真・恋姫†無双 北郷一刀と三羽鳥 No,08
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(はじめに)

キャラ崩壊やセリフ間違いがあると思いますが、

温かく読んでやって下さい。

 

この話での一刀君は強く設定しています。主人公をかっこよく魅せる様に

書いていくつもりです。どうぞ宜しくお願いします。

 

・・・最近、一刀君・・・かっこよく無いな・・・orz

 

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朝日が昇り、街の人達も活動を始めた頃

門の前では、

 

「じゃあ、また夕方頃にね。お嬢ちゃん達。」

 

「はい。ありがとうございます。」

 

「助かったの〜♪」

 

「ホンマ、運が良かったな。」

 

三羽鳥は、陳留に向かう途中

丁度、街に向かう商人に出会い、

帰りも途中まで、送ってもらえる事になった。

 

「思ったよりも、早く着いたな。」

 

「噂に聞いてたけど、大きな街だねー。」

 

「最近はなんや、立派な州牧さまが来たとかで治安も

 ようなっとるみたいやし、人も多そうやな。」

 

「頑張って、売り切らないとな。」

 

「そうなの! せっかく、一刀さんが

 考えてくれた竹カゴ、売って売って売りまくるの〜。」

 

「そや! これだけ大きい街やし、手分けして

 売った方がようないか?」

 

「・・なるほど。一利あるな。」

 

「それじゃ、何か賭けしない?」

 

「・・・何言ってるんだ、沙和。」

 

「ええやん。何賭ける?」

 

「真桜まで・・・。」

 

「だって、だって。こうでもしないと

 サボっちゃうかもしれないし〜。」

 

「自分で言うな!」

 

「まあまあ。」

 

3人は、息の合った漫才をしている様だ。

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「それで? 何を賭けるんだ?」

 

「う〜ん、何がいいかな〜。」

 

「ほんなら、一刀を賭けへん?」

 

「「はい?」」

 

真桜の言葉に、?マークの2人。

凪が、顔を赤くしながら、

 

「な、な、な! 何を言ってる! 真桜!///」

 

「何て、ウチら、団長の所為で

 初夜最悪やったし。」

 

「わぁああー!!/// ばっ、馬鹿! こんな所で、

 何て事言い出すんだ!!」

 

祝言を挙げた日、団長の料理により気絶した一刀。

その所為で、タイミングを外してしまい、

お互い意識しながらも、キスすら出来ていない。

一緒に暮らしている一刀が、生殺しなのは言うまでもない。

 

「分かったの!」

 

「なっ?! 沙和!」

 

「よっし!二対一で、決まりや!

 凪もそれでええな?」

 

「私は、認めないぞ!///」

 

恥ずかしさか、それとも愛する人を

賭けるのが嫌なのか、凪は首を縦に振らない。

そんな、凪に

 

「あれれ〜? 凪ちゃん、自信がないの〜?」

 

「・・・何だと?!」

 

「それなら、しゃーないな。

 沙和、ウチ等だけでやろか?」

 

「了〜か〜い、なの〜♪」

 

2人は、ニヤニヤと笑いながら歩き出す。

あきらかに挑発しているのは、目に見えているが、

 

「・・ッ! ちょっと待て!」

 

「どないしたん?」

 

「私も参加するぞ!」

 

「え〜♪ さっきまで、やらないって言ってたのに〜♪」

 

「う、五月蠅いっ!」

 

「ほな、一番売った奴が勝ちって事でええな。

 勝ったもんが、一番初めに一刀を好きにするちゅー事で。」

 

「負けないの〜!」

 

「私だって、負けないからな!///」

 

「ウチかて、負けへんで!」

 

1人は顔を赤くしながら、

2人は笑いながら、

 

「制限時間は、夕方まで! では、解散!」

 

3人は、別れて街の中に入っていく。

通行人が、

 

「若いって、いいね〜。」

 

何て事、呟いていた。

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―― 真桜side ――

 

「寄ってらっしゃい見てらっしゃーい!」

 

人の多い通りに、真桜の声が響いている。

その声に釣られ、お客も集まり、

カゴも順調に売れている。

 

(売れるのは嬉しいけど、誰も気づかへんな・・)

 

真桜は、売れていくカゴを見ながら、

残念がっている。

 

(まあ、ええわ。このままいけば、賭けには勝てるし。)

 

そんな事を考えていると

商品を見ている、見るからに『お嬢様』が、

 

「へえ、こんな細かい彫刻は、初めて見たわ。」

 

「おお! お客さん、お目が高い!」

 

そのお嬢様の言う通り、

カゴの表面には、小さな花の絵が彫ってある。

 

「この彫刻は、あなたが彫ったの?」

 

「フッフッフッ〜♪ 良くぞ、聞いてくれました。」

 

真桜は、嬉しそうに言って

自分の横にある、包みをあける。

 

「ジャジャーン♪ それを彫ったのは、

 この彫刻君三号や!」

 

「何なのそれは?」

 

「これはやな、この部分に素材を入れて、

 これを回すと・・・」

 

真桜が、ハンドルを回すと

竹が中に吸い込まれ、出てくると

そこには、見事に花の絵が彫りこまれている。

 

「面白いわね。他の素材でも出来るの?」

 

「当然や! ある程度、柔らかければ、

 どんな素材でもいけるで♪」

 

「ふーん・・・それは、売り物かしら?」

 

「残念やけど、これは非売品や。」

 

「そう・・・残念ね。」

(まあ、無理にまで欲しい訳じゃないし)

 

お嬢様は、少し残念そうにしながらも

諦めた様だ。

 

「そっちの包みは何かしら?」

 

「これ?これは〜♪」

 

お嬢様は、もう一つの包みを見て、

質問すると、真桜はニヤニヤしながら、

 

「これは、ウチ等の旦那が作ってくれた

 お弁当やね〜ん♪」

 

「そ、そう。」

 

真桜のテンションに、

若干引いているお嬢様。

 

「見たい?見たいんか?」

 

「いえ、別に。」

 

「そんなに、言うならしゃーないな〜♪」

 

お嬢様の言葉を無視して、

真桜は包みを開けていく。

渋々、中身を見て考えを変える。

 

「それは、何て言う料理なの?」

 

「これは、旦那の国の料理で、

 『さんどいっち』言う料理らしいで。」

 

「ふーん、聞いた事無いわね。」

 

初めて見た料理に、興味を魅かれるお嬢様。

 

「少し分けてくれないかしら?」

 

「う〜ん・・・タダでは、アカンな〜♪」

 

「この私相手に交渉なんて・・いいでしょう。

 このカゴを貰うわ。」

 

そう言って、少し多めにお金を払うお嬢様。

真桜もカゴとサンドイッチを渡す。

 

「まいど、おおきに♪」

 

笑顔で、去って行くお嬢様を

こちらも笑顔で見送る、真桜だった。

 

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―― 沙和side ――

 

「やっぱり沙和は、天才なの〜♪」

 

沙和は、色んなお店や家を回り、

強引な押s・・・訪問販売を行っていた。

ちなみに、沙和が売っているカゴは、

大小様々な大きさである。

 

「あと、ちょっで完売なの♪」

 

そう言って、ご機嫌な沙和。

すると目の前に、お洒落な服屋が見える。

 

「ちょ、ちょっと位なら、いいよね?」

 

1人で、誰かに確認している。

沙和は、欲望に負け、服屋に入って行く。

 

「わぁ〜♪ やっぱり、大きな街は違うの〜♪」

 

服屋に入るなり、目を輝かせる沙和。

洋服を見ていると、

 

「うむ、これも悪くない・・・」

 

黒髪で長髪の女性が服を選んでいる。

何着もの服を選んでは悩んでいる様だ。

 

(なかなか、良い趣味してるの〜。)

 

沙和は、その女性を見ながら、

その選んでいる服を見て、

 

「じゃあ、これは?」

 

「おお! 素晴らしい!」

 

つい、口を出してしまった。

褒められて嬉しくなったのか、

 

「だったら、こっちとこっちを組み合わせて〜♪」

 

「ほぅ。最近はそういうのが

 流行りなのか・・・って、誰だ貴様?!」

 

「えへへ。さっきから、服を見る目が

 熱かったから、これもどうかな〜?」

 

「おお! あの方に似合いそうだ!」

 

沙和の選んだ服に、満足する女性。

そして、

 

「よかったら、服を選ぶのを手伝ってくれないか?」

 

「まかっせてなの♪」

 

そのまま、しばらくの間

服を選び続ける沙和。

一刻程して、

 

「お主のお陰で、良い買い物が出来た!礼を言う!」

 

「こちらこそ、ありがとうなの♪」

 

沙和もたくさんの服が見られて満足そうだ。

 

「しかし、買い過ぎてしまったな。」

 

「だったら、このカゴを使うといいの〜。」

 

沙和は、一番大きなカゴを取り出す。

 

「おお、すまない。しかし、いいのか?」

 

「構わないの。一つ位、問題ないの♪」

 

大きさは違うが、金額は変わらないカゴ。

沙和は、自分のお小遣いから立て替えた。

すると、『グ〜』と言う音が聞こえた。

 

「///」

 

「もしかして、お腹空いてるの?」

 

「うむ、朝食が少なかった様だ///」

 

「だったら、沙和のお弁当を分けてあげるの〜。」

 

そう言って、包みを取り出す。

 

「何から何まですまないな。」

 

「困った時は、お互い様なの♪」

 

沙和は、笑顔で弁当を分ける。

そして、

 

「この珍しい料理を持っていけば、

 褒めて頂けるかもしれないな。」

 

「だったら、持っていてあげたらどうかな?」

 

「うむ! そうする。」

 

「じゃあ、またね〜なの♪」

 

「おう! また会おう!」

 

2人は、手を振って別れるのだった。

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―― 凪side ――

 

「お姉ちゃん、このカゴを一つおくれ。」

 

「・・・まいど。」

 

こちらも、順調にカゴが売れていく。

 

(よっし! このまま行けば、私が一刀様を・・・はっ!)

 

心の中で、何かに気づく凪。

 

(私は何を考えているんだ!///)

 

1人顔を赤くする。

 

(2人に乗せられたとは言え、何て事を考えている!///)

 

自分を叱り、落ち着こうとする。

 

(でも、一刀様となら・・・///)

 

顔をさらに赤くしながら、一所懸命考える凪。

しばらくして、少し小腹が空いてきた様だ。

 

「・・・今の内に、食べるか。」

 

お客がいない事を確認して、

包みを開ける。

 

「フフ、綺麗なお弁当だ。」

 

中身を見て笑みを浮かべる凪。

サンドイッチを口に運ぶ。

 

(相変わらず、珍しい料理だ。

 それに、とってもおいしい。)

 

一刀の料理の腕は、そこそこだが、

凪にとって、愛する人が作った料理は、

一級料理と変わらない味に変換されている。

一つ目を食べ終えた所で、

 

「・・・・・・・」

 

(ッ! まったく気配を感じなかった!)

 

気が付くと商品の前に、

片目を隠した女性がカゴを見ていた。

 

「・・・・・・・」

 

「・・・・・・・」

 

沈黙が続く。

 

「・・・変わった形のカゴだな。」

 

「・・・はい、お客様の用途に合わせて、

 使って頂ける様に作ってあります。」

 

「・・・そうか。」

 

「・・・はい。」

 

「・・・・・」

 

「・・・・・」

 

「・・・よっし。」

 

「・・・ッ!」

 

「・・・この三角のを一つ、もらおうか。」

 

「・・・はっ。」

 

「・・所で、それは何て言う料理だ?」

 

「さんどいっちと言う物です。」

 

「・・・少し、分けてもらえないか?」

 

少し考えてから

 

(一刀様が、『お客様は神様』と言っていたし、

 たくさん作ってもらているしな・・・)

 

凪のお弁当は、2人に比べて

多く作ってもらってある。

 

「・・・分かりました。」

 

「・・・すまないな、無理を言って。」

 

「・・・いえ、大丈夫です。」

 

そう言って、サンドイッチとカゴを持って

去って行く女性を見ながら、

 

「・・・かなりの使い手だな。」

 

そう呟く凪だった。

 

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―― ???side ――

 

「どうして皆、揃いも揃って、カゴとさんどいっちを

 抱えているのかしら?」

 

「・・・さぁ。」

 

「分かりませぬ。」

 

3人は、首を傾げていた。

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―― 三羽鳥side ――

 

「・・・3人共、完売か。」

 

「驚きやな。」

 

「う〜ん、引き分けなの〜。」

 

3人は、予定よりも早く完売した為、

門の所に集まっていた。

 

「そやな、到着したんも殆ど同時やったし。」

 

「けど〜どうしよっか? 引き分け時、

 どうs『・・お嬢さん達』・・・はい?」

 

3人が、話していると1人の老人が、

話しかけてきた。

 

「・・・占いを聞いて行かないかい?」

 

「占い?! 聞きます、聞きますなの〜♪」

 

「ええよ。」

 

「構いません。」

 

3人は、一刀の出会いが占いで

当たっていた為、『占い』を信じる様になっていた。

 

「・・愛し合う四羽の姿が見える・・」

 

占い師が、話し始める。

 

「・・その四羽は、戦乱へと向かって行く・・・」

 

「「「・・・・」」」

 

「・・・そして、戦乱が終わり、四羽の内

 一羽が姿を消すだろう・・・」

 

「「「・・・・」」」

 

「・・・しかし、四羽の気持ちが本物の時、

 三つの要が鍵となり、再び扉は開かれる・・・」

 

占い師が語り終わると、

 

「どういう意味だ?」

 

「さっぱり、分からないの〜?」

 

「ウチもや。」

 

3人は、首を傾げる。

もう一度、占いの内容を確認しよと

 

「一体どういう意m・・・どこに行った?」

 

「さっきまで、ここに居た筈なの〜!?」

 

「アホな! 目を離したんは、一瞬やで!?」

 

3人が、突然の出来事に混乱していると

 

「おお〜い! お嬢ちゃん達〜! 

 そろそろ出発するよ〜!」

 

女性が3人に声をかける。

 

「・・・気になるが、今は帰ろう。」

 

「そうだね。考えても分からないし〜。」

 

「せやね。一刀も待っとるやろうし。」

 

3人は、気にしながらも帰路につく。

この占いが、どんな意味を持ってくるのか?

今は、まだ語られない・・・

 

 

 

 

・・・・つづく

-9ページ-

 

(あとがき)

どうも猫です。最後まで読んで頂きありがとうございます。

如何でしたでしょうか?名前は、出ていませんが、分かりましたでしょうか^^;

内容に、おかしな点があるかも知れませんが、気にしないで頂けると嬉しいです(^^)

次回の更新ですが、また仕事の関係で遅れるかも知れません(><)

お待ち頂けると嬉しいです<(_ _)>

 

 

次回は、邑で問題(?)が発生してます。お楽しみに\(^o^)/

 

メール・コメントお待ちしています。

 

説明
どうも猫です。
今回は、陳留でのお話。
どうなる事やら・・・。
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コメント
一刀消えるの決定か・・・そして再会は 鍵をなくしたりして(w(うたまる)
とりあえず一刀は消えるな(rababasukan)
外史に続く 扉を見つけたのは、いいが 鍵がかかっていてあかないねぇ・・・w さて、 今後の展開が愉しみですね^^w(Poussiere)
団長の出番がないだと〜!次回に期待w(ブロンコ)
一刀復活フラグ?フラグクラッシャーが出ないことを祈ってww(jun)
さてさて次回はどうなる事やら ̄言 ̄*フフフフフフフ(零壱式軽対選手誘導弾)
次回更新待ってますね!仕事頑張ってください。(悪来)
なんか占いが不吉な予感がしてきましたが,次回が早く見たいぐらい楽しみです。(黒神)
ティリ様、誤字報告ありがとうございます。(猫)
占いはもう少し抽象的というかわかりづらくしてほしかったかなぁ、でもようやく物語が動き始めてきましたね。続きまってます(いつと)
このまま魏ル−トにいくのかな?(brid)
わかる人にはわかる前フリ・・・・・・続きが楽しみです(kanade)
ゲームやった人にはなんとなく先がわかるかもしんないね〜。かごとサンドイッチを全員とかワラタ!(motomaru)
今回も面白かったですよ。あせらず自分のペースで更新してくださいね。いつでも待ってますよw(ブックマン)
誤字ー 4p お譲様→お嬢様(ティリ)
面白かったです。ただ占いはもうちょい捻るべきだったかと。なんとなく展開が予想出来てしまうので…(摩天楼銀河)
さて、一刀をぬっころす準備を整えたのだが、鏡に手が通らないんだがどうしたものか?w そして、やってきました占い師・・とw(nanashiの人)
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真・恋姫無双 恋姫無双  三羽鳥 北郷一刀 

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