暁の食事処 第17話
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紅蓮side

私が朱里と雛里と別れてから4年がたった

変わったことと言えばやはり私の身長だろうか

今の身長は160センチ程一気にのびたお陰で白牙と黒渦を腰に差せるようになった

後この4年間で村を襲っていた山賊や賞金がついていた山賊を狩り続けていたところ

私に、というか灼眼の時の私だが・・・・・どうやらあの目は私が戦闘をするときになるようだ

勿論私の意志で変えることもできるしかしその時私が普段使わないような口調になってしまう

一人称が私から俺、になることがいい例だどこか私らしくない気がするべつに正体がばれなければいいのだが・・・・

元に戻った後どこか違和感がある

それはともかく私が各地を回る間にいくつかの2つ名がついた

 

山賊からは

「真紅の死神」

 

「無音の鬼神」

 

 

民衆からは

 

「正義の使者」

 

「寡黙の赤夜叉」

 

・・・・・・・・全部大袈裟である

 

当初、山賊たちに大柄の男という噂を流していたが・・・・・

なんという、運の良さいや、悪さだろうか私の行く先々で訪れる

村が山賊に襲われていることがどうも多い気がする

私としてはあまりでしゃばるのはどうかと思いその村の警備兵でことが足りるなら手を出すべきではないと思ったが、いかんせん山賊の人数が多いと見ると民衆を見捨て我先にと逃げる県令や役人

これがこの村でだけなのならまだよかったが私は何度かこういうところを目撃している

私は正直失望した、仮にも朝廷から派遣された役人というのになんという統率力のなさだろうか

そしてそんな人物しか派遣出来ない朝廷自体にも不信感を抱いた

そんな理由もあり当然といってはなんだが村を襲っていた山賊たちは私が全て壊滅的に潰した

そのせいか私の姿が多く目撃され大柄の男という印象がくずれてしまった

 

 

おまけに山賊を潰したごとに村の人びとから感謝の言葉を言われるが私としては複雑な感じだ

山賊を潰したのは人間性を求める私の欲求からだ私は師匠からあまり感情の起伏がないと言われていた

感情は人間において大事なもの、その感情が欠如している私はあまり人間らしくないらしい

欠如をどのように補うのか私はまだわからない、だからおそらくふつうの人間ならこうするだろうという推測をたて行動するときがある、山賊を潰したのもこういう要素があったからと山賊が私に襲いかかってくるから何よりも偶然だが懸賞金がかかっていたからだ

これらのことがなかったら私はどうしていただろうか?

 

まあ、これは今すぐ考えることではないだろう

そして山賊と民衆どちらからも多く呼ばれるのが・・・・・

 

 

 

「絶双」である

漆黒と白銀の二本の変わった剣を振るい絶対的な勝利を

おさめるものという由来らしい

これがいちばん大袈裟と思った

言わんとすることは分かるが結局山賊相手だ何人いようがそう変わらない

だから山賊を潰した程度でここまで言われるのは大袈裟というものだ

 

そのうちおさまるだろう

というのも私は近いうちに屋体をしようと思う

元から子どもぽくない出で立ちと160はある身長だ子ども扱いはされないだろう

料理は何を出すかまだ決めていないがおそらく日本食だろう

よく泊まっていた宿場の台所を借りて色々ためしたその度に宿場の主人に味見をしてもらったなかで

味が似ているだろうからか日本食がいちばん好まれたからだ

 

 

だからもうあまり山賊狩りをする意味がなくなるのだ暫く白牙と黒渦は使わないかもしれない

しかし鍛練を怠る気は更々ない

 

さて、屋体はどこに出すそうかなるべく多くの人に食べてもらいたいし色々話してみたい

師匠からも料理だけを作ることが料理人の仕事ではなく人との会話も大切な仕事だと聞かされた

これは屋体を開こうと思う理由の一つでもある

私は特に人間性が欠如していると言われているのでいい機会だと思う

まあゆっくり考えるとしよう

 

さて、振り返りはここまでとして

私はある街の通りを歩いている灰色のマントを全身に包んでいるが顔は隠していない

実はこのマント表と裏では色が違うのだ、顔を隠していないのは私が必要以上に警戒しすぎると

かえって怪しく見える

例え顔が見えても今の私は灼眼でないし雰囲気も違っているし

噂の「絶双」とはかなり印象がたがうだろう

神もここまで見越してくれていたならさすがだがあの神の性格上おそらく違うだろう

白牙と黒渦もマントでかくしているしわからないだろう

 

 

この街に来た理由としては特別理由はないが、辺りを見ても分かるが

ある程度賑わっている街は新しい発見や知識が得られるので

ぶらつくことはよくある・・・・・・・・・・まあ、そのせいでたびたび山賊に出会う

ことになるのだが・・・・・今は忘れよう

 

大体一つの街に数日程度滞在することにしているその間にどのような食材があるのかだったり

街の名物や名所を食べたり見たりしている

 

今日私はこの街についたばかりだ、だからこうしてまず通りを歩いている

辺りを見渡して思う

 

やはり大きな街やいい街は大体が賑わっているようだ

商売のために1日中声を出している店や通りを歩く人の声

そして、悩みなど一つもないような蔓延の笑みを浮かべ遊ぶ子どもたちの声

私はこういう声や雰囲気が嫌いではない、なんというのだろうか

そういう声や雰囲気で人びとの暮らしがどのような感じなのか漠然とだがわかるのだ

人びとのそういったこえなので街全体に活気が出ているのだ

 

だからといって小さな街が活気がないというわけではない

しかしなかには県令や役人の悪政で苦しまれている人びとがいたのもまた事実なのだ

 

早くどこもが安全で安定した国になればいいのだが......

まあいうのは簡単だしかし実現するのはその何百倍も難しい

 

そういえば、すっかり忘れていたが原作開始まで後3年だった

天の御使いとやらと呼ばれる主人公がどうこの世界に関わっていくのか

私は少し興味があった、

 

私はそんなことを考えていると通りで人混みがあるのを見つけた

見世物だろうか?いや、客間的だがどうやら楽しんでいる雰囲気では無さそうだ

気になったので私は人混みに近づき近くにいた男性に話しかけた

 

「この人混みはなんなのだろうか?」

「それがよ、急にここで倒れたやつがいてよ今突然来た兄ちゃんが治療してんだよ」

 

私は少し人混みを進み前にでるすると私と同じくらいの

赤い髪をした青年がいたしかしやはりだが白衣のようなものは着てい

なく

医者には見えない

青年は針金程の太さの鍼をもち意識のない男性の体を触っていた

 

「悪い気の流れはここか、ここか!!!」

 

・・・・・・・・あまり医者に見えないしかし本人はいたって真剣なので

黙ってみていると

 

「さすさす....ここか!!! 病魔よ対滅せよ早く元気なぁれ〜〜〜」

 

と胸の辺りに鍼をさす、少しすると男性の意識が戻った

 

「ふう、上手くいったようだ、主人もう大丈夫だ!病魔は去ったぞ」

 

「おお旦那ありがとうございます、あんた一体何者だ」

 

「なに、俺は流れの医者の華陀というものだ」

華陀、確か三國志ではじめて麻酔を使い開腹手術をした人物だったか

ならばあの鍼治療も納得がいく

 

「おおー、あの五斗米道(ごとべいどう)で有名なあの」

近くで見ていた男性がいうと

 

「違う!!!、五斗米道(ゴットベェイドォー)だ」

すかさず華陀が訂正する

「ごとべいどぅ?」

「ことぺいとう?」

 

「違うと言っているだろう!!!五斗米道(ゴットベェイドォー)だ.....なぜみんな間違えるんだ!!!」

・・・・・完全に英語のような発音だ確かに聞きなれない発音ではある

この時代の人達には難しいだろう

「そういわれても....兄ちゃんも難しいよな?」

私が話しを聞いた男性がいう

「なに、少し発音が難しいだけだだろう、五斗米道(ゴッドベェイドォー)こんな感じだろう」

まあ私は英語の教育を受けていたのでそうむずかしくはない

しかし華陀は私のことを見て目を光らせ

 

「おおおー、やっと正しい発音をしてくれる人が俺はとても感動している

俺は華陀という名前を聞かせてくれないだろうか?」

 

私は少し迷ったが、

 

「私は姓が満、名は月、字は優真、真名は紅蓮」

ここで偽名を使う理由はない

「いいのか真名まで?」

「かまわない、華陀という名前しか言わなかったのならそれが真名のようなものはのだろう

ならば私は真名をあすげよう紅蓮と呼んでかまわない、それより私に何かようだろうか?」

 

「ありがとう紅蓮、なに、今まで正しい発音は俺と師匠しか言えなかったのでな

君がとても気に入ったんだどこかでのまないか?」

これはいい機会だ大抵の有名な人物は女性と思っていたが今回は男性だ

それに私も彼の気というものに興味もあった、何よりもそろそろ昼時だ昼食ついでにちょうどいい

「かまわない、私はこの街に来たばかりで店をあまり知らないんだ」

 

「ならいい店を知っているついてきてくれ」

 

私は気分のよさそうな華陀の後をついていった

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華陀と私は近くのラーメン屋に入ったお昼時ということもあり

テーブル席は全て埋まっておりカウンター席しか空いていないようで混んでいた、

「いらっしゃい!二人でいいかい?」

中華服を着た店主がカウンターから見える厨房から訪ねてくる

「ああ、またきたぞ店主」

と華陀がいう、どうやら知り合いのようだ

「おお華陀の旦那か悪いが厨房の前の席でいいか?」

「気にするな、紅蓮もいいよな」

「私もかまわない」

私と華陀はカウンター席に座りラーメンを頼む

 

「ここのラーメンはかなりいい期待して損はないぞ」

華陀は確信を持っていうなら期待しておこう

「楽しみにしておこう」

 

「そうだ、紅蓮は今日この街に来たといっていたが旅をしているのか?」

「ああ、主に見聞を深めるためだが」

「そうなのか、いやしかしう〜む・・・・・」

華陀は私を見て唸る

「どうかしたのだろうか?」

「いや俺も医者だからある程度の人の体格について知っているのだが・・・・・

紅蓮の体が旅人とはおもえない程見事な体格と思ってな」

さすがだマントの下からでもわかるとは

「小さい頃に剣術を習っていてな、今でも体だけは日課で鍛えているんだ」

「成る程、確かにその体は長い期間鍛えられたものだ」

華陀はうなずく、上手くごまかせたようだ華陀と話していると

 

「ハイよ、ラーメン二丁お待ち!!!」

店主が私と華陀の前にラーメンをおく、いい香りだ食欲がわいてくる

「いただきます、ずるずる・・・・・うまいな・・・」

期待は裏切らない味だこの世界で今まで食べたラーメンでいちばんうまい

スープもいいがやはり麺が違う

「だろ、気に入ってもらってよかった」

華陀は安堵する

「華陀はいろんなところを回っているんだろその君が薦めるんだうまくないわけないだろう?」

「そういってもらえると嬉しいな、しかし紅蓮こそてっきり各地を回っている客将かと思ったよ」

客将か.......なろうとは到底思わないな

「本当にただの旅人だまあ近々やりたいことはあるが、君程立派ではないかもな」

人びとの空腹を満たすのと命を救うことどちらが立派といえば

断然命を救うことだろう

「なに、俺のしていることは当然のことだ・・・・・それよりもっと立派なことをしている人がいるだろ」

「ほお、誰ですかい旦那?」

話しを聞いていたのか店主がきく

 

「ここ数年、山賊に襲われている村や街をお礼も受け取らずに

救っている確か・・・・・絶双といったか」

その瞬間一瞬私は眉をひそめた

「知ってますぜ、寡黙の赤夜叉様ですね、兄ちゃんも知ってるよな」

知ってるもなにも本人なのだが仕方ない話しを合わせるか

「まあ、名前くらいは・・・・・」

「うむ、俺と違い命をかけて人びとを救うそれもたった一人で俺には到底無理だどんな人物か会ってみたい」

もうあっているぞ華陀、そしてそんなに誉めないでくれ

 

「しかし華陀、絶双は君と違い命を奪うことで人びとを救っている

医者としてそこはどうなんだ?」

私は華陀に尋ねた、命を救うことが本文の医者にとって私はどう思われているのか

単純に聞いてみたくなった

「確かに、医者として正直複雑な心境だ、でも今の世の中

綺麗事が通じる程甘くないのも確かだ・・・・・医者の中でもどちらかを生かし

片方を犠牲にしなくてはいけない場面があるしな例えば出産で母体か赤ちゃんのどちらかを犠牲にしないといけない時がある」

「どちらを多く選ぶのが多いんだ?」

 

「俺の知る限り、全員が赤ちゃんの方を選んだよ」

未來のある赤ちゃんをとるかやはり女性は偉大だ

「だから絶双も何かを犠牲にする代わりにそれより大きなものを守っているんだと俺は思いたい・・・・ははすまないなこんな答えで」

華陀は申し訳なさそうにいう

華陀、君の答えはこんなではなくたいしたものだそうか、雛里に言われたことを思い出したな......

私がいきるためにしていたことは罪を背負うだけでないらしい

 

「そうか、いや立派な答えだと私は思う、店主もそうだろ?」

「へい、華陀の旦那立派ですぜ」

 

「ありがとう、何かしんみりしてしまったな・・・・おっともう食べ終わっていたか」

 

私の方も食べ終わっていたか....話しに集中しすぎたか

「ではそろそろでるか?」

私がきくと

「そうだな店主金はここに置いてい・・・・「火事だ〜」

突然店の外から大声が聞こえる

「なに!火事だと怪我人がでるかもしれない、紅蓮俺は火事のところにいくが

君はどうする?」

「私も行こう、何か手伝えるかもしれない」

ここでなにもしないのは真名を預けた華陀に申し訳ないそれに・・・・

私に対する正直な感想をいってくれた礼でもある

私と華陀は代金を置き外にでる空を見ると黒い煙が出ている

「あそこのようだな、」

私が指を指すと

「遠くないなよしいくぞ」

華陀は全力疾走でいく、私も華陀に合わせ走る暫く走ると火災現場についた

辺りは人が集まっていた

「ひどいな・・・」

第一声がそれだった、二階だての家らしい中々広いようだしかしもう全体に火が回り

いつ倒壊してもおかしくない

 

「中には誰もいないのか?!!!」

華陀が叫ぶと

「まだ中には赤ちゃんがいるんだ!!!」

父親らしき人が叫ぶ

「誰か、誰か赤ちゃんを・・・・・」

そばで母親らしい人が膝をついて泣いている

「誰か助けはいないのか」

「それがよ、ちょっと前に桃色の髪をしたお嬢ちゃんが中に・・・でもまだ帰って来なくてよ」

なっ.....赤ちゃんがいるのもまずいがその少女もまずい

どうする・・・・・・少女のしていることは今の状況では無謀だ

ふつうの人ならこの火から赤ちゃんを救い帰って来るのは不可能だ

しかしふつうの人間ならばの話しだ......

私はこの赤ちゃんや親子さらに少女には縁もゆかりもない

ふつうならここで命を投げ出したりしないでも・・・・・・

 

 

 

師匠は・・・・・・縁もゆかりもない私を拾ってくれた

確かに、命を投げ出すのは違うでも命を救ってくれたのは事実だ

そして今私には救えるかもしれない力がある自惚れではない

その証拠に腰の白牙と黒渦が私に「救え!」と意志を送ってくる

不意に体が熱くなる、ああもういくしかない私はマントを裏返し顔を隠す

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Noside

 

その間に華陀は

「ええい、なら俺がいってやる道を開けろ!」

華陀が燃えている家に突入しようとすると

 

「ガシッ・・・・・」

肩を誰かに捕まれる

「誰だ!・・・・・・えっ・・・・紅蓮なの....か」

 

華陀の今見ている紅蓮は顔を隠しかろうじて髪の色で判断がつく

しかし目は燃えているように赤いしかし家が燃えている色とは違う

幻想的な色だ

 

「・・・・・ああ、華陀俺がいく後、俺のことは誰にもいうな後で説明する」

華陀がうなずくと紅蓮は燃えている家に入っていった

「おい、大丈夫かあいつ」

と一人の男がいうと

「大丈夫だ!信じろ奴を」

と華陀がいうそして母親の肩に手を置き

「必ずや奴が助けますよ安心してくれ」

なぜだろうどうしてかそんな気がした華陀だった

 

???side

偶然通りかかった通りで火事があったのを見て近づいたら赤ちゃんが取り残されていたって聞いて

思わず飛び込んでいっちゃたけど・・・・

「びええええ〜〜〜ん」

「よしよし大丈夫だよ!」

赤ちゃんを見つけたのはいいけど火に囲まれて逃げられなくなっちゃた

ぼおおおおっ

「うわわわっ大変もう足場が・・・・・」

火が私と赤ちゃんに迫ってきました

「ごほごほっ、息が・・・・」

煙で息が苦しいです、赤ちゃんもつらそうです

こんなところで死んじゃうのかな私......

でも赤ちゃんだけは・・・・助けたい

外に投げれば何とかいえ、大丈夫な保障がないし

「どうしよう・・・・・・」

こんなときあの人ならどうするのかな、

「私の憧れの絶双様なら」

一度でいいから会ってみたいな

 

そう思っていると柱が私と赤ちゃんに倒れてきました

「危ない!!!」

私は赤ちゃんの上に覆い被さりました

ご免なさいお母さんそう思い目を瞑ったとき

 

「風龍波!!!」

 

えっ・・・・・目を開けたとき柱は吹っ飛んでいました

私は声のした方を見ました何故か声のしたところだけは火がありません

いや避けているといった方がいいですその近くに人がいます

黒い布で全身おおい、両手に白と黒の剣そして燃えている火より

きれいな赤い目

 

「まさかっ!もしかして・・・・」

 

黒い布の人は私に向かってきます

 

紅蓮side

 

俺は家に突入しあたりを見る

ひどい炎と煙だよく少女は助けにいけたな

「おい、誰かいないか!!!返事をしてくれ!!!」

声をかけるが反応がないまさかもう・・・・いや諦めるのは早すぎる

 

すると

「びええええ〜〜〜ん」

赤ちゃんの泣き声が聞こえる

良かったまだ無事か少女も一緒だといいが

俺は白牙と黒渦を抜く、そういえば人を切る以外で人を助けるのははじめてだ

まあいい今はそれよりも急がないと

「さて、炎よどいてもらうぞ!」

俺は白牙を横に払う

「はあっ!!!」

すると白牙から放たれた風圧で炎が退き道ができる

そして声のした方へ走るすると

少女らしき子と抱えられた赤ちゃんがいた

良かった、しかし煙を吸っているはずだ急がないと

すると柱が少女の方に倒れてくる

まずいっ、さっきの横払いでは威力が足りない

ならばっ!!!

 

俺は素早く白牙と黒渦を重ね合わせ頭上に斜めに構える

ここで奥義を使うとはなしかし人助けのためだ

 

「風龍波!!!」

俺は斜めに下げ振る

「ごおおおおおっ」

すると龍のような形の竜巻がおこり柱を吹き飛ばす

よし上手くいった私が少女のもとに歩み寄る

 

「君、大丈夫か安心してくれもう大丈夫だ!」

私がいうと

少女は戸惑いながら

「は、はいあのあなたもしかして・・・・・」

やはり俺のことを知っているかでも今は

「わるい、今は急がないといけない早くここからでないと」

俺が焦りながらいうと

「すみません、でもどうやってここから」

不安そうにきく、確かに辺りは火の海脱出は無理と思うだろう

「心配ない、君も.....この赤ちゃんも絶対に死なせわしない!」

俺は少女の顔を見ていうすると少女は顔を赤くする

 

おっと少女の顔をガン見するのは失礼だ反省しよう、しかし今からするのも結構恥ずかしい気がする

仕方ない緊急事態だ白牙をしまい

 

「悪いが少し我慢してくれ」

遠慮がちにいう

「えっ・・・・・・・きゃあっ////」

俺は少女の背中と膝の裏を抱える俗にいうお姫様だっこというやつだ

なぜだ普段の俺なら普通のことと思うのだが今は恥ずかしい気がする

「よし、いくぞ!!!」

俺は窓の方に走り黒渦を振り抜く

風圧で炎が退き窓を破壊し地面に着地

すると

 

 

「「「「「「「「うおおおお!!!」」」」」」」

 

一斉に湧きだすやはり派手過ぎたか

俺は少女を下ろしてあげる

「赤ちゃん、私の赤ちゃんは!!!」

母親らしい人が叫ぶ

「はい、大丈夫ですよ」

少女は母親らしい人に赤ちゃんを差し出す

「ありがとう、ありがとう!!!」

父親らしき人が少女の手をとり礼をいう

「い、いえそんな////」

少女は恥ずかしいそうだが嬉しそうだ彼女の行動は無謀だが

彼女の勇気には称賛されるべきだ

すると華陀が俺に

「お疲れだったな怪我はあるか?」

「いや大丈夫だ、そうだ後で山の奥で会おう」

そういい俺はその場からたちさろうとしたが・・・・

「ま、待ってください!」

少女が私を引き留める

「俺に何かようか」

「はい、あの助けていただきありがとうございます」

少女は頭を下げる

「気にするな、俺が勝手にやったことだ」

しかし赤ちゃんの父親や母親も俺に感謝の言葉をいう

「ありがとう、君がいなければ息子は・・・・」

「一生忘れません」

何だか照れくさい

「あのもしかしてあなたは絶双様ですか?」

とたんにみんなの注目を浴びる、さてどうするかここで嘘をいうのは簡単だ

しかし白牙と黒渦を見られているし証拠がありすぎる

 

「・・・・・・・・まあそういわれることもある」

俺はいう

「やっぱり、あの私は姓は劉、名は備、字は玄徳真名は桃香ですよければ名前を教えてくれませんか?」

「おい、真名までいいのか」

「いいんです!」

なんだろう朱里や雛里に似ているような

まあいい、しかし困った名前か真名までいったのだ名乗らない訳にはいかないが

何かないか俺はふと華陀の髪を見た

・・・・・・・・・・これでいこう単純だが仕方ない

「赫(あかし)これが俺の存在を表すもので真名のようなものだ

劉備、君には許そう君の勇気に評してだ」

「赫さんですね!ありがとうございます」

これでもういいか

「じゃさよならだ」

劉備は何か言いたげたが俺は山の方に走った

 

桃香side

「赫さんか・・・・・カッコ良かったな////」

抱き抱えられた時も絶対死なせないといったときも

「また、会えますよね」

 

紅蓮side

 

山につき暫くして華陀がきた

「紅蓮改めてお疲れだな」

手をあげながらいう

それから私は華陀に話した自分が違う世界から来たことを

赤い目はもとからの力とさすがに死んだことや神からもらったとは言えなかったが

「すまない華陀、騙すようなことをして」

「なに、事情があったんだ、心配しなくても誰にも言わない、しかし違う世界か規模がでかくて創造がつかんな!」

華陀は笑いながらいうさして驚いてはいないようだ

「それに絶双が紅蓮で良かったと思っているしな」

「ありがとう、華陀悪いが気について教えてくれないか?」

 

華陀は不思議そうに

「別にいいが、しかし紅蓮君はもう使いこなしているぞ」

えっ・・・・

 

「それはどういう」

「だって紅蓮が炎を退かしたとき気が見えたし家に入るときも足に気を込めていたろ?」

まさかすでに体得していたとは師匠恐るべしその後

気は他人に渡し治療するものや私のように身体を強化することの二つらしい

生憎私は華陀のような治療には向いていないようだ

その後色々と話し夕方になった頃

「そろそろ俺はいくかな!」

華陀は立ち上がる

「ああ、色々ありがとう」

「なに、いい友達に会えたんだ」

「友達か・・・・」

私が転生前の世界ではそういった関係はなかった

 

「どうかしたか?」

「いや、何でもないそれよりも華陀私がやりたいことがあるといったろ

実は近いうちに屋体をしようと思う、どこに開くか決まっていないが

名前はもう決まっているんだ、是非食べに来てくれ」

 

「もちろんだ、友よ」

華陀は私にガッツポーズをする

 

「でどんな名前なんだ?」

色々考えたがやはり自分にゆかりのある名前にしよう

「暁という名前だ」

 

 

師匠の名字からもらったものだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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