暁の食事処 第9話 改
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紅蓮side

 

思わんところで白牙の初陣と初の実戦だったがうまく修行の成果がだせた

本来なら灼眼に変えるところだがまだ山賊狩りはしていない

顔を隠す程度で充分と思い目はライトグリーンのままだ

私は女の子に歩み寄り声をかける

 

「君、大丈夫だったろうか?」

 

私はできるだけ優しくかたりかけるが女の子は腰の抜けたように

地面に膝をつき、

「はぁはぁ、はぁ、」

 

息を荒げていた

 

このままでは状況を把握できない、

私としては面倒ごとは嫌なので、すぐに立ち去りたかったが

今こうして息を荒げている女の子をそのまま放置することはできない

 

もっとも、助けに行った時点で面倒ごとに関わっている気はするが.....

 

とにもかくにもこのままでは進展しないと思い女の子を落ち着かせる

ために声をかけようとするが気のきいた言葉が出てこない

どうしたものかと考えると昔、師匠から聞いた知識をいかそうと思い

私は行動することにした

 

 

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???side

 

 

私は黒い布のかぶった人が熊を倒したあと、

私は腰が抜けて足に力が入らず立てません

そしていまだに恐怖が残り息が荒いのがわかります

 

黒い布をかぶった人が声をかけますが私は返事ができないでいました

 

すると黒い布をかぶった人が私の目の前で膝立ちになり........

 

 

「へっ?.....はわわわわ〜////!」

 

剣を地面に置き私の背中に右手を回し胸に抱き寄せました

私は熊を見た時とは別の意味でビックリしました

こんなことは水鏡先生意外にしてもらったことはなく

黒い布をかぶった人は声から男の人だとわかりましたなのでなおさら

ドキドキしました

 

 

 

でも男の人の心臓の音が一定のリズムで聞こえ、なにより男の人の胸がとても

温かく、息が整ってきました

 

「あう、はう/////」

 

と顔が赤くなるのがわかります恥ずかしがっていると

 

「すまない、私の声が聞こえるなら頷いて欲しい」

 

と私をさとすような落ち着いた声がしました

 

私が頷くと男の人は左手で頭を撫でながら

 

「良かった、知り合いから、人は心臓の音を聞くと落ち着く

と聞いたのだが...........どうやら効果はあったようでよかった

君が完全によくなるまでこうしている、よくなったら

離れてくれてかまわない」

 

 

私は頷き、そのまま男の人の胸に顔をうずめ、頭の心地よい感触と男の人の

ぬくもりを数分間感じていました

 

紅蓮side

 

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数分後、女の子は私の胸から顔を離し立ち上がる

私も膝立ちから白牙を掴み立ち上がる

 

女の子の私が立つのを見ると

 

「あ、あの助けてくれてありがとうございましゅ.....はう、噛んじゃた」

と頭を下げる

「いや、私の方こそ失礼なことをしてしまいすまなかった」

と私も頭を下げる

 

「あ、頭を上げてください私もあなたのおかげで落ち着けましゅたから......はうまた噛んじゃた」

 

とあわてていう

どうやら噛むのは癖のようだ

 

「ならいいが、君のような6歳くらいの子がなぜこんな山に?」

 

女の子は頬を脹らませながら

 

「私は6歳でなく7歳です」

 

という、あまり変わらない気がするがとりあえず

「すまない」と謝まる

 

私の推測のたてかたが間違っていたわけではないようだ

 

女の子は気を取り直し

 

「えっと、私は水鏡先生からもらった課題を考えるためにここに来て

いたのです」

 

確かにここは人がよりつかず、周りを見ても集中するにはいいところだ

ふと空を見ると陽はすでにしずみかけ、辺りは薄暗くなっていた

このまま彼女を1人で返すにも気が引けたので

 

私は草むらに入り白牙を鞘に戻しリュックを担ぎ彼女のところに戻りながら

「この暗さではなにかと危ない私が家までついていこう」

 

というと

 

「そんな迷惑をかけるなんてことできません私の家は少し街から離れていますし」

 

と申し訳なさそうにいう

 

「気にしないでいい、私も山から降りていたところだついでだと思ってくれればいい」

 

彼女は少し街から考えると

 

「あの......よろしくお願いします..............えっとお名前は.....」

 

と彼女は頭を下げ、私の顔を見て気まずそうにいう

そういえば私も彼女もお互いの名前を知らない

先ほど言ったように今はあまり正体を隠す必要性は感じない顔を隠す程度で充分だろう

なので偽名を名乗る必要はないだろう

 

「失礼した、私は姓が満、名が月、字は優真だ、満月は呼びにくいから優真でいい」

 

私としては真名を名乗るのにたいして抵抗はない

もともと転生前に名乗っていた名だ、いまさらという

気もするしかしこの世界ではそうはいかないらしい

うっかり自分が名乗っていない者がいえば斬られても

おかしくないらしい

 

そのくらい大事な真名を今日あったばかりの人に名乗る

軽々しい人と思われたくないのであえて真名は

言わなかった

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「私は姓は諸葛、名は亮、真名は朱里です、朱里と呼んでください」

 

私はその名を聞き一瞬、眉を吊り上げ心の中で心底驚いた、かの蜀の国に仕え戦いに大きく貢献し

天才軍師、伏竜とまで呼ばれた人物がいるのだ

しかし私の記憶では諸葛亮は男性なはずと考えたとき、神の言葉を思い出す

....成る程、私に青春やら、楽しめると神がいっていた理由がわかった

おそらくこの世界の有名な人物は女性が多いのかもしれない

私としてはそこまで楽しめる要素ではないように感じるが...."

まあ、神も個人差があるといっていた人それぞれだろう

 

 

そう思い、彼女が真名を名乗ったことに疑問持ち尋ねる

 

「いいのだろうか?私のような初対面の人に真名を名乗って」

 

「いいんです優真さんは私の命の恩人です!、真名は自分が信用できる

人に名乗る者です」と、声を大きくしていう

 

命の恩人には真名を名乗る、これを基準と考えていいのだろうか

いや、ひとつの事例で結論を出すのは早計だろう彼女だから

名乗ったのかもしれない私は斬られるのは御免だ

しかし今は彼女が真名で呼べというのだ呼ばないのは逆に失礼だろう

そして彼女が名乗ったのだ私も名乗っていいだろう

 

「わかった、朱里私の真名は紅蓮だ 気にせず呼んで欲しい」

 

彼女は少し迷う素振りをしたが

 

「わかりました、あの本当にありがとうございます」

 

「本当に気にしないでくれ、さぁもう暗くなる、早く君の家に

いこう、」

 

彼女は「はい、」とうなずき山に降りる方向に歩き出す

私は彼女の隣を歩き出しついていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
9話です すみません投稿してから午前11時から少し文章を足しました
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タグ
真恋姫無双

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