勝者に身を捧げる儀式。

◆

決闘の場に、主と男が対峙していた。

彼らを取り囲むのは、蒼生大和の美女軍団。

凛然たる面持ちを湛えながら、彼女たちは静かに地に膝をつき、四肢を這わせ、円陣を成す。

号令と共に美女軍団が一斉に動き出す。

「この身は勝者に捧げます！」

儀式。

美女軍団が誓いの言葉を発する。

ズン……ズン……ズン……

鼓動のような響きが、大地を震わせる。

彼女たちは一糸乱れぬ動きで腰を揺らし始めた。

まるで海の波のように、しなやかに、力強く、艶やかに。

その動きは単なる舞ではない。

これは儀式──“奉身の儀”。

決闘の勝者に対し、軍団そのものを捧げる、誓いの舞。

桃のように引き締まった背中と腰が、規律と調和のもと揺れ動く。

身体の動きはまるで命のうねり。

その場にいる誰もが、その美しさに息を呑んだ。

そして、その動きの合間に、美女軍団がそろって声を発する

「どうぞ、お受け取りくださいませ！」

ズン……ズン……ズン……！

動きは徐々に加速し、観衆の心を包み込んでいく。

その律動は、観る者の鼓動に、魂に共鳴する。

「献身いたしますっ！」

「すべて、お預けします……?」

「勝者へ?」

一斉に発せられる言葉。

戦士としての血を、そして男としての本能をも揺さぶる。

美女軍団は、舞いながら己を空にし、ただ“勝者”に身を委ねる準備を整えていく。

これは敗者を貶めるためのものではない。

むしろ、勝者の力と徳を称え、その存在を核とするための儀である。

舞い続けることで、彼女たちは忠誠の枠組みを一度解き放ち、勝者に全てを預ける器となる。

その姿は美しくもあり、危うくもある。

観る者は思わず手を伸ばしたくなる衝動に駆られながら、

同時に、その神聖さに一歩踏み出せずに立ち尽くす。

儀式は周囲を惹きつけ、観客を集め、盛り上げる。

──奉身の儀は続く、美女軍団が一斉に腰をふり、一斉に勝者へ身を捧げる

儀式に没頭する。

あとは勝者を決するのみだった。