_MISS_!
ビミーのエンジン
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説明
大西洋単独横断飛行で有名なリンドバーグは、パリに到着したときのスピーチで「アルコックとブラウンが道を示してくれました」と話したとされている。 そのアルコックとブラウンというのは、リンドバーグより 8年早く、初めて大西洋無着陸横断飛行を成し遂げた イギリス人ジョン・アルコック(John Alcock)とスコットランド生まれのアメリカ人アーサー・ブラウン(Arthur Whitten Brown)だ。 彼らは1919年6月15日午前8時40分に人類初の大西洋無着陸横断飛行を成し遂げている。一月もたたない5月27日に 飛行艇が19日間もかけて初めて大西洋を横断して飛んだばかりだから、これは凄い快挙なのだ。二人はロンドンのデイリーメール紙が提示した1万ポンド(現在ならで2億円ぐらい?)の懸賞金付き公募にチャレンジするために、第一次大戦用に作られた双発爆撃機ビッカース社のビミー (Vickers Vimy)から武器を外し、燃料を大量に積めるように改造して、カナダのニューファンドランドを出発したそうだ。そして飛行中に 霧や大吹雪や さまざまな故障に見舞われながらも、約16時間後には、クリフデン近郊のデリグムラ湿原に着陸したという。着陸も命がけだったようで、上空からは緑の草地に見えた大地が 実は泥炭地(水はけが悪く軟弱で崩れやすい)であり、人間は無事に着陸は出来たが 機体は地面に撃墜して損傷したらしい。記録では、飛行中に唯一故障しなかったのは「ロールスロイス社製のエンジンだけ」だったという。彼らは無線局の近くに到着したので 直ぐにロンドンへ横断飛行成功のメッセージを送ることができたらしい。  ビミーは 第一次世界大戦に製造されたイギリスの重爆撃機だが、実戦に参加する前に大戦が終了したので、終戦前に完成したのは3機だけらしい。しかし大戦後に200機以上が生産され、1929年までイギリス空軍の主力爆撃機として配備されたそうだ。 ビミーの内、一部の機体は旅客機への改設計を行ない、乗客10名を収容可能な改造をして使用されたらしい。これと同機種の機体はアルコックとブラウンの他に、ロス・スミス、キース・スミスらの初めてのイギリスからオーストラリアへの長距離飛行や、ブランドのイギリスから南アフリカへの初飛行などにも使われたという。これはロールスロイス社製のエンジンに対する信頼性の高さが良くわかる例だと思った。
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