がくえんっ! #2
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梅雨と風邪

 

梅雨に入り、雨ばかり降っている。

空はどんよりと灰色の雲が広がっている。

「長山、また雨だね…」

「そうだな…これだと体がなまってしまうよ…」

ロングヘアでゆるふわ系の鳥海とショートボブでボーイッシュな長山が話していると、

「おはよう〜」

「おはよう〜って!生駒!すごい濡れてるんだけど!」

「おはよう、タオルで体拭いて、着替えて来いよ。」

雨で濡れた生駒が着替える。

 

「ていうか、なんで傘ささないの?」

「だって、家出たとき、降ってなかったし…」

「降ってる時に気付くでしょ。」

「うん…」

生駒は鳥海と長山と話しながら、椅子に座る。

「いや、まだささなくていい…まだささなくていい…って思ってたら、すごい降ってて…」

「濡れたと…」

「そうそう…」

「風邪ひくから、これあげる。」

長山は生駒にタオルを渡す。

「ありがとう…」

「あれ、この匂いは…」

鳥海が教室の匂いを嗅ぐ。

「くんかくんか…」

「匂いでわかるのか…?」

「あっ、熊野だぁ!」

「鳥海ちゃん、長山ちゃん、生駒ちゃん、ごきげんよう」

「鳥海。」

長山が肩をとんとんと叩く。

「なぁに、長山?」

「教室のいい匂いって…」

「熊野から出てるよね…?」

「えっ、私…そんなに匂うの…?」

「いい匂いだけどな。」

「そ、そうかしら…」

熊野が恥ずかしそうにスカートの丈を握る。

「うぅ…寒い…」

「大丈夫か?」

「風邪…ひいちゃったかも…」

「私のセーターを貸そうか?」

「ありがとう…優しいね、長山は…」

そう言われると、長山は顔を真っ赤にして、

「あ、あったりまえだろ!友達なんだからよぉ!」

「あれ〜長山ってば、照れてる〜」

「う、うっせぇ!」

長山は優しく鳥海の背中にチョップする。

「おはよう〜外、すっごい雨だね…」

「あっ、おはよう〜福田」

「福田ちゃん、ごきげんよう!」

「おはよう、鳥海ちゃん、長山ちゃん、熊野ちゃん、生駒ちゃん!」

「雪見だいふく…モフモフ布団…」

「えっ?」

「えいっ!」

「ひゃぁ!」

生駒は福田の脇腹を揉む。

「生駒ちゃん、くすぐったいよぉ…」

「雪見だいふく!」

「お腹揉まないでよぉぉ!」

翌日、生駒は風邪をひき、福田はお菓子の食べ過ぎでまた太ってしまった…

「へっくしょん!うぅ…寒気がするし、頭痛いよ…」

「体温、何度?」

「さ、37.6℃…」

「今日、学校お休みする?」

「う、うん…」

生駒は風邪薬を飲んだ後、眠ってしまった…

「うぅ…長山ぁ…それは強すぎるよ…」

「鳥海は…エッチだなぁ…」

zzz…

zzz…

雪見だいふく…

夜になると、すこし元気になった。

「体温計る?」

「うん。」

生駒は体温計を脇に挟む。

ピピピ…

ピピピ…

「何℃?」

「37.1℃」

「明日には学校行けそうね。」

「うん。」

その後、生駒は雨が降ったら、傘をさそうと心に誓った。

 

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夏祭り

 

太鼓の音が広場に響き渡る。

「夏祭りだー!」

「久しぶりだな〜」

鳥海と長山が広場に入ると…

「鳥海ちゃん、長山ちゃん。こんばんは〜」

「あっ、福田ちゃん。来てたんだ〜」

「うん!」

鳥海は福田が持っている、大盛り焼きそばに目を向ける。

「す、すごい量だね…」

「そうかな…」

「これ、全部食べるの?」

「うん、そうだけど…」

鳥海と話していると福田のお腹が鳴る。

(ぐぅぅぅぅ…)

「お腹なってるよ」

「…食べていい?」

「いいよ〜」

福田は椅子に座ると、大盛りの焼きそばを食べる。

「どう、おいしい?」

「うん、美味しい!鳥海ちゃんと長山ちゃんも食べる?」

「うん!」

「いただこう。」

3人は大盛り焼きそばを食べる。

「もぐもぐ…もぐもぐ…」

「おいしいな。鳥海。」

「うん!そうだね。長山。」

大盛りだった焼きそばはすべてなくなり、福田は綿あめを売っている売店へ向かった。

「まだ食べるの?」

「うん、甘いものは別腹だからね!」

そう言うと、福田は綿あめを3つ購入した。

「鳥海ちゃんと長山ちゃんも食べる?」

「うん!長山も食べる?」

「うん、いただこう。」

3人は綿あめを頬張る。

「甘くておいしい…!」

「少しべとべとするなぁ…」

「ほぼ糖分だからね…」

その後、福田はフランクフルトとたこ焼き、りんご飴を食べた。

「あ!」

「盆踊りだな。」

「長山も一緒に踊ろうよ!」

「そうだな、食後の運動にぴったりだ。」

鳥海と長山は盆踊りに参加した。

 

「盆踊り楽しかったね…!」

「そうだな!」

「あれって、福田ちゃん?」

そこにはまんまるに膨らんだ福田がいた。

「うぅ…げっぷ…」

「すっごいお腹だね…大丈夫?」

「うん…ちょっと羽目を外しすぎちゃったかな…」

「立てるか?」

「うん、なんとか…」

福田は妊婦さんのように膨らんだお腹を抱えながら、ゆっくりと歩いた。

 

鳥海と長山は祭りが終わったあと、水着を買った。

鳥海は下着のような水着、長山はブラジャーにボクサーパンツのような水着を買った。

「今日は楽しかったね〜」

「そうだなぁ…!」

「これも長山と一緒に行ったからかな…!」

「私も鳥海といっしょに行けて楽しかったぞ。」

2人は手をつないで一緒に帰っていった。

説明
梅雨のせいで雨が続く、倉城市。
傘嫌いの生駒は傘をささずに学校に行くが…

小説「がくえんっ!」の登場人物の紹介はこちら!→https://togetter.com/li/1281595

第3話→(12月9日投稿予定)
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コメント
コメントありがとうございます! 福田ちゃんの112cmは雪見だいふくよりも柔らかいのです…♪ 第3話は福田ちゃんのたわわに実ったお肉が見られるかもしれませんよ…!(赤城まや)
自分は雪見だいふくだけでなく福田ちゃんの112pもモミモミしたくなりました♪(//∇//)そして第3話は海かプールでのポチャハプニングかなぁ?(≧▽≦)(彩花)
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