英雄伝説〜焔の軌跡〜 リメイク  改訂版
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〜アクシスピラー第四層・外〜

 

リーン…………

 

エステル達が外に出ると鈴の音が聞こえてきた。

「フフ……よく来たわね。」

鈴の音の持ち主―――端末の傍で待ち構えていた”執行者”の”幻惑の鈴”ルシオラは妖しげな笑みを浮かべてエステル達を見つめていた。

「あ……!」

「”幻惑の鈴”……貴方か。」

「ルシオラ……姉さん。」

ルシオラを確認したエステル達はルシオラと対峙した。

「ブルブランとヴァルターを破ってここまで辿り着くなんて……なかなかやるわね、貴女たち。」

エステル達と対峙しているルシオラは自身が知る強者を破って自分の所まで辿り着いたエステル達を感心した様子で見つめていた。

「姉さん……約束を果たしてもらうわ。今度会った時には、ハーヴェイ座長のことをちゃんと話してくれるって……」

「ああ……彼を殺した理由だったかしら?」

「…………ッ…………」

決意の表情でルシオラに問いかけたシェラザードだったが、ためらいもなく恩人を殺した事を告げたルシオラの答えを聞くと複雑そうな表情で唇を噛みしめた。

 

「そうね……。………………………………」

一方目を伏せてしばしの間黙り込んでいたルシオラは試すような視線でシェラザードに問いかけた。

「……ねえ、シェラザード。貴女にとって、座長はどんな人だったかしら?」

「そ、そんなの決まってるじゃない!孤児だったあたしを拾って育ててくれた恩人よ!あたしは両親の顔なんて全然知らないけど……お父さんってこういう感じなのかなってずっと思っていた……。……なのに……それなのにどうして……!」

「そう……暖かくて優しい人だったわね。でもね、旅芸人の一座なんて優しいだけじゃやって行けないの。汚い取引をしたり、女の芸人に客を取らせたりするところもあるわ。でも座長は……あの人は一切そんなことをしなかった。そうして私財を使い果たして……莫大な借金を背負ってしまった。」

「う、うそ……!?だって座長、そんな素振りなんて全然……」

ルシオラの口から語られた今まで知らなかった真実を知って驚いたシェラザードは信じられない表情でルシオラを見つめた。

「フフ、人が良いくせにとても芯が強い人だったかしら。私たちに悟られないようあちこち資金繰りに奔走して……。……そして最後に一座を手放すことを決意した。」

「!!!」

「知り合いの裕福な貴族に一座を丸ごと預けようとしたの。自分がこのまま座長を続ければ私たちに苦労をかけることになる……。ならば、信頼のおける人に面倒を見てもらった方がいい……。……そう考えたみたいね。」

「そ、そんな、どうして……。相談してくれたらあたしたちだって協力して……!」

「話を打ち明けられた時は私も同じように説得したわ。でも、あの人は頑ななまでに聞き入れてくれなかった。不甲斐ない自分がいたら私たちのためにならない……そう思い込んでいたみたいだった。」

「………………………………。それが理由で…………姉さんは座長を……?」

そしてようやく真実を知り、ルシオラが恩人を殺害した理由を悟ったシェラザードは複雑そうな表情で訊ねた。

 

「ええ、そうよ。私にとって、彼の決断は許しがたい裏切りでしかなかった。安らぎと幸せを与えておいてそれを取り上げるなんて……そんな事をするくらいなら最初から手を差し伸べて欲しくなかった。だから、私はあの人を殺したの。」

「………………………………。……だったら…………あたしはどうなるの?」

「え……?」

迷う事もなく真実を答えたルシオラだったが、シェラザードの問いかけに驚いて呆けた声を出した。

「あたしは……座長と姉さんから安らぎを与えてもらったわ……。スラムで感じたことのない暖かい気持ちに満たされていた……。でも……座長が死んで…………姉さんまで去ってしまって……。そんなの…………もっと酷い裏切りじゃない!」

「……ふふ、そうね……。シェラザード。あなたは私を恨む権利がある。その恨みをもって立ち向かってくるといいわ。」

シェラザードの話を聞いたルシオラは皮肉気に笑った後、霧の式神を2体召喚した!

「姉さん……!」

「私ごときを倒せないようではこの上で待ち受ける者たちには遠く及ばないでしょう。”幻惑の鈴”の舞……見事、破ってごらんなさい。」

そしてエステル達はルシオラ達との戦闘を開始した!

 

「幻惑の鈴よ見せておやりなさい…………奥義・火炎地獄。」

戦闘開始早々ルシオラはSクラフトを発動してエステル達に大ダメージを与えようとしたが

「もうその技は見切っているぜ!うぉぉぉぉっ!レイディアント―――ハウル!!」

「ひぅっ!?」

ルークが超振動の力で巨大化したルシオラを攻撃してルシオラを怯ませると共に幻術を解いた。

「幻術の最中に割り込むなんて品がないわね…………そんな品のない人達は貴方達が相手しなさい。」

「「………」」

ルシオラの指示によって式神達は動き出し、それを見たエステル達は二手に分かれて式神に向かい、シェラザードは一人でルシオラに向かった。

 

「……………」

「喰らうかよ!」

近づいて腕で攻撃した敵の攻撃をルークはバックステップで回避し

「せいっ、はっ!」

「烈震天衝!!」

ヨシュアとエステルは敵の左右からそれぞれ攻撃を叩き込み

「崩襲脚!烈破掌!!」

二人の攻撃が終わるとルークが空から強襲して闘気を込めた掌底を叩き込んで闘気を爆発させて敵をふっ飛ばした。

 

「……………」

ルークの攻撃を受けてふっ飛ばされた敵は纏めてエステル達を攻撃する為に力を溜め込み始めたが

「おぉぉぉぉ……!」

ヨシュアの魔眼によって動きを封じ込められた。

「駆けろ、地の牙!」

「一撃入魂!」

そこにルークとエステルが同時に敵に詰め寄り、クラフトを放った。

「「魔王地顎陣!!」」

二人が同時に放った凄まじい威力が秘められた同じ技を受けてダメージに耐えきれなくなった敵は消滅した!

 

「物理攻撃を吸収か……―――アリエッタ、俺が時間を稼ぐからお前は強力な威力の譜術やアーツで奴を攻撃しろ。」

「了解、です。オーブメント駆動…………」

自身の戦術オーブメントに装着している敵の情報もわかるクオーツ―――”天眼”で敵の特徴がわかったバダックはアリエッタに指示をした後敵に向かって行った。

「火竜爪!!」

「…………」

バダックが振るった炎を纏った大鎌の一撃を受けた敵だったが、物理攻撃を吸収した為平気な様子でバダックに攻撃した。

「ぬるい!烈火衝閃!!」

敵の攻撃をバダックはバックステップで回避した後遠距離から火炎を放って敵の注意を自分に惹きつけていた。

「無慈悲なる業火は、汝らの心をも燃やし尽くす! ―――クリムゾンフレア!!まだっ!アークプロミネンス!!」

「―――――!?」

その時譜術の詠唱とオーブメントの駆動を終えたアリエッタが2種類の業火による魔法攻撃を敵に叩き込み、高火力かつ魔力が高いアリエッタの2種類の魔法攻撃を受けた敵は大ダメージを受けた。

 

「……………」

大ダメージを受けた敵は一気に二人を無力化する為に全身に力を溜め込み始めた。

「させん!あの奥義で止めを刺すぞ、アリエッタ!」

「うん……っ!解放、闇の力!!」

その時バダックの呼びかけに頷いたアリエッタは霊力が込められたぬいぐるみを両手で掲げてバダックの大鎌に黒き炎の刃を宿らせた。

「おぉぉぉぉぉ……!」

そしてバダックは一気に敵に詰め寄り、黒き炎の刃と化した大鎌で敵を薙ぎ払った!

 

「「ペンヴェヌート・エンフェルネ!!」」

 

暗黒の炎の刃で全てを斬り裂くバダックとアリエッタの協力技(コンビクラフト))――――ペンヴェヌート・エンフェルネを受けて霧状の体を真っ二つにされた敵はそのまま暗黒の炎に燃やし尽くされ、消滅した!

 

「はっ!!」

「ふふ………」

エステル達が戦っている一方シェラザードはルシオラに攻撃を仕掛けたが、ルシオラは分身して回避した。

「それっ!!」

「はあっ!!」

分け身達と共に放ったルシオラの鉄扇をシェラザードは鞭で周囲を薙ぎ払って撃ち落とし

「ふふふっ!」

「そこっ!!」

幻術による炎を凄まじい速さで鞭を振るった事によって発生した真空の刃で相殺した。

 

「フフ………予想以上にやるわね、シェラザード。なら、これはどうかしら?」

シェラザードの強さに妖しい笑みを浮かべて感心していたルシオラは鉄扇を両手に持って、舞い始めた。

「花は散ってこそ花…………」

「オーブメント駆動……!あたしの全て……耐えられるものなら、耐えてみなさい!ハァァァァァ……!」

一方シェラザードはオーブメントを駆動させた後鞭を横に構えて円を描くように舞った。するとシェラザードを囲むように竜巻が発生し、舞を終えた二人は同時にSクラフトを放った!

「旋風よ、砕き散らしなさい!奥義、華散風魔の舞!!」

「秘技―――ハリケーンウィップ!!―――クロックアップ改!!これで決めてみせる……!」

二つの竜巻がぶつかりあうと、Sクラフトを放った直後に自分にかけたアーツの効果による身体能力を上昇させたシェラザードが鞭を構えてルシオラに迫った。

「!!」

迫ってくるシェラザードにルシオラは防御の構えをしたが

「はっ!はっ!はっ!はっ!はっ!はっ!はっ!はっ!クインビュート!!!」

「キャアアアッ!?迂闊ね…………」

シェラザードが次々と放つ怒涛の鞭による連続攻撃に防御を崩され、ダメージに耐えきれなくなったルシオラは戦闘不能になり、地面に跪いた!

 

 

説明
第99話
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コメント
d-sword様 ああ、SCをやった事のある人にとって誰もが疑問に思い、あえて口にしない事をww(sorano)
出てくる順番絶対間違えている。個人のスペックなら最弱じゃん。(d-sword)
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