こんとん物語 23
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こんとんとクリスとイザベルは情報屋アニスに向かっていた。

 

三人はそれぞれ文章を書きながら電車に乗っていた。

 

こんとんはクリスとイザベルをちらちら見ながら思い出し、自分の文章に書き加えていった。

 

情報屋アニスの最寄り駅に着くと、三人はそこで降りた。

 

 

”イザベル、これから捜査の本拠地に行くので用意して下さい。”

 

 

こんとんはクリスがイザベルに掛けた言葉を思い出し、気になりながら、アニスへ向かう。

 

一体、イザベルの捜査協力とはなんなのか?

 

 

アニスに着くと、クリスが先導して残りの二人を建物に入れる。

 

「ここが情報屋アニスです。イザベル、犯人役を頼みますよ。」

 

クリスがイザベルに対して言う。

そして、クリスはこんとんに向き直る。

 

「こんとん、現場検証の犯人役が今決まりました。イザベルです。」

 

「そ、そうなのですか?」

 

こんとんはいきなりの決定に困惑する。

それで、こんとんがイザベルの方を向く。

 

「そのような大役、任せて頂けるのですか?」

 

困惑するどころか感激していた。

 

「ええ、どうかよろしくお願いします。」

 

 

それはそれとして、三人はティータイムを楽しんでいた。

 

「これは、いいお茶菓子ですね。」

 

イザベルが((褒|ほ))める。

 

「それほどでもありませんよ。」

 

それに対してクリスが謙遜する。

和やかな風景だったが、裏ではたぬきの((騙|だま))し合いのような様相だった。

 

「この紅茶おいしい。」

 

ただ、渦中にいながら、こんとんはほんわかした様子でくつろいでいた。

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殺人ミステリー
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