暁の食事処 第10話
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朱里side

 

私は塾に帰えるために紅蓮さんと歩いています

私が熊に襲われていたところに紅蓮さんが来てくれました

今、思い返して見るとあんな大きな熊を蹴飛ばしたり、一撃で

気絶させるなんて人みたことありません

 

でも私は紅蓮さんに恐怖はかんじませんでした

黒い布で赤い髪の毛と緑色の明るい輝く目しか見えませんでしたが

その目はとても優しく輝いていました、なにより紅蓮さんの

優しく頭を撫でる手と紅蓮さんの胸のぬくもりはとても安心できました

 

それにしても紅蓮さんは私に顔を見せてくれません

何か火傷の跡でもあって見せたくないんでしょうか、私は聞くのは

悪いと思い聞きませんでした、

 

 

山を抜けてあと数里ほどで塾につくとき私はここまでずっと無言だった

紅蓮さんに話しかけました

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紅蓮side

 

私が特別、会話をするようなことがないので無言のまま歩いていると

彼女が私の方を向き

「紅蓮さん、あと数里ほどでつきます」

この世界の単位のいい回しは転生したときから頭に入っていた

おそらく神がやってくれたのだろう

「そうか、どうやら無事に送りとどけられそうだ、あと私は君と3つ離れているがよびすてでかまわない」

と私がいうと

「いえ、こっちの方が呼びやすいのでいいんです!」

まあ本人がいいならいいが...........

「それより紅蓮さん、すごいですね!あんな大きな熊を蹴飛ばしたり剣で切ったり」

彼女は興奮しながらいう

「別に......たいしたことはしていない剣術を習っていただけだし

蹴飛ばせたのも日頃から鍛えていたからだ」

 

「そんなことないです!あんなの大人でも無理でしゅよ、紅蓮さんはそうとう強いでしゅ」

噛みながら言われてもどうかと思う私はただ師匠の教えを守ってきただけである

 

「私は強くない、ただ.......強くなろうとしているだけだ」

私の言葉に彼女は

 

「その力を過信しないところも紅蓮さんの強さですよ」

と微笑んだ

「そういうことにしておこう、それより私が熊を倒したことを

言わないで、道に迷っていたところを私が助けたことにしてもらいたい」

正直にいうと面倒なことになりそうだからだ

彼女は私の言葉の意味を察したのか

「はい、わかりました」

と返す、そうこうしているうちに門が見えてきた

門をくぐり敷地に入る、やはり塾とはいえないくらいの

広さだ数人は寝泊まりができそうだ彼女が水鏡先生という人物の話していたので

塾に住んでいるのは知っていたが......

「結構広いな......」

 

「はい、私はみんなと勉強しながらここに住んでいるんです」

正面にある玄関からは火の光が見えるそういえば辺りはもう暗くなっていた、私と彼女が玄関に入ると

「朱里?朱里ですか!」と足音を聞いたのか廊下からこちらに

取り乱したような声をだしながらこちらにくる声、声からして女性だろうか

やがて姿が完全に見えたところで

「朱里、こんな暗くなるまで何をしていたのですか?」

と怒りながらいう、

門限に遅れたとはいえその理由の誤解を解かなければならない

「あまり、朱里を怒らないでやってくれないだろうか」

私の言葉に水鏡は

「あら、あなたはどなたかしらみたことない人ね朱里のお友達?」

と若干の警戒心を持っているまあ仕方ないだろう体の全身をマントで

覆っているのだから、

「友達かどうかは別として私は旅人だ、どうやら彼女はあなたから

与えられた課題を考えるのに夢中で森の奥に入ってしまったわけだ

そこで偶然会った私が案内したわけだ何も悪いことをしていたのではない勉強熱心だったということにしてもらえないだろうか?」

と私がいうと

「そうですか...わかりました朱里、勉強熱心はいいんですがあまり迷惑をかけないように

みんな心配していましたよ」と朱里を見ていう

 

「はう、ごめんなさい」

と朱里は頭を下げ謝る

水鏡さんは私を見て

「あなたもすいません、こんなことに巻き込んでしまって

何かお礼を..........」と申し訳なさそうにいう

 

「私の善意でやったことだ気にしないでくれ」

 

「それでも朱里が迷惑を掛けました、そうだ今日はここに泊まって

いってください」

水鏡さんはそういうがすでに私の役目は終わったのだ

ここにいる必要はないし私はお礼のためにでなく

朱里を助けたかっただけなのだから

「いや.......結構だ寝床はあるしあなたのお礼を受け取る理由が

私にはない、では......」

と私が玄関から出ようとすると

「ガシッ」

と私の動きを止める、振り返ると朱里がわたしマントをつかんでいた

「・・・・・朱里なぜ私のマントをつかんでいるんだ?」

と聞くと

「泊まっていってください、そうしないと気がすみません!」

なぜそこまで引き止めようとするのかと考えていると

「朱里もこういってますし、泊まっていってください」

と水鏡さんもいう 私が迷っていると

「お願いします、いかないでくだしゃい」

マントをつかむ力をより強くし上目遣いで私にいう

「ッ.....」

朱里から振りほどくのは簡単だしかし.....私は朱里の顔を見て思う

目は潤んでいて顔が赤い私が強引に振りほどけば泣いてしまうだろう

それでは余計厄介になるしなにより.......

 

 

せっかく助けたのにもしこれで心の傷ができてしまうのは

私の望むことではない

私は心の中でため息をこぼし

「わかった.......今日は泊まらせてもらうとしよう」

 

というと朱里は今までの顔が嘘のように明るくなり

「はい、どうぞ上がって下さい!」

笑顔でいう

水鏡さんは「ふふっ」と笑いながら

「ちょうど晩ごはんの時間ですのでみんな集まっていますよ

どうぞ上がって下さい......えっとあなたの名前は.....」

 

こうなってしまった以上、人の厄介になるのにフードをかぶった

ままは失礼だろう

「失礼した、私は姓が満、名は月、字は優真、真名は紅蓮、

紅蓮でかまわない」

と私はフードを脱いだ

髪の毛は暁のように赤く少し髪にかかり、目はライトグリーンに輝き、口と鼻は中性的な顔が

露になった

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朱里side

私は今、紅蓮さんと水鏡先生とで食堂に向かっています

紅蓮さんがいこうとしてしまったときおもわずマントをつかんでしてしまった

挙げ句に泣き顔で正直なことをいってしまいました

と思い出し顔を赤くしていると

「朱里どうかしただろうか?」

と紅蓮さんが足を止め聞いてきました

「だ、大丈夫でしゅ」とまた噛みながら答えました

「そうか、」と紅蓮さんはまた歩き出しました

水鏡先生は「クスクス」と笑ってます

 

それにしても紅蓮さんの素顔をさっき見ましたが

鼻や口が中性的で髪の毛と目のバランスが整っていて

「カッコいいでしゅ〜」の一言です

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紅蓮side

私は食堂に入ると4人の朱里と同じくらいの子がいて

長方形のテーブルのようなところに料理と椅子が水鏡さんを含めた

人数分ありみんな座っていた

「みんな朱里が今帰ってきました、朱里みんなにいうことが

ありますね?」

と朱里に水鏡さんがいう

「みんな心配を掛けて本当にごめんなさい」

と頭を下げる

「いいよ、朱里ちゃん」

「そうだよ」

と励ます、みんな仲がよいようだ

「それより.......そのお兄さんは..... ?」

と魔法使いのような格好をした少女はいう

「彼は朱里が道に迷っていたところを案内してくれたんですよ」

水鏡先生が代わりにいう

「私は今晩厄介になる旅人で姓は満、名は月、字は優真、真名は紅蓮だ、朱里に預けてあるので

そう呼んでもらってかまわない」

と自己紹介する

「さぁ、みんな冷めないうちにたべましょう、紅蓮くんは

この椅子に座って下さい」

と私の椅子が用意される料理も朱里が私の分を持って来てくれた

「「「「「「「いただきます」」」」」」」と声を合わせ食べる

食事中あまり会話がないように感じた、その代わり

私への視線がとても痛かった

.......何か気にさわることをしただろうか?

 

食事後、私は水鏡さんに部屋に案内された4畳ほどで

机と布団意外何もなかった

「では明日起きる時間は自由ですのでゆっくり休んで下さい」

といい襖を閉め歩いて行った

 

今日はいろいろあった.....早く寝るとしよう

私は布団を敷き布団に入り意識を手放した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
第10話
スミマセン、朱里の年齢を7歳に変えました

1里は約400メートルです
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