ

31)桂花の次女 荀?(じゅんぐ) 銀桂(ぎんけい)

32)朱里の長女 諸葛瞻(しょかつせん)龍里(るり)

33)雛里の長女 ?宏(ほうこう)藍里(あいり)

34)詠の長女 賈穆(かぼく) 訓(くん) 

35)焔耶の長女 魏覚(ぎがく) 焔香(えんか)

36)春蘭の長女 夏侯充(かこうじゅう) 光琳(こうりん)

37)星の長女 趙統(ちょうとう) 螢(けい)

38)大喬の長女 喬櫂(きょうかい) 愛(あい)

39)小喬の長女 喬順(きょうじゅん) 華(か)

40)亞莎の長女 呂j(りょそう) 茜(ちぇん)

41)明命の長女 周邵(しゅうしょう) 藍華(らんふぁ)

42)華雄(阿猫)の長女 華剛(かごう) ?莓(しゅうめい)

43)桂花の三女 荀?(じゅんしん) 丹桂(たんけい)

44)霞の長女 張虎(ちょうこ) 雰(ふぇん)

45)沙和の長女 于圭(うけい) 紗那(さな)

46)斗詩の長女 顔教(がんきょう) 升謌(しょうか)

47)真桜の長女 李禎(りてい) 真?(ましん)

48)桂花の四女 荀(じゅんぎ) 連翹(れんぎょう)

49)猪々子の長女 文?(ぶんかい) 虎々(ふーふー)

50)稟の長女  郭奕(かくえき) 貞(てい)

51)穏の長女  陸延(りくえん) 毬(ちう)

52)鈴々の長女 張苞(ちょうほう) 爛々(らんらん)

53)流琉の長女 典満(てんまん) 枦炉(ろろ)

54)桂花の五女 荀粲(じゅんさん) 黄梅(おうめい)

55)小蓮の長女 孫仁(そんじん) 蕾蓮(らいれん)

56)音々音の長女 陳守(ちんじゅ) 音音(ねおん)

57)季衣の長女 許儀(きょぎ) 華衣(かい)

58)美羽の長女 袁燿(えんよう) 優羽(ゆう)

59)桂花の六女 荀淑(じゅんしゅく) 來羅(らいら)

60)音々の次女 陳修(ちんしゅう) 音肆(おとよ)

61)華琳の長男 北郷聖刀(まさと) 輝琳(きりん)

62)桂花の七女 荀倹(じゅんけん) 柊(しゅう)

63)璃々の長女 黄慮(こうりょ) 牡丹(ぼたん)

64)思春の次女 甘?(かんかい) 燃秋(ぜんしゅう)

65)紫苑の四女 黄薛(こうせつ) 紅葉(もみじ)

66)管輅の長女 管辰(かんしん) 辯天(べんてん)

67)鈴々の次女 張紹(ちょうしょう) 龍々(ろんろん)

68)美以の次女 孟鉄(もうてつ) 仁亜(にあ)

69)トラの次女 キジ

70)ミケの次女 タマ

71)シャムの次女 ソマリ

72)星の次女  趙広(ちょうこう) 迦具夜(かぐや)

73)愛紗の次女 関興(かんこう) 愛絽(あいろ)

74)雪蓮の次女 孫静(そんせい) 水蓮(しゅいれん)

75)翠の次女  馬承(ばしょう) 駿(じゅん)

76)恋の次女  呂空(りょくう) 恋々恋(れみ)

77)音々音の次女 陳蕃(ちんはん) 韵(いん)

78)音々の三女 陳嶺(ちんれい) 唯音(いおん)

79)小蓮の次女 孫翊(そんよく) 美蓮(めいれん)

80)桂花の八女 荀靖(じゅんせい) 茉莉花(まりふぁ)

81)秋蘭の次女 夏侯覇(かこうは) 恵蘭(けいらん)

82)月の次女 董旻(とうびん) 有明(ゆうみん)

83)詠の次女 賈訪(かほう) 探(たん)

84)蓮華の次女 孫慮(そんりょ) 蓮火(れんふぉ)

85)季衣の次女 許定(きょてい) 春季(ちゅんりぃ)

86)流琉の次女 典堂(てんどう) 騾螺(らら)

B)桂花の九女 荀Z(じゅんとう) 寿丹(じゅたん)

C)桂花の十女 荀爽(じゅんそう) 秦翹(しんぎょう)

D)桂花の十一女 荀粛(じゅんしゅく) 金鐘(きんしょう)

E)桂花の十二女 荀?(じゅんふ) 橄欖(かんらん)

 

【その他のオリジナル設定】

華佗 真名:駕医(がい) 息子⇒華?(かふ) 真名:祉狼(しろう)

陳越(音々音の母) 真名:音々

インテリ⇒寇封(劉封) 嫁⇒孟達 真名:太白(たいはく)息子⇒孟興 真名:昴(こう) 

追っかけ⇒波才 嫁⇒楊阜 真名:門風(メンフォン)娘⇒楊豹 真名:和了(ほうら)

尻好き⇒宋謙 嫁⇒張承 真名:真珠(しんじゅ)娘⇒張休 真名:珊瑚(さんご) 

董の兄ぃ⇒牛輔 嫁⇒申耽 真名:菫花(きんふぁ) 娘⇒申儀 真名:朔(さく) 

兄者⇒呂曠 嫁⇒徐晃 真名:雲雀(ひばり)娘⇒徐蓋 真名:朱雀(すざく) 

弟者⇒呂翔 嫁⇒張? 真名:豹牙(ひょうが)娘⇒張雄 真名:白虎(びゃっこ)

黄乱 真名:明兎(みんと)

馬良 真名:鷲羽(わしゅう)

馬謖 真名:耶麻(やま)

荀攸 真名:素英(そえい)

魯粛 真名:命佐(めいさ)

董雅(月の父) 董陽(月の母) 真名:日(りい)

曹嵩(華琳の父) 曹静(華琳の母) 真名:蝶琳(ちょうりん)

喬玄(大喬と小喬の母) 真名:玄

劉玄(桃香の母)

 

匈奴:呼廚泉(こちゅうせん) 蘿蔔(すずしろ)

鮮卑:軻比能(がびのう) 菘(すずな)

?:千万(せんまん) 芹(せり)

羯:石周(せきしゅう) 薺(なずな)

烏丸:阿羅槃(あらばん) 小鬼田平子(こおにたびらこ)

 

華雄 真名:阿猫(あまお)

高順 真名:杉(すぎ)

徐庶 真名:康福(こうふく)

黄月英 真名:雛菊(ひなぎく)

 

 

引き続き、皆様からのリクエストを募集しております。

1・メインヒロインとなるキャラをご応募下さい。

2・『北郷二刃奮闘記』で二刃と絡むキャラを募集しています。

 例:「二刃視点で貧乳党」  という感じでお願いします。

3・『聖刀くんの日常』で聖刀と絡むキャラを募集しています。

 例:「聖刀視点で三羽烏」  という感じでお願いします。

4・おまけ参でのメインとなる子供達を募集しています。

 シチュエーションのリクエストも大歓迎です。

以上の四点にリクエストの集計(TINAMI、Pixiv双方の合計)を振り分けますので、

よろしくお願いいたします。

今まで通り、リクエストに制限は決めてありません。

何回でも、一度に何人でもご応募いただいて大丈夫です。

 

ご意見、ご感想、ご指摘などもご座いましたら是非コメントをお寄せ下さい。

誤字脱字は雷起の反省を促す為、修正後も抜粋して晒しますw

 

 

 

説明
得票数34 季衣A&流琉Aのお話です。
おまけ壱 『北郷二刃奮闘記』其の二十九 リクエスト:真桜のからくり話B  5票
おまけ弐 『聖刀くんの日常』其の二十八 リクエスト:四胡とオマケ    15票
おまけ参 リクエスト:親子鍛錬(五虎将編)               16票
おまけ肆 リクエスト:娘からの質問〜??をどうして好きになったの?〜三国王編A(華琳・眞琳)
となります。

引き続き、皆様からのリクエストも募集しております。
1・メインヒロインとなるキャラをご応募下さい。
2・『北郷二刃奮闘記』で二刃と絡むキャラを募集してます。
 例:「二刃視点で貧乳党」  という感じでお願いします。
3・『聖刀くんの日常』で聖刀と絡むキャラを募集してます。
 例:「聖刀視点で三羽烏」  という感じでお願いします。
4・おまけ参でのメインとなる子供達を募集しています。
 シチュエーションのリクエストも大歓迎です。
以上の四点にリクエストの集計(TINAMI、Pixiv双方の合計)を振り分けますので、
よろしくお願いいたします。
今まで通り、リクエストに制限は決めてありません。
何回でも、一度に何人でもご応募いただいて大丈夫です。

ご意見、ご感想、ご指摘などもご座いましたら是非コメントをお寄せ下さい。
誤字脱字は雷起の反省を促す為、修正後も抜粋して晒しますw
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コメント
陳宮飛びひざ蹴りw 沢村忠なんて知ってる人どれくらいいんですかね…w(はこざき(仮))
緋縅力弥さん>四胡とオマケ、聖刀さま親衛隊、明兎、直、更に花鬘たち南蛮も交えた争奪戦をやらせてみたいですwww【おまけ参】魏では光琳、呉では冰蓮がやらかしてくれそうですねw(雷起)
緋縅力弥さん>ありがとうございます♪ 【本編】母は強しw二人共女としても成長しました。一刀たちなら尻に敷かれるのもご褒美w【二刃奮戦記】真桜によって作られる回転ベッドは、普段はメリーゴーランドに偽装されると思われますw(雷起)
(続き)【聖刀】四胡とオマケ対聖刀さま親衛隊の行方やいかに? 直姉ちゃんが絡んだらカオスになりそうwww 【おまけ参】これは、おもしろかった。魏・呉編が今から楽しみです。リクはpixivでm(__)m(緋縅力弥)
いつも楽しく読んでおります。【本編】季衣と流琉もすっかり、一刀たちを尻に敷くようになってw 【二刃奮戦記】回転ベッドについてググったら、結構興味深いものが出ました。(続く)(緋縅力弥)
殴って退場さん>聖刀の性格から考えて、間違いなくそうなると思いますww リクは【1】璃々B、紫苑B、雪蓮&蓮華B&小蓮A、三バカ+白蓮A、桔梗A、春蘭A&秋蘭B【2】二刃の妊娠、王様ゲーム【3】探検隊【4】親子鍛錬、一刀の執事喫茶、魔法少女華琳、歳の差姉妹誕生。それぞれ1票頂きました___φ(。_。*)カキカキ(雷起)
殴って退場さん>そうなんですよねぇ…やはりこれは流琉が可愛すぎるからではないでしょうかっ! 指導する中に華琳も居て、華琳無双がww ブ厚く高い鉄壁。眞琳という小覇王に食べられちゃうかもw 紫苑と星が家族風呂の最中こっそり誘惑しているでしょうねwww (雷起)
神木ヒカリさん>一刀たち「「「そうだったのかっ!だったらもっとしっかり見ておけば…」」」 一刀たちは奥さん達に袋叩きにあいました。その後ムチャクチャ搾り取られました。リクはいつものと、聖刀と祉狼と昴の初めてのお使い、聖刀と貧乳党、おまけは眞琳による金桂達いじり。それぞれ1票頂きました___φ(。_。*)カキカキ(雷起)
長いので続きで、華琳の話を聞いて眞琳も強行手段を取るような気がする。リクはリクは【1】璃々B、紫苑B、雪蓮&蓮華B&小蓮A、三バカ+白蓮A、桔梗A、春蘭A&秋蘭B【2】二刃の妊娠、王様ゲーム【3】探検隊【4】親子鍛錬、一刀の執事喫茶、魔法少女華琳、歳の差姉妹誕生でよろしくお願いします(殴って退場)
流琉は一刀を呼ぶ時は「兄様」が1番しっくりくるが、鈴々や季衣が「父ちゃん」と呼ぶことについて違和感がないのは何故だろうww。二刃は真桜から品物受けとる⇒騒ぐ⇒璃々らが来る⇒指導という訳ですねww。四胡らは鉄壁の姉妹らの壁の存在を忘れているな。家族風呂の後は間違いなくハッスルしたなww。(殴って退場)
一刀よ、朱里の祈祷で風が吹いたのではなく、我々(読者)による、神風だ! リクはいつものと、聖刀と祉狼と昴の初めてのお使い、聖刀と貧乳党、おまけは眞琳による金桂達をいじりをお願いします。(神木ヒカリ)
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